足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1584  ~ クロイトトンボ ~

2018年07月26日 | 昆虫

観察月日  2018.7.15 晴 30.1℃

観察場所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 夏の頃になると、旧玄関脇の池にイトトンボが現われる。眺め

ていると、「これ、何トンボですか?」と聞かれた。

 私は、トンボ屋さん(トンボを専門にしている人)ではないので、

「さあー、イトトンボの仲間なんでしょうね」と返事をした。

 さて、目の前にいるイトトンボだが、池にいる状態を肉眼で見た

のでは、細かい所は解らないが、腹部第8,9節の鮮やかな青が

目立つ。だが、腹部末端が鮮やかな青を彩るイトトンボは多数い

る。その中で、体全体的に黒色が強いのがクロイトトンボだが・・・

考えてしまう。ネイチャーガイド・“日本のトンボ”に左右の上付

器が「ハ」の字状に開いてとあった。これは、肉眼でもはっきり

見えた。

 池では、クロイトトンボが色々な生活様式を見せてくれる。雄

が雌を把握して連結し、交尾に移るところに、単身の雄が現わ

れ騒動が・・・。トンボの世界も大変なものだ。

それを乗り越え、トンボ特有のハート形の交尾を終えると、連結

したまま雄は産卵を促し、雌は腹端を水中に入れイヌタヌキモ

の茎に卵を産み込み始めた。

 雄は自分の遺伝子を次の世代に繋げようと、懸命なのだ。

クロイトトンボだ。

独り者の♂が 邪魔に入った。

何とか解決 ハート型の交尾。

そして 産卵。

イヌタヌキモ の茎に卵を産み込む。

はかない 一生か?