観察月日 2018.7.15 晴 30.1℃
観察場所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
夏の頃になると、旧玄関脇の池にイトトンボが現われる。眺め
ていると、「これ、何トンボですか?」と聞かれた。
私は、トンボ屋さん(トンボを専門にしている人)ではないので、
「さあー、イトトンボの仲間なんでしょうね」と返事をした。
さて、目の前にいるイトトンボだが、池にいる状態を肉眼で見た
のでは、細かい所は解らないが、腹部第8,9節の鮮やかな青が
目立つ。だが、腹部末端が鮮やかな青を彩るイトトンボは多数い
る。その中で、体全体的に黒色が強いのがクロイトトンボだが・・・
考えてしまう。ネイチャーガイド・“日本のトンボ”に左右の上付
器が「ハ」の字状に開いてとあった。これは、肉眼でもはっきり
見えた。
池では、クロイトトンボが色々な生活様式を見せてくれる。雄
が雌を把握して連結し、交尾に移るところに、単身の雄が現わ
れ騒動が・・・。トンボの世界も大変なものだ。
それを乗り越え、トンボ特有のハート形の交尾を終えると、連結
したまま雄は産卵を促し、雌は腹端を水中に入れイヌタヌキモ
の茎に卵を産み込み始めた。
雄は自分の遺伝子を次の世代に繋げようと、懸命なのだ。
クロイトトンボだ。
独り者の♂が 邪魔に入った。
何とか解決 ハート型の交尾。
そして 産卵。
イヌタヌキモ の茎に卵を産み込む。
はかない 一生か?