足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1391 ~ 今年の ソメイヨシノ ~ 

2016年04月07日 | 植物

 

観 察 月 日   2016.4.6 晴 24℃

観 察 場 所   秦野市 矢名

 小田急東海大学駅で下車した。駅周辺は学生向きのマンシ

ョンが並び、ひと昔前の駅名は大根(ダイコンと読まない)で、

田園が広がり地形はなだらかに弘法山へと続いていた。

 今年の春は慌しく過ぎ、まだサクラ(ソメイヨシノ)を見ていな

い。そこで、今日は自興院へと、一人出かけて来たのである。

 自興院の入口には六地蔵が並び、昨年は3月30日に訪れ

た時には、サクラは満開であった。今年のサクラの開花は早

かったが、その後気温の低い日が続き満開になるのが遅れ、

4月6日に出掛けて来た私にとっては幸いであった。

 六地蔵から本堂までの距離があり、参道の傍らにはタチツ

ボスミレの花が続き、弘法山の緑を背景にしたサクラも、本堂

の屋根を背にしたサクラの花も、都市公園に植えられたサク

ラとは違い、周りの空気にしっくりと融け込んで、山麓の雰囲

気に浸るには、充分なものがあった。

 サクラを見るなら晴天の日、背景が青空でないと花が浮かび

上がらない。人だけでなく生物にとっても同じだ。双眼鏡で覗く

と、ヒヨドリが蜜を吸いに嘴を花に突っ込み、アゲハチョウは花

に止まる前から、巻き込んでいたストローを一杯に伸ばし、肢も

開いて花への着陸態勢がすでに終わっているのが見えた。

今年の4月6日 六地蔵のサクラは満開であった。

昨年の3月30日 六地蔵のサクラは満開だった。

本堂を背景に。

山麓の雰囲気に 浸る。

サクラを見るなら 晴天の日

アゲハチョウは ストローを伸ばし 脚も開いて 花への着陸姿勢 !

★ 蛹で、厳しかった冬を乗り切り、羽化したばかりのアゲハチョウだ!