足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1277 ~ クルマバッタが跳び出した ~

2014年10月16日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.10.7.晴 22℃

観 察 場 所  秦野市 弘法山

 台風の翌日弘法山を歩いた時、オケラ等植物の他昆虫にも

出会った。ミカン山への坂道の草むらには、産卵管を突き出し

たササキリとショウリョウバッタの雌がススキの葉に身を隠して

いた。

 道を進むと目前のタイアザミの花に止まり吸蜜しているメスグ

ロヒョウモンの雌が目に止まったが、飛び立ってしまった。ここ

では7月に来た時にも出会ったが、今日は2匹の翅を黒く染め

た雌に遭遇した。

 メスグロヒョウモンは初夏に羽化し、夏の間は夏眠して姿を消

し、秋になると再び活動を始め、この季節に出会う事が多い。ス

ミレ類に産卵し、孵化した次代の幼虫は1令で越冬する。スミレの

育つ草原と、雑木林のある場所では見られるが、これらの環境が

壊れると棲息出来なくなるチョウだ。

 足元の草むらから「パチッ」と音がして、6cm程の大形のバッタ

が飛び出した。茶の体色、前胸背板が鋭く尖るクルマバッタだ。

続いて緑の体色をしたクルマバッタも跳び出した。産卵間近の腹部

の大きい雌だ。次に来たときには産卵を終え、姿は見られない事だ

ろう。

 山頂間近い登山道で、ビニール袋を重そうに下げ、鼻をつまみたく

なる臭い引きずって降りて来た人に出会った。

 弘法山の寺の裏に回ると、大イチョウの下は、一面黄金色のギンナ

ンに敷き詰められていた。

ススキにササキリ雌が。

ススキに隠れるショウリョウバッタ 解りますか?

メスグロヒョウモン♀

草むらの中から飛び出した。

クルマバッタ 前胸背板が鋭く尖る。

大イチョウの下は

黄金色のギンナンで

「持って帰るのは  大変だろう」

                                             ・・・・・・・・・と、つい思ってしまう。