足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1274 ~ アサギマダラの 雌はどこに ~

2014年10月01日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.9.16.晴 25℃

観 察 場 所  群馬県 赤城自然園

 既にアサギマダラはフジバカマの花に集まり、吸蜜していた。

その数は、すごい数だ。「目の前の視野に入る蝶を数えてみても

、15や20を越えてしまう」とRさんが呟く。フジバカマの群落の場

所には、三脚を据え一眼に長いズームレンズを付けた人達が頑

張り、時折“ジャー ジャー・・・・”と言う連写の音が響く。皆さんは

写真クラブの例会の為、アサギマダラの傑作を狙っている事だろう。

 で、私はと言うと、日当たりのよいフジバカマに集まり吸蜜してい

るのは、雄か、それとも雌か、混ざっているのかどうかを、調べよう

と思っているのだ。

 群落の端から一通りチェックして行くと、全部が雄で、雌は一匹も

見当たらないと言う予想通りの結果であった。

 アサギマダラは夏の間は赤城山?等山で過ごし、秋になり降りて

きたものだ。では雌は何処にいるのだろうか。園内には来ていない

のだろうか、疑問がわく。そこで私は園内の林の中に来ていると

予想を立て、雌を求めて林内を探索することにした。

 広い林の中は薄暗く、花も無く、アサギマダラの飛ぶ様子もない。

しかしあきらめずに歩くとオオバショウマの群落がありブラシ状の

白い花が遠くに見えた。蝶が1~2匹飛んでいる。急いで近づき確

かめると、アサギマダラの雌であった。林のなかの木漏れ日が当た

るトネアザミでもと。 約15匹の雌と巡り会えた。

 雌雄が何故別の場所を選んでいるのだろうか。そのわけは、種々

考えられるが良く解ってはいない。今日熱心に撮影していたカメラ

マンは、雄だけのアサギマダラを写して帰った事だろう

フジバカマの群落

すでにアサギマダラが集まり吸蜜をしていた。

アサギマダラ♂ 後ろ羽に黒斑がある

フジバカマの群落に数え切れない程の♂が。

アサギマダラの雌は何処に 林の中を探索する

遠くにオオバショウマの群落が

アサギマダラらしき蝶が飛ぶ。

近づいて見ると アサギマダラの雌だ!

木漏れ日を受ける トネアザミの花にも! 後ろ羽に黒い斑紋がない。

「雌ですよ」と教えると 「知らなかった」と急いで写すカメラマン。