足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No。1027 ~ イイギリの実と ヒヨドリ・ツグミの関係 ~

2012年01月23日 | 野鳥

たわわなイイギリの実

ヒヨドリ・ツグミの小群が

ツグミが実を啄ばむ

実は喉いっぱいの大きさだ

ヒヨドリが実を啄ばむ

実を啄ばむヒヨドリの面持ちは鋭い

日  2012 1 19 薄曇り 12

所  大和市 泉の森

 

 泉の森入口付近には高さ約5~6mのイイギリの木があり、

毎年ヒヨドリ、ツグミが実を食べに集まっている。餌の少な

い冬、鳥にとっては有難い木であり、木にとっても種子を運

んでくれる有難い鳥でもある。

 今年もその木を訪れると両種の鳥が、それぞれ小群で飛来

し大変な賑わいであった。

 そこで、Ⅰ羽の鳥が何粒位食べるか観察した所、両種共約

5~6粒啄むとイイギリから飛び立ち、少し時間を置いて別

の小群が飛来、実を5~6粒啄んでは飛び立ち・・・半日見

ていたがその繰り返しであった。

 “イイギリの実の鮮やかな朱色は、鳥にアピールするため”

と言われる。

と、するならば、鳥達は長い時間イイギリの木に留まり、実

を沢山食べていい筈が5~6粒で止め、飛び去るのが不思議

であった。

 だが、イイギリにしてみれば、鳥に“実は食べごろだよ!”

と呼びかけるが、多くの群れが、少量づつ食べ、多方面に飛

び、広範囲に糞と共に種蒔きをしてほしいのが希望なのあろ

う。

 “植物には、あくや毒性を含み身を守る”事は知られてい

る。ならば、それに似て実の中に、一度に多量に食べない様に仕向

ける、何等かの精分を仕込んでいる事が、考えられはしない

だろうか。