足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1016 ~ カメノコテントウ の越冬 ~

2011年12月01日 | 昆虫

11月13日林道の電柱は大賑わい

落ち葉の積み重なった間で越冬するカメノコテントウ

同じカメノコテントウだが斑紋に変化がある

朱色の斑紋の多い型

朱色が薄く斑紋の少ない型

日  2011 12 1 雨 5℃

所  山北町 丹沢湖畔

 

 昨日までのポカポカ陽気はどこえやら、12月に入った

途端季節は真冬へ突入、今日は冷たい雨降りとなった。

 1113日、丹沢湖畔の林道に並ぶ電柱では、ナミテント

ウが集まり乱舞が見られた。彼らにとっては、越冬前の必

要な活動様式なのであろう。その中に少数派ながらカメノ

コテントウも混ざっていた。

 両種共にその後は、建物の窓枠の隙間、物置の羽目板

床、電柱根元の枯れ草や落葉等々、冬越しする場所を

決めなくてはならない。

 カメノコテントウはテントウムシの中でも大型で、体長

12mm程あり(ナミテントウは体長8mm程)又、黒地に

朱色の斑紋が美しく、虫の嫌いな人でも“この虫なら好き”

と言う程のデザインだ。

 カメノコテントウの斑紋には変化があり、多くは朱色が広

い斑紋の型であるが、今回黒色の面が広く朱の模様が少

いものも見られた。中には背面全部が黒色のものもある

いう。

 夏の季節を繁殖の場としているカメノコテントウは、生

育を停止すると言う手段を選び、厳しい冬を乗り切ろうと

しているのだ。