11月13日林道の電柱は大賑わい
落ち葉の積み重なった間で越冬するカメノコテントウ
同じカメノコテントウだが斑紋に変化がある
朱色の斑紋の多い型
朱色が薄く斑紋の少ない型
観 察 月 日 2011 12 1 雨 5℃
観 察 場 所 山北町 丹沢湖畔
昨日までのポカポカ陽気はどこえやら、12月に入った
途端季節は真冬へ突入、今日は冷たい雨降りとなった。
11月13日、丹沢湖畔の林道に並ぶ電柱では、ナミテント
ウが集まり乱舞が見られた。彼らにとっては、越冬前の必
要な活動様式なのであろう。その中に少数派ながらカメノ
コテントウも混ざっていた。
両種共にその後は、建物の窓枠の隙間、物置の羽目板
や床、電柱根元の枯れ草や落葉等々、冬越しする場所を
決めなくてはならない。
カメノコテントウはテントウムシの中でも大型で、体長
が12mm程あり(ナミテントウは体長8mm程)又、黒地に
朱色の斑紋が美しく、虫の嫌いな人でも“この虫なら好き”
と言う程のデザインだ。
カメノコテントウの斑紋には変化があり、多くは朱色が広
い斑紋の型であるが、今回黒色の面が広く朱の模様が少
ないものも見られた。中には背面全部が黒色のものもある
という。
夏の季節を繁殖の場としているカメノコテントウは、生
育を停止すると言う手段を選び、厳しい冬を乗り切ろうと
しているのだ。