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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1364 ~ 雨の夜 の 訪問者 ~

2015年11月19日 | 野生動物

観 察 月 日  2015.11.15.雨のち曇 19℃

観 察 場 所  秦野市 くずはの家

 TVの天気予報を見る度に、天気になる事を祈っていたのに、今日は

雨降りになってしまった。それは、講座を頼まれていて、前半は研修室

内で、後半は野外施設で“ウグイスの紙芝居“と予定しているからだ。

 昨夜から早朝にかけて、雨が確りと降ったと見えて、くずはの家の木

も草も雨水の重さにしだれ、地面は水溜りが出来ていた。

 入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えると、職員の方が出迎えてく

れた。

 そして、「今朝は、イタチの足跡が、こちらにはタヌキの足跡が、つい

ているんですよ」と職員の方が、挨拶に続いて話す。

 玄関を挟んで両脇に、板張りの屋外廊下が作られていて、そこに小

さな足跡がペイントで捺された様に附いている。粘土質の所を歩いて来

たのか、黄土色にはっきりと印されているが、水気が多く滲んでいる。

 「雨が降ると大抵やって来るようで、翌朝には足跡が付いているんです

よ」と職員の方が話を続けた。今は綺麗に足跡が付いているが、人がス

リッパで歩けば、忽ち消えてしまう。「このまま残して置ければいいんで

すが」職員の方が微笑んだ。

 ここは、国道246号線の近く、葛葉川が大きく蛇行して渓谷を作り、土

砂を堆積して緑地を残している。

 “雨が降ると、夜、野生動物がやってくる”それが、街の中の緑地なの

だから、うらやましい!すばらしい!

くず葉の家の入り口付近。

屋外廊下に 野生動物の足跡が。

「イタチの可愛い足跡が!」

体や脚が 雨でびしょぬれなのだろうか。足跡が水で滲んでいる。

こちらは タヌキ。

入り口付近。

野外施設で 受講者みんなで 「ウグイスの紙芝居」を。


No.1355 ~ トウキョウダルマガエル 考 ~

2015年09月28日 | 野生動物

観 察 月 日  2015.9.22.晴 29℃

観 察 場 所  愛川町 中津川

 「田んぼで立ち止まり皆で見ていたのは、初めて見るカエルが

いたからです。明るい茶に黒いぼつぼつがあって、何でしょうか

?」Rさんに聞かれたが、それだけでは、私は答えられなかった。

 気になるので、3日後中津川の田んぼへ行って見ると、そのカ

エルがいた。

 それは、戦中、戦後子供の頃を過ごし、田んぼでカエルと遊ん

だ人なら、即座に「トノサマガエル!」と答えたに違いない。

 どの田んぼにも水が張られて、田植えが始まる頃になるとトノサ

マガエルが現われ、縄張りの為か互いにけん制し合い、追い駆け

合い「ゲ、ゲ、ゲ、ゲ、・・・」と鳴き合って田は一段と賑やかになっ

た。カエル釣りをしたり、遊んだりした記憶の深いカエルだ。

ところが、今は“トウキョウダルマガエル”と種名が変わっている。

私も“トウキョウダルマガエル”と呼んでいるが、それがいつの頃

からかは、良く覚えていない。

昭和48年原色日本両性爬虫類図鑑・保育社を開くと、トノサマガ

エルの次にダルマガエルが載っている。それは、東海地方から瀬

戸内海沿岸地域の個体は、体形はトノサマガエルと明確な差異が

あり・・・・・と記載されている。そして、東日本には、“トノサマガエル

との形態的な区別点は明瞭でないものの・・・・・”と種を分ける考え

のある事を伺いさせる記載がある。

“トウキョウダルマガエル”の分布域は、関東地方から仙台平野の他、

長野・新潟の一部だが、関東地方から仙台平野は、トノサマガエルの

棲息がないので、解りやすい。余り水辺から離れない習性があると

言われるが、当日は、水から離れた八菅山への道でも出会った。

「初めて見た カエルが?」の 中津川の田んぼへ来た。

 その田んぼの中を探してみた。

以前は ”トノサマガエル” 今は ”トウキョウダルマガエル” が待っててくれた。

頭長は 頭幅より短い・・・・。  この個体は、 緑色が目立って、黒い斑紋が目立たない?

この個体は 八菅山への道で。 淡い茶に黒い斑紋が目立つ。

”トウキョウダルマガエル” を よろしく!!

            ★ ダルマさんに 似ているかな!


No.1343 ~ 宮が瀬 の アナグマ ~

2015年08月07日 | 野生動物

観 察 月 日  2015.8.4.晴 32℃

観 察 場 所  清川村 宮が瀬

小中沢林道は、セミの鳴き声が雨の様に降っている。中でも、

ミンミンゼミの鳴き声が大きい。

 ところが、不思議な事に林道上には、果てたミンミンゼミが転

がっている。焼けつきそうな路上に、膝と肘をつき、落ちたセミ

を通して林道を写し込もうと、見つめた時の事であった。

 林道の左隅から中型犬程の動物が頭を出し、並み足で横切

り、草叢に達した所で、私の存在に気付いた。「急いで草叢に

逃げ込むのか」と思ったその時、ハタと立ち止まり、振り向き、

私と目が合ってしまった。

 「アナクマ君どうしたの」私は口の中で呟いた。大きさはタヌキ

程で頭胴長は50cm位,尾は短く、丸々と肥った体付きだ。食

べ物も似て、同じ様な環境に住み、毛色の配色もタヌキとアナ

グマは良く似ている。夜間にでもパッと出 会ったら、間違える可能

性がありそうだ。

 “アナグマは、呑気で物怖じしないところがある”と増井光子さ

んの本で読んだ事があるが、何か珍しいものでも見る顔つきで、

私の方をじっと見つめている。

 私は、何コマかシャッターを切り、カメラアングルを変えようと

思った瞬間、“すっ”と進行方向を向き、飛び降りると姿が消えた。

 そこは、雨水をダムに逃がすための側溝で、山側の奥へと繋

がっていた。アナグマが通路に使っているのだろう。

林道は ミンミンゼミの鳴き声で。

それなのに、ミンミンゼミが何匹も落ちている。

低いアングルから 林道を見たその時。

アナグマが林道を 横切った。

さも珍しそうに 私の顔を 見つめている。

跳び下りるように 姿が消えた。

側溝を 日頃の通路に使っているようだ。


No.1318 ~ うちのRana その後 ~

2015年04月22日 | 野生動物

 

観 察 月 日  2015.4.21.曇 20℃

観 察 場 所  横浜市

 3月16日の雨の夜、突然メダカの水鉢でヤマアカガエルの

大合唱があり、考えられない産卵があった。それはの原因に

ついては“No1307“に載せた。

 うちのRanaの生まれ故郷である七沢の県自然環境保全セ

ンターでは、既に1月下旬に産卵があり、うちでは、それが1ヶ

月半も遅れていた。それには種々原因はあるのだろうが、卵か

ら5年、初めての産卵を迎えた若いカエルである事も、関わり

があるのだろうか。

 産卵で大騒ぎをした翌日も賑やかさは減ったが、カエルの合

唱があり、その後はカエル達も庭の草叢に帰った様で、ヤマア

カガエルの事は私の頭から薄れていった。

 ところが、4月7日、夜から雨の書斎にいると、すっかり忘れて

いたヤマアカガエルの鳴き声が聞こえた様な気がした。「産卵

の騒ぎがあってから1ヶ月も経っているのに、そんな訳はない。

空耳だろう」と思ったが、外へ出てみると、4匹のヤマアカガエル

が騒いでいたのである。私に気付くと底へと沈んだ。翌朝1匹だ

け残っていたが、草叢へ跳び出して行った。

 次は、4月11日前夜の雨で、辺りは濡れている。夜、鳴き声がす

るので出てみると、水中に2匹と、水鉢の縁に乗って雌を呼ぶ雄

ガエルが1匹。

 翌12日夜、鳴き声がするので行くと、2匹が水鉢の中にいた。

 又、20日風雨強し。日中、小さく途切れた鳴き声が聞こえたが、

姿は見えなかった。

 産卵期は既に1ヶ月近くも過ぎた今、雄ガエルは出て来て雌に

ラブコールを送る。不思議な現象だ。野外でも、産卵にはばらつきが

見られるので、これも、若いカエルだからこそであろうか。

 うちのRanaの卵から孵化したオタマジャクシは、ゆでたホウレン

ソウを食べながら、順調に育っている。

水面から頭を出して鳴いている。 4月6日11℃夜雨

翌7日 1匹残っていた。

水鉢の縁で 雌を呼ぶ雄。4月11日 曇 8℃

4月12日 曇 9℃ 私が行くと、水鉢の底へ潜った。

茹でたホウレンソウを入れると、我先にとかぶりつく。 4月21日 

植物食のオタマジャクシは腸が長い。

                       * 若いヤマアカガエル は元気一杯。沢山の経験。

 

 

 


No.1310 ~ Rana卵 の 数え方 ~

2015年03月29日 | 野生動物

観 察 月 日  2015.3.25日 晴 15℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県 自然環境保全センター)

 少し前に戻るが、3月17日庭にあるメダカの鉢にもヤマアカ

ガエル(Rana)が産卵、水が澄んでいたので卵塊がはっきりと

した。

 我が家の庭で成長したヤマアカガエルが産んだ物にしては、

立派な卵塊だ。この中に卵が幾つ産み込まれているか、数え

る事にした。

 ヤマアカガエルの1卵塊の蔵卵数は、1000~1900個、卵

の大きさは1,5mm~2,5mm程だ。

卵塊の中にある卵を1000個以上も数える事等とても出来ない。

そこで重さを使って数えるのだ。

 先ずは卵塊の中から数えるのに可能の量の卵をハサミで切り

出し、その重さを計り、その中の卵の数を数える。そして次に卵

塊全体の重さを計って、そこから卵の数を割り出すのだ。

  卵塊の重さ­=374g

  卵塊から切り出した卵の重さ 23g-6g(容器)=17g

  17g中の卵の数=96個

  卵塊のなかの卵の数 96個×(374g÷17g)=2112個

 2112卵とは予想を越えるものであった。5卵塊の産卵があった

ので、全部がカエルになったら大変な事になるので、故郷である

自然環境保全センターの水辺へ返した。

 センターの水辺には、アズマヒキガエルの帯状の卵が産み付

けられていて、そこには、雄のヒキガエルが顔を覗かせ、大き

な呼吸をした次の瞬間泥の中へ潜った。

 これからの水辺は、オタマジャクシで大賑わいになる。

庭に置いたメダカの鉢

そこに産み込まれた 卵塊。

1卵塊の 蔵卵数を数えてみた。

切り出した卵の重さを計る

卵塊の重さを計る 卵の数を計算する

少し残し 後の卵は故郷の水辺に帰した。

水辺には 次のランナー”アズマヒキガエル”の帯状の卵が。

雄のヒキガエルが 顔を出していた。

オタマジャクシは ヤマアカガエッル。

                               * カエルの季節も 次へとバトンリレー