プロのエンタテイナー・古川忠義 - ミューズの日記
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昨日は大阪のギタリスト、古川忠義さんにミューズサロンで演奏していただきました。一言で言うと「メチャクチャ良かった~!」です。彼は紛れもないプロのエンタテイナーですね。通常クラシックの演奏家は演奏で勝負しようとする姿勢が強いですが、彼は演奏は勿論ですが、お客様に楽しんでいただこうという姿勢が強い人です。演奏曲目もその場の雰囲気で変ったりします。そしてお話もさすが大阪人。お笑い系の芸人さんかと思わせるほどにお話で聴衆の笑いを取り、演奏でクールに決める。そのギャップがかっこいいんです。

第一部は純粋にクラシックでバチっと決めていただきました。
聖母の御子、盗賊の歌、朝の歌・ワルツ・マリア(タレガ)、魔笛の主題による変奏曲、ワルツ第3番(バリオス)、マラツのセレナータなど。この曲目は普通のクラシックギターコンサートのプログラムですよね。

第二部がベンチャーズの世界。キャラバンから始まってダイヤモンドヘッド、10番街の殺人、ブルースター、ビートルズメドレー、そして突然、今日新幹線の中で構想を練ったと言うタレガのラグリマのジャズバージョンをメモを見ながらこれまた見事にジャズってしまうんです。只者ではない事は知っていましたが、これ程とは。最後にはまたプログラムにはなかったショパンの幻想即興曲は圧巻でした。このショパンの曲はオーケストラのカラオケ音源をバックに弾きまくるのです。本当にギターでこの曲が弾けるのかと思っていましたが、見事に弾ききりました。
そしてアンコールにワルツピカピカをやはりオケのカラオケバックに演奏。シンプルできれいなメロディーがアドリブでかっこいい曲に大変身。痺れました。こんなピカピカは初めてでした。

この時に大活躍したのが写真にも写っている富士通テンのスピーカー・エクリプスです。古川さんはご自分考案のピックアップシステムを組み込んだギターをこのスピーカーに繋いで、出てくる音を大絶賛。いろんな仕事でアンプを使うことの多い古川さんが「こんなスピーカーは見たことがない」と言う。聴衆もスピーカーから音が出ているとは説明するまで気がつきませんでした。それ程に生音が自然に大きく聞こえてくるんです。

そして打上げです。
タレガのジャズバージョンを次のプロジェクトにしようかと思っているとのお話を受けて、「アラビア風奇想曲はどうですかね?」の質問に対してその場でアラビア・ジャズ奏曲を演奏。本当にすごい人です。
そして興奮冷めやらぬファンと2次会へ。千種亭と言うおいしいきしめん屋さんに行き、またお酒を飲みながら音楽談義に花が咲き、また今度もミューズでやっていただきたいとお願いをしてお別れしました。「こんな素晴らしいギタリストをもっともっと多くの人に聴いてもらいたい。」そんな気持ちで帰宅したのが12時過ぎていました。そんな訳でブログが今日になってしましました。

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