福田進一サロンコンサート&マスタークラス その2 - ミューズの日記
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今日は4月2日に行われたマスタークラスについてです。

受講者は東京からも1名参加して合計7名。11:00からスタートして19:00までの長丁場となりましたが、とても有意義な一日でした。受講者のレベルは将来ギター講師を目指す人から、既に長年ギター教室を主宰している人、音大を卒業してプロを目指す若者、昨年の名古屋ギターコンクールで優勝した人まで様々。それがまた良かったですね。聴講するものにとっては、レッスンの中身が基本的な技術習得の話から、高度な音楽的なお話まで幅広く聞くことが出来ました。

受講者と受講曲は下記の通りでした。

西山幸子:F.タレガ/アラビア風奇想曲
浅野善正:J.トゥリーナ/ソナタより第二楽章
慶野崇章:F.ソル/エチュードop.29-5
山田陽介:L.ブローウェル/舞踏礼賛
長縄広紀:N.コスト/リゾンの泉op.47
津川貴久:R .ディアンス/サウダージNo.3
川瀬  寛:M.D.プホール/5つのプレリュードより
      第1番プレリュード・ロッケーロ
     第2番プレリュード・トゥリストン
         
あるフレーズを短いパーツに分解して技術的に弾けるように練習する。それをひとつひとつ繋ぎ合わせて完成させていく。これは基本的なことですが、意外とやってない人が多いですね。
スラーは左の指だけで弾くのではなく、手首を上手く使う事が大事。これだけで音も変わります。
左手の移動は肘、手首、腕全体が同じ角度で移動する事。これはとても大事な事ですが、これもなかなか出来ないんですね。
右手の弾き方、アポヤンドとアルアイレの仕方などなど、今思い出すだけでも盛り沢山のお話でしょ?

音楽的にはこのブログでは上手くお伝えできませんが、音楽にファンタジーを、ストーリーをイメージして演奏する事や、近・現代曲では驚きがないといけない、面白く(interesting:興味深く)ないといけない、古典の曲ではローポジションで弾けるところを必然性がなければ無理にハイポジションで弾く事はない、ロマン派とは違う、などなどこちらも山ほどのお話がありました。

『ここはこう弾いたらどうですか?』と見本を見せると全く違った音楽になるんですね。音楽が立体的になり色彩的になるんです。流石、素晴らしい、う~ん!と納得し、唸りっ放しの一日でした。受講した人も聴講した人もとても勉強になりました。福田先生には是非半年に一度程度の頻度でお願いしたいと思っています。

そして、受講者だけでお茶会で解散の予定が、急遽食事をする事になり、向かいのパスタの美味しいお店『スタジオン』に。食事中に福田さん『今夜も泊まっちゃおうかな』と言う事でこれまた急遽ホテルを予約。食後にミューズの店でまた酒盛りが始まり、なんと朝の4時までお話が続きました。まあ、なんとタフなお方でしょう!私なんか半分目を閉じて話を聞いていました。やはり体力、精神力共に人並み以上でないと偉大にはなれないことを改めて思い知りました。

山下 高博

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コメント
 
 
 
福田さん有難う1 (酒井康雄)
2006-04-06 23:24:27
 今回のマスタークラス残念ながら松本市の演奏会で名古屋を留守にしていて伺えませんでした。受講生の半数が私の生徒なので、私が不在のほうが何かと良かったかもね。昨年福田さんのお蔭でギリア、福田両氏とヒンデミットのトリオを演奏する機会を得た時、レッスンを受ける事の意義を久々に感じました。どんなレッスンだったのか生徒から聴けるのを楽しみにしてます。
 
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