先週の土曜日(5/15)は益田正洋さんのコンサートでした。
3月に新譜CD『ソナタ』を発売していますが、今回はそのCDに因んでソナタでまとめたプログラムでした。
5時に開演のコンサートでミューズに着いたのが3時過ぎ。直ぐにリハをするのかな?と思いきや、お茶を飲んだり、CD,楽譜を見たり、お話ししたりでなかなか会場でのリハが始まりません。そう言えば昨年もそうだったなと思い出しました。3:45頃にリハを始めて、4:15頃には終わっていました。そして、控え室で練習するのかなと思いきや、彼はあまり一人で居たくない人なんですね。5時2分前に呼びに行くと、4階事務所で家内と話し込んでいるではありませんか。急ぎ支度をしてもらい5時過ぎに開演。
最初はやや硬い演奏でしたが、徐々に調子を上げて、後半は素晴らしい演奏でした。彼の演奏は、音楽に正面から4つに取り組む正統派のもので、聴いていてもとても好感が持てます。気持ちや気合が入っていて聴くものにぐいぐい迫ってきます。
また、サロンコンサートでは、よくお喋りを交えての演奏が主流ですが、彼はプログラム最後の曲までお喋りなしで演奏しました。後でご本人に聞くと、最初に話しをすると、先入観を持って聴いてしまうので、演奏の後で種明かしをするスタイルで『こんな気持ちで弾きました』と話しをしたかったと言う事でした。これも彼が音楽に真正面から取り組む姿勢の現れでしょうね。
プログラムは少々重たい内容でしたが、皆さんには大好評で、CDも沢山売れました。ありがとうございました。
<プログラム>
1.F.ソル:ソナタOp15-2
2.J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番 BWV1001
3.L.バークレー:ソナチネ
4.J.トゥリーナ:ソナタ
5.F.M.トローバ:幻想的ソナタ
山下 高博
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