一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

天童寺―その16 このお方はどちら様で?

2007年04月01日 | 中国
仁王様?

閻魔様?

ん~違うかな・・・はて・・・

中国特有の守護神かもしれません。

お釈迦様の脇を固めているお像の一つです。

高さは悠に15メートルくらいあるかも。

脇侍の仏様にしてこの迫力。

参りました・・・という感じです。

思わずひれ伏してしまいたくなります。


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天童寺―その15 僧堂

2007年04月01日 | 中国
ガイドさんに、ここから先はお坊さんたちの修行するところだから入れませんと言われました。

要は修行僧の修行の場「僧堂」です。

しかし、勉強不足のため、ここに掲げてある禅語「心空及第」は知りませんでした。

ネットで調べたら『碧巌録』にあるとのこと。

用いられている語からだいたいの意味はイメージできますが、やはり原典に当たってみなくてはなりません。

余談になりますが、日本の茶道の祖、千利休に送られた詩の中にこの語が入っているとのこと。

もしかしたら、茶席の禅語としてはポピュラーなのかもしれません。


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天童寺―その14 蔵経楼 私が文革に惹かれる理由 

2007年04月01日 | 中国
天童寺の蔵経楼内部。

一切経が収められていると思われます。

寧波ガイドの陳さんがかなりブロークンな日本語で・・・しかし熱をもって語っていたのが印象的です。

「文化大革命の中、天童寺のお坊さんたち、信者の人たちが、天童寺の大事な仏像、お経を命がけで守りました!」と・・・。

中には壁にそうした寺宝を塗りこめて、その壁に「毛首席万歳」「共産党万歳」というスローガンを書いてカモフラージュしたそうです。

そうした行いが仮に発覚したときには、相当のリスクを背負わざるを得なかったでしょう。

命の保障だってないわけですから、彼の言っていることは決して大袈裟ではありません。

勇気ある人々も確かにいたという事実。

彼らの命がけの行動を思うと、胸は熱くならざるを得ませんでした。

そこに私は人間の「無限の可能性」を見るのです。

それは、フランクルの話に感動するのと共通しています。

私が文革の話に惹かれるのは、暗黒の世界の中に輝く小さな光を見出したいからかも知れません。

想像を絶するような絶望的な状況下にあっても、人は希望を失わないで生き抜く可能性があるということ。

生命力の充溢した中国人にはそうした話が、たくさん転がっているように思われます。

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天童寺―その13 精進料理 (食べ残しについての国民性の違い)

2007年04月01日 | 中国
天童寺でいただいた精進料理。

これがとっても美味しくて驚きました。

肉や魚に食感や味などを似せて上手に調理されています。

これらの料理ははもちろん修行僧用ではなく客人用です。

写真は魚に似せた料理。

大豆タンパクを使用しているようです。


中国の料理はとにかくすごいボリュームです。

これでもかというくらいたくさんの料理が出てきます。

種類も量も半端じゃない。

とても食べ切れません・・・。

はじめはみんなが残した大皿を片付けようと躍起になっていたのですが、旅行の途中で諦めました・・・。

大食漢の私でも降参です・・・。

中国人の食事マナーはむしろ食べ残すのがよいとのこと。

日本とは反対ですね。

なぜか?

料理が全部なくなっていると、主人の方は足りなかったのではないか心配してしまうからだそうです。

日本人は逆に食べ残しがあると、客人の口に合わなかったのではないかと心配してしまいますが・・・。

だから招かれた客の方は、失礼のないよう無理してでも残さず平らげようとするのではないでしょうか。

食事にも国民性の違いがでますね。

ちなみに中国語には日本の「いただきます」に当たる言葉がないようです。


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