日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国経済回復の兆しか

2009-05-27 | 中国経済関連
 同じく香港SMCPより

「華南地区の香港の輸出業者の受注が増加してきた」という記事が。

・香港産業基金が、輸出業者100社を中心に行った調査によると、華南地区にある多くの香港の製造業者の受注が、今月から増えてきている。

・1-3月間には、劇的に受注が減少し、多くの企業が閉鎖したり解雇をしていたが、どうやら最悪期は超えた様だ。

・広東省の4月の輸出は前年比でマイナス16%でしたが、3月対比では6.4%増加した。

・原因としては、海外の輸入側の在庫調整が一段落ついたことと考える。しかし、受注のロッドは比較的コンサバティブで多くは無く、一方より早い納期と値下げを要求されている。

・しかしながら、3月に行った同じ調査では、90%の回答者が受注量が36%も減少したと答えていたので、それから見れば大きく改善している。

http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=c84f9f0c57d71210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=&s=Business

 中国側が主張するように輸出がV字型に回復する、とは香港は考えていないようですね。最もだと思います。3月の受注量が全部ではないにしろ36%下落していたという事は、その影響はまだここ数ヶ月は続くんでしょうね。

 来年中ごろには回復するとされていますので、後1年の辛抱と見るべきかどうか。まぁ、それまでは公共投資と膨大な銀行貸し付けで何とか現状維持をして逃げるというのが中国の経済政策なんでしょう。
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上海のオフィス事情 0905

2009-05-27 | 中国不動産
 香港のSMCPに上海の事務所の近況が記載されていました。

・上海の事務所賃貸市場の不況は、外資系金融機関の動きが止まっているが、中国企業の需要が増加してきている。

・しかし、既に供給過剰による空室率が高くなっており、今後も賃料の下落は続くだろう。

・Colliers Internationalによれば、最近の賃貸取引の多くは事業拡大をもくろむ中国系金融機関(銀行、生保)による。ものである。外資系金融機関は、転居ニーズがあるがスペースの拡大はしていない。

・一例として、中国系の西部証券が、上海世界金融センター(森ビル)に1500m2の新しい事務所を借りた。

・取引量としては、昨年第一四半期は15万9千m2の供給不足に対して、今年の第一四半期では6万1千m2の供給過剰になっている。

・近年事務所市場を支えていた外資系の金融機関は、最近はダウンサイジングを進めており、拡大計画の延期または中止が相継いでいる。

・Aクラスの事務所の空室率は3月末で12.5%で、本年末には20%にまで及ぶとの予想が出されている。

・賃料に関しても、第一四半期でAクラスの事務所賃料は8.8%下落したのに加え、今後、浦東で12%、浦西で15%さらに下落する。

⇒Aクラス事務所という定義がどこまで厳密か不明ですが、まぁ、外資系金融機関が入居する、高級感があり、IT周りの設備の準備が取れた事務所と解釈してよいのでしょう。

 住宅の場合、外人向けマンションの賃料は暴落していますが、中国人向けの実需マンションは全然変化していません。事務所の場合も、どうなっているかを調べないとなんともいえないですね。

 上海には多くの日本企業が進出していますが、Aクラス事務所ビルに入っているところばかりではないですから。

 でも、最近清算とか撤退とかの噂ばかり聞きますし、どこもコストダウンに取り組んでいるはずなんですけど、日系企業が事務所のランクを落としたところに転居するとかの動きは無いんですかね?

 やり方によって、中国国内でのオペレーションコストの下げ方は色々あります。日系は人件費ばかり削って(増やさないで)、その代わりに余計なコストをかけている企業が結構あると思うのですけど。
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中国EC市場 2009年第一四半期

2009-05-27 | 中国EC事情・淘宝
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中国EC 購入者の購買時間

2009-05-26 | 中国EC事情・淘宝
  iReseatchに、2009年2月のECユーザーの購買活動時間と日にちが記載されていました。現実に店舗運営をしていますと実体験ベースで感じている事と同じ結果ですが、日本とは異なるのではないでしょうか? この時間に合わせたサービスが必要という事になります。・購買活動は月曜から木曜の各日が15%と高い。土日は11-12%前後になる。中国のECユーザーは年齢19-35歳の女性が主体。である事が影響していると考えられる。


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中国のEC 中国トップのC2C店舗

2009-05-25 | 中国EC事情・淘宝
 中国のECが、B2CではなくC2Cの占有率が高いというのは、日本とは大きく異なる所だと思います。C2Cの店舗での売上自体は、サイトインフラを運営する陶宝以外では公表されない限り解りませんので、所詮はネット小売と思われるのですが。。

 淘宝に興味のある日本人の中では名前はご存知かもしれませんが、淘宝のトップのお店が「檸檬緑茶」というお店です。http://shop39512.taobao.com/


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中国EC市場 アパレル偏 及びユニクロへの意見

2009-05-25 | 中国EC事情・淘宝
 iResearchに掲載されていました。ユニクロのECサイトに関して結構色々な意見が記されています。B2Cのアパレル市場は昨年から急速に成長するだろうとの事。今年は昨年の3倍以上の600億円近い市場になる見込みだそうです。凄いですね。

  ユニクロが淘宝に出店する。iResearch独自の調査によれば、淘宝のユーザーの平均年齢は19歳から30歳に集中している。


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上海の写真

2009-05-25 | 上海ライフ・子育て

中国で人口第2位の巨大都市・上海のダイナミックな都市風景を撮影した写真



 ドア日新聞というメルマガで照会されていました。元のサイトには素敵な写真もあるのですが、著作権に絡むのじゃないかなと思って、ドア日の分だけコピーしちゃいました。

 Horst & Daniel Zielskeさんという方が撮影した写真のサイトですが、http://www.zielske.de/index2.htm です。

 上海に来た事の無い方とかは興味があるかも。

 ぱっと観光地を見ると凄いなと思う町。でも裏に一歩入ると何だこりゃと思う町。そして、車で10分も走ると、是が中国の実体化と思える町。

 玉石混合。

 まぁ、でも面白いかも。



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初めて食べる日本料理

2009-05-25 | 中国ビジネス関連
 さて、新事務所の開設(まだごちゃごちゃして綺麗に整理できていませんが)、と淘宝の店舗の皇冠ゲットのお祝いを金曜の夜に虹橋の日本の居酒屋白木屋で行いました。

 白木屋は、食べ放題飲み放題を一人140元(2000円位)で提供しており、メンバーを考えるとお酒の見放題というのが一番コストが安く付くかな?というのと私達夫婦を除く他の4名のメンバーが日本料理を食べたことが無いことが選択の理由です。

 安い??というと疑問に思う方も多いかもしれません。

 中国にいれば宴会をされる方が多いので皆さん既にご存知かと思いますが、高給中華料理屋さんをのぞけば、まぁまともな中華でも料理の料金はそんなに高くは有りません。



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極限思考とリスク管理

2009-05-25 | 日本・日系企業
 子供と一緒にローラーブレードに行った後、疲れた息子と一緒にこれまた昼寝までしてしまった物ですから、幾つかブログを眺めていました。

 およよ。。「上海で死ぬほど働く元駐在員の日記」という、著者は東大卒の元リクルートの方のブログを見て面白い記事だったので紹介させていただきます。上海からの帰任をきっかけに、名前は聞いたことのある上海で起業した日本人のオフショアソフトウェア開発会社の役員をされているようですが、まだ28歳のようですね。こういう優秀な若い人材が上海で働いているんだと、ちょっと驚かされました。

ブログより:

 日本人はよくリスク管理が下手といわれますが、僕はこの「極限思考」というものがあまり得意ではないからだと思っています。多様化が進んだとはいえ日本社会はかなり均一性が高い社会です(中国にいると本当にとそう思います)。そんな常識を外れたようなことはしないし、そもそも考えたりもしない。その「考えたりもしない」人たちがある割合を超えると、そこを考えるほうがコストが大きくなってしまうのですね。

 ただ、今後日本人・日本企業、特にサービス企業が海外に出る上では、この極限思考がかかせないと思います。想定できないことを想定しきる力が求められるようになると思うのですね。

 さて優先順位をつけて、極限まで可能性を考えたとしても、そこには方向性をつける目的地がなければ意思決定は出来ません(①の軸は、優先順位をつけるということを意味しますが、”どの方向で”優先順位をつけるかを決めてはいません)。そこで、重要になってくるのが目的志向です。
http://giant-papanda.cocolog-nifty.com/shanghai/2008/12/index.html
http://giant-papanda.cocolog-nifty.com/shanghai/

ここから私見:
 日本は島国という特殊な環境におかれて歴史を積んできています。同じ島国ではイギリスがありますが、ドーバー海峡は泳いでわたれるほどで、対馬海峡とはまったくことなります。同じ距離なら、蒙古の襲来の時に台風で撃退できたかかなり疑問でしょう。また、イギリスは400年前から海外に植民地を築き上げており、植民地経営ではある意味最先端を行っていた国家ですので比較の対象にはなりません。

 先進国で日本のような地理環境におかれた国は他に無く、その為に自らが特殊な環境におかれていることへの気づきは非常に遅かった。僅かな経験が台湾、韓国と満州国といった植民地経営になるのですが、異文化の相手に合わせる経験というのは非常に少ない。

 そこで、ブログの著者の仰る極限思考が必要である。という事になり、彼によれば極限思考は、以下の2点を指す。
①複数の要素があったときに、極限状態では優先順位をどのようにつけるのか?
②極限まで条件が進んだときには、どうなるのか?

 勉強になりました。こんな28歳も居るんだと刺激も受けました。

 自分自身はどうなのか?学生の時私は山岳部に居たのですが、4年の夏に私が中国の天山山脈に登山中同期が北海道で死亡。それだけならともかく、翌年の夏に気軽に同行した現役の合宿中目の前で後輩が滑落して死亡という経験をしました。

 登山も、本格的に行うと色々なケースを想定します。ヒマラヤに行くのが当然という環境でしたので、日本国内でも冬山合宿を中心に天候の変化、雪の状態、自分達の荷物、エスケープルートをどうするかを色々討議して計画を進めます。食事に関しても多少難しいルートを行く時は、加重を20Kgに抑える為には一日に必要なカロリーを計算する一方一日800g以内にするなど、結構厳密に考えていました。海外登山の時も全く同様に行っており、海外は私自信も、無くなった同期(かれは春にヒマラヤに行っていました)も成功していました。そういう意味で、彼のいう数学的なものではないのですが、馬鹿は馬鹿なりに真剣に考えて自分達の生存という事を意識した極限思考の訓練はしていたと思います。

 でも、全くの想定外。自分達の力からすれば楽勝と思っていた場所で2件の遭難事故をおこし、無くなった2名は勿論その後両親、警察関係、学校、クラブともどもに多大な迷惑をおかけしました。色々な背景があるにしても、最大の事故原因は油断としか言いようが無いです。そしてその事故は無くなった本人だけに起因するのではなく、そのチーム、チーム構成を導いた組織に原因があった事になります。

 そのせいかどうか、どちらかとお気楽思考の私が何故か社会人になったら経理財務系を中心に管理系の経験が長くなり、おまけに外資に居た物ですからリスク思考というものはかなり叩き込まれたと思います。

 でも、リスク見るだけじゃ駄目なんですよね。リスクをどう管理して攻めて行くかを考え実行しないと。ただ、日本企業全てがどうかはわかりませんが、私自身の経験した範囲だと、確かにリスク管理思考は極めてずさんかと思います。リスクを指摘すると、ネガティブな意見を言う奴だと思われて先ず嫌われますよね。途中でアホらしくなり、リスクと解決法の提案、解決する為のプロセスつくりとアンパイをして、後はあなたが決めればと言うひねたスタンスを取るようになっていきました。自分と意に反する意思決定をした経営者は逆にこちらがバイバイと。実際どの経営者も大小問わずこけてしまいますので。。

 まぁ、自分自身がオーナーで無い限り、最終意思決定は結局自分ではできないということに、いい年してようやくきずいたという事です。

 彼みたいにこの年齢で此処まで理解して、行動していると将来どうなるのかな。楽しみな人材です。 
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交渉局の回答

2009-05-25 | 中国EC事情・淘宝
 数日前に、上海市工商局のお役人が突然庭から入ってきて、焦った事を記事にしていますが、その後義父経由で先方に問い合わせた所以下の回答でした。http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/e836ab7830f7ef52dd2c4cf73105153f

・現在の住宅地内の事務所に関しては全く問題なし。
・併行輸入品に関して、陶宝を含むインターネットでの商品販売は原則問題なし。
・事務所内部が店舗のように展示されている事についてもショールーム兼倉庫と解釈して問題なし。
・但し、ネット販売、及び事務所内の商品展示に関し医薬品は禁ずる。


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