日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国所得税の徴収も厳しく

2009-05-11 | 中国経済関連
 香港SMPCの記事で、中国政府が所得税の徴収方法も厳しくするような内容の指導を出したそうです。内容的には全ての企業に対し、従業員の所得税に関する商才を報告させると言う事で、違反者に対しては優遇税制をなくすなどの処置を考えているとの事です。

 中国政府の財政収入に占める所得税の割合は僅か20%程度にすぎず(法人、個人)、非常にアンバランスになっています。また、上海市の個人所得税で外国人の所得税の割合が20%近い(人口比は1%もいない)という非常に不思議な税の徴収構造になっているのが現実です。

 この記事では、単純に国に個人所得税をオープンにしているのは政府機関と公共サービス部門に限られており、正確に補足できていない。金融不況下で政府が財政投資を積極的に行っているが、赤字が5千億から8千億元(7-12兆円)に達する見込みである。昨年10月以降財政赤字が続いている。この状態が続くと政府の財政投資自体を継続できなくなるので、税の徴収を進めていく、と言うような内容になっています。

 2006年からは、年収12万元を超える人は税務申告をする義務を課したけどうまく行っていないとも記されています。まぁ、日本同様個人経営者やフリーランスの人の所得の補足が難しいともされていますね。また、国営企業の事例として、社員に交通カードや様々なプリペイドカードを支給しているが是は給与とみなされていないとの事例も紹介されています。

 国際郵便に対する税関の対応が非常に厳しくなってきておりますが、諸々の今まで未整備であった税の徴収システムが徐々に正常化していく事になるのでしょう。一方中国人の一般的な感覚として、税金を納めることが罪悪のような物が有りますのでおっかけっこが続くのかもしれません。

 日本企業を含む幾つかの外資系企業でも、さまざまな手を使って従業員向けの所得税を減らして、従業員の手取り額を増やす措置をとっていますが、この辺は今年辺りからは危ないかもしれませんね。外資系企業は従来から中国企業に比べてかなり適正(先進国と同じように厳しく)に税金を徴収されていますが、益々搾り取られる事になるのかもしれません。

http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=a0c2fafd33b21210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=China&s=idx_News
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男女産み分け リンカルS

2009-05-11 | 中国EC事情・淘宝
 皆様ご存知の通り、中国は1980年代初頭から一人っ子政策を採用しており、二人目以降の出産は原則禁止されています。もちろん例外もあり、少数民族はそういう制限無し。漢民族も田舎の場合は確か2名程度までは良かったと思います。そして、現実を見ていますと飲み屋の女の子達等田舎の農村部出身の子には、20代でも兄弟が何人もいる子がいます。 二人目以降の子供に関しては、基本的には罰金の様に親の所得に応じたお金を納めれば戸籍に入ることもできますし、場合によっては戸籍に入れない事も多いと言われています。そのために統計上の出生数の中で男子が53-54%という異常な数字になっています。もちろん二人目以降の子供は、政府の補助(学費など)が一人目に比べて少ない、戸籍が無ければ当然学校には行けない、等等の問題があるのですけど、こういう実態はあまり騒がれませんね。お金持ちの場合はお金で解決しているようですが。 比較的民度の高い?かつ女性の地位が異常に高い上海においては、最近の人の話を聞く限り娘を希望する事も多いのですが、地方都市ではまだまだ日本以上に息子を希望する親や家族が多いのが実態です。


※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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上海のフリーマーケット

2009-05-11 | 中国経済関連
 エキスプローラ上海という上海在住日本人向けのサイトがあるのですが、偶々昨日見ていたら日本人向けフリーマーケットがあるという事で、息子を連れて見に行ってみました。以前もチャリティーバザーみたいなのがあった時に覗いて見たのですけど出店者は1名を除き中国人ばかりでがっかりしたのですが、今回も。。。

 同楽坊というところは名前だけ聞いていたのですが、昔の繊維工場を回想してモダンな観光地になっているとの事で、一度は見てみようかなと思っていました。そこに日本人向けフリマの案内があったもので、静安寺でデパートよって飯食った後わざわざタクシーで行ったのですが。。

 募集80件の添付に対して10軒位しか出ていない。。しまも日本人出店者は一人のみ。日本の雑誌や書籍など全く無い。。

 嫁が日本の暖簾を見つけて、新しい事務所に飾ろうかと言いながら値段を見たら280元(4000円)。値切りを始めたらすぐに100元(1400円)になりましたが、何じゃ是?後は中国製のしょうもない玩具とかを並べている所ばかりでした。同楽坊そのものも、新天地と同じような雰囲気を狙っているようですが、洋風レストランと珈琲ビーンズが空いているくらいで人は閑散としており、多少おしゃれなバーが集まっているだけの所かなと感じました。

 収穫としては、日本の明治の粉ミルクやベビーフードを置いている所もあり、聞いてみると実店舗を江蘇路に開業しているようで、今度覗いてみる事にしたくらいでした。

 多分主催者は中国人なんでしょうね。出店料50元払うのも日本人位で、中国人は多分1元も払っていないのではないでしょうか?日本人は財布の紐が緩いと言う定説に沿って、日本人相手に小銭を稼ごうとした人が考え出した物としか思えません。

 ふくぜん(日本人街にあるリサイクルショップ)に行ったほうがよっぽどましです。そういえば中国人は中古品は使用しないという印象が強いのですが、最近ふくぜんに行くと結構中国人のお客さんが来ています。日本人の使用した中古品は元々の質も良い上に使い方がきれいだからでしょうかね。ふくぜんにおいてある商品って、日本の中古やではまずおかないようなボロイものもありますので、ハードオフとか日本で売れないものを在庫処分で中国に持ってくるとよいかもしれませんね。まぁ、輸出入が絡むので、他の国のほうが簡単かもしれませんけど。

 同楽坊紹介サイト
 http://www.noe-j.co.jp/tabi/shanghai/backnumber/070502.html

エクスプローラの案内:
フリーマーケットの開催のご案内

【開催時間】:  2009年5月9日(土)―10(日) 12:00―18:00(天雨順延)
【会場】  上海静安区海防路555号同楽坊内(x西康路)
【交通】  地下鉄2号線 静安寺駅 2番出口
(久光百貨店)TAXIで11元です。
      近所バス 76、40、138、113、24、765,824、54、506
【入場料】  無料
【出店予定の商品】
   電化製品、日本雑誌、漫画、古本、DVD、服、手作り小物、手芸用品、
台所用品、雑貨、おもちゃ人形、べビー、子供用品、アクセサリー等
お家に眠っている不用品や手作りの作品を持ってきて下さい!!!
● 出店者募集中
【受付方法】 予約 (必要です)
【出店料】 1店舗50元です。(TWODAYS)
【出店形態】  1.5m x 3m = 4.5平米
       出店可能数約80店。http://yorozu.explore.ne.jp/dengon/index.php?r=1&c=1&mid=59326
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中国ヘリコプター市場

2009-05-11 | 中国経済関連
 China Dailyに中国のヘリコプターメーカーが天津に一環工場を作り、世界の20%程度の生産量を目指すという記事が掲載されていました。

 日本では、バブル時代にヘリコプターを利用した投資が流行り(減価償却期間が確か2年と短かった為に、投資をした人は巨額の減価償却費を計上して会計上の利益を圧縮できる仕組みの節税商品。今は会計制度が変わっているのでどうか知りません)、西部の堤オーナーも減りを所有して軽井沢の72ゴルフ場の南にヘリポートを作っていた等、一部のバブル紳士達が購入していましたが、おそらくさほど普及はしていないと思います。

 アメリカに行くと、企業が経営幹部向けに小型飛行機やヘリコプターを保有しており空港の一角がそういうプライベート機用に使われていますが、あれだけ国土が広いと空港までの時間等を考えれば移動時間削減と言う意味で、単にステータスというよりもビジネス上の合理性も見出せるのだと思います。そして、中国についても同じ事が言えるでしょう。その為に今後プライベートジェットやヘリコプターは経済発展に伴い市場拡大が望める分野という見方には同意できる物があります。

 まぁ、日本には余り関係ないですかね?

報道要約:
 天津でヘリコプター工場の建設が始まった。この工場は2017年までに世界の20%の生産量を目指している。また、本社からアッセンブリーライン、研究開発など善プロセスをカバーする物である。
 中国1位と2位の航空機製造会社が合併して作られたAVIC社の工場であるが、Lin社長は年間300機の生産を目指しており、機種としても小型から大型までカバーする計画だと言う。資本金は80億元=1200億円で、中国ヘリコプター研究機関や、ハルビン航空機産業等の国営企業とも関係している。

 元々中国の軍需関連産業は、冷戦の元中国の内陸部に展開されていたのですが、不便なために沿岸部の天津に拠点を置くことにしたようですね。尚中国で民間使用されているヘリコプターは2007年末で124台しかないと表現されています。2010年には低高度飛行に関する規制が緩和される見込みで、その後ビジネスが拡大することが期待されるとされています。
http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-05/09/content_7760235.htm
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