日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の高層ビル

2009-05-01 | 中国経済関連
 日経ビジネスに、住友商事に勤務されていらっしゃる北村さんという方の中国情報が紹介されているのですが、今日の記事では中国の高層ビル事情が書かれていました。

 上海に付いては、居住していますので当然高層ビルの数や、地盤沈下の問題等の認識は持っていましたが、全国を見るといったことに無い都市にも高層ビルが多いことに驚かされました。高層ビルの数=都市の発展というわけでもないでしょうが、すさまじい状況になっていますね。

 参考までに上海市は、元々揚子江の河口部に土砂が堆積してできた町で、唐の時代(1200年前位)から出現した(その前は海だった)ようで、宋の時代(1000年前)によういやく今の上海市の地域内に町ができてきたそうです。当然自然体が埋立地ですので地盤は緩いのが実態です。

 昔建設会社に勤務していた時にエンジニアから、東京湾の埋立地に構造物を作る場合、支持層(硬い地盤)の所まで60mも長さの有る杭と大量に打ち込み、その杭の上に構造物を作るという工法で地震対策をしているのですが、上海市は支持層まで90mもあるために、杭が届かない為にくいを打ち込んでその上に構造物を建設するのは同じ。でも基本的には豆腐の上に多少硬い地盤を作って建物を浮かべているような物だと聞かされたことがあります。10年以上前の話ですので今は又違うのかもしれませんが、年間6cmも地盤が沈下するというのは、その通りなんでしょうね。

 唯上海の場合は震度3程度の地震が100年に一度発生する程度ですので、地震事態に対する懸念は持っていません。当然耐震構造ではないでしょう。北村レポートに記載されている中国の地震というと、北京天津の方に有る唐山自身と、ヒマラヤ山脈に近い四川省や雲南省などに限られるような気がします。まぁ、日本と違って全国的に地震が起きるわけではないですね。

 それにしても、北京が以外に高層ビルが少ない事と、重慶、武漢、成都、南京,瀋陽、大連に高層ビルが多いというのは正直少し以外でした。重慶と武漢にはまだ行った事がないんですが、最近経済的に注目されている地域ではありますね。武漢の自動車産業とか注目されていますけど、見ておく必要があるのかもしれません。

 唯、上海、北京、広州、シンセンの4都市と、南京、瀋陽、大連、成都を比べるとまだまだ田舎という印象が残っています。唯どの都市も人口が多いのですが、国土が大きいために日本で言う大阪、名古屋、福岡、札幌が夫々もっと大きな都市になっているということでしょうね。今後中国でそういう産業が育って行くかによって、日本の名古屋のように各都市の発展状況もだんだん変わっていくのでしょう。

 何ですかね?大連はソフトウェアを含むオフショア、武漢は自動車。中国全体を見ることなんてとてもできないですが、アバウトには理解しておく必要があるなと考えさせられました。

【表1】 中国・超高層ビルトップ10

<2009年4月末現在>
順位 都市名 ビル名称 高さ
(メートル) 地上階数
1 上海 環球金融中心 492 101
2 上海 金茂大厦 421 88
3 広州 中信広場 391 80
4 深セン 地王大厦 384 69
5 深セン 賽格広場 356 72
6 上海 恒隆広場 288 66
7 上海 明天広場 285 55
8 上海 浦東国際信息港 282 40
9 上海 香港新世界大厦 278 61
10 南寧 地王国際商会中心 278 58

(出所)各種資料により筆者作成

 ところが、表2の「高さ400メートル以上の超高層ビル(建設中・計画中)」を見れば、今後400メートル以上の超高層ビルが7棟も増えることが分かる。特に1位にある深センの「平安国際金融中心」は2009年2月にその計画が公表されたものだが、646メートルと上海中心を超える高さとなっている。

【表2】 高さ400メートル以上の超高層ビル(建設中・計画中)

<2009年4月末現在>
順位 都市名 ビル名称 高さ
(メートル) 完成予定(年)
1 深セン 平安国際金融中心 646 計画中
2 上海 上海中心 632 2014
3 重慶 嘉陵帆影 458 2009
4 南京 紫嶺大厦 450 2010
5 広州 広州東塔 未定 計画中
6 広州 国際金融中心 432 2010
7 武漢 国際金融中心 400 計画中

(出所)各種資料により筆者作成

なお、中国の検索エンジンである“百度”の質問欄によると、中国の高層ビル都市別ランキングは次の通りである。

(1) 100メートル以上の高層ビルが多い都市ランキング

1. 重慶、2. 広州、3. 上海、4. 北京、5. 深セン、6. 成都、7. 大連、8. 武漢、9. 南京、10. 瀋陽

(2) 150メートル以上の高層ビルが多い都市ランキング

1. 上海、2. 広州、3. 深セン、4. 重慶、5. 南京、6. 北京、7. 武漢、8. 大連、9. 瀋陽、10. 成都
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090430/193461/?P=4
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上海のイケヤと夜の引越し

2009-05-01 | 上海ライフ・子育て
 新しい事務所を隣接する団地の中に借りてその準備をしているのですが、本日はイケヤに行ってまいりました。日本やヨーロッパではイケヤといえばDIYの代表でまぁまぁの質にものを安く売るというイメージですが、当地ではまだ高級家具の部類に分類されているようです。

 八万人体育館の傍にあるのですけど品揃えは日本とほぼ同じではないでしょうか。価格はものによりますが日本より安いものが有り、中国製かなとも思いますが、木材関係なら中国で生産していてもおかしくないですよね。その場合不動産価格と人件費が安いので、かなりのぼろ儲けをしている可能性が有ります。

 中国で生産した物を日本の価格で販売する事ができるなら、当然儲かりますよね。でもブランドが必要ですけど。ユニクロもそうですし、タカラトミーが今年から熱心に中国市場に入ってきていますけど、可能性あるかな?

 出口の傍に特価品コーナーがありそこで本棚を幾つか買ったのですが、上海ではイケヤ自体の配送サービス以外に、当日持ち帰りのできる物流業者が内部に入っていて声をかけて来ます。又、組み立てサービスというのも有り40元払うと家に来て組み立てをしてくれます。日本で買ったときには、偉く力が必要で組み立てに悪戦苦闘したものですから、今回はあっさり頼みました。ワーカーの人件費が安いというのは本当に便利な世界だと思います。

 さてさて、今日は外部の業者に頼んで荷物を持ち帰ったのですが、なんとトラックの荷台に載って変えることになりました。日本だと今は厳しいのでしょうけど、こっちはその辺ルーズで、2月に舟で大阪から荷物担ぎをして帰ってきたときも小型トラックの荷台にのって帰る羽目に陥りました。その時は真っ暗な中に荷物に囲まれていたのでちょっと不安だったのですが、今日は天気も良く屋根が半分あいていたので外を見ながらまぁ快適に乗ってきました。でも、この年でこういう経験は余りしないでしょうね。

 かえってから本棚を新事務所に設置して組み立て、その後荷物の発送をした後、現在の自宅の荷物を出入りしている宅急便やさんに手伝ってもらって新事務所に移したのですけど、ハイエースで4回分も有りました。時間が11時をまわったのでもう少し荷物があったのですがそれは後日にすることにしたのですけど、これだけの荷物が無くなった後の家は偉く広々としてまだ違和感があります。それにしても、日本だと夜逃げするようなイメージですね。。

 今日は子供は二人とも嫁の実家に預けているのですけど帰ったらびっくりするでしょうね。それにしても8ヶ月間荷物にまみれて生活していましたがようやく開放されます。

 さ、頑張らなければ。。
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