日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国の輸出4月累計で前年比24%下落

2009-05-13 | 中国経済関連
 中国の輸出は4月も前年比22.6%ダウン、輸入も23%減となったそうです。

 これにより、1-4月までの累計では、中国の貿易量は前年比24.3%ダウンの5,994億ドル(約60兆円)に留まった。一方輸入の減少により輸出超過額は前年比で184億ドル(1.8兆円)増加したそうです。

 4月の輸出の減少は、アナリストは前年比15%減と予想していた為、それより悪いと言う事になります。恐らく上半期は貿易の回復は望めないとの見込みが出ていますが、現状ではしょうがないですね。

 一方この4月までの都市部の固定資産投資額は前年比で30.5%も増加して5439億ドルにも及んだそうです。第一四半期が前年比28.6%増と言う事で4月はそれ以上に固定資産投資が増えたことになりますね。

 中国の場合、まだまだインフラの整備が先進国に比べて遅れていますから、確かに公共投資をする余地は日本などに比べれば遥かに多いのは事実です。それにしても凄まじいですね。関税や所得税の徴収の強化を図っていますが、国家財政が今年、来年とどうなっていくのかな?日本の場合は国民一人当たりの財政赤字累積額が6百万円とかトンでもない額になっていますので真似はできないですけど、こんな強気で平気なのだろうか。。

http://www.shanghaidaily.com/sp/article/2009/200905/20090513/article_400725.htm
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アジア投資が事業再生。。

2009-05-13 | その他
 ライブドア事件以降、日本の新規株式公開企業に対する審査機関の審査が厳しくなり、昨年初頭より各ベンチャーキャピタルの経営は結構厳しいと聞いていたのですが、サブプライム以降益々きつくなっているのですね。

 フューチャーVCは何とか短期借入金を長期借り入れに変更する事で継続企業に対する疑義と言う監査法人のコメントは外れたそうですが、営業利益がマイナス20億円。。

 そして、老舗のアジア投資もここまで追い込まれているのですね。上海にも拠点をお持ちでしたけど閉鎖する事になるのかな。。投資先はどうするんだろう。

 それにしても、フューチャーさんのIRを見ていたら今後はコンサルティング収入を増やしていくと記載されていました。日本のVCでは時々あるのですけど、投資をする代わりにコンサル収入を徴収する事例があります。でもこれって変じゃ有りません?

 アメリカでは歴史の長いVCも多く、ヴェンチャー企業を立ち上げた現役、元経営者等の人脈を抱えていますので、投資先企業に対するいろいろなアドバイスができると思います。でも日本を見る限り、ごく一部の企業を除けばVCが投資をする段階、もしくは投資した後には財務か経理の有る程度の人を採用させます。そうなると、、今の日本のVCのスタッフがその企業に対して何のコンサルティングをするのか?残念ながらVCの人の大半は証券会社、銀行の出身者が圧倒的に多く、それ以外の事業会社出身の方でも経営層まで進んだ人は極めて少ないのが実情です(経営層といっても研究開発とか)。投資後にVCが投資先にできることは、別な投資先や、VC自体のつきあいのある顧客を紹介する以外には何もできないのが実態ではないでしょうか。。

 こういうと、VCの人は起こるでしょうが、自分自身がその立場にいても投資先にしっかりしたCFOがいない場合に財務分析等のサポートはできますが、まぁたいした事はできないなぁと自覚しているからなんですが。

 そうすると、コンサルティング収入の獲得は何処から行うのか?投資の変則的な回収手段以外にちょっと考えがたいですね。研究開発型企業は除外して、ベンチャー企業が欲しいのは何より利益の有る売上の筈なんですよね。それ以外の要素は2の次と言うのが本音です。

 というと、今の自分達の管理体制のまずさの言い訳をしているようですが。。


記事:
・日本アジア投資が事業再生ADR(裁判外紛争解決)による再建を目指す。
・具体的には、取引金融機関約60社に対して債務弁済の条件変更を要請する。
・営業収益は半減、有利子負債は16%増
・有利子負債は、今年3月末でその額は468億円。営業収益が214億円から94億円に1年で半減した一方、有利子負債は16%も増えた。しかも短期借入金の比重が高まり、財務内容は不安定さを増している。
・3月に公表した経営合理化策では、役員報酬の減額や希望退職者の募集、国内支店の集約など、主に販売管理費の削減策が打ち出された。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090512/194379/
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中国の道路事情

2009-05-13 | 上海ライフ・子育て
 サーチナに、【日本ブログ】北京の道路と中国人の法律意識(1)という中国陰のブログが紹介されています。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0512&f=national_0512_042.shtml

 自宅前でバスによる交通事故を見たことは一度記事にしていますhttp://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/55e318337f44e4d569a0651fdbc0db7cが、ほんまにひどいです。。

 当ブログにコメントを戴いている恵子さん、と言う方が今月末に上海にいらっしゃるそうですが、実は今週末別な友人が急遽仕事の関係で上海に来ると言う事で、中国在住者にとっては当たり前の当地の交通事情を改めてご紹介します。

 軍関係とバスとされていますが、最近は外車の交通事故が多いようで、BMWの自己が多いとか、最近はアメ車同士の事故で5-6人死んだとかという記事を見ました(日本語です)。中国の新聞自体は、実は嫁の実家に行った時に見る程度なのですけど、人一人死んだ程度の事故は一般に新聞記事にもなりません。毎日とは言わないのですが、新聞を見るたびに10人死んだとか何十人死んだという記事を見る羽目になります。日本じゃ考えられないですよね。

 それだけ頻繁に様々な事故が発生しており、交通事故も例外では有りません。記事に記載の交差点の右折が自由な事は別にアメリカでも同様ですので、本来はそれだけで危険なわけでは有りません。

 また、歩行者が信号を守らずに道路を渡る行為はイギリスでも一般的に見ました。基本的に自己責任の意識が強く、日本の様に車が通っていなくても信号を守る国自体のほうが世界の中では珍しいと思います(これをみても日本人の規則を守る意識は極めて高い⇒良くも悪くもですが)。

 問題は。。自家用車保有者=まぁまぁ金持ち(特に田舎では)。歩行者は車を変えない貧乏人。と言う事で、車に乗っている人が偉いんだと言う意識を持っていることでしょう。特に外車の事故となるとドライバーの意識には必ずあるでしょう。

 そして歩行者も。自殺したいのかと言いたくなるような所で、車をぬいながら道路を渡っていく。この感覚は良く理解できないです。

 以前韓国も交通事情が非常に悪かったのですが(今も良くは無いでしょうけど)、交通違反車両の写真を一般の人が取りそれを警察に送ると、徴収する罰金の半分が撮影者の収入になるという制度を導入して旨く機能したと聞きました。本来中国もこういう制度を早急に導入する必要があるのですが、高級車に乗る方は当然警察幹部等と関係を持っていて、何をしようがもみ消してしまうでしょうね。 

 単純に民度が低いと非難するよりも、中国人は厳格な賞罰制度以外で統制できない文化と思うのですけど。。


記事そのまま:
 特に危ないのは「軍ナンバー」の車とバスだ。道路を渡ろうとするときには車の流れだけではなく、ナンバーを凝視しなければならない。軍ナンバーは赤信号でも止まらないで突っ込んでくる。御上(おかみ)が後にあるから、「当たるが幸い」なのだ。

  バスも信号を守らない。バスの後ろには「北京市政府」がついているのだ。日本でいう「親方日の丸」ならぬ、「親方五星紅旗」である(五星紅旗は中国の国旗名:編者注)。この2種類の車のために、私は何度となく北京の道路上で私は「死線」をさまよった。

  日本の政治家は「我が国は法治国家である」と胸を張って自慢する。ただし中国で「法治」とは、紀元前の秦の始皇帝に始まる苛政の典型例だ。中国人にとって規則というものがあっても、実際の適用はその人の立場や人間関係によって決まるのが当然で、そうであることが正しいと考えられている。

  つまり、「信号を守るべきか守るべきでないか」といった規則には、「守るべき人」と「守る必要のない人」がいて当然と考えているのだ。
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  中国の交通マナーが、相当に「ラフ」であるのは事実。自動車運転手も歩行者も、「自主判断」で、ルールを順守するかどうかを決める傾向が強い。2006 年の日本の自動車保有台数は約7500万台で、警察庁によると交通事故による死者は年間で6352人。同時期の中国の自動車保有台数は日本の約半分で、年間死者数は7-8万人の水準。事故件数、死者数ともに減少しているが、中国の事故発生率と死者数は依然として高い水準だ。

  中国人によると、軍関係の自動車は信号を無視することが多い。バスも、軍関係車ほどでないが、同様のケースがある。ただし大都市では交通警官の監視も厳しくなり、信号無視は減少したという。

  軍関係車については、交通ルール無視が社会問題になったことがあった。軍側は「軍は一般行政の支配下にない」と主張したが結局は退けられ、地方ごとに条例で、交通法規に従うよう定められた。

  なお、中国本土では自動車が右側通行。赤信号であっても、他の制限がない場合には右折進行は認められる。この規則を知らない日本人などが、危ない目にあうこともある。

  写真は広西チワン族自治区柳州市で2008年3月27日に発生した交通事故。ワゴン車に乗っていた12人のうち10人が即死、2人が重傷を負った。(編集担当:如月隼人)


コメント (2)
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