今、淘宝の店で荷物の発送作業を依頼しているのは「ユンダ」という宅急便会社なのですけど、そこの担当者の子が5月1日から3日まで彼女を連れて田舎に戻るという事で、同行させてもらいました。
杭州から1時間位バスで行った所なのですが、出身者の宅急便会社の人たちによると、風光明媚で食事もうまいとの事です。
初日は上海南駅からバスで3時間強かけてようやく桐櫨のバスターミナルにつき、そこからホテルまで行き夜は会食だけで終わりましたが、まず安い。そして、魚(中国では一般的に川魚か湖の魚で、個人的には汚染が怖いですし、海の魚ほど旨いとは思わないので余り食べません)や、様々な野菜や、細い筍の料理が出てきて満足しました。杭州料理は上海以上に甘いのが一般的なのですが、山間部の成果この辺の料理は若干辛めの味付けのようです。個人的には杭州の料理よりも好きですね。
2日目は厳子陵釣魚台というところに行ってきたのですが、ホテルからタクシーで行こうとすると50元と言われ、嫁がホテルで大体30-50元と既に聞いていたものですから文句を言ったところ、地元の人なら30元、外地からの旅行者は50元と言われ、結局近くのバス停まで乗って、そこからバスで行きました。合計しても15元しないですからね。。中国の地元擁護を感じます。
さらにその厳子陵釣魚台への入園料が何と一人120元!そして地元の人は入場料が半額だそうです。。この場所は、後漢の最初の皇帝劉秀の同級生だった厳子陵と言う人が、劉秀が皇帝になった後彼につかえることを潔しとせず、引退して毎日釣りを楽しんだと言う伝説があるところだそうです。
ダム湖を船で行き来して、釣魚台というところではその厳子陵を祭っている廟があり、碑林という漢詩等を彫りこんだ石碑が並んでいます。でも石碑自体は観光地化するために作った物ではないかと思われ、有名な書家や詩人の詩が書かれており石像も並んでいるのですけど、石碑の作者は生まれが1920年代以降の人ばかりでした。
其処から簡単にハイキングなんですけど、中国らしく道は全て石の階段で、有る程度上った眺望台からの写真が最初のものですが、湖をみおろせる場所です。そこから歩いて降りていくと竹林が有り多少は風情があるのですが、何せ人が多い。あえて、ここを目的に行く必要は無いと思います。
翌日は大奇山森林公園というところに行きました。入場料は一人50元くらいだったように記憶していますが、此処も地元っこは半額でしたね。竹林から始まり、途中池を経由して子供が遊ぶような場所があるのですが、そこからは沢沿いの山道になります。でもここも日本の様に土や木の根を利用するのではなく全てが石段で固めてしまっています。
さて、大口を開けて食べているのは、山道に入ってから40分位上った所にある休憩所で食べた物ですが、竹おこわ?みたいなもので竹の節の中にもち米と三歳などを詰めて作った物でした。空いた竹を利用した食事はありますけど、片側の節だけをくり貫いて調理しており、その場で竹を割って食べるのですが、これって初めてだったので珍しく食事の写真を取りました。スイカも食べたのですが、是が何と120元!1500円ですから日本並みの価格ですね、皆でびっくりしました。まぁ、味は良かったんですけど。
天池というところです。中国では山の上にある湖や池は天池と表現する場合が多いようですね。上海では絶対に見れない綺麗な水です。此処から先には滝があるそうなんですが、息子が疲れていたのとこのまま上海に戻る予定だったので、ここまで帰路に着きました。
実はこの森林公園の中には日中友好林と言うエリアがあるようで、地図で見たのですけど、途中でジェットコースターの様な物を見つけたので、それに載ってパスして降りてきてしまいました。写真の通り傾斜を利用して人が操作しながら降りていく物なんですが、ブレーキも自分の手動なんですね。かなりぼろい車なんですけど事故がないのか載った後でちょっと心配になりましたね。
この後、桐櫨のバスターミナルに行ったのですが、上海行きのバスのチケットは全て売り切れと言う事で、しょうがないので一旦杭州まで出て、杭州からダフ屋で新幹線の切符を買ってなんとか上海にたどりつきました。中国の電車の切符の手配は相変わらず片道切符ばかりで、旅行に行っても到着先で買わなきゃいけないのが面倒です。杭州は大きな町なので何とかなると思っていたのですが、電車の切符は全て売り切れ。バスは個人経営とかのバスが臨時に走っているのですが、10人乗り程度の物も多く時間も掛かる為、声をかけてきたダフ屋から4枚切符を買った次第です。本来55元位のチケットを75元位で買った感じですね。
この写真は上海南駅で見た北京から上海まで来た新幹線で、日本の東北新幹線はやてをベースにしたものです。杭州までは2回目なんですがまだこの電車には乗っていないのですね。でも外から見る限り座席の配置も日本と同じようになっていますね。
余談ですが、桐櫨って帰ってググッテ見たら杭州市
桐廬県と言うのが正確な所で人口も40万人弱しかいないようです。行く前も自然の綺麗な所と聞いていたので田舎と思っていたのですが、行ってみれば開発区が有り杭州の会社が相当進出しているようですし、町もかなり発展していました。アジダスの店が2軒あったのですが上海より高い価格だそうです。物価は外食費に関しては上海の半分位でしょうか。それなりの可処分所得を持っているけど、買いたいものが無いって言う状態が発生しているでしょうね。後、この近所ですと農民といえども生活が悲惨なような感じは無いです。