日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

学習塾大手京進中国進出

2009-05-23 | 日本・日系企業
 学習塾の京進、中国に日本語学校 大手初の全額出資

 という事ですが、なんなんだろうこの投資額の少なさは?わずか資本金420万円です。進出地域として日系の自動車工場などが多い広東省の仏山を選んだということですが、ターゲット顧客を日系企業勤務の中国人とするのは理解できますが、日系企業勤務の中国人の数は工場は確かに多いでしょうが、ワーカーがわざわざ日本語学ぶか?給与も低いので先ず期待はできないですね。

 上海は競争が厳しいのか?確かにそうかもしれない。

 日本語教育ニーズが高い中国人といえば、先ずはオフショアサービスをしている会社じゃないのかな?ブリッジSEとかまだまだ不足していますし、現段階では確かにオフショアIT需要は減っているでしょうが、将来的には日本の理工系エンジニアの不足が確実なだけに、ソフトウェア技術者に留まらず、エンジニア系で日本語力がある人材に対する需要は中国だけでなくアジア全域で発生するでしょう。そして、そこには語学力だけではなく日本企業的な対応まで要求されます。中々難しいのですが、そういうところまで含めた外国人向け日本語および日本企業文化教育の潜在的需要はかなり多いのではないでしょうか。

 先端的な自動車メーカーや、電気メーカー等の海外人事戦略と結びつけた海外人材育成事業の展開というのは、日本の教育産業のひとつの柱になるのじゃないかと思うのですけど。まぁ、そのプロセスは簡単じゃないでしょうけど。

 そう考えると、ソフト開発だけでも大連、西安、成都等がぱっと上がってきますが、後発なだけに避けたのでしょうか?広州に教材販売の会社を3年前に作っているようですので、その関係で広東省なのかもしれませんけど。

 業績を見ると売上が120億円もあるんですね。利益がどんどん減っていますけど。。株式も公開しているんだ、学習塾としては珍しいですね。学校や塾は少子化の影響でこれからどんどん経営は厳しくなっていきますので、海外に目をもけているところが多いですが、この記事を見た限り、

 何考えてるのかな? 地域、 投資額、狙いが解らない。。


       第23期 第24期  第25期 第26期 第27期
決算年月 H16年 平成17 平成18 平成19 平成20
売上高(百万円) 8,400 9,874 12,026 12,381 12,297
経常利益(百万円) 605 873 975 355 198
当期純利益(百万円) 261 495 422 131 △96

・学習塾大手、京進は中国で日本語教育事業に進出。
・広東省仏山市に日本語学校を運営する全額出資子会社を設立、7月に開校。
・現地に拠点を置く日本企業の地元従業員や中国人学生らの需要を見込む。
・地場資本の中小の日本語学校は中国に多いが、日本の大手が全額出資で参入する初の事例となる。
・日本語学校や教育コンサルタント業務を展開する「仏山京進教育文化有限公司」を同市南海区に設置。資本金は30万元(約420万円)。http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090523AT1D220BQ22052009.html
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海外で中国系企業を狙った襲撃事件相次ぐ

2009-05-23 | 中国ビジネス関連
 という結構衝撃的なニュースの標題に沿って中を見てみれば。。

 記事は以下の通りです。最近ロシアで中国人留学生に対する虐待があるという報道は見ました。ネオナチみたいな若い子が中国人を襲撃するみたいです。オーストラリアやカナダでも中国人留学生を歓迎するという表面とは裏腹に、地元の白人社会との摩擦や軋轢が生じているとも聞きます。日本では、中国人犯罪の増加が謳われますが、多少の差別的行動や中国に対する反感は非常に強いでしょうが、在日中国人に対する暴力的な行為というのは効いたことが無いです(親父狩りみたいな行為があるのかもしれませんが)


※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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大阪は中国に似ている??

2009-05-23 | 日本・日系企業
 サーチナを見ていたら、在日中国人のブログの記事の紹介という事で、「大阪人は日本の中国人!?」という物が紹介されていました。

 個人的には大阪には住んだ事は無いのですが、昨年から今の商売の関係で何回か訪れています、確かに東京とはビジネスの仕方も、考え方も随分違うなぁというきがします。某大阪出身の友人によれば、

「大阪でもまれて営業経験を積めば、東京での営業なんてど楽勝ですよ」

といい。

 「大阪って、そういえば韓国に似ているかな」と、一緒にソウルに出張した大阪出身企業のオーナーがいう。

 面白いのはアメリカ行ったときもアメリカになじむのは東京人より大阪人。

 大阪って、バブル以降経済的には全然駄目みたいですけど、今の日本の大企業の多くは実は大阪および関西出身ですね。独立志向も関東人より強そうですし、在日韓国人も沢山住んでいるのでエスニックな場所もありますし。。

 東京が国際都市といわれていますけど、国際=欧米、では無い時代になってきました。思いっきりアジア的な?大阪の出番がまた来るのかもしれませんね。一度は住んでみたいんですけど、どうなんでしょう。
 
 豚インフルに負けるな!

記事: 
10年住んだ名古屋を仕事の都合で離れ、3月末から大阪に引っ越した。引越を前に友人に言われたのは「なんで大阪に行くの?大阪人は日本で一番ルールを守らない人たち。ひどい交通事故もほとんどが大阪だよ。私だったら自分の子どもを大阪の学校に入れたくないな」と言われてしまった。

どうも大阪へのこうした評価はその友人一人だけのものではなく、みなが言っていた。ある在日中国人作家は大阪人の性格は中国人とよく似ている。だから大阪を訪れた中国人旅行客は親近感を覚える」」と書いている(誰ですか、この作家って?)。

さて実際に大阪に行ってみると確かに違う。日本人が交通ルールを守ることは有名だが、大阪では信号を無視して道路を渡る人をよく見かける。また日本に来て10年にして初めて、街中でのケンカを大阪の道頓堀で見た。なにより「大阪の中国」を感じさせられたのはNTTに電話設置を申し込んだ時のこと。電話を受け付けたオペレーターが「担当におつなぎしますので、少しおまちください」といって待たされていると、突然またオペレーターが話し出した。「あらー、***ちゃん、ひさしぶり。元気そうね、ちかごろどう?」お客の前で従業員が私語を話すなど日本で初めての体験だった。

こうした出来事はほかにもいろいろあった。日本のきめ細かなサービスに慣れていた身には大阪人の大ざっぱなやり方はどうも慣れず、よく友達に不満をこぼしていた。友人は笑いながらこう言った。「みんな大阪は中国と似ていると言っているじゃない。よくわかったでしょう。でも大阪には大阪のいい場所もあるよ。時間が経てばきっと好きになるから」、と。(翻訳・編集/KT)
http://www.recordchina.co.jp/group/g31645.html
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アジアのトップビジネススクール

2009-05-23 | 中国経済関連
 ビジネスウィークに、アジアのトップビジネススクールと言う記事が掲載されていました。昨今の世界的な不況で、良い就職の機会に恵まれない人たちが、緊急避難と景気が回復したときの良い就職を求めてビジネススクールに応募するようになり、最近は競争が益々厳しくなっているそうです。

 アジアの各学校は、まだ欧米のトップクラスには並ばないものの、それなりの存在になってきていると言う内容で、以下の18校が紹介されていました。

<col style="width: 263pt;" width="351"> <col style="width: 54pt;" span="2" width="72">
学校名 学費 初任給
Beijing International MBA at Peking University 24,300  
Cheung Kong Graduate School of Business 35,000 40,000
China Europe International Business School 45,000 51,460
Guanghua School of Management, Peking University 15,900 22,100
Tsinghua School of Economics and Management 17,600  
Hong Kong University of Science and Technology 48,700 73,165
University of Hong Kong 41,900 70,000
Indian Institute of Management Ahmedabad 25,556 120,000
Indian Institute of Management Bangalore 11,500 32,000
Indian School of Business, Hyderabad 39,000 38,000
Hitotsubashi University (ICS) 10,716 120,000
McGill Japan 4,800 9,500
INSEAD Singapore 67,000 104,000
Nanyang Business School 26,700 90,000
National University of Singapore 33,400 52,500
Korea University Business School (Global MBA) 35,000  
Seoul National University 31,000 50,000
Yonsei University Graduate School of Business 29,300  

 18学校中、中国香港が7校、インド3、シンガポール3、韓国3で、日本は一橋とカナダのマクギールの分校の2つしか載っていません。慶応は老舗の筈なんですけど評価されないんですかね??まぁ、日本では昔から文系の大学院はあまり評価されていませんし、そもそも教える側に学究肌の方が多いのでビジネススクールを作ってもソフトと教員が居ないと言うのが現実でしょう。

 まぁ、上のリストを見ると学費は、シンガポールのInsead(フランスの学校の分校)を除けば、香港の2校と上海のCeibsが比較的高い位で、欧米よりは安いのではないでしょうか。システム的にはイギリスのMBAはLBSとマンチェスターを除き1年なので、コストはもっと安くなるかもしれないですけど。

 ビジネススクール事態で学ぶ事は、正直日本の大企業で実践を積みながら理論を学んでいれば、それほど役に立つかどうかは疑問が残るのですけど、同級生や同窓のネットワークが将来的に非常に役にたつようです。欧米では実は、夜間のクラスは意味が無くフルタイムに行くべきだと思います(夜間は、若い頃にMBAを取らなかった人が学生になるのですが、中小企業のマネージャーや幹部が多いです)。

 日本の将来が、アジア市場の開拓にかかっていると判断するならば、上記のような学校も視野に入れるのは一つの選択でしょうね。

 あくまでも個人的には、その国の発展状況や地理を考えると、シンガポールがベストかな。華僑が多い。インドとの関係も深い、東アジアのど真ん中。自分自身も行って見たいところです。少し中国本土には飽きてきましたし。。

  

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