本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです。
例年ならば、4月から5月にかけては、あちこちの山あいを訪ね、
カタクリやイチゲ類などスプリングエフェメラルの花筵を愉しむところだが、
今年(2012年)、その時期の休日は揃いも揃って天候が最悪。結局、何処にも行けないでしまった。
それからしばらく経って・・・
5月27日(日曜日)は好天に恵まれた。
山の上、標高1000mくらいのところならまだ春が留まっているかもしれん。
久しぶりに八幡平西部・大場谷地をめざすことにした。
大場谷地 2012/05/27
途中、こんな光景に出くわしたが、皆さん、何なのかわかるかな。
答えは少し後にして次の光景は
ダム湖面に山の新緑が映っている様子を切り取ったもの。
水の色が異様に青いのは、玉川温泉の毒水(pH1.1)とそれを中和する為に加えた石灰のせいだ。
この水を引いたため、田沢湖のクニマスは絶滅した。
鎧畑(よろいばた)ダム湖
この写真は縦にしないことにした。
そろそろお気づきだろうか。
二枚目の写真は次のシーン、ダム湖に映った山の写真を時計回りに90度回転させたものだ。
湖面に山や空がこんなに綺麗に映ることはそうはない。今日は特別に条件に恵まれたようだ。
玉川ダム湖(宝仙湖)。真ん中の山は男神山(859m)。
その右陰の緩やかな山の懐に大場谷地がある。
大場谷地はこのダム湖の上流、1000mくらいの高さにある。
玉川温泉を過ぎる頃、ブナの樹海の向こうに一瞬だが優美な雪山が見えた。
森吉山 1454m
いよいよ大場谷地。残雪がどっさりだった。
こんな状況下で春の女神は居るのだろうか。
木道を進んで行くと
(^^♪居た。居た。
更に進むと、ほら。
ここのミズバショウは新鮮そのものだった。
そういえば、尾瀬もちょうど今頃が見ごろだったはず。
秋田ではその気になれば、4月から7月までの長期間、あちこちで水芭ショーを愉しめる。
木道を更に進むと、ミズバショウとエゾノリュウキンカとの共演が見られる。
エゾノリュウキンカ単独
周囲の林の下はまだ雪がびっしりだった。
それなのに新緑している。
雪割り水芭ショー
キクザキイチゲ
この春、低山で見逃してしまったスプエフェにこんなところで巡り会えるとは!!
続いて低山ではお目にかかれない春の息吹を。何の芽出しかわかるかな。
答えはコバイケイソウ。
以上、雪中水芭ショーでした。
主な出演者: ミズバショウ、エゾノリュウキンカ、キクザキイチゲ、コバイケイソウ、ブナ、アオモリトドマツ・・・
以上。
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