(本頁は「真夏の男鹿毛無山と本山」の続きである。)
7月23日、男鹿の本山を下りた後に同じく男鹿にある火山の寒風山(355m)に寄ってみた。
このお山は山頂までクルマで行けるので、登山にはならない。
中腹の草原をテキトーに散策するだけだが、今回はヤマユリがいっぱい咲いていた。
ヤマユリ。バックは男鹿本山。
ヤマユリ
ヤマユリ。バックは寒風山山頂。
(右上)オオナンバンギセル
ヤマユリを撮っていたら、足元にピンクの花がいっぱい転がっていた。
これはオオナンバンギセル。ススキなどイネ科に寄生することが多い。
今回、花をよく見ようと根元を掻き分けていたら、手指が血まみれになってしまった。
ススキの葉で手指を切ってしまったのだ。
今後この花を相手にするときは軍手をはめるようにしようと思う。
このお山は昔から地元の方々が火入れや草刈りなど人手をかけて草原を維持しているお山だ。
そのため他の山では絶えてしまった草原性の草花がいまだに豊富に残っている。
今回他に見た花達を列記する。
カセンソウ
(右上)ノハナショウブ
カワラナデシコ
イブキボウフウ
(右上)キバナカワラマツバ
オカトラノオとヒルガオ
(右上)ヌマトラノオ
ヒメヤブラン
スズサイコはキョウチクトウ科に属する草原性の植物。
地味な花だが、今回は珍しく開花シーン(右下)に遭遇した。
小杉波留夫氏の解説(こちら)によると、
この植物は夜に咲き、花粉を媒介するのはガガンボの仲間だとか。
今回は昼過ぎで曇ってうす暗くなったので、一部の花が夜と勘違いして開きかけたものと解釈した。
キバナノマツバニンジンはヨーロッパ原産の帰化植物。
寒風山では何故か20年以上前から咲いている。
キバナノマツバニンジン
(右上)オガフウロ
オガフウロは男鹿特産のフウロソウだが、ハクサンフウロやハマフウロに含める説もある。
コマツナギ
夏の終わり頃に咲くオミナエシやシラヤマギクも咲き出していた。
オミナエシ
(右上)シラヤマギク
山麓の道端で。
ヤブカンゾウ
今回、このお山はへたな高山よりも花が多いなと感じた。
以上。
あの寒風山で、こんなに花とは意外です。
ようやく皆さんの半分くらいは歩けるように(-_-;)
草刈りの方々が、気を使って残してます。
私も見に行ってましたが、今年はもう花が終えたかな?
大火口の跡地には、たくさんの花があり
良いですね。ウメバチソウなども。
見たことない花も。さすが花博士 モウズイカさんです。
>お久しぶりです... への返信
ねもさん。コメントありがとうございます。
順調に回復しているようで何よりです。
>山百合... への返信
コメントありがとうございます。
寒風山にはアズマギクの咲く春やオミナエシやタムラソウの咲く初秋にはよく行きますが、
真夏はしばらく行っておりませんでした。
ヤマユリは草刈りをする際の配慮もあり、以前よりも数が増え、花付きもみごとになったように感じます。
オオナンバンギセルは大火口内に多く、今年は当たり年のようです。
どちらもお盆前までは愉しめると思いますよ。