モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

春の寒風山に咲く花。(2010年5月、6月)

2020年05月30日 | 男鹿半島5月

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

寒風山は秋田の男鹿半島にある小さなお山。標高は355mと低いが、立派な火山である。
山頂展望台まで観光道路が走り、もはや登山の対象にはならないが、とても眺めがよく、
ピクニックやハングライダーで訪れる人も多い。

山の大部分はススキやシバの草原に覆われている。これは草刈りや火入れで維持されている半自然草原で、
日本海側地方では珍しいのではなかろうか。そしてここは草原性植物の宝庫になっている。
中には絶滅危惧種や秋田ではここだけという花も数多く見られる。その割にこの地の植物が話題になることは少ない
(と言うよりも、ほぼ皆無)。

五月の連休明け以降、中下旬に訪ねると、草原の至るところで淡い紫色のキク科に出会う。
(撮影日は2010年5月19日)








 

アズマギク Erigeron thunbergii


一説ではこの地のアズマギク群生は国内でも最大級の規模とのこと。
それは定期的な草刈りや火入れによって維持されてきた。
小さな女の子はデージーに似たこの花を見ると、だまっていられないようだ。本能的に十数本摘み取り、
飽きたらポイと投げ捨てて帰ってしまうのだが、
その程度の干渉で減る花ではない。
とは言っても、花の数や密度は10~20年前の方がもっと凄かった。近年、疎らになった理由はよくわからない。


折角の機会なので、他所で見たアズマギク Erigeron の仲間を少しだけ。 

アポイアズマギク Erigeron thunbergii ssp. glablaratus var. angustifolius
1993/06/12 北海道アポイ岳にて。花数は疎らだった。


アポイアズマギクのアップ。
1993/06/12 北海道アポイ岳にて。
舌状花は白く、葉は細かった。
  


ミヤマアズマギク Erigeron thunbergii ssp. glablaratus

2017/07/20 岩手県早池峰山にて。


ミヤマアズマギク

1990/07/28 白馬岳にて。この山のものは赤味の強いものが多かった。



寒風山に戻る。
(撮影日は2010年5月19日)

これは花か実か。

オキナグサの実姿 

この地ではオキナグサ 絶滅危惧Ⅱ類(VU) も観られる。
しかしその数は少なく、植物体を覆う銀色の毛が枯れた芝生をバックに保護色のようになってしまうので、たいへん見つけにくい。

 


キジムシロ



フデリンドウ                                                                                                   ニオイタチツボスミレ

 


ニオイタチツボスミレの花の径は1センチちょっと。
芳香があると聞くが、強い風で吹き飛ばされるせいか
私は嗅いだ記憶がない。


 


6月上旬にまた寄ってみた。
アズマギクの花もだいぶ衰えてきた。

 

実はタンポポを小ぶりにしたような感じ。
                                                                                                                                            ヒメイズイ
 


この山にはスズランも生えていると聞くが、何回訪ねても出遭えないでいる。

やや似た印象のヒメイズイは豊富にある。

ヒメハギ 


タニウツギ
 


この地のタニウツギは徹底した管理下にあるせいか、丈は低いままで一人前の花を咲かす。

こんなに綺麗な花なのに園芸化されないのは、不思議な感もあるが、秋田ではこの花がやたらと多すぎる。
あまりにもありふれた花だと、わざわざ庭に植えようという気も起こらんのだろう。またこの植物は縁起悪いとか、
過去の飢饉の悲惨なイメージを重ねる人も居る。 

真夏にヤマユリやオガフウロなどが咲き出すまで、この草原はしばし花休み期間に入る。





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