それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

探星

2011-09-02 00:37:59 | ツクリバナシ
星が光っている。

彼女は手を伸ばしてそれを食べた。

星はそれでも光り続ける。

お腹のあたりで光っている。


星を食べると本心が分かると、

おばあちゃんは僕に言った。

ウソをついたぶん曇るんだって。

君の星は光っている。


次は僕の番だ。

警察官が来ると何もなしに怯えるように、

僕は少し怯えている。

僕も知らないウソが僕のなかに隠れていたらって。


星に手を伸ばして、口に運ぶ。

光が一瞬消えて、

「え?」っと思った瞬間に激しく光った。

ねえ、おばあちゃん、これはどういう意味?