消された伝統の復権

京都大学 名誉教授 本山美彦のブログ

野崎日記(312) オバマ現象の解剖(57) サブリミナル(8)

2010-04-15 22:46:22 | 野崎日記(新しい世界秩序)


 

 
(1) 本名は、ヘンリー・ジョン・ドイチェンドルフ・ジュニア(Henry John Deuschendorf. Jr.)である。ジョン・デンバーは、一九四三年、ニューメキシコ州(New Mexico)に生まれ、一九六九年、シンガー・ソング・ライターとしてソロデビューした。一九七〇年代に、「ロッキー・マウンテン・ハイ」(Rocky Mountain High, 一九七二年)、「太陽を背に受けて」(Sunshine on My Shoulders, 一九七三年)などのヒット曲で人気カントリー歌手の地位を確立した。一九八五年にソ連(当時)を訪問して、米ソの文化交流に尽力したり、一九九四年五月、ベトナム戦争終結後、米国の大物歌手として初めてベトナムで公演をおこなった。一九九七年一〇月、カリフォルニア州(California)モントレー空港(Monterey Peninsula Airport)から、自分の操縦する単発の自家用軽飛行機で離陸した直後に、海岸から約百メートルの海上に墜落して亡くなった(http://www.fmstar.com/movie/j/j0589.html)。

(2) 「ジオデジック・ドーム」(Geodesic Dome=測地線ドーム)とは、一般に、球面に内接する三角形の面で構成された多面体構造を指す言葉として用いられている。空間において一直線上にない任意の三点で一つの平面を定めることができる。そこで球面上の任意の三点を頂点とする三角形の組み合わせで球面に内接する多面体を構成することができる。この三角形で構成された構造が、厳密ではないが、慣習として「ジオデジック・ドーム」と呼ばれている(http://fukuoka.cool.ne.jp/domefactory/ss01/ss01.html)。バックミンスター・フラーは、この型の建造物を、一九四〇年代末に発明した。

(3) ちなみに、米国の紙幣は一二の地区の連銀が発行しており、どの地区の連銀が発行したものかが分かるように、アルファベットでA~L、そして数字で一~一二が、紙幣に印刷されている。これらは、肖像画がある面の左端に印刷されている。一九六六年以前の旧紙幣には、丸で囲まれた中にアルファベットが記されており、それ以降の新紙幣は、連銀の紋章の左上にアルファベットと数字が印刷されている。これら紙幣を発行している連銀と、対応するアルファベットおよび数字(括弧内に入れる)は以下の通りである。ボストン(Boston)連銀(Federal Reserve Bank)(A1)、ニューヨーク(New York)連銀(B2)、フィラデルフィア(Philadelphia)連銀(C3)、クリーブランド(Cleveland)連銀(D4)、リッチモンド(Richmond)連銀(E5)、アトランタ(Atlanta)連銀(F6)、シカゴ(Chicago)連銀(G7)、セントルイス(St. Louis)連銀(H8)、ミネアポリス(Minneapolis)連銀(I9)、カンザスシティ(Kansas City)連銀(J0)、ダラス(Dallas)連銀(K11)、サンフランシスコ(San Francisco)連銀(L12)(鈴木隆一、http://forexpress.com/columns/m2j/sd10.htm)。

(4) "'Wall"(壁)は、オランダ人によって築かれた木材の壁を意味する。"Heere"とはオランダ語の壁のことである。オランダ人がのちの「ニューヨーク」となる地区に入植し、「ニューアムステルダム」(New Amsterdam)と名付け、同じく入植していた英国人との間に紛争が絶えず、「アムステルダム砦」(Fort Amsterdam)を築いたのだが、この砦の周囲が木材の壁であった(http://www.nnp.org/newvtour/regions/Manhattan/wall-street.html)。

(5) ジョン・デンバーの述懐によると、自分はオルフェウス(Orpheus)の生まれ変わりであると思おうとしていた。オルフェウスは、太陽神アポロン(Apollo)と人間の少女との間に生まれた男の子であった。オルフェウスは竪琴を奏で、美しく歌った。オルフェウスが死んだとき、叙情詩と音楽の神であった父アポロンは、地上に降りて竪琴を手に取り、天空に投げ上げた。これが琴座となったという神話がある(http://www.bekkoame.ne.jp/~nisenora/j-jd-index.html)。

(6) スターシードとは、地球外の生命で、地球に送り込まれて人間の姿をしたものを指す。UFO(未確認飛行物体=Unidentified Flying Object)の存在を信じる人たちにそうした思考がある。米国では、ブラッド・スタイガー(Brad Steiger)がUFOウォッチャーとして有名である。スタイガーは、一九三六年二月にアイオワ州(Iowa:)フォート・ドッジ(Fort Dodge)に生まれ、UFOを含む超常現象に関する一五〇冊を超える著作がある(http://www.bradandsherry.com/brad.htm)。邦訳としては、以下のものがある。吉野博高訳『青い惑星が危ない』二見書房、一九八二年。秋山真人訳『アメリカ・インディアンのスーパーチャネリング―驚異の古伝的超脳技術』騎虎書房、一九九一年。『ハリウッド・スーパーナチュラル―映画スターと超自然現象』扶桑社ノンフィクション、一九九八年。『ペットたちの不思議な能力』扶桑社ノンフィクション、一九九八年。

 UFO観察者の多くは、創造主が最後の審判を地球人に対しておこない、善人を破滅する地球から救うと信じている。スタイガーは、そうした考え方をアメリカン・インディアンから教えてもらったという。ただし、UFO観察者がすべてそう信じているわけではない。異星人が地球を支配するために、軍団を地球に送り込んでいるのだと考え、ナチスなどがその異星人であるとする人たちもいる(「ブラックメンの示威活動」『UFOS & SPACE』、一九八二年八月号、http://www.asura.com/sora/bd12/msg/1031.html)。

(7) エアハルトの最初のESTは、一九七一年一〇月、サンフランシスコのジャック・タール・ホテル(Jack Tar Hotel)で、一〇〇〇名の参加者を得て開催された。手法としては、座禅が取り入れられていた。ESTは、一九九一年に終了し、参加者の延べ人数は七〇万人であった(http://skepdic.com/est.html)。

(8) アレイスター・クローリーは、自ら「黙示録」(Revelation of St. John the Divine; the Apocalypse)の「獣六六六」(Beast 666)を名乗り、麻薬や性などの領域における魔術研究をおこなった。「汝の意志するところをおこなえ」(Do What Thou Wilt)という「テレマ」(Thelema)主義を唱えた。一八七五年英国生まれ、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ(Trinity College, Cambridge University)中退、世界放浪中に仏教とヨガを学ぶ、一九〇二年カラコルム(Karakorm)・K2登山(失敗)、一九〇四年、カイロで霊界から『法の書』を授かったと自称、一九〇五年ヒマラヤ(Himalaya)・カンチェンジュンガ(Kangchenjunga)登山、一九二〇年「テレマ僧院」(Thelema Monastery)開設、一九四七年死亡(http://www七.ocn.ne.jp/~elfindog/Crowley.htm)。

(9) 「宇宙船地球号」の呼称の発明者は、フラーなのか、ケネス・ボールヂング(Kenneth Boulding)なのかは、正確には分からない。ボールディングの「来るべき宇宙船地球号の経済学」の初出が、一九六六年(Boulding[1966])であり、フラーが、「宇宙船地球号」のタイトルをつけた書物を執筆したのは一九六九年(Fuller[1969])だったのだから、ボールディングに用語の創始者の栄誉が与えられるように見える。しかし、「宇宙船地球号」のタイトルの論文は発表しなかったものの、地球の有限なエネルギーを象徴するのに、フラーは、一九三〇年代からそうしたニュアンスの言葉をすでに駆使していたので、やはり、フラーが創始者のように思われる("Who Is Buckminster Fuller? Fuller's Influence,"http://www.bfi.org/fullers_influence.htm)。

(10) フラーは、ユニット・バスの原型であるプレハブ式の浴室を一九三八年に特許申請した。しかし、それは、潜水艦の中の設備のような、あまりにも合理的、機械的なものであったので、米国人はそれに関心を示さなかった(柏木博「日常品の思想・ユニットバス」、『日本経済新聞』一九七五年五月四日)。日本では、一九六三年、ホテル・ニューオータニにTOTOが初めて設置した(http://www.arainodendo.com/konjaku/12bath_all.html)。

(11) なかでも、次の二冊が著名である。Critical Path, St. Martin's Press, 1981.; Cosmography: A Posthumous Scenario for the Future of Humanity, Macmillan ,1992.

(12) ヒューストンの「コンパック・センター」は、コンピュータ会社のコンパック(本社はヒューストンにある)が所有していた建物である。売却先を同社が探す過程で、同社は同名の「コンパック・センター」をカリフォルニア州サンノゼ(San Jose)に二〇〇一年に移転している。この移転は物議を醸し出したものである。サンノゼのコンパック・センターは、元は、「サンノゼ・アリーナ」という名前を持っていた。サンノゼ市が、一九九四年に市民の税金で建設し所有していたものである。プロアイスホッケーチームのシャンノゼ・シャークス(San Jose Sharks)の本拠地で、二〇〇〇年には、NHL(National Hockey League)のオールスターゲームやフィギュアスケートの国内チャンピオンシップ、また、オフシーズンには、コンサートや各種催し物などが開かれ、サンノゼ市の目玉ともなっていた。それを、コンパック社が、今後、一五年にわたり、毎年約三〇〇万ドル、合計四七〇〇万ドルを支払うことで、命名権を買い取った。サンノゼ・アリーナの名称変更は、市議会で八対二で可決されたが、市民の大多数は、この変更に対して反対であった。サンノゼ市の人口は約九二万人だが、市会議員は一〇人しかいない。全米で一一番目、州内三番目の都市人口を持ち、シリコンバレーの中心地となりつつあるにもかかわらず、サンフランシスコ、ロサンジェルス、サンディエゴといった知名度の高い街に隠れて陰が薄い。それだけに、地元では数少ない有名な「サンノゼ・アリーナ」は市民には愛着があったのである(http://www.intellisync.co.jp/svnow/svnow20010319.html)。

(13) この設計は、フラーの「シナジー幾何学」(Synergetics)の具体化である。「シナジー」とは、結合された状態となったときに初めて現れる、部分からは予測できない性質や振る舞いのことである。「シナジー幾何学」とは、自然に先天的に備わっている、複数の作用が共同して作り出すそのようなシナジー的なパターンを組織化し、理解する学問である。シナジー幾何学の世界は、一般の数学の常識の通用しない、一+一=四(二つの三角形から、四つの三角形の面を持つ正四面体が生み出される)の世界であるが、それこそが宇宙の実際の数学であるとフラーは主張する(dir.yahoo.co.jp/Arts/Design_Arts/Architecture/
Buildings_and_Structures/Domes/)。

(14) 一九六五年、フットボールおよび野球場として、世界で初めて作られたドーム型競技場である。巨大スコアボードや人工芝を採用したのもアストロドームが初めてであった。メジャーリーグのヒューストン・アストロズ(Houston Astros)の三五年にわたる本拠地であったが、一九九九年に球場ではなくなった。しかし、以後も、ヒューストンのシンボルとして、コンベンションなどを中心に多目的に利用されている(http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/kuukan/main/m_list/11.html)。アストロという名前がついているが、ヒューストンから連想されただけであり、宇宙とは関係ない。

 


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