つい今しがた起きて初めて知りました。
今朝、午前5時31分頃、沖縄本島近海を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。
糸満市潮崎で震度5弱、那覇市や宜野湾市、西原町、大東島などで震度4を観測する大きな地震でした。
近年、西表島などで震度5以上を観測した例はありますが、沖縄本島で震度5以上の揺れを観測したのは、実に1911年6月以来、99年ぶりとのことです。ベッドから落ちるなどして、2人のけが人が出ました。
沖縄では地震が少ないというイメージがありますが、それは全くの間違いです。
沖縄では、過去100年前後に4回の大地震に見舞われ、石垣崩壊や家屋全壊の被害を受け、死者も出ています。
最後に沖縄本島で起こった被害地震は、1926年に那覇で震度4を観測した地震です。震度5は1911年を最後に起こっていませんでしたが、その間沖縄本島は地震が無かったかというと、そんなことはなく、マグニチュード6以上の地震は周辺海域で頻発していました。私が沖縄にいた間にも、マグニチュード6以上は3回発生しています。つまり、この間に起きた地震は、たまたま震源が陸から遠くて、影響が小さかったに過ぎません。
沖縄本島で、30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率は、4から18%(2007年4月防災科学技術研究所発表)とされており、全国平均よりも高い値を示しています。
また、那覇市首里で30年以内に震度5弱の揺れに見舞われる確率は、およそ50%です。
今回の地震で震度5弱を観測した地点は、近年埋め立てで開発された新しい土地で、地盤が弱かったものと思われます。沖縄本島には、那覇市を筆頭に埋め立てで出来た街が多く存在します。今後、今回よりももっと陸に近い場所で巨大地震が発生した場合、震度6弱以上の非常に大きな揺れに見舞われる可能性が大いにあります。
おまけに、現行(1981年以降)の耐震基準では、沖縄は地域係数が0.7に設定されており、他の都道府県(静岡1.2、関東・中部・近畿・東北以北の太平洋側は1.0)よりも低い基準が適用されています。81年以前の建築では、アメリカ統治時代の緩い基準で作られた建物も多く、かなり脆いものが含まれています。(勝手にアパートの廊下が落下するなどの事例もある) 最近の建築でも、土地の有効利用のために1階を駐車場にしたもの(ピロティ建築)が多く、沖縄の建物は総じて地震に弱いと言えます。
さらに加えて、沖縄は過去に津波の被害を度々受けてきました。近いところでは、1960年のチリ地震による津波で、家屋倒壊や死者の出る被害が出ました。にも関わらず、近年も埋め立て開発が盛んで、景観に配慮した結果、海岸は砂浜になっている箇所が多く見受けられます。そんな海岸沿いに住宅地を造るのは、非常に危険でしょう。(台風も来るのに・・)
弱い地盤、低い土地、弱い建物・・。地震は必ず来ることは分かっているのですから、沖縄県としても何らかの対策を早急に打つべきだと私は以前から思っていました。今回の地震が、沖縄の地震対策の契機になることを祈ります。
今朝、午前5時31分頃、沖縄本島近海を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生しました。
糸満市潮崎で震度5弱、那覇市や宜野湾市、西原町、大東島などで震度4を観測する大きな地震でした。
近年、西表島などで震度5以上を観測した例はありますが、沖縄本島で震度5以上の揺れを観測したのは、実に1911年6月以来、99年ぶりとのことです。ベッドから落ちるなどして、2人のけが人が出ました。
沖縄では地震が少ないというイメージがありますが、それは全くの間違いです。
沖縄では、過去100年前後に4回の大地震に見舞われ、石垣崩壊や家屋全壊の被害を受け、死者も出ています。
最後に沖縄本島で起こった被害地震は、1926年に那覇で震度4を観測した地震です。震度5は1911年を最後に起こっていませんでしたが、その間沖縄本島は地震が無かったかというと、そんなことはなく、マグニチュード6以上の地震は周辺海域で頻発していました。私が沖縄にいた間にも、マグニチュード6以上は3回発生しています。つまり、この間に起きた地震は、たまたま震源が陸から遠くて、影響が小さかったに過ぎません。
沖縄本島で、30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率は、4から18%(2007年4月防災科学技術研究所発表)とされており、全国平均よりも高い値を示しています。
また、那覇市首里で30年以内に震度5弱の揺れに見舞われる確率は、およそ50%です。
今回の地震で震度5弱を観測した地点は、近年埋め立てで開発された新しい土地で、地盤が弱かったものと思われます。沖縄本島には、那覇市を筆頭に埋め立てで出来た街が多く存在します。今後、今回よりももっと陸に近い場所で巨大地震が発生した場合、震度6弱以上の非常に大きな揺れに見舞われる可能性が大いにあります。
おまけに、現行(1981年以降)の耐震基準では、沖縄は地域係数が0.7に設定されており、他の都道府県(静岡1.2、関東・中部・近畿・東北以北の太平洋側は1.0)よりも低い基準が適用されています。81年以前の建築では、アメリカ統治時代の緩い基準で作られた建物も多く、かなり脆いものが含まれています。(勝手にアパートの廊下が落下するなどの事例もある) 最近の建築でも、土地の有効利用のために1階を駐車場にしたもの(ピロティ建築)が多く、沖縄の建物は総じて地震に弱いと言えます。
さらに加えて、沖縄は過去に津波の被害を度々受けてきました。近いところでは、1960年のチリ地震による津波で、家屋倒壊や死者の出る被害が出ました。にも関わらず、近年も埋め立て開発が盛んで、景観に配慮した結果、海岸は砂浜になっている箇所が多く見受けられます。そんな海岸沿いに住宅地を造るのは、非常に危険でしょう。(台風も来るのに・・)
弱い地盤、低い土地、弱い建物・・。地震は必ず来ることは分かっているのですから、沖縄県としても何らかの対策を早急に打つべきだと私は以前から思っていました。今回の地震が、沖縄の地震対策の契機になることを祈ります。