うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

「変わる風景」(又は「消え行くものたち」)

2010年11月03日 16時32分58秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
なにやら重々しいタイトルとなっておりますが、お話的にはそれほど重い話でもないので、ご安心ください。

まず最初の「消え行ったもの」について。先日、北13条門付近を通りかかったところ、今年2月の「散髪」の記事で、私が「常連になりたい」と書いた理髪店がお潰れになっているのを目撃してしまいました。閉店の比喩ではなく、店舗ごと解体しており、文字通り潰れてしまったのです。


ブルーシートの手前に理髪店がありました。店主曰く、父親の代から60年以上営業していたそうなので、この界隈では最も古い店舗だったはずです。
私は5月にもこの理髪店を再訪していたのですが、その後すぐに休業がちになり、7月以降はずっと「本日休業」の札が店頭に出ていました。店主は結構ご高齢の様子だったので、長期休業は健康上の理由ではないかと心配していたのですが、まさか店舗が解体されることになるとは思ってもみませんでした。
あの古き良き床屋の雰囲気をもう味わえないと思うと、とても残念です。


そして続いての「消え行ったもの」は、先日の記事でご紹介した、理学部前電話ボックスです。


あの記事を書いた後、予定通り10月26日には電話機が取り外され、


30日の昼過ぎに撤去されました。トラックの荷台に電話ボックスが載っている光景は、旅立つ子牛を彷彿とさせます。


跡に残ったのは仮舗装のアスファルトのみ・・。夕方には、新たな自転車の前輪留めが設置されていました。


何年かしたら、ここに電話ボックスがあったことなど忘れ去られるんだろうなぁ・・。まあ、このブログが存続する限りは「記録」に残るわけですけれども。

実は、理髪店の写真は、まだ営業中の頃から「いつか撮ろう」と思っていたのですが、結局撮る前に解体されてしまいました。つまり、営業していた頃の理髪店は、少なくとも私の中では「記憶」の中の存在になってしまったわけです。もし、写真を撮っていれば、「記録」として何時でもはっきりと思い出すことが出来たんですけどね・・。今回この記事を書いて、今後はしっかりと「記録」を取って(撮って)いこうと強く思いました。