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集中豪雨と事故

~ソトコト10月より~

気候変動の影響か、毎年のように異常気象が続いており、今年は例年以上に集中豪雨による事故が多いように感じられます。

春以降、雨の日が多く日照不足で野菜の高値が続きました。このままでは米の作付けに影響が出るなと心配していたところ、急に太陽がギラギラと照りつけるようになり、多治見で394分という記録的な猛暑日が続く夏になりました。

ところが、春からの長雨で地盤が緩んでいるためか、雨が降ると、各地で裏山が崩れたり、鉄砲水により家屋が倒壊したり、土砂崩れにより道路や鉄道が不通になったりしています。畑の見回りに行かれた方が増水した農業用水に転落したり、川遊びをしている方が流されたりするニュースが連日のように報道されています。

災害に強い国土づくりを進めなければなりませんが、同時に私たちも水の怖さを認識して、事故を未然に防ぐような行動をとる必要があります。

神戸市灘区の都賀川では一昨年局地的な豪雨で10分の間に水位が約1.3メートル上昇するほど一挙に増水し、濁流に5人が流されて亡くなりました。その後、雨量レーダー、増水の危険を知らせる回転灯等の警報装置を整備しています。しかしながら、大雨注意報が発令され、警報装置が作動しても「自分で判断できるから大丈夫だ。」と河川敷から離れない市民の方もいらっしゃいます。

空に黒い雨雲がかかったり、強い雨が降ってきたり、雷が鳴ったり、警報装置が作動したら、橋の下で雨宿りをすることなく、直ちに河川敷から避難しなければなりません。

文明が発達して便利な世の中になり、バーチャルな世界が広がるようになっています。山や川や海で様々な体験をして、自然の怖さを肌で感じながら育っていくという経験が少なくなってきているのではないでしょうか。人間一人ひとりの力は小さなものです。自然の力を甘く見てはいけません。天災はともかく人災は避けたいものです。

(写真)都賀川慰霊碑 Cimg5989 (写真)都賀川灯ろう Cimg5959 (写真)増水の危険を知らせる回転灯 Cimg5995
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