新関空会社のコンセッション

　7月25日に国土交通大臣の承認を得て、新関西国際空港(株)は関空と伊丹空港の運営権売却に関する実施方針を発表しました。

　コンセッションという言葉を初めてお聞きになる読者もいらっしゃるのではないでしょうか。コンセッションとは、PFI法（正式には「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律（平成11年法律第117号）」）に基づいて、国や地方公共団体が空港等の公共施設を所有したまま、その運営に関する権利を民間事業者に委ねることです。

　今回の新関空会社の場合には、国が株式を100％保有する新関空会社の今後45年間の運営を2兆2,000億円程度で民間事業者に売却し、その支払額を新関空会社の債務の返済等に充てるというものです。

　新関空会社にコンセッションを採用することにより、国は限られた財源を他の分野に有効活用することができます。また、民間事業者が空港を経営することにより、例えば着陸料の弾力的な設定や商業施設の活性化により空港利用者を増加させる等の、創意工夫を生かした空港運営が可能になると考えられています。

　しかし、手放しで喜ぶわけにはいきません。空港のコンセッションとしては新関空会社と仙台空港の手続きが進められていますが、我が国では前例のない初めての取り組みですので、

　「・確実また公正に空港運営がなされる必要があるが、このように大規模な空港について、どのようにして確実公正な運営を担保していくのか。

　・経営状況の良い空港の運営を民間に委ねていくと、採算性の悪い空港だけが残され、国と地方自治体による空港運営は困難になることが予見されるが、どのようにしていくのか。」といった課題についての検討が必要です。

　また、新関空会社は関空と伊丹空港の運営についてコンセッションを行った後、神戸空港との経営統合に関してどのように検討をしていくのかについても、何も決められておりません。

　コンセッションを進めるにあたって、関空の赤字解消のためという視点だけではなく、関西の航空利用者にとってどのような航空サービスの提供が望ましいのかということを航空行政担当者は忘れてはならないと思料しています。

　神戸にとっても、関西にとっても、我が国全体にとっても、望ましい航空政策の実現に向けて、これからも取り組んで参ります。

第53回 1000万人 ラジオ体操・みんなの体操祭in神戸

今朝は超早起きをして、橋本健神戸市会議員、灘区在住の吉田健吾君と神戸総合運動公園のユニバー記念競技場に出かけました。私は週末に、保久良山、川井公園、一王山、篠原公園、青谷、布引、再度山と、あちらこちらでラジオ体操をしているのですが、今日は神戸でラジオ体操のTV中継があるというので、ユニバー競技場に足を伸ばしました。

4時前に着いたのですが、真っ暗な中、もう既に10人ほどの方が並んでいました。先頭の方に伺うと、何と「2時前に着いて待っている」とのことで、気合の入れ方が違うな、かなわないなと思いました。

【4時頃会場入口のシャッターの前で】

4時半に入り口のシャッターが上げられ、体操会場である競技場のトラックに向かいました。昨日来の雨で、ところどころに水たまりがありますが、ステージの前は濡れてはいるもののまあまあの状態でした。5時頃になって曇り空ですが、少し明るくなってくると、TV関係の方の準備が始まりました。

【5時になって空が少し明るくなってきました】

5時30分頃に東京オリンピックの体操の銅メダリストである小野清子さんがお見えになりました。元参議院議員の小野さんは全国ラジオ体操連盟の会長ですので、主催者として参加されていました。

【小野清子会長と】

5時50分から開会式、主催者のご挨拶があり、歌や体操のリハーサルをしていると、いつの間にか本番の6時30分です。ラジオ体操の歌を歌い、みんなの体操とラジオ体操の1番と2番を普段よりも丁寧に、指先にまで神経を集中して行うと、あっという間に15分間が経過して、終了しました。

私達のような神戸市内の参加者だけではなく、大阪や中部地方、関東地方、そして九州、北海道からも多くの方が参加されており、今日だけでも7,000人以上の方がユニバー競技場を一杯に埋めてラジオ体操をしていました。また、この会場以外でも、ラジオやTVを通じて、全国、海外の方々が同時にラジオ体操をしているので、その名の通り「1000万人のラジオ体操」だと思いました。

いつもはラジオ放送を聞いて体を動かしている私ですが、今日は生放送の一員となることができたことに感激しました。これからもラジオ体操を続けて健康を維持していこうと思いました。

【ラジオ体操終了後、久元市長、橋本市会議員、吉田君と】