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六甲全山縦走大会 4回目の挑戦

~ソトコト1月号記事より~

六甲山系の縦走は、スタート地点の須磨浦公園からゴール地点の宝塚まで、尾根伝いに歩きます。全行程56km、累計3000mの登りは決して楽なものではありませんが、それでも恒例の縦走は、申込書(参加費1500円)が配布当日に売り切れる程の人気があります。今年は8日と23日の2回に分かれて2000名ずつ、合計4000名の参加者(東京をはじめ各地からお見えになります)が六甲をひたすら歩きました。

11月8日、午前4時30分に出発地点の須磨浦公園に着きましたが、すでに長蛇の行列です。日の出前で真っ暗な中、各自持参の懐中電灯やヘッドライトをつけていざ出発です。

最初のチェックポイントの菊水山頂に10時50分に到着し、日差しのないところを選んで座り込みました。紅葉にはまだ早いのが残念ですが、吹く風が心地よく、須磨の24時間営業の店で買った焼き肉弁当がとても美味しく満ち足りた気分になります。先が気になるので、25分程でまた歩き出しました。

鍋蓋山、摩耶山の登りは、毎回こたえます。菊水山を出てから、休憩なしで進んだせいか、今年はもう膝が痛み出してきました。「リタイア」という言葉が脳裏をかすめ、日頃の運動不足が悔やまれます。

14時25分、摩耶ロープウェー乗り場のある掬星台にやっと到着しました。これで全行程の半ばを過ぎ、登りが一段落しホッとします。

夕方になるにつれ、徐々に眼下に神戸から大阪、そして遠く関西空港方面に広がる街の灯りがキラキラ輝くように帳が下りてきます。さらに日が暮れ、最後のチェックポイント東六甲縦走路分岐点から先は曲がりくねった真っ暗な山道です。前方の参加者と距離が開くとこの方向に進んで良いのだろうかと不安になります。

 20時55分に足を引きずりながら、寄る年波を感じつつ(トホホ)、やっと宝塚にゴールイン。何とか4年連続完走できました。

早朝から夜まで、国立公園の自然を満喫しながら、体力だけでなく、精神力を発揮してのぞむこの大会ですが、達成感でホッとすると同時に「何で毎年こんな修行のようなことをやっているのだろうか?」とつい思ってしまう1日でありました。

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