平成24年度補正予算
2月4日の衆議院本会議で麻生財務大臣が財政演説を行い、平成24年度補正予算案は審議に入りました。
同月7日の衆議院予算委員会での審議から一週間後の14日午前には予算委員会で可決され、同日午後の本会議に緊急上程されて自民、公明、維新の賛成多数で可決されて参議院に送付されました。
参議院では18日の参議院予算委員会で審議が始まり、26日午前の予算委員会で可決され、同日午後の本会議に緊急上程されました。本会議直前の自公の国会対策委員会幹部の見込みでは、ギリギリのところで否決されるのではないかとの悲観的な見方が大勢でした。関係者が固唾をのんで見守る中、参議院本会議での投票が始まりました。投票の結果は賛成117票、反対116票で、1票差での可決となり、議場内からも、控室で院内放送TVを見ている私たちの間からも、どよめきが起こりました。
平成24年度補正予算は、復興・防災対策に3兆8,000億円、成長による富の創出に3兆1,000億円、暮らしの安心・地域活性化に3兆1,000億円等総額13兆1,000億円の大規模な補正予算です。昨年暮れの総選挙の際に「私たちが政権に復帰したら、大型の補正予算を組みます。」とお約束した景気対策のための予算ですので、早期の成立を目指しておりました。
野党の審議引き伸ばし戦術により、補正予算だけで審議入りから成立まで約3週間かかりました。野党の中にも「景気対策に水を差すのは如何なものか。」「復興対策予算への反対は納得できない。」と考える議員がおられ、何とか1票の差で可決・成立したものです。
自公は暮れの総選挙で衆議院においては安定的多数を頂戴しましたが、参議院においては未だ少数与党です。野党の協力なくして法律1本通すことはできません。今回の補正予算は野党の中から造反される議員がおられたので何とか薄氷の可決に持ち込めたのですが、いつもこのようにうまくいくわけではありません。「決める政治」を実現するためには、衆参のねじれの解消が必要です。
憲法改正にもつながる衆議院と参議院の二院制のあり方の問題でもありますが、衆議院だけではなく参議院でも私たち自公が過半数を占めるようにならなければ、「何一つ」決めることはできません。スムーズな決定を可能とするよう、今年7月の参議院選挙で有権者の皆様から再度自公に力を与えて頂きたいと切に願っています。
日米首脳会談
安倍総理大臣とオバマ大統領の日米首脳会談が2月22日に行われました。
環太平洋経済連携協定(TPP)に関する共同声明を発表し、これまで何年間も足踏みをしていた協議がやっと動き出すこととなり、大きな前進を遂げることができました。これから国内調整が本格化することになりますが、貿易立国の我が国は米国と協力して開かれた通商の実現を目指さなくてはなりません。我が国の農業のように、各国共に弱点とする分野があるものの、途上国や一部の先進国の保護主義を防いでいくことが日本の国益に合致するのです。
また、日米外相会談も行われ、尖閣諸島が日米安全保障条約の適用対象であることも改めて確認され、確固たる日米関係の存在を示すことができました。
平成21年秋の政権交代直後に、鳩山首相の発言によって亀裂の入った日米関係ですが、自公政権が発足して早々に、このように修復されつつあることは誠に喜ばしいことです。
国内では、昨年11月の衆議院解散以降、市場と国民の皆様の自公政権に対するご期待に応えるように、株価は上昇し、行き過ぎた円高は是正されつつあります。今回の日米会談は、国際関係においても、日本の存在感を示すこととなりました。
この数年で政治に対する信頼は地に落ちてしまいましたが、山積する内政、外交の懸案を一つ一つ着実に対処していくことが、我が国の有権者だけではなく、世界から我が国に対する信頼を取り戻していく唯一の方法であると考えています。
信頼するに足る政治・行政の確立なくしては、我が国の将来はありません。再び議席を得ることができたからには、何としても皆様のご期待に応えられるよう、全力で頑張ってまいります。<o:p></o:p>
ユニバーサル社会推進議員連盟
「ユニバーサル社会推進議員連盟(旧「バリアフリー議員連盟」)」を4年ぶりに開催しました。
(石破茂会長)
石破茂会長、二階俊博顧問、林幹雄幹事長をはじめ約20名の議員が出席致しました。入会議員総数90名の大所帯の議連となりました。暮れの総選挙で119名の新人衆議院議員が当選され、議連加入議員が増加したことは大変嬉しいことです。障害者団体からは、日本身体障害者団体連合会、日本盲人会連合、全日本聾唖連盟、全国脊髄損傷者連合、全国老人クラブ連合、全日本手をつなぐ育成会、全国精神保健福祉会連合、日本発達障害ネットワークから18名の方が出席、政府からは、内閣府、国土交通省、警察庁、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省から38名の方が出席しました。
各省庁からの平成25年度予算要求のポイントについての説明後、それぞれの障害者団体から政府に対する要望が述べられました。参議院予算委員会で平成24年度補正予算の審議が行われるために時間が限られていましたが、出席者間で意見交換もなされ、障害者団体から提起された様々なご要望に対しては、次回までに各省庁で検討することとして終了しました。
<障害者団体からの主なご要望>
・障害者権利条約批准に向けての整備、ユニバーサルデザインの
まちづくりの実現
・ 鉄道駅構内での移動の安全確保(誘導ブロックの敷設、
ホームドアの全駅設置)
・鉄道車両のみならず、フェリー、バス等の交通機関の
バリアフリー化と旅客施設のバリアフリー化
・有料道路割引対象の移行
(現行の対車両から障害者本人への割引へ)
・聴覚障害者情報受信装置(アイ・ドラゴン)の避難所・
公共施設への設置と給付対象の拡大
(視覚障害者、知的障害者、発達障害者へ拡大)
・障害者放送の通信費への支援
・視覚障害者が利用できる情報端末の開発
・情報のバリアフリー化のための規格統一
・知的障害者、発達障害者へのバリアフリーの取り組みの充実
障害者団体の方から「あんたが戻ってきてくれて良かったよ。」と声をかけていただき、議連開催に向けての準備や苦労が報われ、議連を復活させてよかったと感じました。
誰にとっても暮らし易い環境を作り、ユニバーサルな社会の実現を目指して、関係者の方々と連携して進めて参ります。
初午祭
2月9日に神戸市中央区諏訪山の諏訪山稲荷神社で初午(はつうま)祭があり、参列いたしました。2月最初の午の日(初午)に豊年(現在では商売繁盛)を祈願する稲荷神社の祭りです。
本殿での神事に引き続き、境内での湯立神事が執り行われると、いよいよ餅まきです。
ご近所のお子さん達が大勢待ちかねています。紅白の餅だけでなく、チョコレート、みかん、スナック菓子等がふるまわれるのです。私も参加させて頂き、出来るだけ遠くの方にも届くようにと力一杯投げました。
初午祭が過ぎると、神戸にも春がやってきます。
「初午や湯立神事に人集い」
「春節や観光客の今いずこ」