森林を活かす都市の木造化
令和2年に、森林を活かす都市の木造化を推進する議員連盟を自民党内に発足させ、木材を活用する建築物を増やす取り組みを行っています。
従来、木造建築は2階建てまでと考えられていましたが、建築技術の進歩、木材等の難燃化の進展によって、既に12階建ての木造技術を利用したビルが東京都内に完成しており、今春には仙台駅前に主要構造部に木材を利用した7階建てのビルが完成し、今後も11階建て、17階建ての木造高層耐火ビルの建設が予定されています。
鉄骨・コンクリートのビルに比べて軽量化が図られるだけでなく、手触り・香りや断熱効果など木材の良さが感じられる新しい建築です。しかし、普及のネックは木材価格が高いことで、従来の鉄骨・コンクリートのビルに比べて約15%建築費がアップするのです。
しかし、国内で放置されている山林の木材を利用し、鉄やコンクリートの使用量を減少させることは地球温暖化防止にも資することから、私達は議連を発足させて、「森林を活かす都市の木造化を推進する議員立法」について検討を進めてきました。
具体的には、公共建築物の木造化を推進し、民間の建築物についても木造化に対する支援策を講じる内容の法案で、昨秋から、建築関係団体、林業団体、林野庁、国土交通省、環境省、総務省等と毎週精力的に打合せを重ね、昨年中に骨子案まで検討が進んでいます。
法案の検討を進めて野党の皆様ともご相談の上、今春には「森林を活かす都市の木造化を推進する議員立法」を通常国会に提出し、成立させたいと考えています。
衆議院法務委員会
令和2年12月18日に衆議院法務委員会で令和3年3月に開催される国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)の会場である国立京都国際会議場を視察しました。
コングレスは、国際社会が直面する組織犯罪、腐敗やテロなどの脅威に効果的に対処するための指針を打ち出すもので、5年毎に150カ国以上、約4,000人が参加する大規模な国連の会議です。
もともと昨年4月に開催の予定でしたが、昨年来の新型コロナウイルスの感染症のため、1年延期されました。そのため、インターネットを利用してのリモートの会議や、京都国際会議場での行事等について、京都商工会議所・京都府・京都市等で構成される京都実行委員会の方々と意見交換を行いました。
今回の第14回京都コングレスが、新型コロナウイルス感染症発生後の初めての大規模な国際会議として成功することが期待されています。