緊急事態宣言
新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療提供体制・公衆衛生体制がひっ迫しているため、1月7日に首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言が発令され、13日に兵庫県を含む2府5県を対象に緊急事態宣言が発令されました。
しかし、国民の皆様からは政府からの対応に様々な不満が表明されています。
緊急事態宣言は発令する前に、まず政府が基本的対処方針等諮問委員会を開催して発令内容についてご了解を得た後に、政府から国会に事前報告がなされます。国会では衆議院と参議院の議院運営委員会で政府からの説明後、各党から質疑がなされます。その後、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部が開催されて、決定され、本部長である総理大臣から発表されます。
緊急事態宣言発令の効果と通常国会で改正が予定されている新型インフルエンザ特別措置法について、その内容が十分に理解されていないのではないかと思いますので、以下に簡単にまとめてみました。
衆議院議院運営委員会
1月13日に兵庫県を含む2府5県を対象に緊急事態宣言が発令された際に、私は衆議院議院運営委員会で質問を行いました。私の発言は以下の通りです。
「まず、新型コロナウイルス感染症によって命を落とされた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また最前線でご尽力頂いております医療関係者をはじめとする多くの皆様方に心より感謝申し上げます。私事でありますが、愚息が勤務する都内の大手病院では昨日は新型コロナの救急患者5名を受け入れることができなかったと愚息が嘆くような状況になっております。
さて、今朝の衆議院内閣委員会でもご指摘がなされた通り、新型コロナウイルス感染症対策について、国民から政府の対応に不満が表明されています。都道府県からの要請がなければ政府は動けないのでしょうか?
緊急事態宣言を先週7日に1都3県を対象に発令したばかりですが、何故今日2府5県を対象に追加発令するのでしょうか?
昨年も4月7日に7都府県に発令された緊急事態宣言を16日に全国に拡大しておりますが、都道府県からの要請がなくても、政府が感染拡大の状況を把握しながら、先手先手で判断すべきだったのではないでしょうか?
発令が遅いと批判されていた緊急事態宣言ですが、発令の具体的な内容については国民の皆様に良く理解をされていないのではないでしょうか?
政府は昨年末まで、緊急事態宣言を発令しなくても都道府県側の対応で新型コロナウイルス対策を十分に講じることができると説明していたのではないでしょうか?
緊急事態宣言を発令することによって、どのような効果が発生するのでしょうか?
次期通常国会に提出する予定の新型インフルエンザ特別措置法を改正しなければ、罰則も含め、強制的な手段をとることができないのではないのでしょうか?
私も含め、国民の皆様にはそのような違い等について良くご理解頂けるような状況になっていないのではないでしょうか?
今後の新型コロナウイルス感染症の増加を防ぎ、新たな変異種への対応、ワクチンの接種、重傷者、死亡者をなくす対策、医療体制崩壊を阻止する対策をどのように考えているのかも含め、政府側から、国民の皆様に誤解があればそれを解消するわかりやすい説明が求められていると考えますが、ご答弁をお願いします。」と質問しました。
西村担当大臣からは「ご指摘をふまえ、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、適時適切に対応して参ります。」との趣旨の答弁がなされましたので、再度、「国民の皆様が納得する分かりやすい説明を行うこと」を求め、質疑を終えました。
兵庫県、神戸市、医療関係者他多くの方々からのご意見・ご要望を伺いながら、これからも、新型コロナウイルス感染症の終息に向けて全力を尽くして参ります。
※詳しくは衆議院インターネット審議中継をご覧下さい。
2021年の祈願
令和3年のお正月は例年とは異なったものになりました。
昨年来の新型コロナウイルスの感染者数が増加しているため、神社の神事を含め、新年の行事は殆どが取りやめとなっております。
そのため、例年であれば私は大晦日の夜中から神社に伺って皆様方に新年のご挨拶をしていたのですが、選挙に出馬して以来初めて、今年は家でゆっくりと新年を迎えました。頂戴した年賀状を拝見して、人出の少ない時間を見計らって、初詣をして令和3年が良い年になるよう祈願をしました。
まず、新型コロナウイルスの一日も早い収束を祈願しました。医療関係者の皆様のご尽力のお蔭で新型コロナウイルスへの対応が図られ、諸外国に比べて日本の死亡者数・重症者数は共に少ないものになっています。2月中にも日本国内でのワクチンの接種が始まると見込まれていますが、新型コロナウイルス対応の病床数は逼迫しており、医師や看護師等の医療従事者の方々の負担も限界に近づきつつあります。令和2年度の補正予算等で医療支援策を講じておりますが、目に見えないウイルスとの闘いを克服するためには、私達一人ひとりにも密を避け、マスクを着用し、手洗い・手指消毒をする等の協力が求められています。
次に、経済の再生を祈願しました。新型コロナウイルスの発生以来、殆どの分野が甚大な影響を受けました。厳しい経営状況の下で、世界中が歯を食いしばって頑張っています。令和2年度の補正予算等で給付金、雇用調整助成金等の支援策を講じていますが、いつまでもこのような大盤振舞いが続けられるわけではありません。ウィズコロナの状況でどのように経済活動を行っていくか、今後の対応が求められています。
続いて、地球温暖化対策が成功することを祈願しました。2050年カーボンニュートラルに向けて経済界も含め、大きく舵が切られたことは画期的なことです。しかし、今後の30年間でどのように温室効果ガスの排出を0にしていくかについての工程表は未だありません。総論では合意されていても、各論で合意することは、なかなか困難です。技術的ブレイクスルーがなければ、簡単に達成できる目標ではありません。しかし、私達の次の世代にこの地球を少しでも良い状態で引き渡していくためには、世界全体で協力し、取組みを強化していく必要があります。米国のバイデン政権が発足すると国際協調路線に政策変更することが見込まれていますが、グローバルな課題に地球全体で立ち向かうことが求められています。
欲張ったお願いをしましたが、神様にお聞き頂いて、今年が明るい年になることを祈念致しました。
【牛の図柄に植え替えられた花時計】