第15回 神戸ルミナリエ
~ソトコト2月号記事より~
今年も12月3日から14日までの間、元町から三宮にかけて神戸ルミナリエが開催されました。
平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、復興を願う光の彫刻です。
毎年、11月になると準備が始まります。通りに足場を組んで、イタリアからの職人さんと一緒にアーチ状の枠を造っていき、その後、電球の取り付けと配線を行います。この作業が始まると、「もうそんな季節が来たな」としみじみ感じる、神戸の師走の風物詩となっています。
元町側から旧居留地の光のアーチの中を多くの皆さんとともに歩きました。約20万個の電球による光の回廊は何度見ても美しく、飽きることはありません。毎日通う方もあると聞いています。幻想的な光を見上げながら、人の流れに従っていると東遊園地という名称の公園に到着しました。
ここでは広場を取り囲む丸いお城のような形に、照明がスパッリエーラ(光の壁掛け)として組まれています。その傍らには鎮魂の炎が灯され、また、カーンカーンと追悼の鐘も鳴らされています。広場に佇む人々は、ルミナリエの灯りを見ながら祈っておられるのか、物静かな荘厳な雰囲気です。
三宮側出口には募金箱があり、「このルミナリエを続けていけるように100円ご協力ください」と係りの人が呼び掛けていました。改めて、多くの方々の力で、このルミナリエが支えられているのだと思いました。2010年もまたルミナリエに参加できるように、日本中の多くの方々にこの美しい神戸の街を見ていただけるように、ルミナリエが永く続くことを願って、コインを入れました。
(写真)第15回神戸ルミナリエの20万個の光
(写真)東遊園地(公園)にて
(写真)鎮魂の炎
(写真)追悼の鐘
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