盛山正仁の本<環境政策入門>
例年になく厳しい寒さが残り、春の訪れが遅れておりましたが、やっと桜の季節がやってまいりました。東京では千鳥ヶ淵や靖国神社の桜が有名ですが、神戸でも王子公園、生田川、都賀川等あちらこちらで皆さんがお花見を楽しんでおられます。私が子供の頃は満開の桜をくぐって入学式に向かったものですが、今では4月初めが見頃となり桜の開花が早まっているのも地球温暖化の影響ではないかと懸念されています。
このように環境問題は多くの方々のご関心を集める身近で重要な課題ですので、書店には環境のコーナーが設けられています。様々な本が並べられているのですが、環境政策全般について解説しているものは見受けられません。大学の授業、講演会、市民の皆様への説明会等、私は環境に関する政策や課題をご紹介し、その重要性についてお話しをする機会が多いのですが、その際に利用できる良い本がありませんでした。そこで、同様の不便を感じている環境省関係の皆さんと、まとめたものがこの本です。
私にとりまして「エコツーリズム推進法の解説」「生物多様性基本法」「観光政策と観光立国推進基本法」「生物多様性100問」「バリアフリーからユニバーサル社会へ」に続く6冊目の本となります。
本書一冊で環境政策全般にわたって理解して頂けるよう心掛けたつもりです。特に、深刻な健康被害をもたらした「公害」については、現在の若者には遠い過去の問題となっていることから、なぜ環境行政が始まったのかについて丁寧に説明することを心がけました。また、これからの大きな課題である「地球温暖化防止」「循環型社会構築」「生物多様性保全」について関心を深めて頂けるよう、力を入れて記述しております。さらに、昨年の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて国会に提出されている、環境省への原子力規制庁設置に関する法案についても盛り込んでいます。
本書の執筆者は全員が環境政策に実際に取り組んでいますので、空理空論ではなく実体験を踏まえて、あるべき環境政策について記述しています。しかも、その多くの者は行政に携わる傍ら、大学で教鞭をとり、行政官と学者と双方の目で考察をしておりますので、他に例を見ない環境政策の解説書に仕上がっているのではないかと自負しております。
環境問題にご関心をお持ちの方は、是非お手に取ってご覧ください。
「環境政策入門」 編著 盛山正仁
武庫川女子大学出版部 定価2,415円(税込)
ISBNコード 978-4-9906255-0-4
書店ではなかなか扱っていただけませんので、アマゾンでご注文頂くか、盛山事務所までご連絡ください。
環境政策入門-政策実務者が書いたこれ一冊で分かる環境政策- 価格:¥ 2,415(税込) 発売日:2012-04-01 |
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武庫川女子大学出版部広告より