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83(ハチサン)会

051026

「郵政民営化」を争点とした平成17年9月の第44回総選挙で、自由民主党は衆議院480議席のうち296議席を獲得しました。そのうち83人が初当選というこれまでに例のない結果で、自由民主党全議員のうち3分の1から4分の1が新人議員となり、党内の雰囲気が大きく変わりました。

83人の新人は26歳から63歳までと年齢も幅広く、女性も多く、キャリアもさまざまですが、「我こそは自由民主党で改革を進めたい。」という志をもって国政に身を投じたメンバーばかりです。

私が呼びかけて、9月21日の特別国会の召集から9日後の9月30日に同期会である83会を発足させ、土屋正忠議員が会長に、小野次郎議員、近江屋信広議員と私が幹事になりました。

当初は自由民主党の国会対策委員会と政務調査会が中心になって、国会のルールを始めとするオリエンテーションを受けましたが、10月6日から自主的に活動を開始し、様々な勉強や研鑽を積む場となるように全員で協力しています。

具体的には、毎週1回、各省等からテーマを定めてヒアリングを行った上で質疑を行っています。1月17日には83会による全国自慢物産展を党本部で開催し、また、懇親会で親睦を深めたりもしています。

経済団体や外国政府からも注目を受け、11月10日には奥田経団連会長以下の各副会長らと意見を交換した他、在京の大使等との意見交換やシーファー大使をはじめとするアメリカ大使館との親善野球も行っています。

また、赤池議員から83会メンバー紹介の本を出版しようとの提案を受け、平成18年3月31日に「『UBUDAS』83会がゆく」が出版されました。ついで、4月25日には約3300名の出席者の下「83会 出版記念祝賀会」を開催することができました。

私はエコ・ツーリズムに関して83会で議員立法を検討することを提案し、エコ・ツーリズムに関して83会で関係者との勉強会を重ねて法案をまとめ、5月16日に自由民主党の総務会で了承を得て国会に提出する運びとなりました。

これまでの自由民主党議員とは大きくカラーを異にする、我々83会のメンバーが市民の目線を忘れず頑張ることで、自由民主党が変わっていきます。そして日本の政治が変わっていきます。

永田町の、そして日本の新しい風、83会の今後の活躍を是非ご期待ください。

(注)
党本部主催の新人議員研修についての詳細はこちら(PDFファイル)をご覧ください。第1回は特別国会招集日の前日9月20日に、小泉総裁他の党幹部が出席して開講式が行われました。その後、政務調査会から、政策決定の仕組みや政策課題についての説明を受けました。国会対策委員会から、本会議、常任委員会、特別委員会等の説明を受けました。

83会の活動についての詳細はこちら(PDFファイル)をご覧ください。他に、10月26日に国会対策委員会主催の小泉総理を囲む懇談会(写真)、12月20日に総理主催の無派閥新人議員忘年会が開催されました。83会のメンバーによる活動については全部を把握しきれていませんが代表的なものについてはこちらのリスト(PDFファイル)の通りです。

(参考)

政務調査会は自由民主党の政策の調査研究や立案を行う機関です。党本部で毎日行われている部会の勉強会は、この政務調査会が開催し、政策について具体的に検討を行います。

国会対策委員会は国会開会中ほぼ毎日開かれている各党の国会対策委員長打ち合わせ会で、国会における法案の審議について調整を行います。私を含め自由民主党の新人議員全員が自由民主党の国会対策委員となっており、国会で審議される法案の状況の説明を受けて、所用により欠席する委員の差し替えなど国会運営に協力しています。

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国土交通行政の基本政策に対する一般質疑

Kokudophoto

私の所属する国土交通委員会で、北側国土交通大臣に対し初質疑を行いました。概略は下記の通りです。

  1. 地元神戸港をはじめ、これからの物流政策について。
  2. いよいよ開港間近となった神戸空港を、賑わいのある空港にしていくため、神戸市を中心として地元も努力するが、国として協力をして頂きたい。
  3. 耐震改修促進法の改正に関して、古い住宅を改修するには相当の費用がかかるが、政府としての支援策はどのようなものか。
  4. 私がかつて担当した交通バリアフリー法と、ハートビル法の見直しの時期にきているが、どのように考えているか。是非、市民、国民にとって使いやすいものになるようお願いしたい。
  5. 公共交通の安全確保が国土交通行政の一番の基本である。安全性の一層の向上についてこれからどのように取り組んでいくのか。

質疑応答の議事録です。PDF形式の資料です。ぜひご覧ください。

Pdf_1 議事録をダウンロード

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もったいないの心~3R-リディース、リユース、リサイクル

私は公害の街、大阪市西淀川区で生まれました。昭和30年の経済白書には「もはや戦後ではない」と記述されていましたが、まだまだ戦争の傷跡が多数見受けられる時代でした。

私が物心ついた昭和30年代の生活は共同トイレ、共同炊事場のある木造二階建てのアパートがあたりまえで、白黒テレビがやっと普及し始めた頃でした。夏は百貨店へ家族揃って涼みに出かけました。冬は隙間風とたたかいながら何枚も着込み、呼ばれても炬燵から離れられずによく叱られました。自動車は憧れの対象としてながめていました。そんな時代でしたから、皆が上着もズボンもつぎがあたったお古を着ていましたし、靴下も破れた穴をつくろってはいていました。

その後日本は目覚しい高度成長を成し遂げました。今ではエアコンの効いた部屋で冬でも薄着で生活し、蛇口をひねればお湯が出てきます。トイレはシャワートイレ、個室で携帯電話をかけ、近所のスーパーへマイカーで出かけて一週間分の食料品を買って冷凍冷蔵庫で保存、パソコンでインターネット・ショッピングをする、そんな生活が当たり前になっています。

昨年2月にケニアの環境副大臣でノーベル平和賞を受賞されたワンガリ・マータイさんが来日されました。日本では古くなって利用価値のなくなったパソコンがアフリカではまだまだ使うことができるので送ってほしいと言われました。「もったいない」という日本の言葉は素晴らしいとも指摘されました。大量生産、大量消費、使い捨てに慣れている我々の生活に鋭い警鐘を鳴らされたものでした。

子供の頃にご飯を残すと「お百姓さんが汗水たらして作った大事なお米ですよ。」と叱られました。それがいつの間にか、家庭でもレストランでもみんな平気で食事を残すようになりました。日本人の生活はあまりに豊かになりすぎて物を大切にすることを忘れてしまっているように思われます。

第二次世界大戦後の1950年に27億人だった地球の人口は2000年に2倍以上の63億人に、2050年には3倍以上の90億人になると予想されています。現在の人口でも、世界中の人々が日本人と同じ生活をするには地球が2.4個分必要であると言われています。日本は少子化対策をとらねばならないように人口が減少を始めており、他の先進国における人口増加も限られています。つまりこれからの増加は途上国の人口増加です。また、途上国の生活水準も向上しますので、人口増加とも相まってエネルギー、食料、水等あらゆるものの需要が爆発的に増大していきます。

技術革新が重要であり、必要は発明の母ですから、今後のブレイクスルーを期待したいと思います。しかしながら、先行きが不透明な技術革新を期待するだけでは不十分です。まずできること、つまり資源の浪費を防ぐことから始める必要があります。

ごみを減らす「リデユース」、繰り返し使う「リユース」、資源として再利用する「リサイクル」の頭文字のRを取り出して3Rと言っていますが、この三つを実現することにより資源の消費を抑えた循環型社会に転換していくことが可能になります。欧州でチフスがはやった頃、江戸時代の日本は世界一の循環型社会でした。し尿を集めて農作物の肥料としてうまく利用して衛生状態の良い都市生活を維持していたのです。

もったいないという良い伝統を日本は持っています。国民ひとりひとりが「もったいないの心」を持つことにより循環型社会を構築し、世界をリードできるようになって欲しいと願っています。

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