神戸市長選挙
10月27日は、3期12年勤められた矢田市長の後、誰が神戸市のこれから4年間の舵取りをするのかを決める神戸市長選挙の投票日です。
既に4人の方が立候補の意思を明らかにされており、9月15日には公開討論会が行われました。それぞれの立候補予定者が、諸々の懸案に対してどのように取り組むのか、神戸市政にかける思いを表明しました。4人の経験やスタンスの違いが明らかになった討論会でしたが、もう少し議論が深まるような進行にできなかったのかと少々残念に感じました。
日本は長らく「経済は一流、政治は三流」と評されてきましたが、4年前の政権交代、昨年暮れの自公政権の復帰、その後の景気回復と、政治の役割の重要性を多くの方が実感しておられることと思います。
国政だけではなく、私たちが暮らす神戸のトップに誰がつくかによって、今後の神戸が大きく変わって参ります。宮崎元市長は神戸空港に反対して当選され、晩年「神戸空港に反対したのは最大の失政であった」と述べられましたが、関西国際空港が神戸沖に完成していたなら、神戸の現状は大きく異なっていたに違いありません。市長の役割・判断はその後の市民生活に大きな影響をもたらすのです。
「神戸っこです」「神戸に暮らしています」と神戸について胸を張って誇りにしているのは私だけではないと思います。この素晴らしい環境を守ると同時に活力のある街にしていかなかればなりません。私たちの子どもや孫の世代になっても、いつまでも輝いている都市にしていくにはどうすれば良いのか、方向性を明確にして、安全・安心の暮らしを実現することが求められています。
市長は、日本を代表する政令指定都市である港町神戸の顔となります。どの候補者が神戸の現状と課題を認識し、これからの神戸をどういう街にしようとしているのか、しっかりとしたビジョンを有しているのか、市民の皆様の目と耳で賢明なご判断をしていただきたいと願っております。