
天満天神繁昌亭・昼席・(2018・10・21)

天満天神繁昌亭・昼席・(2018・10・21)トリは、笑福亭鶴二さん。

1週間トリは、笑福亭鶴二さん。

ほぼ、満席の入り。
一、露の新幸・・・・・・・・・「金明竹」
新幸さん、入門丸四年みたいですが、それなりの歳。
人生経験も豊富で、噺にどしいりとした安定感が・・・・。
それでいて、大きな声と元気さは、どんな若手にも負けない勢い。
これからの、一席一席、が楽しみですな。
それにしても、今の落語家さん上手いですな。、
二、月亭八斗・・・・・・・・・「饅頭こわい」
饅頭こわい、あのどんどんでてくる饅頭を食べるところ。
そばの落語で蕎麦が食べたくなるように、
饅頭食べたくなりたいですな・・・。
冬になると、私は喜八州の“酒饅頭”好きですな。
それと、やはり大阪みやげにもなっている、“551の蓬莱の豚まん”ですな。
三、桂三若・・・・・・・・・・・「妻の旅行」
今、東京を拠点にして活動している、三若さん。
得意の三枝さん作の「妻の旅行」。
夫婦というのは、居なければ淋しいし、居てたら居てるで鼻につくし。
お互い、没頭できる趣味でもあると良いんですが・・・・。
私もこれから、リタイヤでもしようとする時期が近づいているだけに、
夫婦の距離感って、気つかいますな・・・・今から、練習、練習。
四、豊来家玉之助・・・・・「大神楽」
大神楽・・・今、豊来家さん何人、居られるんでしょうか。
調べると、大好きなラッキー舞さんも、豊莱家なんですね。
でも、玉之助さん、小手調べの様なバランスと傘の芸。
ハラハラ、ヒヤヒヤ、もっとみたいですな。
五、笑福亭右喬・・・・・・・「平の陰」
松喬一門の秘密兵器、右喬さん。
得意の「平の陰」、一時の絞り出すような語りは無くなって、
聞きやすい話しっぷりに・・・・。
六、桂小春団治・・・・・・・「冷蔵庫哀詩」
小春団治さんの創作の中では一番のお気に入りの「冷蔵庫哀詩」。
冷蔵庫の中の、人間模様、いや食品模様には、ペーソスを感じる。
ある人、曰く、すべてのものに心が宿ると・・・・。
ものを、粗末にしてはイケないと、大事にそれぞれに宿るいのちを大切に。
なかなか、ものを捨てられない、ごまめのつぶやきでおます。
七、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップ・コメディ」
素晴らしい、一年ぶりぐらいの、出会いですが。
前回、聴いたのとは、一つとしてダブルものはなし。
手ぶり、素ぶり、顔の表情、も一時に比べて豊かに。
そのぶん、陰気さも無くなったが・・・テンポも増して笑いの量も増量。
いつ聴いても、期待以上の高座でおますな。
八、笑福亭竹林・・・・・・・「まめだ」
笑いの少ない噺を・・・・・と、「まめだ」。
丁度、今頃の季節ですな、イチョウが枯葉となって落ちてくる時期。
雨がしょぼしょぼ、降って・・・・ちょっと肌寒い時・・・・。
まめだ、たぬきはきつねと違って、愛嬌ありますな・・・・。
九。笑福亭智之介・・・・・「煮売屋」
喜六、清八、の仲の良い二人連れ。
旅は気心知れたもんどうしがよろしいな。
十、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」
最後は、お目当ての、鶴二さんの登場。
一週間のトリ、凄いですな。
本日は、「御神酒徳利」・・・・・・・。
力の抜けた、落語を演じているのを愉しんでいるかの高座。
落語を話すというよりは、噺の中の登場人物になりきったようで、
自由気ままに演じて、お客さんと一緒に愉しんでいるような・・・・。
楽しい、愉しい、たのしい、鶴二さんの「御神酒徳利」の一席でおました。
天満天神繁昌亭・昼席
2018年10月21日(日)午後1:00開演
天満天神繁昌亭
一、露の新幸・・・・・・・・・「金明竹」
二、月亭八斗・・・・・・・・・「饅頭こわい」
三、桂三若・・・・・・・・・・・「妻の旅行」
四、豊来家玉之助・・・・・「大神楽」
五、笑福亭右喬・・・・・・・「平の陰」
六、桂小春団治・・・・・・・「冷蔵庫哀詩」
仲入り
七、ナオユキ
八、笑福亭竹林・・・・・・・「まめだ」
九。笑福亭智之介・・・・・「煮売屋」
十、笑福亭鶴二・・・・・・・「御神酒徳利」
三味線・・・・・・・林家和女
太鼓・・・・・・・・・露の新幸