繁昌亭の天神寄席に、鶴二さんがトリで出演。
一階席が半分にも満たない、鶴二さんファンの顔は多く見うけるが不入り。
こんな繁昌亭初めてでおます。
一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
いつものボサボサ頭で登場・・・・・・こんな事ありましたと。
電車の中での喧嘩であったり、最終電車で乗り口で人にあたって線路に落としたとか、
堂々と、これだけの話で、オチがないんですよ・・・と。
それって高座であり、会社で昨日あった事話してんのと違いまっせ。
誇張するなり、多少粉飾してでもおもしろくして貰わんと・・・。
「落ちた携帯、ドコモにも無いので、諦めてようみたら、もうエイヨ(au)」でしたとか、
まあ、たいしたことおまへんけど、なんかいうて欲しいもんですわ・・。
ハナシは、「色事根問」、一みえ、二おとこ、三カネ、四芸と、三金で粘って粘って、
四芸の「宇治の蛍踊り」まで辿り着けず、智六さんのモテル道は遠そうでおますな。
二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」
大ちゃん音頭で登場。
22年のベテラン、冷えきった客席をどう温めるのか注目の高座。
でも、笑いというのはいうのは枝雀師匠のいう「緊張と緩和」。
少ない客席で笑いもパラパラ、笑う間もなく緊張が続く
気が付くと「あぁ、裏が弱かったら、花色木綿にしときなはれ」の台詞。
“紫陽花いろがわり”といいながら、暗いままの舞台が続く。
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・「半分垢」
楽珍さん、笑いなはれや、と・・・・でも今日の企画、無理がありますな。
色がわりということで皆、色にちなんだネタ出しをしてますが、私の場合、あかはアカでも垢。
汚いし、こじつけですし、まあ相撲取りの噺ですので、相撲のハナシを。
実は、息子さんが、朝青龍の付き人していたお相撲さん。
断髪式とかの、相撲界の裏バナシを紹介。
お客さんが10人ほど入場してこられ、あと、十分も時間が無いという時になって、
ネタ出しもしているので、このままでは終われないので「半分垢」演りますと・・・・これが秀逸。
最初の、仕込の部分を地語りで一気に喋り、それから最後の部分を話しだす。
こんなことができるんですね・・・・凄い、さすがベテラン、自由自在でおますな。
(昔、こんな参考書ありましたな)
空気が変わるのでしょうか、仲入り。
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」
色もんとしての、英華さんの登場。
色っぽくて、艶っぽくて、さのさに、都々逸、曲弾き・・・・・・、
三味線といい、ええ声でしっとりと。
華やか色の、英華さんでおます。
はんなりした空気で、ついにトリの鶴二さんの舞台へ。
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」
“ねずみ”よりにもよって、グレー、ねずみ色。
紫陽花といいながら、無彩色の色気のない色。
でも、久しぶりの「ねずみ」ながら、さすがの舞台。
きっちと落語をすれば、それなりの笑いと満足が客席を埋め尽くす。
今日はね、卯之助ではなく、ねずみ屋の主人の卯兵衛の自然体、よろしおますな。
人情噺仕上げではくこの、ほんわか感・・・・鶴二さんの持ち味ですな。
中入り後に、きっちりと締まった天神寄席6月席、終演でおます。
天神寄席6月席~紫陽花いろがわり
2013年6月25日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭
一、笑福亭智六・・・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「花色木綿」
三、桂楽珍・・・・・・・・・・・・・・・・・「半分垢」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」
13-22-109
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