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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

梅田太融寺・南天の会~2021.03.28

2021-03-28 10:10:10 | 南天(こごろう)の会
梅田太融寺・南天の会~2021.03.28

久しぶりに南天さんの会へ、ソシアルディスタンスをとってゆったりとした会場だが100名の落語ファンが詰めかける。ここは高座が高いのでどこからでも良くみえてうれしい。

一、露の新幸・・「口合小町」

口合とはダジャレのこと、その駄洒落で亭主の浮気を止める、駄洒落は頭の体操、駄洒落の良し悪しはその場の状況、受け取り側の気分によって違います、まあ言って失敗するのは周りの空気が読めてないときでおますな。
それにしても、新幸さん上手いですな、この難しい噺をたっぷり聴かせるとは、達者でおますな。

ニ、桂南天・・・「南天謹製小噺」

いつも、オリジナルの小噺を五つほどご披露されているみたい。書きとめるのも失礼と気楽にアハハと笑っていましたが、あとから思い出すと、「亭主の初めての料理」と「奇数ページ」ぐらいで、あとの三つは何処かへふわふわと・・歳ですな。

三、桂南天・・・「打掛盗人」

ネタおろしですか、長屋の住人のえげつなさより、盗人の人の良さが際立つ、南天さんの「打掛盗人」、大阪弁のえげつなさが薄い分、上品に仕上がっていましたな。

四、森乃石松・・「村芝居」

ダイエットとリバウンドを繰り返してる石松さん。先週に続いての「村芝居」、結構なユニークな噺、聴きなれてくるとじわじわっと味のある噺でおますな。それよりの、気になるのは次の4月29日の「デブサミット落語会」あんまりやせ過ぎたら出演資格なくなるんでは、役者でも役によって体型づくりされるようですが、さてどんな姿で出てこられるんでしょうか。

五、桂南天・・・「幸助餅」

丁度春場所の千秋楽でふさわしい「幸助餅」。このように相撲取りや役者と贔屓すじとの関係、大なり小なりありますな。関取の態度が憎たらしければ憎たらしいほど、あとのほろりが増殖されますが、どこか南天さんのやさしさが見え隠れする優しい「幸助餅」でおました。


梅田太融寺・南天の会
2021年3月21日(日)午後2:00開演
梅田太融寺本坊

一、露の新幸・・「口合小町」
ニ、桂南天・・・「南天謹製小噺」
三、桂南天・・・「打掛盗人」
四、森乃石松・・「村芝居」
五、桂南天・・・「幸助餅」
  三味線・・・・はやしや美紀

次回・梅田太融寺・南天の会
2021年5月30日(日)午後2:30開演
ゲストは、米紫さんと、慶治朗さんでおます。

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「南天 雀喜の奉祝!令和落語会」・第五夜

2019-05-05 05:15:25 | 南天(こごろう)の会
「南天 雀喜の奉祝!令和落語会」・第五夜


ツギハギ荘
玄関に掛かっている、ポストスタンド、かわいいですね。



今日も満員のお客様❗

二階の吹き抜け天井
天井が無くて、屋根まで吹き抜け。
解放感あって、よろしおま・・・。
左に見えるのは、小さなロフト。

一、桂華紋・・・・・・・・・・「打飼盗人」

盗みに入った盗人から、煙草はせびるは、私の家に入ったのも何かの縁
質屋に入った道具箱を出すのに金をせびる、ついでに仕事に行くのに裸では・・
と、着物も出すのにあと少し、挙句の果てに滞納している家賃の半分だけでも・・と。

言葉巧みに、金を引きだすのは、話術そのもの。
華紋さん、お上手・・・・この噺、師匠文華さんの十八番ですもん。
「近日息子」「仔猫」「ねずみ」「猿後家」あたり、華紋さんで聞いてみたいですな。

二、桂雀喜・・・・・・・・・・「引越しサバイバル」


引っ越しあるある、ばなし。

引っ越しした先で、トイレットペーパーが無い、スプーンが無い、
ここでは、爪切りが無い。

引越ししたパッキンでなかなか開けないものもありますな、
我家でも、今の家に引越しして22年、三階のロフトには開けず
そのままのパッキンが、二個、三個、ありそうです。

「断捨離」、時間がなくて、体は一つ、本はドンドン増えて行きますが、
幸い病気をして20㎏痩せて、昔の服はブカブカ、
戻るとかと期待して置いてましたが、もう二年半・・
戻った時はそのときで、去年の年末からドンドン捨てに・・・。

箪笥とラックがスッキリと、使わない食器も気に入って普段使ってるもの
だけにして、・・・・シンプル生活へスタートしかけてます。

まあ、嫁さんだけには、我が身、「断捨離」されんように気つけんとあきまへんな。

三、桂南天・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

喧嘩の仲裁が大好きな胴乱の幸助さん、
仲裁迄いかずとももめごと好きな方ちょいちょい居られますな。

ここにでてくる「お半長」、文楽で「桂川連理柵」見に行きまして、
「長右衛門」「仏の繁斎」「後妻のおとせ」「連れ子の儀兵衛」
「貞女のお絹」 「信濃屋のお半」、皆の役どころ、よう解りましたで・・・。

「胴乱の幸助」と「算段の平兵衛」、「猫の忠信」、「猫の災難」、「猫の皿」。
この頃、名前を思い出すときごっちゃになりますな・・・。

ああ、浄瑠璃教えるお師匠さん、南天さん、男のお師匠さんで・・・。
そう言えば、師匠の南光さん、今浄瑠璃にはまっているとかで、
そのつながりでおますか・・・・?

コーナー・・・・・・・・・・・「南天のレアグッズ抽選会」


本日のコーナーは南天さんのレアグッズの抽選会。
商品は5つ・・・35人に5つ、七分の一の確率、当たればラッキーですな。
○枝雀師匠作製のオリジナルTシャツ。
○南天襲名の時の、扇子と手拭
○南天さんの最近売りだした大きなタオル。
○演目を書きとめる、落語日記風のノート(既に絶版)。
◎襲名のお祝いの高額の方へのお返しの手頃な大きさの菓子鉢・・・
欲しかったですな。
(立杭風の外が素焼き、中が肌色で、藍色で南天が書かれていましたな)

次回は、オークションでもして欲しいですな。

「南天 雀喜の奉祝!令和落語会」・第五夜
2019年5月5日午後7:00開演
ツギハギ荘

一、桂華紋・・・・・・・・・・「打飼盗人」
二、桂雀喜・・・・・・・・・・「引越しサバイバル」
三、桂南天・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」
コーナー・・・・・・・・・・・「南天のレアグッズ抽選会」

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「南天 雀喜の奉祝!令和落語会」・第四夜

2019-05-04 18:18:18 | 南天(こごろう)の会

「南天 雀喜の奉祝!令和落語会」・第四夜

ツギハギ荘
初めてお伺いしましたが、なかなか解りにくい処に。


35人の満員御礼。
二階の会場天井高くて、案外気持ちの良い空間。

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・「箒屋娘」

一日から七日まで、七日間連続の落語会。
今日選んだのには、評判の呂好さんの「箒屋娘」が聴きたくて・・・。

良かったですな。

最初に、主人公の若旦那、どこか藤山寛美さんのアホ役の様な、
一見アホみたいだが、真理をついていて周りの者を納得させる。

それと、付き添っていく、定吉のチョカぶりがおもしろい。
登場人物のキャラが際立つと、噺がキマリますな。

何度も聴きたくなる、呂好さんの「箒屋娘」
納得も得心の感動の一席でおました。

二、桂南天・・・・・・・・・・・・・「いたりきたり」

大師匠の枝雀さんの創作落語。

最初にあの有名なSR落語を紹介。
「流れ星」「インク瓶」「喋る犬」「アルバム」・・・・
私はあと「定期券」「手の温もり」が好きですな。
すべてシュール、ものの見方・・・普段決めつけて一方から見ているが、
反対から見れば・・・・物事には裏と表がある。

この落語も、表と裏があるよと、
ペットブームで珍しいペットを二匹飼っている友達、
ペットは「いたりきたり」と「出たり入ったり」の二匹、
エサと習性は「のらりくらり」と「ねたりおきたり」。
その、反対という友達に、「インフルエンザの注射打った」ではなく、
「注射打たれた」が正しいやろ、と、間でいう友達の説明がなぜか説得力がある。

オチは、気にいった友達が分けて貰うペットの名が、
「ねがったりかなったり」・・・・・・・哲学ですな。

こんな、ハナシ、好きでおます。
南天さん、この様な創作落語、続けて創って欲しいですな。

三、桂雀喜・・・・・・・・・・・・・「抜け雀」

雀喜さんが東北で手をついて、右手を骨折したハナシから、
手術してチタンの繋ぎを一年間入れてたそうですが、その取ったチタンを、
なんと、羽織の紐替りの繋ぎのペンダントに・・・お洒落ですな。

噺は「抜け雀」、どうしても小田原の宿というので、江戸落語の匂いが、
さん生さん、さん喬さん、さかのぼれば志ん朝さん。
粋で、二階の座敷も広間の広さと澄んだ空気を感じるのですが・・・・。

雀喜さん、失礼ながら、枚方か中書島辺りの宿に思えてしまう。

でもこの噺のオチ、「現在親にカゴをかかせた」・・・
解りにくくなりましたな。

コーナー・・・・・・・・・・・・・・「なぞなぞ大会」


毎日日替わりで、お楽しみの「コーナー」が、
本日は、「なぞなぞ大会」、お二人事前に考えてきたなぞなぞをお客さんが解く。
なんとなんと、当たれば豪華商品、“うまい棒”が貰える。

二問答えて、“うまい棒”貰いました。

そのなぞなぞは、落語に因んだもので、
「時うどんをしようとしたが、仕草がうまくいかなかった、なぜか・・・・。」
「上手な人の落語を聴きながら寝ると直ぐに寝れるというので、
CDをかけて寝たがなかなか寝れなかった・・・なぜか」
答えは「センス(扇子)がなかった」と「マクラ(枕)が無かった」です。
当たれば、いくつ何十になっても嬉しいもんでおますな。

あと「みかんとリンゴとバナナを載せたトラックが右に急カーブを曲って落としたものは・・・・」、「ひらがなとアルファベットがお見合いしたら、どうなったか」
など、12問ほどなぞなぞが、童心にかえって楽しめましたで。

明日は、華紋さんの登場、南天さんは「胴乱の幸助」でおます。

「南天 雀喜の奉祝!令和落語会」・第四夜
2019年5月4日午後7:00開演
ツギハギ荘

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・「箒屋娘」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・「いたりきたり」
三、桂雀喜・・・・・・・・・・・・・「抜け雀」
コーナー・・・・・・・・・・・・・・「なぞなぞ大会」
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岡町・南天の会~(2018,02,11)

2018-02-11 18:18:18 | 南天(こごろう)の会

岡町・南天の会~(2018,02,11)

凄いです。

自主落語会なのに、昼夜公演。
三時からの通例の公演が満席で急遽、夜の部を開催。
南天さん人気、凄いですね。

私はもちろん、終演後の食事も楽しみなので、三時の会に・・・・。



岡町・南天の会~(2018,02,11)
2018年2月11日(日)午後3:00
豊中市伝統芸能会館

一、桂優々・・・・・・・・・・「四人癖」
二、桂南天・・・・・・・・・・「元犬」
三、桂歌之助・・・・・・・・「しびんの花活け」
四、桂南天・・・・・・・・・・「口入屋」
三味線・・・・佐々木千華
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岡町・南天の会~(2017,12,09)

2017-12-09 16:21:16 | 南天(こごろう)の会

岡町・南天の会


豊中市立伝統芸能館

本日は、南天さんの会。

何かと忙しい師走ですが。笑いを求めて岡町へ。

一、林家染八・・・・・・・・・「浮世床」

でてくるなり、「ご存知かどうか知りませんが、実は私の父も落語家で、
俗にいうサラブレッドでございます」と、
「父が今の小染、母が三味線の和女、その妹があやめ姉さんという噺家一家です。」
「間違うたらあかんで、二世だが、俗に言われるボンボンとは違うで、
ボンボンとは、米団治、春蝶、八光を言うんであって、お前は、こせがれ、や」と。

一応、自己紹介をしながら、知ったかぶりの説明から「浮世床」へ、
姉川の合戦、太閤記の講釈本を読むんですが、
やはり、50年前に何度も聴いた露の五郎さんのが面白くて、
火箸を鼻に突っ込んで揺らして「ちーん、ちーん・・・今、二時です」の
フレーズ、結構頭に残っていますな。

若い時、最初に聴いたという、のは記憶に残っていますな。

でも、染八さん、しっかりした喋りで楽しませて貰いましたで・・・。



二、桂南天・・・・・・・・・・「天災」

このネタは、ざこば師匠につけて貰たんですが、師匠の色が強すぎて、
なかなか自分の腹に入ってこないので、長い間置いてあった噺です、と。

だいぶ経ったので、サラに戻ったかと、今回ここで試して良ければ、
あちらこちらで掛けようと、ここは勉強会なので、お許しを・・・・。

これも、だいぶ粗雑でガサツで暴力的な主人公を、嫁さんとお母さんを
殴るのではなく、生駒転がし、とか、南天さんらしく柔らか目に変更。

気の短さ、乱暴さも、マイルドで控えめ・・・・なんですが。
でも、これも最初の出会いの、ざこばさんの「天災」とどうしても比べてしまいますな。

「すべては、天災、と・・・・・・」

三、桂紅雀・・・・・・・・・・・「始末の極意」

先程の南天さんの奥さんの何でもうっかり口にする「うどん」のマクラ。
紅雀さんも袖で聞いて居ておもしろくてと・・・。

そのあと、ご自分の阪急電車の中のおばさんの達の会話
「しょうない」、「そうね」と地元ネタに絡ませて、長~い、長~い、マクラから、
「始末の極意」へ・・・・あの間ははしょおりながら、松の木にぶら下がるところへ
そうすると、伸ばした腕からサイケ調の派手な下着が、実は長襦袢を忘れてきたので
・・・丸見え、あれぇ、これは困ったことでおますな。

下着は汚れ易いし、洗濯もせんとあきませんので、これど節約、
究極の「始末の極意」でおましたな。


四、桂南天・・・・・・・・・・・「高津の富」

やはり、笑いもたっぷり定番の安定度一番の「高津の富」。

「子の千三百六十五番」、この前新車を買ったときナンバーを
これにしたくて、申請しかけると「番号の1365は出来ますが、
“ね”は確定デキないと云われ、諦めたんですが、一度イオンの駐車場で
「ね1365」の車、見つけたことがあります羨ましい。
落語ファンに間違いないと思っているんですが・・・。

落語は、全編、控えめに上品さが漂う、「高津の富」。

この噺、季節はいつなんでしょう。
なぜと言われても困るんですが知らぬ間に、
私は冬の噺と思ってしまってるんですが。
やはり、年末ジャンボにつられているんでしょうが・・・。

年末ジャンボ、10枚だけ買ってます。

目覚ましたら楊枝くわえてシュッか、ウドン食て寝るか
二等と言わず、当たるなら一等でなければ・・・
年末まで大きな夢見させてもらいまっせ・・・・・・。


次回は、来年2月11日(日)三時開演
同じく、豊中市立伝統芸能館、で。


岡町・南天の会
2017年12月9日(土)午後3:00開演
豊中市立伝統芸能館

一、林家染八・・・・・・・・・「浮世床」
二、桂南天・・・・・・・・・・「天災」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・「始末の極意」
四、桂南天・・・・・・・・・・・「高津の富」
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岡町南天の会~(2017・6・25)

2017-06-25 22:23:42 | 南天(こごろう)の会

岡町南天の会


さすが、大阪芸術大学卒の南天さん、字体もグラフィック。



予約100名、一名欠席の、九十九名の大入りの会場。


次回の為に、今回アンケートに付けた鉛筆を回収の南天さん。
(そうです、節約、節約、小さな事からコツコツでおます)

一、桂福丸・・・・・・・・「しの字丁稚」

久しぶりの福丸さん。
京大出、更に磨きがかかって端正に。

噺は珍しい「しの字嫌い」。

“し”という字は、死につながるから嫌いという旦那さん。
丁稚の定吉にいうたら給金を下げると・・・・旦那さんも、と。

そこで、旦那さん、言わせようとあの手この手で定吉に誘いの言葉を、
そこは、機転の利く定吉、スルリスルリと切りぬける。

ここら辺り、あの「佐々木裁き」の四郎吉を思いださせる。

でも、丁稚と旦那、こんなことして遊べるなんて、
順風満帆にお商売は安泰、羨ましい午後のひとときですな。


二、桂南天・・・・・・・・「佐野山」

ネタおろしの「佐野山」、これも珍しい噺、確か文我さんで一度聴いただけ。

よろしかったですな。「花筏」とは違って、情相撲、今でいう八百長相撲。
贔屓の方も相撲も力士も大好き・・・すると、ちょっとした、人情噺に。
人情はやはり、相撲には似合うんですな。

これから、この「佐野山」、練られていくと、もっとお涙頂戴になるのか、
案外、南天さんシャイなので、さっぱりとした仕上げになるのか、
何れにしても、南天さんで何度も聴いてみたい噺でおます。



三、林家染左・・・・・・「借家借り」2

これも、案外珍しい噺、通常「小言幸兵衛」ですが、
南天さんの師匠の南光さんの十八番。

あの、大家の小言というか妄想が凄い。
たかが、家を借りに来た方に、あれこれ難癖を・・・・。

こんなことをしてたら、借り手がなく、商売あがったりですが・・・。

幸兵衛さんの後ろに、またはじまったと微笑むおかみさんと猫が見えてきます。

嫌味にならない、どこか可愛げのある幸兵衛さん、どこか好きですな。


四、桂南天・・・・・・・・「代書」

今日、お目当ての南天さんの「代書」。

代書には、大きく三つのパターンがあると思いますが、

一つは、三代目春団治さんが十八番にしていた洗練された「代書屋」。

二つ目が、アホが帰った後に、結納受取の男、渡航証明の朝鮮人、
書家とそのあとおなごしさんと次々お客様がひっきりなしに訪れる米朝さんタイプ。

そして、あと一つが、「留ぇ~」「セェ~ネンガッピ」「「ポンで~す」と
奇天烈に展開する、爆笑編、枝雀さんタイプ。

やはり、南天さん、師匠の師匠、枝雀さんタイプ。
でも、骨組みはそうだが、中身は南天さん様にリニュアル。

愉しい、楽しい、南天さんの「代書」、これもまた聴いてみたい噺。
十八番でおますな。



岡町南天の会
2017年6月25日(日)午後3:00開演
豊中市立伝統芸能館

一、桂福丸・・・・・・・・「しの字丁稚」
二、桂南天・・・・・・・・「佐野山」
三、林家染左・・・・・・「借家借り」
四、桂南天・・・・・・・・「代書」
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岡町・南天の会~(2017・4・9)

2017-04-09 22:16:33 | 南天(こごろう)の会


岡町南天の会


豊中市立伝統芸能館


お上品なお客様


定番の席からの高座



南天さんの会が良いので、
今回は宝塚の兄貴夫婦にもお声かけしての落語会。2


最初に、普段着でご挨拶に現れた、南天さん。
普段感じていることを、マクラとは別にお話しさせて貰いますと・・・。
今日は、会場に入る前に食べた「家族亭」での話を中心に・・。


一、露の瑞・・・・・・・・・・・・「つる」

噂の瑞(みずほ)ちゃんとの初出会いの落語。

可愛くて、噺もしっかりと米朝一門が最初に取りあげるネタ「つる」。
妹弟子、弟弟子も入ってきて、大人数の都一門。

女性の落語家さんが珍しくなくなりつつ今や、
落語家しての個性をいかに作りあげるのか、
どんな落語家さんに成長するのか、楽しみでおますな。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・「向う付け」

こんな、喜六のあほさ加減、全開のネタって、南天さんおもしろいですな。

あの、御隠居さん処へ行って、ご寮さんが喜っさんに
「今日、初めて、笑わせてもらいました」という台詞、好きですな。

ほんま、皆に好かれている喜っさん。
この、人の良さが、南天さんの落語には、満ち溢れていますな。

肩の凝らない、大きな声で笑える噺、よろしおますな・・・。


三、林家花丸・・・・・・・・・・「たいこ腹」

さす、実力派の花丸さんの高座。

安定感といい、たのしさといい、ちょいの粋さといい、
「たいこ腹」といえば、大師匠の三代目染丸さんの十八番。

実際聴いたことがあるんですよ、丁度50年前。

良いですな、噺家さんって、伝統、継承、の芸。

師匠の芸が、代々伝わっていく、
「猿後家」「莨の火」「掘川」「景清」、など林家の匂いがする噺
花丸さんで、早く聴きたくなりましたな・・・・・。


四、桂南天・・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

良かったですな、私が聴いた中で、今年一番の落語。

「何してんねん」「立ってんねん」「立って、何してんね」「立って、立ってんねん」
この台詞でけでもこの噺、好きですな。
「お城に住んでる人かいな」・・・・「はあぁ、炭屋さん、してね」、この何とも言えない
空気感、よろしいな・・・・・。

南天さん最高、でも「お半長」語るお師匠さん、風邪でも引いておられたのか、
本日は調子がもうひとつで、おましたな。

でも、稽古屋で「お半長」の事実関係を書きとめる辺りから顔芸も全開、
「柳の馬場押小路、虎石町、の西側で主が帯屋長衛門・・・・・」と
京都に乗り込んでからは、更に全開・・・・。

楽しい、愉しい、動乱の幸助さん。

よろしおますな・・・・・・・・。


岡町南天の会~(2017年4月9日)
2017年4月9日(日)午後3時開演
豊中市立伝統芸能館

一、露の瑞・・・・・・・・・・・・「つる」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・「向う付け」
三、林家花丸・・・・・・・・・・「たいこ腹」
四、桂南天・・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」



次回の岡町南天の会は2017年6月25日(日)午後三時開演でおます。
早速、四人で申しこみ致しました。




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岡町・南天の会

2016-08-11 11:11:11 | 南天(こごろう)の会

遅れて行ったので、準備したチラシは既になく、
お連れのチラシ、写させて頂きました。



150名の満員のお客様。
南天さんと吉坊さんの人気、凄い。

阪急で買い物していて、開場時間には遅れそうと思っていると、
ゴルフのレッスン場で知りあった(もちろん、落語も好き)なお友達から電話。
「今日お越しになりますか?
今、開場しましたが、下まで階段にずっと並んでおられます、
お席取っときましょうか、と・・・・・」

開演、20分前に行くと、今前に座布団席つくりましたので、あと9名、
その後の方は、立見になりますが・・・・どうしょうかと、
南天さん入口のところで孤軍奮闘。

最後は、椅子を再び前へ膝送りして、後ろにパイプ椅子で2列。
その際、座布団席の方へ、「後ろにパイプですが、椅子席つくりましたので、
足の悪い方など、後ろでも椅子の方が良いという方、先に移動されますか・・・。」

優しいですな、少しでも良い環境、良い思いで、落語を聴いて貰おうという
南天さんの優しさ、お客さんを大切にする気持ち、
それが、溢れんばかりの満員御礼を生みだすんですな。

そして始まる前に、南天さんでてきて、満員で、不自由かけているお詫びと御礼。
また、万が一事故等があった場合、前列6列までは、舞台を上がって頂いて
向かって左手の階段で一階へ、それより後ろの列の方は、先ほどの階段で一階へ・・・。

次回は、ゆっくりご覧頂きたいので、
ひょっとすると、二回公演にするかも、
ご近所以外の方どのくらい居られますかと聞けば、
半数以上の方が、私も含めてですが、他から・・・・・・・。
人気度、凄いですな・・・・(吉坊ファンも多し)

ほんと、あったかい雰囲気で包まれて、落語会スタート。

こんな気持ちの良い落語会、久しぶりですな。


一、桂文五郎・・・・・・・「あみだ池」

文珍師匠の5番目のお弟子さんで、年季明けしたばかり、
でも、達者ですな・・・・物怖じもせず、落語の楽しさ充分伝えてくれる。

今回のオリンピックでの日本選手ではないですが、
大舞台でも、いつも以上の実力発揮できるなんて、
日本人も新人類、新時代に入っているんですな。

先輩達も、うかうかできない、新人、文五郎さんの立派な高座でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・「骨つり」

文五郎さんの高座を見て感心。
南天さん、当時こごろうさん時代の初舞台の時のオハナシ。
丁度、この反対側の岡町ランド寄席とかで、吉朝兄さんがされているときで
散々な落語でしたと・・・・そのあと、オリンピックのマクラを・・・。

時間押していても、お構いなし、
ここいらあたり南天さんのサービス精神ですな。

落語は、「骨つり」、今やよく似た「野ざらし」の形が多いのですが、
そこは米朝一門、しっかりと弁慶がでてくる形。

このはなし、よく似てますが、まるっきり違う噺ですな。

でも、南天さんのキャラからすると、「野ざらし」聴いてみたいですな。


三、桂吉坊・・・・・・・・・「冬の遊び」

吉坊さん、久しぶりですな(なんと、二年ぶり)。
吉坊さんも、初高座のハナシ。

噺は、なかなか聴く機会のない「冬の遊び」。

堂島の旦那が、色街でわがままを・・・・。
挙句の果て、夏の暑い最中贔屓の太夫が八重にも着物を着てると聞いて
私達も、同じように着るもの着てと、夏の暑い最中、冬装束に・・・。

「冬の遊び」、てっきり冬の噺と思っていたのですが、
実際は夏の暑い最中、詳しくいうと「夏場の冬の遊び」ですな。
まあ、とかく金と暇があるお方は変わった遊びされますな。

四、桂南天・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」

まあ、ひっぱる、ひっぱる、誰も来んと聞いて腹を立てた旦那に、
番頭が是が非でも旦さんのお浄瑠璃が聞きたいと長屋の者が来ておりますと
それからの、顔芸とも言えるぐらい無言で表わす、南天さん。

大師匠の枝雀師匠の片鱗、ここにあり、ですか。

次も、是非聴きたくなる南天落語会。

ああ、間に太融寺での落語会もあるんですな。


岡町・南天の会
2016年8月11日(木・祝)午後2:00開演


一、桂文五郎・・・・・・・「あみだ池」
二、桂南天・・・・・・・・・「骨つり」
仲入り
三、桂吉坊・・・・・・・・・「冬の遊び」
四、桂南天・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」
三味線・・・・・・・・・大川貴子



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新世界南天の会~2014年12月

2014-12-29 11:16:13 | 南天(こごろう)の会

絵心のある南天さんのパンフレット、素朴さの中に品があって好きです。


さすが美大出、字体のかわいいこと、憧れます。


新世界南天の会~動楽亭


満員の大入り


正面の米朝師匠の額、
問題・・・・繁昌亭に掛けてある“楽”の字に一番近いのはどれ。

(答えは、一番最後に)

仕事納めの今日、開演まで時間があったので
Ⅰ氏を誘って通天閣の方へ、串かつで一杯。

I氏、今日で本年240回目の落語会とか、ちなみに私は39回目。

去年からのゴルフに時間が割かれ、落語会は年々少なめ。

でも今年の落語納め、南天さんで決まり。



開演1時間前に行くと、既にコンビニの角辺りまで30人位の人が並んでる。
私もその一人だが、この師走の忙しい最中に・・・・・でおます。

受付は、南天さん自身がお出迎え・・・
お見送りの時はできないので、お一人お一人、ご挨拶を兼ねてと、
こういうファンを大事にされるのよろしいな。


一、桂福丸・・・・・・・・・「転失気」

まずは、福丸さん登場。

先日あった、上方落語協会主催のクリスマスパーティのはなし。
協会員で小学生以下の子供、そしてそのお母さん、お父さんを御招待。

鶴笑さんのパペット落語、三金さんのバルーンショー
姉様キングスの雪とアナの女王など盛り沢山のアトラクション
そして、文枝師匠が扮するサンタクロースさんからの子供達へのプレゼント。

よろしいな。協会員、それもそのご家族まで、大事にする文枝会長。
どこか、社員を大事にする優良企業のオーナーさんみたいですな。

ネタは「転失気」、久しぶりの福丸さん、さすが。
上手さに磨きがかかった、上品な「転失気」。

イタズラ気を出す、小僧さんなのか、知らないことを知らないと言えず
誤魔化すお住職さんなのか、おもしろさの主人公が決まらぬままに、
終わっていまった様な「転失気」。

無味無臭の“オナラ”は、上品過ぎて、良いのか悪いのか、悩む
福丸さんの「転失気」の一席でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・「初天神」(ねたおろし)

最後のイカ(凧)揚げまで、フルバージョン。

父親が厠へ羽織を着ていっている内に、母親に色町でのことをばらすとこから、
最後のイカ(凧)揚げまでのたっぷりの、フルバージョン。

違和感があったのは、寅ちゃんの年齢、しっかりしているのか、幼いのか
生意気なのか、無邪気なのか・・・年齢不詳。

でも、最後のイカ(凧)揚げの親父の楽しみ方は尋常ではない、
子供に戻ってとよく云われるが、まさにその状態。

このおやっさん、来年はこのイカ(凧)揚げに、味をしめて
「とら公、初天神に行こか」と自分から誘うのではないか、

そんな、とっても楽しい南天さんのイカ(凧)揚げ、いや「初天神」さんでおました。



三、ねこまんま(南天と雀喜)・・・漫才

よろしいな、雀喜さんと南天さんの漫才。

白のスラックスに赤のブレザー、そして蝶ネクタイ。
しゃべりといい衣装といい、まさに昭和の定型的しゃべくり漫才の形。

ネタ作りに、ガストで6時間、あれやこれやと二人で知恵を出しあった力作。

今年、一年を振り返って・・・と、スポーツネタを・・・時事ネタでは暗いことが多いのか
あたりさわりのない処で、スポーツを中心に・・・・楽しいな、嬉しいな、懐かしいな。


でも、高座で聴ける機会の少ない「ねこまんま」。

出来合いのペットフードではなく、
かつを節をふっただけの手作り感いっぱいの「ねこまんま」でございます。

2014年をふり返ってというネタだけに、賞味期限がございます、
近くの落語会で、できるだけ早いうちにお召し上がりください。



四、桂南天・・・・・・・・・「不動坊」

時間が押しているのか、「利吉さん、いてるかいな」と即落語に入る。
こんな入り方、大好き。

風呂場のシーンも、軽田の先生が来るまで待っているシーンも、
屋根に上ってからのシーンも、吊り下げられた軽田道斉の幽霊のシーンも
すべてが押していたのでか、あとチョットのところで次のシーンへ
早回しの感がある本日の「不動坊」・・・・・。

深々と音もなく降り続く雪のゆったりと時が流れる「不動坊」を
南天さんで、もう一度聴いてみたい。

でも南天さん、徳さんの漉き直し屋。裕さんの活け洗い屋。新さんの東西屋。
と仕事の内容を詳しく説明。(解らないから割愛して誤魔化すのではなく、
必要であれば説明をしてでも使う、こんなところの姿勢、大好きでおます。)

でも、サゲは、遊芸稼ぎ人とは違いました、な。


この、勉強会とも言える、この新世界南天の会

1月は26日(月)は、私は出張でダメ。
2月19日(木)、3月14日(土)は、今から予定を入れて、
ネタおろし楽しみに、来なければ・・・でおます。

今年の、落語納めは南天さんの「不動坊」でおました。




追加、繁昌亭の“楽”の字





正解は、どれも微妙に違って、判断つかないというのが・・・・答で、
曖昧な答で申し訳ございません。・・・お許しを。




新世界南天の会~動楽亭
2014年12月27日(土)午後7:00開演
動楽亭

一、桂福丸・・・・・・・・・「転失気」
二、桂南天・・・・・・・・・「初天神」(ねたおろし)
三、ねこまんま(南天と雀喜)・・・漫才
仲入り
四、桂南天・・・・・・・・・「不動坊」
三味線・・・・・・豊田公美子

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道頓堀太郎寄席~南天の会

2014-02-25 23:59:44 | 南天(こごろう)の会




一、桂弥太郎・・・・・・・・・・「寿限無」

初めての出会いと思いきや、調べてみると3回目。

口調は、どこか江戸風の「寿限無」
上手なのか下手なのか、落ち着きはらった、おっとり感が持ち味か。
どんな風に化けるのか、想像がつかない愉しみな落語家さんですな。

オチは、寿限無が大人になって、なぜ2階住んでいるのかと聞かれて
「表札があまりにも長いので・・・」でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・「かぜうどん」

うどん屋と酔っ払いの絡み、最高。

こんな二人が愉しんでいる隣で私もうどんを啜りたくなる“夜泣きのうどん屋”
“うどん”それも讃岐うどんではなく、ズルズルと啜ることのできる
こしのないうどんが食べたくなりましたな。


三、桂佐ん吉・・・・・・・・・・「稽古屋」

聴きなれた、小文枝さんの「稽古屋」とは随所で違いが・・・。
一番は踊りのお稽古のところがいたって丁寧に。

佐ん吉さん、踊り姿、艶やかというより、まだ硬さがあって
ぎこちなさが漂う。

踊る姿が艶やかになったとき、佐ん吉は本格的噺家になってるんでしょうな。


四、桂南天・・・・・・・・・・・・「幸助餅」

南天さんの「幸助餅」聴けるなんて、ラッキー。

でも、団朝さんあたりだともっと泣かせてくれるのに、
そこまで湿っぽくならないのは、やはり南天さんのキャラか。

どこかで、“ニタッ”と笑ったり“チョッカイ”の科白を入れたりして、
南天味の薬味をいれはるのに・・・・。

ネタがネタだけにいたってオーソドックスに、それが南天さんも私たちも
過度の緊張感で続く、息抜きのない南天さん落語・・・それが逆に薄味に。

大好きな南天さんだけに、期待が大きく、
改めて南天さんに何を求めているのか、
自問自答した「幸助餅」でおました。


道頓堀太郎寄席~南天の会~
2014年2月25日(火)午後7:00開演
道頓堀ZAZA 


一、桂弥太郎・・・・・・・・・・「寿限無」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・「かぜうどん」
三、桂佐ん吉・・・・・・・・・・「稽古屋」
四、桂南天・・・・・・・・・・・・「幸助餅」







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新世界・南天の会

2013-07-28 00:25:47 | 南天(こごろう)の会



今日は、南天さん目当てに、動楽亭へ。



外で並ぶの、暑いでしょうな・・・・。

開演一時間前に着くと、既に20人ぐらいのお客様が並んで
階段から玄関の柵の外まで溢れている・・・・・凄い、人気。

有難いことに、外は暑いということで、開演50分前の1時10分に開場、
ちょっとしたことですが、南天さんの気遣いがうれしいですな。


一、桂あおば・・・・・・・・・・・・・「強情灸」

いつもウケないマクラを二つ紹介と、笑いがあったので今日のお客様はあったかいと。

噺は「強情灸」、喋りはせんとあかんし、所作はいれんとあかんし、大忙しのあおばさん。

普段気にならない、身体の向き一つでも気になってくる。

でも、この噺、あの大きなもぐさをすえてからの、暑さで我慢して赤くなっていく顔。
噺家の皆さん、どうしてるんでしょうか。

気張るのか、お腹の調子の悪い時にはでけへんネタですな。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「首提灯」

満員御礼、・・・・・中央の通路にまで座布団の補助席がでる、大入り満員。

でも、「兄さん凄いですね」ではなく、「ラジオの影響って、凄いですね」と
なぜか、素直に喜ばせてくれない・・・と。

毎月、ネタおろし、もしくは何回かしてそのあとあまりしてないようなネタを演ります。
まあ、敢て自分を追い詰めようとして企画してるんですが。

これも、途中までは演ってたんですが、敢て後半繋げました・・・。
「上燗屋、へいへいへいと、さからわず」

南天さんの酒の噺は、今迄聴いたのは「替り目」ぐらいか、

最初のこぼれた豆を食べだすまで、噺の切れ目で、南天さん手を叩いたり、膝を叩いたりで
噺の勢いをつけるのだが、酔うて二軒目か三軒目の店、まだまだ酔うてないような素面感ちらちら。

ぐだぐだ感はなしのようだが、小染さんからの伝わる「こ・れ・は・なに」ほど酔わなくても、
ノンアルコールを呑んだ、帰りのよう・・・・。

最後は、仕込杖で首を斬るんですが、酒の勢いでなければ殺人ですよね。
(いや、酒の勢いでも、殺人は殺人ですが)

噺自体も、前半と後半、別の話であるように、
今日の南天さん接着不足で大いに違和感あり。

こんな多少未完成の、南天さんの噺、聴けるのは・・・なぜか嬉しくなりました。
(好きになると、心は複雑に動きますな・・・・。)


三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・・「骨つり」

米左さんは、「骨つり」、それも野ざらしではなく、石川五右衛門の幽霊がでてくるやつ。

米朝さんの、学者肌を引き継いだ様な話しっぷり。

途中、お囃子も入り大阪らしい賑やかな噺。

思いもかけず、こんな噺が聴けるなんて、南天さんの会、
今後とも、ゲストと共に演目も選定して欲しいですな。


四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

南天さんの「崇徳院」さん。

“緋塩瀬の茶帛紗”を聴き返すところでは、南天ワールド全開。

町中を「ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐる」
のところは、枝雀師匠を彷彿。

でも、オチは、花瓶が鏡に当たってパラパッチャン、崇徳院さんの下の句で、
「割れても末に、買わんとぞ思う」・・・・・こういう決まり文句で収めてくれるとこなんぞも
南天さんの好きなとこでおますな。

本寸法のところと、南天さん自身の言葉で喋る、
このころ加減が絶妙なんで、はまってしまうんですな。

この新世界・南天の会、南天シェフが店頭に出すまでの試食会の様で、
ファンには堪らない、落語会でおますな・・・・。


新世界・南天の会
2013年7月27日(土)午後2:00開演
動楽亭

一、桂あおば・・・・・・・・・・・・・「強情灸」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「首提灯」
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・・「骨つり」
四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」




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南天の会~其の三

2013-04-27 23:09:54 | 南天(こごろう)の会

久し振りのお初天神での南天さんの会。
毎回、ネタおろしに挑戦・・・・どんな噺が聴けるのか愉しみ。


懐かしいお初天神さん、高校時代の通学路だったんですよ。


こじんまりと満席の客席。

一、笑福亭松五・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

ぎこちないマクラでスタート。

マクラは普段の言葉で、最近あったこと、最近思うことなどを
なりげなく話し、場を和ますためのものなのに、
落ち着きなく早口で、こちらのほうが内容が聞き取れ難く焦ってしまう。

噺に入ってからは、演出なのか地なのか、松五さんらしい言い回しもあって、
落語ファンの多い客席から、思わぬところで笑いが入る。

入門して10年目、松五さん落語はどこへ向かうのか気になるところですな。


二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」

こごろうさんで、最初に聴いたのがこの「書割盗人」。
衝撃的でしたな・・・あの甚兵衛さんの筆タッチの素晴らしいこと、
遠近法に、ハイライト、さすが、大阪芸大の片鱗を披露か。

膝を立て手を伸ばして床の間の上の桟から始まる南天さんの書割。
どんどん書いていく様に、目の前に豪華な部屋ができあがる。

でも、この噺、あるつもりで注文して遊ぶ主人公に、書くのを愉しむ甚兵衛さん、
とったつもりで負けてない盗人、そんなしゃれっ気のある登場人物ばかりで、
遊び心満載の、南天さんぴったりの噺、ほんと騙されたつもり・・・・
で嬉しい一席でおましたな。


三、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・「持参金」

110kgの巨漢の米平さん、積み上げた机がもつのかちょっと不安。
揺らぐというところから地震の小噺を披露・・・。

「ほんに金は天下の回りもんや」・・・・・
アベノミクス、金は天下の回りもんとデフレ脱却で、ミニバブル到来か。

昔、枝雀さんの「高津の富」かで、金は天下の回りもんと言いますが、
でもそのお金のルートは決まっているらしく、ニアバイにいる方は良いですが、
ファラウェイの方はいつまで経っても近づけ無いと、いうのがありましたが、

今回のインフレの恩恵も、一部の方のみミニバブルで、一般庶民が良いめをするのは
いつになるやら・・・・でおますな。


四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

この南天さんの会、毎回ネタオおろしを一席ずつ披露。
今回は「鷺とり」、最初の十階の身の上からスタート。

雀の仕草もたっぷり入れているが、基本は枝雀師匠の形か・・・。
もちろん、間で“仁輪加”も入って愉しい、
一つは枝雀さんの「テン、テン、天満のペンギンさん」でしたが、
もうひとつは南天さんのオリジナルなのか
「ヌタ、と、ホタテで・・・・・・・・」あれえ、意味わからぬままに・・・。

最後は、「一人助かって、四人死んだ」ではなく、枝雀師匠も晩年されていた
トランポリンのごとく、「また戻ってしまった」のサゲ。

まあ、人を助けるのが出家のお役とはいえ、死んでしまうのは
あまりにもと、南天さんらしく、ほのぼの感の残る終わり方ですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


終演後、落語仲間のⅠ氏と大阪王将へ、

すると南天さんがマクラで後輩と食事してぼやいておられたメニューがそのまま。

唐揚げ付きのエビチリ定食と、ラーメン付の炒飯、ちゃんぽん・・に
追加の唐揚げと海老の天ぷら・・・・・・これやこれ。

でも、その二人の後輩誰か、気になるとこですな・・・。



ミナミ天の会~其の三
2013年4月27日(土)午後7:00開演
露ノ天神社・参集殿

一、笑福亭松五・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
二、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」
三、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・「持参金」
四、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺とり」

三味線・・・・・・・・・はやしや香穂




梅新東のアメリカ領事館前の横断歩道の二つのマンホールのところが
私が高校まで住んでいた処、凄い都会っこだっだんです。





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二代目桂南天襲名記念・桂米朝一門会

2012-07-21 09:03:03 | 南天(こごろう)の会

今日は地元岸和田の浪切ホールでの、二代目桂南天襲名記念・桂米朝一門会。


浪切ホール


1300人入る会場、一階席はほぼ満席。


南天さんの幟、ただし南天襲名記念の手拭、扇子、ファイルなどの販売が無かったのが淋しい。

南天襲名記念ご挨拶

口上とはうたってないが襲名のご挨拶、幕が開けばずらりと下手から、米團治、南光、南天、可朝、ざこばの順に勢揃い。
米團治さんの、司会ですすむ、特に南光さんとざこばさんの絡みはもうすでに各地で行われた南天襲名で練られたもの、一番最初のブリーゼに出られた大師匠の米朝さんの話も挟みながら、楽しい約20分の口上。

一、桂雀太・・・・・・・・・・・・「道具屋」

「ほたら、なにですか、私におやっさんの道具屋を、せえと」
枝雀得意の、前半を割愛して残りたっぷりと道具屋を。

口跡もしっかり、どっしりと落ち着いているが、嫁さん曰く重いなぁ。
入門して10年、若年寄りになってもいけないし、独自のキャラをつけるというのは難しいもんですな。

二、桂米團治・・・・・・・・・・「看板の一」

米団治さんの「看板の一」、この頃それなりの出番で、それなりのネタでの落語が多かったが、
逆に、看板の一、新鮮。高座姿を見ていると、横顔なんぞ、師匠、いやお父さんに似てきたなと思う今日この頃でおます。

三、桂南光・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

南天さん、高校三年の時、最初に入門志願してきたが、熱意をみるために断るとそれっきり、その四年後、再び大学を卒業して志願、入門してきたが、結構失敗も多い弟子でしたと、紹介。

でも、南光さんに「彼の落語に嫉妬を覚えました」と言わせるぐらい、ほのぼの感のある独自のこごろう(南天)落語を形成。

噺は、「鹿政談」、じっくりと手を抜くことなく本寸法で語る南光さん、
弟子が成長した喜びと、身近にできたライバルへの挑戦ともとれる熱の入った高座。

南光さんにも注目、南光、南天、の素晴らしい親子が誕生ですな。



四、月亭可朝・・・・・・・・・・「野ざらし」

カンカン帽にチョビ髭で登場。
ご当地岸和田のヨイショにはじまり、大阪のおばちゃんの厚かましさ、
セクハラ解決の示談金の相場など、「いや、ほんま」と、得意のフレーズを入れながら進行。

大昔、この「いや、ほんま」の台詞だけですべて押し通した高座をみたことがある。

今日は、うだうだ噺で15分経過、落語せずに終わるのか、と思いきやドンドン「先生、開けなはれ」と残り10分で「野ざらし」へ。
45年前に聴いた小米朝時代の「骨つり」はもっとオモシロかったと記憶しているのだが・・・・
でも、もう可朝さんももう74才、数年前のストーカー騒ぎといい、お元気ですな。


五、桂ざこば・・・・・・・・・「妻へのぼやき」

嫁さんに、マクラは嫁さんと娘へのぼやきか、この頃は孫へのぼやきもあるで、
落語は、阿弥陀池か青菜あたり、聴きたいなというてると、半分当たった様な外れた様な、
実際は、25分間、孫を筆頭に終始家族へのボヤキのマクラで。

落語に入ろかどうかしている内に、時間が過ぎ、終盤は下座を見て下りるきっかけを・・
最後は「・・・、やめまっさ」で下りる・・・爆笑に次ぐ爆笑だったが、やはり大師匠としての貫禄の落語を聴きたかったですな。


六、桂南天・・・・・・・・・・・・「動物園」

ついに本日の主役登場、でも4時25分。
終演予定が、4時40分とロビーに張り出されていたので、あと15分しか。

南天襲名のご挨拶にはじまり、得意の大阪のおばちゃんのマクラへ。
師匠の家での洗い物でよう割りましたと、それもバカラ筆頭に高いもんばかり。
「はてなの茶碗」か「茶の湯」でも無理やり入ってくれるのかと期待しはじめると、
「ええ、仕事があるんやけど行ってくれるか」と、十八番の「動物園」へ。

こごろうさん、最後の高座も「動物園」、この大きな会場で二階、三階のお客様まで
見える様、逆に南天さんのサービス精神からの演目か。

虎の仕草で、犬、カバ、鰐まででてきて違いを紹介、さすが虎の立ち振る舞いでは最高級品ですな。

最後に、ライオンが入ってきて、両足で立ったり、「前田さーん」と呼んだり、
実際そのようになったらそうするであろう、南天さんのそんなちょっとしたリアル感が好き。

今日は、南天襲名後の「動物園」が見れて、大満足。

5時までに、コインランドリーに預けてある毛布を取りにいかなけばと、急いで、浪切ホールを後にする。
ほんと、駆け足でのいそがしい落語会でおました。


二代目桂南天襲名記念・桂米朝一門会
2012年7月21日(土)午後2:00開演
岸和田市立浪切ホール


南天襲名記念ご挨拶・・・・・・米團治、南光、南天、可朝、ざこば
一、桂雀太・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂米團治・・・・・・・・・・・・・「看板の一」
三、桂南光・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」
四、月亭可朝・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
仲入り
五、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・「妻へのぼやき」
六、桂南天・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」


12-29-141

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こごろうのワハハ落語会

2011-06-25 20:49:15 | 南天(こごろう)の会

さやかミニ落語会・・・こごろうワハハ落語会

岸和田から泉ヶ丘を通って、狭山へ、車で30分、近い、近い。


SAYAKAホール・立派なガラス張りの建物。


1Fにおられた、ガードマンの親切なこと。狭山市のサービスの高さを感じますな。


いつも以上に大入りの会場とか・・・こごろうさん人気か。

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・「代脈」

開場前の入口を私服姿の鯛蔵さんがウロウロ。
まだ、高校生か大学生に見える若々しさがある。
さすが8年のキャリア、しっかりとした高座で、楽しませてくれる。

演目の「代脈」、もっと色っぽい噺であったとの想いがあったのだが、
茶菓子の羊羹を食べるのはしぐさなどは、若い修行生らしく嬉しそうだが、
お嬢さんへの診察のところはいたってアッサリ、やはり、R-18向けての代脈はまだ早いのか、
いたって、さわやかな健全なる鯛蔵さんの「代脈」でおました。


二、桂まん我・・・・・・・・・・・「桑名船(巌流島)」

久しぶりの、まん我さん。

今日は、12時前まで、京都KBSで仕事。
阪急でと思うと、不通。JRへと思うと、運悪く事故で遅れている。
京阪では、時間がかかり過ぎるので、ここの2時開演には完全に遅刻。
では、どうして、こにいるのか・・・・・・実は新幹線を利用して来ました。
今、着いて、ホッとしています・・と。

そのあと、ざこば師匠と車で仕事へ行った帰り、車のガソリンが無くなって
焦ったハナシなど、マクラで充分楽しませてくれる。

噺は。「桑名船」・・東の旅で、桑名から熱田の方へ船で・・という説明があったのですが・。
東京でいう「桑名船」は、上方でいう「兵庫船」。今日、聴いたのは、東京でいう「巌流島」。
でも、これが、こちらでいう「桑名船」か・・・ややこしい。
でも、確か、文太さん以外で聴いたことのない噺、こんな噺をもってくる、まん我さんに、感激。

騙されて先に陸に上げられた侍に対する、船の中からの客の罵声が楽しい。
侍が、骨董屋の対応が悪いと手打ちするとか、仲裁に入った老侍と真剣にて勝負する。
陸に上げられて、怒って、海へ飛びこむ・・・船の底に穴を開けて・・皆を沈める・・。

次々おこる事件に、乗客の立場のつもりで見ている会場のお客さん、
この侍の乱暴と無理難題さと、初めて聴く方が多いお客様のドキドキ感の相乗効果で
まん我さん、この噺のミステリー感をうまく、活かしている。

この噺、「桑名船」をもってきた、まん我さんに感服でおます。


三、桂こごろう・・・・・・・・・「壺算」


得意の、大阪のオバチャンネタに、今回は大阪のオッチャンネタがプラス。
いつもながらの人間ウォッチが、最高に楽しい。

お馴染の「壺算」ですが、喜六は喜六で能天気。
店を出てからも、「清やん、ほんま買うのん上手やな。」「7円の壺、6円で買うて、1円も得や」
二回目も「ほんま、あの、番頭あほやな」、「あいつ、壺の3円、足すのん、忘れてとんねん」
こんな、こごろうさんの、だめおし的な笑いの演出が大好き。

瀬戸物屋の番頭は、何かおかしいとは思っているが、答えをだせないもどかしさ・・。
その動転振りは、誰にも増して、こごろうさんの最骨頂でおます。

「3円と3円が・・・3円と引き取る3円50銭の壺で、・・・6円50銭。」
蓋付の甕を買いにきた客とのやりとりに更に混乱して、
「3円・・と3円・・・12円50銭。」・・・・最後には・・「・・・・・21円50銭。」

でも、この簡単なトリックに、番頭だけではなく、何度となく、騙されている自分にハタと気付く。
解っていながら騙される自分自身を楽しむのが、「壺算」の良さ・・・。
やはり買い物は、いや「壺算」は、こごろうさんに限りますな。


こごろうのワハハ落語会
2011年6月25日(土)午後2:00開演
SAYAKAホール

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・「代脈」
二、桂まん我・・・・・・・・・・・「桑名船(巌流島)」
三、桂こごろう・・・・・・・・・「壺算」

今後の・さやかミニ落語会
2011.8.27・・阿か枝のほのぼの落語会・・阿か枝、風喬、団姫
2011.10.15・・歌之助のとっておき落語会・・歌之助、吉坊、吉の丞
(吉坊さん目あてで、嫁さんの分と二枚チケット購入
帰って、嫁さんにいうと「ええ、もう、そんな先の分なん・・・・。」と、)


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第3回・鳥はな寄席~こごろう・紅雀

2010-10-31 22:32:00 | 南天(こごろう)の会

今日は、夕方からの堺の初芝の落語会。


美味しい、旨い、遠方からも行く価値のある会場の、焼鳥屋、「鳥はな」


金屏風に、高座・・・・実は


組立て式の、頑丈なる舞台、屏風といい、店の意気込みが感じられるので、
4回、5回、と続くのは、間違いありませんな。


一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・・「酒の粕」

すずめ家さんが主催の会、今回で三回目。
いつもは、河内長野で見かける、すずめさん。

噺は下戸の男が酒粕を二枚、黒砂糖を巻いて焼いて食べ、酔っぱらってしまう。
真っ赤な顔で、会った友達に、トンチンカンの答えを。

どれぐらい呑んだんやの問いに・・・・・・「こんなん、二枚」
アテは、・・・・・・「黒砂糖」
最後に、冷か燗か・・・・・「はふぁ、焼いて呑んだんや」のサゲ。

本来は、呑めそうな、すずめさん、無理のある、かわいい下戸ぶりでおました。


二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・・「月に群雲」

ちゅん助さん、三喬さんがよく演る、小佐田定雄さん作の「月に群雲」。

泥棒、二人が、盗んだ物を買ってくれる、裏の道具屋へ行く。
玄人の証の合言葉が、「月に群雲」・・・
次々来る盗人の客に、道具屋のおやっさん唸っては、煙草をくぐらせ、
おもむろに、「花に風」。

此の台詞が言いたさに、この噺をしていると落語の中で、ちゅん助さんも語る。
決まり文句、「花に風」ですな。

でも、この噺、いかにも難しいんだと、よう解りましたな。


三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

紅雀さん、この中百舌鳥にお住まいとかで、すずめ家さんとご一緒の会。
今日は、三味線もあるので、鳴物が入った、ネタをと・・
喜六、清八の気のあいました二人伊勢詣りでもしょやないかと・・・「七度狐」へ。

紅雀さんの、一番の見どころは、おさよ後家の入歯の無い、顔が最高。
伊勢音頭と共に、踊る姿は、不気味だが、楽しい。

七遍、仇して返すという、七度狐、あと五回、どんな仕返しをしてくるのか、
一度、見て見たいですな。


四、桂こごろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

どんな噺を聴いても、工夫満載の、こごろうさんの落語。

まずは、強盗がピストルを持って押入った時も、
普通は、胸を肌蹴て乳の下、誤らずここを撃てで、
「盗人喜んで、乳すいよったやろ」とかがあるんですが、
こごろうさんは、胸を肌蹴る事はなく、さらりと流す。

こんな所に、こごろうさんの、落語への哲学を感じる。

象ノ処では、「パオ、印度とか、アフリカとか、耳の大きい、パオと鳴く
そこまで、云うたら自分でも、解るやろ。・・そうやなと思う・・。
ちょっとした、お客様目線がうれしくなる。

騙すというより、このおもしろいシャレで笑うてもらおうという気持ちで云うて回るオトコ。
慌てる友達夫婦への、「ウッソでーす・・・・。ウッソ・・・でーす」の言葉に、すべてが凝縮して表れる。

今日、すごく気になったので、あえて、終わってから、こごろうさんに聞いたのですが、
植木市、冷かした帰り、「スマンダで一杯、呑んだやろ」の台詞の「スマンダ」って・・一体何ですかと。
スマンダという店名か、スマンダという酒のアテか、それとも立ったままの一杯呑み屋を云うのか・・・。

答えは「スマンダ」は、「隅っこの処」と云う意味で、実際、阿弥陀池、和光寺の境内に
「すまんだ」という名の店があったらしい・・・と。

まあ落語を楽しむには、こんな些細な事は、どうでも良いことでおますで。
いつもながらに、こごろうさんの落語は、明るく楽しく、最高でおましたで。



第3回・鳥はな寄席
2010年10月31日(日)午後4:00開演
鳥はな

一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・・「酒の粕」
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
四、桂こごろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

10-53-226


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