ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

リーダーへの伝言~塙昭彦

2016-05-31 05:05:05 | 本の少し
リーダーへの伝言
クリエーター情報なし
PHP研究所

☆☆☆☆

我がグループ会社の会長が懇意にされている、元イトーヨーカ堂の専務の塙さんの本。

中国の総代表としてヨーカ堂の中国進出の立役者、帰ってからはデニーズの再建と、
セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長が本の帯に書いておられる
「幾つもの困難な“はずれくじ”を、みごと“当たりくじ”に変えた男が語る
渾身のメッセージです」と。

お商売させて頂いてたので、中国での話は、良く伝え聞くことができました、
中国のスタッフ何百人を前に、通訳通して、全員感動の涙を流させたとか、
社員を表彰と金一封を渡すことになって、数字に携わっているスタッフだけではなく、
駐車場の案内係や、カートの整理係など掃除のおばさんなどの裏方まで、
表彰の晴れ舞台に、日頃から自分たちの働きを見ていてくれたと感激、

ある日本人スタッフが酔い潰れてうわ言を・・・・日本語ではなく中国語で、
それを見て、本物の仲間だ、と。

当時の中国、日本から行った社員は結束の強さで、全員“塙組”と呼ばれていました。


そうそう、最初に商売絡みで成都に行く乗換えの北京の一時間の合間に、
わざわざ空港に入って来られて、初対面の私に、
「今度のプロジェクト必ずモノにして欲しいので、・・君、頼むよ」と
いきなり、握手されたことを思い出します。

「苦しいときこそ、誠実に行動して信頼を得る」ノートに書き写した言葉の一つです。


身近の方、それも実績、成果を上げておられる方のご本、
ほんとすべての言葉が身体にしみ込んでいきますな・・・・。

今リーダー職の方だけではなく、すべての人が、我々一人ひとりが
「自分はリーダーなのだ」と自覚することから始まる・・・と。

5月31日(火)と6月7日(火)、22:00~22:45のNHKのEテレ
「先人たちの底力「知恵泉」に出演されます
本を買う前にまずは、テレビをご覧あれ・・・・
さぞ、笑いも涙もあるおもしろいものと思います・・・
・・・・・・・・・以上番宣になりました。


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第26回船場今橋・大美落語会

2016-05-25 15:02:40 | 落語

船場今橋・大阪美術倶楽部


立派な高座。お客様も250名の満席。


本日の出演者のお顔・1


本日の出演者のお顔・2

さすが、大美、充実の落語会でおました。


Windows10に替えようとして、トラブル気味。
なかなか思うように動かず、苦戦。

この大美のレビューも手短にして・・・・・。

一、桂弥太郎・・・・・・・・・・・「播州巡り」

凄い、さすが、吉弥さんのお弟子さん。

でてくるなり、あまりおもしろい噺ではないのでご辛抱をと。
噺は西の旅の「播州巡り」、まあ東の旅の「発端」と双璧の口慣らしの噺。

でも、テンポ良く淀みなく語っているうちに、客席から笑いが、
どんどん笑いが膨らんでいく、この噺で、笑いがとれるなんて、最高。

基礎がきっちり出来ていることは、どの分野でも後の飛躍につながる。

遠く離れた席だったので、喋りだけでなく顔立ちまで師匠に似てきたような
弥太郎さんの一席でおました。

二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・「強情灸」

由瓶さん、先ほどの弥太郎さんの高座、べた誉め、到底私なんかには
出来ませんと・・・・笑福亭で、それも勢いで演じる由瓶さん。

まあ、対極にあるような噺と落語家さんですな。

訛りを取るために、リズムとメロディで落語を捉える時、
こんな噺「東の旅」や「播州めぐり」など、重要ですな・・・・・・。

由瓶さんは得意の「強情灸」、既に三回目の出会い。
汗たっぷりの熱演ですが、いなせな部分がないと、お灸やでも、
若いおなごにはなかなかモテそうにありませんな。

三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」

吉弥さんの「蛸芝居」、初めて良かったですな。

さすが、吉朝一門、実は吉朝さんはDVDがあるだけで、生はなし。
「蛸芝居」、生で聴いたのはは小文枝さんと春之輔さんのお二人だけ、

音曲も必要なのでなかなか高座には掛からないですが、
今一番は、吉弥さんですか・・・・よろしいで。

吉坊、佐ん吉、千朝、宗助、さんなんぞで聴いてみたいですな。

四、竹林・吉弥・由瓶・・・・・「座談会」

竹林さん、吉弥さんをエサに話を進めようと考えていたらしいですが、
急きょ由瓶さんを話題の主に、最初タレント志望で鶴瓶師匠に、
すると師匠が落語を、自分も演らなければと、落語のお稽古をと、
最初にお願いしたのが竹林さん・・・・・。

由瓶さん曰く、吉弥さんと年収400倍の違い。
300万だったら、12億円。
2億だったら、50万円。

落ち着くところで言えば、100万の、4億円。
人の懐具合、探るのはあまり気持ちの良いもんではありませんな。


五、笑福亭竹林・・・・・・・・・「お花半七」

「お花半七」、鶴瓶さんは同じく前半だけだが「宮戸川」。

若い二人の、恋心、もどかしいほどの男女、今ではないだけに
よろしいな・・・・・・。

全編、竹林さんのテレが満載の、「お花半七」でおました。



六、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・「三人上戸」

良かったですな、貫禄の高座。

笑い上戸に、泣き上戸に、怒り上戸。

酒にまつわる噺はやはり、笑福亭ですな。

うどん屋に絡むところは、
「うどん屋」「親子酒」「替り目」などあちらこちらで出会うが、
酒の酔いっぷりは「市助酒」「一人酒盛」・・・
そして「らくだ」へと繋がるんですな。

弥太郎さんからはじまった大美落語会、
呂鶴さんまで一本の線でつながる、充実の落語会。

さすが鴻池さん、質の高さを感じさせますな・・・・・。


第26回船場今橋・大美落語会
2016年5月25日(水9午後7:30開演
船場今橋・大阪美術倶楽部

一、桂弥太郎・・・・・・・・・・・「播州巡り」
二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・「強情灸」
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・「蛸芝居」
仲入り
四、竹林・吉弥・由瓶・・・・・「座談会」
五、笑福亭竹林・・・・・・・・・「お花半七」
六、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・「三人上戸」

三味線・中田まなみ、鳴り物・笑福亭生寿




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「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」

2016-05-23 22:11:52 | ラジ関寄席

「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」

今日は、久しぶりにお友達のN地さんと・・・・。


一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「延陽伯」

上手いな、生寿さん。

でも、アホが賢く成りすぎてるのか、
声も、テノール越えて、アルトの声域・・・ああ、きれい、宝塚。
・・・・・なぜか、爆笑には。

二、笑福亭喬介・・・・・・・・・「七度狐」

おもしろいな、喬介さん。

あの定番「七度狐」が、漫画チックに変身。
喜六、清八。の掛け合いすべてがおもしろい。

一番は、お灯明の火を吹いて消してしまうとこ・・・。

でも、全体通して、大爆笑とは・・・。


三、桂一蝶・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊

変わった味ですな、一蝶さん。

異質、落語の世界に入らずままに終了、・・・・爆笑とは。


四、笑福亭右喬・・・・・・・・・「へっつい盗人」

いつもは正統派の中に入ると個性が際立つ、右喬さん。
一蝶さんの後では、いつもの良さも半減か。

ああ、落語会って皆さんのチームワークの賜物。
ということは、燃えることなく、トリへ・・・。

五、森乃福郎・・・・・・・・・・・「紀州」

お題は確かではないんですが「紀州」では。
歴代の徳川家の物語・・・・随所に「勉強になりましゃろ」と言われても
そこは京都人の言い回し、なぜか大阪人にはすっくり入らない。

もちろん笑えない・・・・それが続いて、爆笑なし。


連れ曰く、今日は、爆笑とはいかなんだな・・・・と。

次回は6月27日、三喬、鶴二、喬若、さんに期待でおます。


「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」
2016年5月23日(月)午後7:00開演
道頓堀。角座

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「延陽伯」
二、笑福亭喬介・・・・・・・・・「七度狐」
三、桂一蝶・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」
仲入り
四、笑福亭右喬・・・・・・・・・「へっつい盗人」
五、森乃福郎・・・・・・・・・・・「紀州」
三味線・・・吉崎律子




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教科書に載った小説〜佐藤雅彦 編

2016-05-19 04:05:06 | 本の少し
教科書に載った小説
クリエーター情報なし
ポプラ社

☆☆☆

中学、高校で、教科書に載った小説を著者が編集したもの。

教科書というと、感想を述べよ、このとき主人公は何を感じたのかとか、
先生の問いや、試験の問題を意識してしまう・・・・。

その小説、そのものを味わうなんて、二の次。

すべて短編だが、全集にしか収録されていないものも多く、
教科書でしか出会う機会のない作品も多い。

今の、中学、高校の国語の教科書、私達でも手に入れることはできるのでしょうか。
一度、学生気分で、読んでみたいものですな。


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キャベツ炒めに捧ぐ~井上荒野

2016-05-17 05:05:05 | 本の少し
キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)
クリエーター情報なし
角川春樹事務所

☆☆☆

三人のおばさんが営む、お総菜屋が舞台。

でも、主役は季節感あふれる料理、お惣菜のメニュー。

その季節の旬の素材を活かして、メニューをあれやこれやと言いながら
主婦的感覚で、お店で販売するお惣菜が決まっていく。

ある秋のショーウィンドには、
「茸の混ぜごはん」「茄子の揚げ煮」「秋鮭の南蛮漬け」「蒸し鶏と小松菜の梅ソース」
「茸入り肉じゃが」「豚モモとじゃがいもの唐揚げパセリソース」
「白菜とリンゴとチーズと胡桃のサラダ」「さつまいもとソーセージのカレーサラダ」
それと定番の「ひじき煮」「コロッケ」「浅漬け各種」の11種が並ぶ。

ああ、美味しそう、こんな店が近くにあれば、ちょいと酒のつまみにも重宝。

春には
「豆ごはん」「あさりフライ」「新キャベツのコールスローと甘酢漬け」「鯵のフライ」
「カレー風味のロールキャベツ」「南瓜コロッケ」「茄子とズッキー二の揚げ浸し」etc

あと、ハナシの展開と共にでてくる食材は、
「ふきのとう」「トウモロコシ」「きゅうり」「穴子と鰻」

旬のものをいただく、これって幸せの源ですな。


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同じ年に生まれて~小澤征爾・大江健三郎

2016-05-12 04:05:06 | 本の少し
同じ年に生まれて―音楽、文学が僕らをつくった (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社

☆☆

どちらも、1935年生まれ。
片や、ノーベル文学賞作家、片や、世界的指揮者。

何かを伝える、表現しなければ、文字と音楽。

共通してでてきた言葉、“ディレクション”

小澤さんは、音楽でも方向、音の方向、音を出すだけではなく、
表現、何を伝えたいかが大事だと・・・。

一方、大江さんは、日本語にない文学用語として「動機づけ」がある、
僕の小説が他の人と違う点は、「動機づけ」ということを、
どう表現するかということを考えていて、先ほどの“ディレクション”と
同じですと・・・・。

私にとって、両方とも好きな趣味の範囲ですが、なぜか取っつき難いのは、
あまりにも、話の展開、内容が、高尚過ぎるんでしょうな・・・。


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ほんとのこと言えば~佐野洋子

2016-05-10 05:05:05 | 本の少し
ほんとのこと言えば? ---佐野洋子対談集
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

佐野洋子さんの対談集・・・

お相手は、小沢昭一さん、河合隼雄さん、明石家さんまさん、
谷川俊太郎さん、大竹しのぶさん、岸田今日子さん、山田詠美さん
阿川佐和子さん、一番おもしろかったのが二回登場の、おすぎさん。

辛口で、「テレビで取り上げていること自体、もうこの国は頽廃している。」

おすぎさん、「もうすぐ50才だけど、周りの人は結婚して、子供を作ってる、
その人たちが子供たちにちゃんとした躾ができるはずがない。
その一番いけないのが、子供部屋を早いうちから作ることだと、
そうすると、コミュニケーションのしようがないから、それで喜怒哀楽を
表現する方法も知らないし、テレビとゲームとコンピューターしか見ない
子たちは語彙が少ないから本を読まなくなった。

そういう子が、お父さんやお母さんになって、その子はアホになるしかない、」

それを受けて佐野さん
「でも、どんな馬鹿でも生きていけるっていうことが平和の尊さね。」

名言、ですな。

対談のおもしろさは、一言で言い得てる言葉が、偶然語られる事である。

まあ、日頃からの論客でなければなりませんが・・・・・


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なにわ橋づくし~露の五郎

2016-05-07 22:00:45 | 本の少し
なにわ橋づくし
クリエーター情報なし
朝日新聞社

☆☆☆

落語家、露の五郎さんが、昭和61年あたりから、
朝日新聞の日曜版に掲載していたものを一冊の本に(昭和63年刊行)。

大阪八百八橋と言われていますが、ここでは八十八橋を紹介。
(ほんまは、元禄十四年(1701年)大坂三郷及び周辺で百三十六橋だったとか)

最初は、落語にちなんだ事も多く述べられているが、
段々、橋の名の由来、その周りの土地柄、建造された経緯など、
学術的にも立派な、なにわの橋づくし、郷土史でおます。


そのなかで、気にいった小噺を、二つ

四天王寺さんの境内で、京、大阪のふるさと自慢。
「これが五重の塔や」
「へェ―、この搭が五十とは高うおすなあ。京の南禅寺は三文(山門)どすえ」
「フン、安いことなら大阪は負けへんで、ミナミへ行ってみい。
タダエ門橋(太左衛門橋)に、ソエモン町(宗右衛門町)までついたある」

「君ねえ、大阪に英語の橋があるの知ってるか」
「君の言うことはたいがいわかるわい。ABC橋(戎橋)やろ」
「残念でした。サンキュウ橋(三休橋)」

まあ、お後がよろしいようで・・・・・・。


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あなたにありがとう〜松浦弥太郎

2016-05-05 05:05:05 | 本の少し
あなたにありがとう。 (暮らしのなかの工夫と発見ノート)
クリエーター情報なし
PHP研究所

☆☆☆

ひさしぶりに、松浦弥太郎さんの本。

でも、この生き方の教育的指導本にもボチボチ飽きてきたようでございます。

今回は、コミュニケーションのほんとうの目的は、
相手に自分の愛情を伝えること・・・・・。

それが難しいことで、人とのかかわりとは、
「育てる。守る。続ける。」のこの三つの営みだと・・・・。

でも、後半戦では、

近づきすぎない、見返りを求めない、急がない、気を利かせない、
ひきずらない、期待させない、追いつめない、押しつけない、
求めない、黙って見守る・・・・・・・・ああ、愛情表現ってむつかしい。

近すぎてもうまくいかないし、遠すぎてもうまくいかない。
心の距離感は、どの程度が心地よいのか。

人それぞれ、相手があっての距離感、考えれば考えるほど、
ドツボにはまりますな・・・・。

まずは、素のままでいること・・・ああ、これって居直りでしょうか。

生きるって、疲れますな。


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男が女を愛する時~柴門ふみ

2016-05-03 03:04:05 | 本の少し
男が女を愛する時 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

柴門ふみが、対談、対談するなら、いい男にしてくださいと選んだ9人。

モテる男の秘訣を探る・・・読み取って生かさなければ・・・。

最後に各人の特徴を柴門さんが書いているので引用すると。

既知の糸井重里、耽美の久世光彦、エネルギーの三枝成彰、芸の中村勘九郎、
ヤンチャの大多亮、狂気のテリー伊藤、抒情の安西水丸、フェロモンの藤井フミヤ、
エンタテインメントの秋元康。

すべての方に共通しているのが、“少年性”いつまでも自らがおもしろいと
感じるものにまっしぐらに進む、その魅力、パワーが女性にモテる秘訣なのか。

何事にも、情熱をそそぐ・・・・・
それでいて、謙虚で、穏やかな物腰、神経質さと、優しさ漂う雰囲気

ああ、だんだん、難しく難易度が高くなりそうなので、このへんで。


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天満天神繁昌亭・昼席(2016年5月1日)

2016-05-01 05:04:03 | 天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭・昼席(2016年5月1日)

今日は、久し振りに嫁さんと、繁昌亭・昼席へ。

一、桂三河・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」

初めての出会いか、といってももう入門8年目。

さすがにどっしりとした、「大安売り」。
でも、この噺で笑いを取るのがいかに難しいのか・・・・。

「負~けました、親方や、贔屓の衆・・・・」の科白で笑いがきたら、真打。

真打、目指して、親方や、贔屓の衆・・・でおますな。


二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」

マクラの「病院に入ったピストル強盗」のハナシ、ようできてますな。
鉄瓶さんのエッセンスはマクラに凝縮。

噺の「道具屋」も演じていて楽しそう、
そうすると聴いている方も愉しくなってくる、笑いの循環ですな。

三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

古典の見本みたいな高座、しっかりとはみ出すこともない、
いつも笑福亭に慣れ親しむだ私どもには、きっちり過ぎて、
酔っているのか酔っていないのか・・・・・。、

「酒を呑んでは茶瓶のフタを……、茶瓶のフタをつまんでは酒を……、」をと
この噺、アテは嫁さん、嫁さんとじゃれあう主人公、惚れてますな・・・・。


四、宮川青丸・とん子・・・・「漫才」

よろしいな、ほんま色物。

東京の寄席にでてきそうな、それも浅草、昭和の匂いたっぷりの漫才。

同じ宮川、夫婦漫才でも、こちらは喋るのは男の方。

今度、出会ったらどんな、ネタにと・・・・・愉しみですな、青丸、トン子さん。



五、笑福亭右喬・・・・・・・・・・「看板のピン」

はまりますな、右喬ワールド。

アホが真似して、賭場に入ってからは、アホが右喬さんか、右喬がアホか、
重なりあって、客席は笑いの渦、嵌まるってこわいですな。

いい味、でてますな・・・・右喬さん。


六、桂かい枝・・・・・・・・・・・・「三十石」

貫禄の「三十石」、先代文枝さんを彷彿させる、名演。

でも、下座からの噺家の船頭唄も聞かせどころですが、今日のは
舟が浸水しないかと心配するぐらいのでき、さて誰だったんでしょうな。

はやしや律子、はやしや美紀のどちらだったんでしょう、
お唄のお声良かったですな。

お囃子入りの上方落語、やはりゆったり、はんなり、でよろしおますな。

七、旭堂南青(講談)・・・・・「桃山風流」

豊臣秀吉、が関白になったが、公家に和歌の素養がないとバカにされて、
俄仕込みで、返歌であっと云わせる・・・・ハナシ。

千利休ではないが、金持ちがはまると芸術は栄るんですな。


八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「青い目をした会長さん」

お目当ての、鶴二さん。

良いですな、出番が後ろになっても
大ネタも、創作もネタの幅の広さと出来ばえに、安定の高座。

「ハンカチ」「作文」に「青い目をした会長さん」の創作三作。
どれも、楽しめまっせ・・・・。


九、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・「秘伝書」

団朝さん、十八番の「秘伝書」。

何度聞いても楽しめるは、十八番(オハコ)の証し。

「魚の狂句」「短命」「幸助餅」なんぞ、聴いてみたくなりましたな。


十、露の都・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

最初から、お父さんの話で、「都ばなし」が続くのかとかと思いきや、
「星野屋」、これも、都さんの十八番。

お花が主役、女性が主役の噺って、他に何があるんでしょうか。
「悋気の独楽」「堪忍袋」「子は鎹」は聞いているんですが。









天満天神繁昌亭・昼席
2016年5月1日(日)午後1:00開演
天満天神繁昌亭


一、桂三河・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「道具屋」
三、桂米左・・・・・・・・・・・・・・「替り目」
四、宮川青丸・とん子・・・・「漫才」
五、笑福亭右喬・・・・・・・・・・「看板のピン」
六、桂かい枝・・・・・・・・・・・・「三十石」
〜仲入〜
七、旭堂南青(講談)・・・・・「桃山風流」
八、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「青い目をした会長さん」
九、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・「秘伝書」
十、露の都・・・・・・・・・・・・・・「星野屋」

三味線・・・・・はやしや律子、はやしや美紀
鳴物・・・・・・・露の眞






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