ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

はじめての上方落語寄席

2018-10-27 20:58:47 | 落語

はじめての上方落語寄席



一、桂二乗・・・・・・・・・「子ほめ」

もう、入門して十五年経ったとか、凄いですな。
最初から上手かったですが、米朝正統派の貫禄まででてきたような。

枝雀さんが云う、「演じ手」タイプ。

噺の中の登場人物になって、噺の筋立てだけで、笑わせてくれる。

きっちりとした芸、やはり師匠、そのものですな。


二、桂米紫・・・・・・・・・「真田小僧」

米紫さんは、もう二十五年、若手若手と思っている内に、年数って経つんですな。

米紫さんは、枝雀さんが云う、「はなし手」タイプ。
落語の随所、落語家さん自身のの個性、匂いが、どうしても全面にでてしまう。

かつては、それが個性で、若さと勢いがあって、米紫さんの個性と思っていたんですが、
久しぶりに聴いて、あんこに黒みつ掛けたぐらいのこってり味。

こちらの、体調もあるのか、年を取って、味覚も変わったんでしょうか。


三、桂文之助・・・・・・・「替り目」

今日は、初めて落語を聞く方も多い落語会とあって、
ご自身気象予報士の資格があるんですよと、合格率6%。
難しい資格なんですな。そして、お天気さんで、なぜ前線はできるのかを解り易く説明。

そして、見えない線といえば、男女、夫婦間にもありますな・・・・と。

「替り目」へと、途中までで「酔っぱらい」とかの題で演じられてるんか・・・・。

文之助さんらしい、ほのぼの夫婦のラブラブ感ようでてますな。


四、桂米平・・・・・・・・・「七度狐」

定番中の定番、今日は小学生のお子達もちらほら、その子が笑う笑う。
子供の笑い声も、素直で良いもんですな・・・・。

赤子と子供がでてくる「子ほめ」「真田小僧」、そして、動物のでてくる、「七度狐」。

サゲは、灯明に油と間違って醤油をさして、明かりを消してしまう。
「出た~」「今のはわいや」の半ばで終了、そのあとおさよ後家もでてくるが、
最後までいっても、2度か3度、七度騙されてみたいですな。


五、桂雀三郎・・・・・・・「素人浄瑠璃」

自己紹介を含めて「ヨーデル食べ放題」を歌われる。
本業は歌手で、落語は片手間ですと、・・・・今日のお客さん、本気にしゃはりまっせ。

落語は「寝床」、お題は南光さん、南天さんと同じように「素人浄瑠璃」
あの雀三郎さんのガラガラ声、結構浄瑠璃向きか・・・・。
そんな気がして聞いてましたが、オガオガだけで、ひと節の語りもなし。
もったいない・・・聴きたかったですな。

師匠の枝雀さんを意識されてるんでしょうが、
オーバーアクションからすべての芸が、はちゃめちゃ感あり、
はじけた、雀三郎さんの一席でおました。


はじめての上方落語寄席
2018年10月27日(土)午後3:00開演
本町・ヴィアーレ大阪

一、桂二乗・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂米紫・・・・・・・・・「真田小僧」
三、桂文之助・・・・・・・「替り目」
仲入り
四、桂米平・・・・・・・・・「七度狐」
五、桂雀三郎・・・・・・・「素人浄瑠璃」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする