ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

七代目笑福亭松喬襲名披露公演

2017-10-08 12:18:24 | 笑福亭松喬一門

七代目笑福亭松喬・襲名披露公演

本日は、三喬改メ、七代目笑福亭松喬・襲名披露公演

一、笑福亭喬若・・・・・・「野ざらし」

笑福亭喬若、改め、笑福亭喬若でございます、と。
どきっとするような、ツカミでスタート。

暖気運転の様なじっくりと、笑いを温めていく安定感たっぷりの
喬若さんの落語。

喬介さんといい、七代目松喬一門も、安泰ですな。

二、笑福亭遊喬・・・・・・「上燗屋(首提灯)」

「これぅ―はぁなに」のフレーズが頭にこびりつく、先代松喬さんの十八番「首提灯」。
「住吉駕籠」「天王寺詣り」とこの「首提灯」で、一番師匠の味を継いでいるのは遊喬さん。

ますます、懐かしさと共に、遊喬さんの骨太落語、磨きあがるんでしょうな。


三、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」

鶴瓶さんの“私落語”を後押しして一緒に世に出してくれたのが、
松喬の兄さんで、その想い出の「青木先生」を・・・・。

「ぴぃ―っ」と興奮すると、笛の様な音を出す青木先生・・・。
最後は、ほろりとさせる、心温まる噺に。

兄弟弟子というのは、血のつながり以上に一緒に苦労した同士、
ライバルでありながら、ある面、強い絆で結ばれていますな。


四、柳家さん喬・・・・・・「抜け雀」

東京からの、お祝いに駆けつけて頂いた、“さん喬”さん。

今迄、先代の松喬さんと懇意にされていて、何度も二人会を・・・。
その楽屋で、「サンキョウ」と言うと、「三喬」さんと私と二人が居て
ややこしかったのですが、今日からは、私一人で、スッキリしましたと・・・。

一番聴きたいの「柳田格之進」なのですが、そこはそれ、少し控えめで
それでいて、江戸の粋さもと、「抜け雀」。

大好きな、志ん朝さんを彷彿させるような上品な「抜け雀」。
元々は、上方の作らしいですが、小田原の旅籠、江戸の噺になってしまってしますな。


五、口上・・・・〈松喬、福団治、ざこば、文枝、さん喬、鶴瓶、銀瓶・司会〉

口上、よろしいな。

格調高い、福団治、文枝、さん喬の、お祝いの詞。
そして、普段なら、掛け合いで沸す、ざこばさんと鶴瓶さんですが。
今回は、ざこばさんが本調子でないので、鶴瓶さんんも、気づかいしながら
手さぐりしながらの、ざこばさんへは「兄さん、楽ですな」、ツッコミを。

でも、難しい状況だったのに、上品にかつ笑いも適度に挟み、まとめ上げた
銀瓶さんの、司会、良かったですな・・・・。

六、桂ざこば・・・・・・・・「ざっこばらん噺」

代演されるかなとも思ったのですが、ざこばさんの登場。
病気のハナシもされるのですが、時系列も定かでなく、あれぇ、と、
思っていると、本人も客席の反応を感じて、舞台袖を見て、応援をの催促、
弟子の塩鯛さんが出て来られて、ハナシを繋ぎ、まとめられるが・・・・。

言葉が出てこない、頭が回らない、
落語って頭と口、考えと喋りが、時間差で演じる難しい芸・・・

ざこばさんの、早い回復を心から願いますな。


七、笑福亭松喬・・・・・・「初天神」

弟子入りして、三年で十本のネタを教えていただき、
そのあとは、つけて頂きたいネタをお願いしてお稽古を・・・。

その最初にお願いしたのが、「初天神」。

でも最初のお稽古で、多少自分流に演じたら、「そんなこと(了見)なら、教える必要ないな。」
「一言一句、違えずに覚えてきて初めて、ここはこう。ここはこうしてと、
教えるのに・・・・(お稽古)これまで、」ときついお叱りを。
「ずしーんときて、三日で覚え直して、お願いした、思い入れのあるネタ」
今日は、その「初天神」を・・・・。

初心忘れべからずで選ばれたネタ、渾身の出来。

新しい、松喬さん、七代目の初舞台でおました。


三喬改メ、七代目笑福亭松喬・襲名披露公演・昼の部
2017年10月8日(日)午後2:00開演
大阪松竹座

一、笑福亭喬若・・・・・・「野ざらし」
二、笑福亭遊喬・・・・・・「首提灯」
三、笑福亭鶴瓶・・・・・・「青木先生」
四、柳家さん喬・・・・・・「抜け雀」
仲入り
五、口上・・・・〈松喬、福団治、ざこば、文枝、さん喬、鶴瓶、銀瓶・司会〉
六、桂ざこば・・・・・・・・「よもよも噺」
七、笑福亭松喬・・・・・・「初天神」
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笑福亭遊喬独演会~噺家生活25周年記念

2016-10-30 19:03:26 | 笑福亭松喬一門

笑福亭遊喬独演会

今日は、嫁さんと遊喬さんの独演会へ。

家に帰っていた息子との三人で、夕陽丘から四天王寺さんへ
まずは、蕎麦屋「はやうち」で鴨ロースとだし巻でビールを、
蕎麦は私と息子は、細打ちせいろを二枚、嫁さんはとろろ蕎麦を、
出汁は超濃いめで、蕎麦は普通か・・・・・・。
でも、そば湯は最高、開店して間もないのにあの濃さは、
前日から、蕎麦粉を溶き入れて用意しているようですな。

そのあと、「河藤」さんで、

“割り氷”(わりごおり)と氷小豆風の“通”の和菓子を、買って。

そして、今日の演目である「天王寺詣り」にちなんで、
天王寺さんへ・・・・・。

落語にでてくる通りに、歩いて嫁さんに説明。
懇切丁寧な、「天王寺詣り」のガイドをさせていただきました。

今日は、現実と落語の世界の、両「天王寺詣り」でおます。

落語の詳細は、後日。


一、桂小留・・・・・・・・・・・「動物園」

小留と書いて“チロル”と読みますと、小枝さんのお弟子さんで
小枝チョコ、チロルチョコのチョコレートつながりとか、
女の子だったら、“カカオ”とかがかわいいんでは。

堂々とした高座、師匠の陽気さはありながら、師匠以上のしっかりした落語。
顔の表情も豊かで、漫画チックに落語の楽しさが伝わってくる。

愉しみな若手がドンドン現れてきますな・・・・・。


二、笑福亭遊喬・・・・・・・「二人癖」

噺家生活25周年記念、25年前、野田阪神のやまがそばの落語会の会場に
松喬師匠を尋ねて、弟子入り志願を・・・・よう受け入れてもうたもんだと、
遊喬のおとうさんは、「やんちゃなお前をまともにしてくれはったんは、
師匠や、師匠のお蔭やと、大事にせんとあかん」事あるごとに口に、
そうそう、着物は師匠、松喬から頂いた、橙色の着物で。

長いような、短いような、25年だったでしょうな。

噺は、得意の「二人癖」、口癖が「つまらん」と「のめる」の二人。
お互いの癖を直すために、いうたら罰金・・・・・と。

嫁さんもおる、ええ年のおっさんが、他愛のないことで張り合う、
こんなところが、遊喬さんとダブってたのしい。

もちネタの良さは、安定感ですな。


三、笑福亭風喬・・・・・・・「首の仕替え」

これも、風喬さんの十八番。

取りかえる首を吟味するところが楽しい。

歌手、野球選手、サッカー選手、そして落語家へ・・・・。
時事ネタも入れることのできる愉しさ・・・。

何度聴いても飽きないのは、その旬さが良いんでしょうな・・・。

十八番、大好き。

四、笑福亭遊喬・・・・・・・「天王寺詣り」

今日のメイン、「天王寺詣り」、先にぐるっと廻った天王寺さんの境内。
最初の鳥居さんの下に蛙が居って、見返るとかの、
その蛙はよう見つけなんだですが、あとは落語にでてくる縁日がなし。

ああ、落語のハナシですな、遊喬さん、のぞきからくりまでご披露、
客席から拍手湧いてましたな・・・・。

地味な噺を、きっちり、地味に話す、これぞ遊喬さんの落語。
そんな一席でおました。


五、笑福亭遊喬・・・・・・・「禁酒関所」

最後は、紋付き袴で登場。

子供がでてくるところは、師匠を彷彿させる、
ちょっとしたしたところに師匠が、見え隠れ、
師匠が亡くなられた後も、こうして芸が引き継がれていくのは
嬉しいですな。

最後は、飲むか飲まない内に、むせて、最後のオチへ
このあたり、綺麗に納めて、遊喬さんらしくて好感ですな。


来年は、筆頭弟子の三喬さんの松喬襲名もあり、
松喬一門益々繁栄間違いなしでおます。


笑福亭遊喬独演会~笑福亭遊喬噺家生活25周年記念~
2016年10月30日(日)午後2:30開演
大阪国際交流センター・大ホール

一、桂小留・・・・・・・・・・・「動物園」
二、笑福亭遊喬・・・・・・・「二人癖」
三、笑福亭風喬・・・・・・・「首の仕替え」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・「天王寺詣り」
仲入り
五、笑福亭遊喬・・・・・・・「禁酒関所」
三味線・・・・・・花登益子



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第18回・北野田駅前寄席

2014-03-05 13:32:44 | 笑福亭松喬一門




喬介さんのこの「北野田駅前寄席」、今回で観18回目。

一年に10回のペースで毎月第一水曜日に開催。

ほぼ、2年間・・・・毎回ネタおろしと自らノルマを課しての落語会、
その意気込みに応えるように、毎回楽しみにされてるお客様で満員。

地元の竹林さんが出られる会なんぞは、120名の超大入り満員とか。
多くのファンに支えられてきた落語会、ご立派でおます。


一、月亭八斗・・・・・・・・・・・「色事根問」

八斗さん、この前の“たまさんのせんしゅう亭”に続いての出会い。
いつもは、この会の受付をされていて、この会の高座に上がるのは三回目とか。

ご自身が考えた、落語の「あいうえお」を紹介。
「お」のオチがすべりぎみ・・・・あらら。

後で、題目はと・・・「商売根問」で・・・「一みえ、二おとこ、三かね、四げい・・・・・」と
続いていって、でもトリ捕りもなく、柿栗茶も無かったし、・・途中から仕事疲れで
寝ていたのかと・・・・心配になって・・・よくよく考えると「色事根問」。

“耳”は起きていたのに、“気”は寝てしまって失礼致しました・・・・。

ああ、最初の「あいうえお」の注意事項にあった様な、八斗さんの「色事根問」でおました。


二、笑福亭喬介・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」

楽しい、愉しい、喬介さんの落語。

大師匠の松喬師匠の形見分けのお洒落な羽織を着て登場。

ド新米の盗人のトンチンカンの受け答え。
それに、怒りながらでも相手する優しい親分。

喬介さんの一番の良さは、声ですな・・・・・大きくて前に出る声。
特にあほ声はピカイチ、この声聞くだけで、顔がほころぶ。

すべてを笑いのオブラート、いや風呂敷で包みこむ
喬介さんの落語、よろしおますな・・・。


三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「かぜうどん」

先週の南天さんで聴いたばかりの「かぜうどん」。

さすが、枝雀さんの直弟子の紅雀さん、随所に師匠を彷彿させる爆笑編。

酔いっぷりもなかなかのもの、「かぜうどん」では、南天・紅雀さんは双璧。

一週間の間に、いっきにお二人が聴けるなんて幸せ。

ダシも効いていて、違いと言えばちょっとした麺の太さぐらいですか・・・・。

聴いた余韻が素晴らしい、「また、ちょいちょい、寄せてもらうで」と言いたくなる、
紅雀さんの「かぜうどん」でおました。


四、笑福亭喬介・・・・・・・・・「宿替え」

引越しの荷物をまとめるとこはなく、「おやっさん、何してまんのや」で始まる。

このパターン鶴二さんと同じ、セリフ廻しも同じ。
鶴二さんに稽古つけて貰ったのか、今度喬介さんに聞いてみなければ・・・。

特に、釘を打ち付けた後向かいそして隣の家へ・・・。
嫁はんとの馴れ初めを語るところは最高。

あわてて早口になるのを抑えて、落ち着いてゆっくり喋ろうとする
主人公のおやっさんと喬介さんがダブっておもしろい。

こんな噺が聴けるなんて、若手さんが主催する落語会は、
ネタの豪華さと新鮮さで嬉しくなりますな・・・。

次回は、4月はなくて、5月7日(水)19:00~
ゲストに歌之助さんと三河さんでおます。

さて、ネタおろしは何なんでしょう。

まあ、チラシにあるように、ほんまに「お楽しみ」ですな。


第18回・北野田駅前寄席
2014年3月5日(水)午後7:00開演
堺市立東文化会館(アミナス北野田3階)

一、月亭八斗・・・・・・・・・・・「色事根問」
二、笑福亭喬介・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・「かぜうどん」
仲入り
四、笑福亭喬介・・・・・・・・・「宿替え」



14-08-37










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笑福亭松喬さん・ご逝去

2013-07-31 21:34:23 | 笑福亭松喬一門

病気が発覚した「笑福亭松喬ひとり舞台ファイナル」の最終日の終演後のお姿。


笑福亭の真髄を味濃く残されていた笑福亭松喬師匠

ご逝去を悼み、心からご冥福をお祈り申し上げます。

残念・・・・・。




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第三回・笑福亭遊喬独演会

2013-07-15 10:50:16 | 笑福亭松喬一門

笑福亭遊喬さん独演会。





「へっつい幽霊」、最高でおました。
ノーテンの熊の博打うちの気性がはっきりとでていて好演。
師匠よりも骨太で、数段おもしろいかも。


一部、補助席まででた満員御礼の会場。

コアな笑福亭ファンのお顔もチラチラ見うけるが、全体はいたって上品なお客様。



一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「転失気」

久し振りの小梅さんの高座。

まだまだ、学生さんっぽさが残る顔立ちだが、落語の方はどっしりとして好演。

小僧の珍念の表情にも余裕が、一カ所噛んだところがあったが得意のブレーキを踏んだような
スローへのシフトダウンにて、すぐに盛り返す。後ろの女性の方の緊張と笑いの空気でわかる。

それにしても、前座にして「平林」「子ほめ」「時うどん」ではなく
小梅さんの持ちネタとも言える「転失気」があるのは、
各落語会の前座としてのネタとしては重宝してるでしょうな。(さすが梅団治師匠)

「十徳」「牛ほめ」「犬の目」などネタに入っているんでしょうか。
私は早く、子狸がでてくる「狸賽」を聴いてみたいですな。


二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・「堪忍袋」

先週までの北海道の仕事のハナシ。師匠の替りに、右喬さん、喬楽さんの三人で北海道巡業へ。
大地の広さと、人が住んでないのと、車での移動にどんなに時間がかかるとか。
メンバーを考えると、マクラ以外にも失礼ながらさぞ珍道中だったんでしょうな。

師匠が体調悪い中、こうして今迄培った贔屓さん主催の地方落語会の弟子への引き継ぎも大切ですな。

噺は遊喬さん十八番の「堪忍袋」、さすが慣れているというか、
適度に力が抜けていて、夫婦喧嘩も仲の良さが全面に出て、いつも以上に心地よい。

堪忍袋に最後「今日来たお客さん、第4回独演会も必ず来てや・・・」の叫びに大きな拍手。
全員参加まちがいなしでっしゃろ・・・。


三、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

ベテランさんの中では、粋さがあって好きな噺家さんの一人。

マクラ替りにジョークを一つ、二つと。
「動物チームと虫チームのサッカー」とか「ワールドカップでの空席」は最高。
ちょっと捻った、ブラックユーモアの一歩手前の粋さがありますな。

噺は「三十石」、船宿のところからじっくりと、
乗船名簿で「ピーターに、おすぎにピーコ、マツコデラックスにカバちゃん」と今流行のゲイ人を登場。

いくつ何十になっても新しいものにチャレンジなんですな。

ただ船中での、大阪に着いてからの、ノロケの部分がなかったのは残念。

櫓を漕ぎながら、この三十石は(五代目)文枝師匠につけていただきましたが、
櫓の扇子の持ち方が文枝師匠はこう、好きな談志師匠はこうで、私は丁度この中間でと
細かい解説も入る。

やれ~~ 伏見 中書島なぁ~ 泥島なぁれどよぉ~(よ~~い)
   なぜに 撞木まちゃな 薮の中よ (やれさよいよい よ~~い)

やれ~~ 淀の町にもなぁ~ 過ぎたるものはよぉ~ (よ~~い)
   お城櫓にな 水車よ  (やれさよいよい よ~~い)

と舟唄、下座からよい声で聞こえてきたのは、三喬さんとか・・・・。

どぶんちょ、どぶんちょ、と夢の通い路、ゆったりとした時間が過ぎ、中入りへ。


四、豊来家板里・・・・・・・・・・「太神楽曲芸」

板里さんの太神楽、明るくて、爽やかさがあって大好き。

三本の棒のバランス芸。棒とまりとのおじゃみ芸。傘を使っての回す芸。
今日の板里さん、決まるところで決まらず、逆に難しさが伝わる。

でも、人柄の良さで、できた時の観客の喜びはそれ以上に倍増。

色もんさんの芸、どなたさんも愉しいですな。


五、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」

良かったですな、ふだん聴いていたら作ぼんの登場が息抜きで好きなんですが、
遊喬さんの「へっつい幽霊」、まさに脳天の熊五郎の博打好きが前面にでて、秀逸。

この熊五郎、博打、賭け事が好きであって、案外金には無頓着。
作ぼんとこへ行って、300円都合つけてくるがネコババする訳でもなく、
幽霊に返すと、この男気の気風の良さが、遊喬さんと相まってスックリ腹に入る。

良い噺を聴いたという充実感でいっぱい。

遊喬さんの十八番と呼んで間違いなしの「へっつい幽霊」の高座でおました。


メンバーといい、お客さまといい、とっても素敵な遊喬さんの独演会、お開きでおます。



第三回・笑福亭遊喬独演会
2013年7月13日(土)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・・・「転失気」
二、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・「堪忍袋」
三、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「三十石」
仲入り
四、豊来家板里・・・・・・・・・・「太神楽曲芸」
五、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」


13ー25-124


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第6回さん喬・松喬二人会

2012-07-28 22:45:46 | 笑福亭松喬一門

本日は、さん喬・松喬二人会。


大阪市立こども文化センター、地下鉄西長堀駅すぐ上。


落語には丁度良い、350人規模の会場。

体調の悪い松喬さんが、どんな高座を聴かせてくれるのか。
一席でも十分なので、お元気なお声が聴きたいものだ。

早めに行って、隣りの図書館で本でも借りようと、2時前に着いて
西長堀駅の改札を出れば、前に女性と話されている、さん喬さんと出会う。
ピンクのギンガムチェックのシャツにメガネ、お洒落なおじさん風。
軽く会釈をして通り過ぎる。

さすがに、大阪市立図書館本館、落語の本はたっぷりあるが、
上方では、未読のものはあと少し。・・・本、二冊、借りる。

会場に入ると、松喬さんの会らしく、年齢層の高い上品なお客さん。
日本髪を結った、芸子さんの姿も・・・。


一、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

先月、北海道へ師匠と師匠の奥さんと三人で、車の旅へ。
今迄の師匠の仕事先を、引き継ぎ兼ねてか、各弟子と共に巡業。
16日間で13カ所の公演。走行距離6000kmのハードな旅。
それをすべて運転したのは、闘病中の松喬師匠、えらいこちゃ。

その時、各所でネタを変えると翌年行った時に困るので、ひとつのネタで通せと、
師匠に言われて、今回13間明けても暮れても毎日「時うどん」。

この洗練された「時うどん」をお聴き願いたい・・・と。

さすが、噺上手な生喬さんの「時うどん」、
洗練されていて米朝一門風の「時うどん」
「ひっぱりな」の声もどことなく、澄まして聴こえる。


二、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」

アルテでの挨拶以来。久しぶりいに見る松喬さん。
先月の27日に入院、昨日の27日までガン治療の為に入院されていたとか。
喋ることは心配していないが、歩く為の筋肉が落ちているのが心配。

医者に言わすと、今こうして元気に高座で落語をされること自体「奇蹟」であると。

「体力」、「気力」・・・・・・いかに生きる。
いかに、落語と向かい合うのか・・・ヒシヒシと伝わってくる。

噺は「大安売り」・・・の「勝ったり、負けたり」
この関取ではないですが、人生、前向きに生きなければいけませんな。


三、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・・・「船徳」

7月10日にお詣りさえすれば、「四万六千日、お暑い盛りでございます」と、
四万六千日分参詣した功徳があると、結構な日。

「船徳」・・・しぐさ、たっぷりの噺。
竿で舟を出し、櫓を漕ぐ・・すべて力の入ったさん喬さんの仕草。

乗っているお客二人も、揺れることこと揺れること。
思わず見ている、私たちまで、「船酔いしてしまいそう」・・・。

「船」宿に居候の若旦那の「徳」さんで・・・鮒徳。
ほんと、落語の演目名は、適当というか、おもしろいもんですな。


四、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・・・「たがや」

丁度、本日27日で、東京では両国の川開き、隅田川の花火大会の火。
「たまや―」、「かぎや―」と夏の風物詩。

夏らしい噺をと依頼があったので引き受けたが、さん喬さん、本日がネタおろしとか。
「玉屋」と「鍵屋」が合わさって「たがや」、先ほどの「船徳」同様、いい加減なもんですな。

花火でごった返す橋の上の見物人が侍に対するレジスタンスというか、
たがやとの喧嘩を野次馬として楽しむ。

侍の首が飛んで、「上がった、上がった・・たがや―」と無責任極まりない群衆ですな。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」

この噺の登場人物で、一番好きなのが、作次郎。
脳天の熊の荒くれ者が、作次郎の言葉で中和される。

だが、今日の松喬さん、この作次郎の無邪気さというかアホさ加減が薄くて、
なんとなくおかしい・・・。声の大きさとか勢いとか、力の入ったところとは逆に、
力の抜けた作ぼんに、元気のなさを感じてしまう。

でも、松喬さん、得意の「道~具屋」、「道~具屋」、「ちょっと開けて」、「道~具屋」、の
名調子が聴けて、大満足でおます。

エアコンの調整が悪いのか、客席も一緒になっての汗だくだくの、40分の大熱演。

秋から、新プロジェクトの落語会を始められるらしいが、
たっぷりではなくても、じっくり聴かせてもらいますので、
ゆっくりと、お体を大切に・・・・・・・私たちも、ゆったりと楽しませて貰いまっせ。



第6回さん喬・松喬二人会
2012年7月28日(土)午後3:00開演
大阪市立こども文化センター

一、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
三、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・・・「船徳」
仲入り
四、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・・・「たがや」
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・「へっつい幽霊」


12-31-150



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第2回・松喬一門がホリエでアルテ

2012-06-30 23:56:45 | 笑福亭松喬一門

堀江で、松喬一門会・・・・・。

松喬さんは、6月27日よりの検査入院にて、三喬さんが代演。
お元気な高座を楽しみにしていただけに、検査入院といえども心配ですな。
お大事にでおます。

大先輩のK氏より、本日の昼に前売チケットを頂戴。

仕事が長引いて、入ったのが七時過ぎ既に三喬さんが高座に。
まだ、「人のふり見て我ふり直せ」とマクラの途中・・・。


三、笑福亭三喬・・・・・・・・・「鴻池の犬」

噺の頭から聴けたと・・座ってやっとホッとすると・・携帯が鳴る。
私の前のおばさんだったが、一瞬、今入ってきた私の方へ
「途中で入ってきて、携帯まで鳴らして・・・」と、皆さんの冷たい視線に、汗たらり。


噺は、「鴻池の犬」・・・途中、クロが帰って来たとボンが喜ぶところで、
枝雀師匠なら、こんな風にと、ここで、両手を広げ、膝立ちになって
「うわあー、クロや、クロが帰ってきた」と喜ぶ様子を演じてくれたり。

あちらこちらに、三喬さんの薬味が入る。
このスパイスが、たまりませんな。

のほほんとした、犬の兄弟愛。・・・・・・人間もしっかりせな、あきませんな。


四、笑福亭喬楽・・・・・・・・・「餅屋問答」

K-POPのマクラ。
喬楽さん、T-araの大阪のコンサートへ。
8割が若い女性だが、残りのなかに40才前後の男がチラホラ。
ぎっくり腰の喬楽さん、ひかえていたが、アンコールになると最後の体力を振り絞って踊り狂って堪能。
誰しもそうですが趣味の話をする喬楽さん、落語とは違って活き活きしてますなぁ。

噺は、「餅屋問答」、堂々の高座。真面目すぎる喬楽さん。
一度、「野ざらし」や「野崎詣り」みたいなあほげな脳天気な喜公が活躍する噺を聴いてみたいですな。

でも、喬楽さんの汗かきの体質、なんとかせんと冬の噺は辛おます・・・。
それよりも、この節電の夏、無事に超えられるのでしょうか、心配になってきましたで。


五、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

この会、次の松喬一門を担う為、毎回トリが替るらしい。
今回は、遊喬さん・・・演目は「はてなの茶碗」、きっちりと本寸法で。
こんな、遊喬さんの、笑福亭らしい、どっしりとした落語好きですな。

順にトリをとる、この「ホリエでアルテ」の会。
右喬さんを初め、後になるほど楽しみでおますな・・・・。


第2回・松喬一門がホリエでアルテ
2012年6月30日(土)午後6:30開演
堀江アルテ

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・「(三人癖)」
二、笑福亭右喬・・・・・・・・・「(胴切り)」
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・「鴻池の犬」
仲入り
四、笑福亭喬楽・・・・・・・・・「餅屋問答」
五、笑福亭遊喬・・・・・・・・・「はてなの茶碗」


12-26-127


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ホリエでアルテ~松喬一門会

2012-02-04 23:00:03 | 笑福亭松喬一門

大阪市内、西大橋駅徒歩30秒のところで、
松喬一門会が第一回「ホリエでアルテ」の落語会が開催。


ほぼ100人弱のお客様・・・・・・・・仕事の大先輩、K氏もお知り合いとご一緒に。



松喬さんのご挨拶。

二番太鼓がなる。開演5分前なのに思いきや・・・・・・、続いての出囃子は「高砂丹前」。
え―、松喬さんや、すると普段着姿で登場。

ご存知の通り、病気療養中なので、今回ご挨拶だけ・・。
この会は、この中井神社の会が終わりましたので、その替りの勉強会と、
年三回のペースでの開催を予定しております。
松喬、三喬さんが中トリ、遊喬から喬若までが毎回、トリを・・・。

そして、病気の状況と経過を細かく説明、思いのほか重い病気で頭の中が真っ白になったのですが、
この頃は必ず病気に勝つと・・・医者から言われているのは、早く普段の生活(落語をする)に戻るように・・と。
そして(良玉が悪玉細胞を食べるような)、自ら、免疫力をつける事。
明日から二回目の放射線治療に入りますが、四月の三人会を目途に復帰したい、と・・・25分も、力強く語られた。

お元気な松喬さんの高座も、もうすぐです・・・まずは、お大事に。


一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・・・「みかん屋」

長い時間話されましたので、「では、落語はじめます」と、得意のフレーズでスタートしましたが、
今日の、喬介さん珍しく、ボロボロ。久し振りの大師匠との落語会で緊張しているのか、
かみかみで、言い間違いも随所に、愛嬌で笑いに変えて進めてはいるが、それさえも空回り気味。
「上を見んと、女房、子供が、養えません」・・・次の、落語会では、立ち直っているのか興味津々ですな。


二、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

まあ、落語やってますと、よう言い間違いがあります。
風喬さんも、「池田の猪買い」と「道具屋」の入りが、よう似ているので、途中で入りまじって焦ったり、
米朝一門の若手が、滑舌もよく完璧に進んできて最後の最後、「わあわあ言うてます、八橋船でございます」を
「わあわあ言うてます、初天神でございます」と、魔が差すというかそういう一瞬があるんです、と。

噺は、金明竹。・・・・風喬さん、さすがに噛むことはないが、勢いがなくていつもと、ちと違う感じ。
道具七品の立て弁のところもおとなしく、盛り上がらない。

師匠の病気に、演者も客も気を使っているのか、おとなの笑いが響く。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鬼の面」

松喬師匠の代演。
でてくるなり、「怒らんといてや」とチャ―ミングな台詞、遊喬さんのこんなとこ好きですな。
「鬼の面」、さすがに遊喬さん、いつものペース、雰囲気が漂う。
この噺、池田の親御と娘の素朴さ、お店の旦那さんを筆頭に登場人物の純朴さが、遊喬さんの人柄と相まって、
いつ聴いても、ほのぼの感のある、良い噺に。

安定感とともにどっしりとした、遊喬さんの味が染み出た、一席でおました。


四、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・「辻占茶屋」

今日楽しみにしていた演目が、この「辻占茶屋」。辻占とは、偶然に出会った事物によって将来の吉凶を判断することとか。

生喬さん曰く、この地元、四ツ橋にちなんで選んだ噺で、ちなみに四ツ橋とは長堀川と西横堀川が交差するところで
井桁のように実際、四つの橋がかかっていたとか。(碑も現在あります)

この「辻占茶屋」、朝ドラの「ちりとてちん」の中で、確か中央公会堂のシーンで、でてきたのを覚えているが、
生で聴くのは初めて、でも話しだては、文太さんで聴いた「松島心中」は同じ様。

でも、上がった神崎屋の隣から聴こえる三味線で辻占徳占をするが、その唄が・・・・下座から聴こえる。

「可愛い男に逢坂の、関より辛い世のならい」(由縁(ゆかり)の月)

「待たしゃんせッ」「源太さん、お前といたい、こぉなったは並大抵のことかいな」(箙(えびら)源太)

「世話焼きゃしゃんすな、お前さんらのお世話になりゃしょまい」(世話焼かしゃんすな)

「カラッケツの空財布、財布はカンカン、いか上(のぼ)り」(からっけつの)

「こちゃかまやせぬ、こちゃいとやせぬ」(こちゃかまやせぬ)

ええ声で、やはりこの噺のヤマ場は、次々聴こえるこれらの唄。
そういう意味で、今日の主役は生喬さんではなく、三味線のはやしや香穂さんでおましたな。


五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「抜け雀」

芸術についてのマクラから、「抜け雀」に・・・ああ、その前に三喬さんブランドのコーヒー豆の宣伝もありました。
この噺、舞台は東海道の小田原の宿ですが、最初にできたのはこちら、正真正銘上方落語の噺。
随所に、三喬さんらしい説明、いや解説を入れながも、実に楽しい「抜け雀」。

初めてなのに、三喬さんで何度も聴いたと勘違いするのは、あれほどたくさんギャグを挟みながら、
違和感もなく、本寸法で伝えながら、三喬さんらしさを堪能させるとは・・・凄い。

ほんと、スパイスと隠し味の微妙な、さじ加減が上手いんでしょうな。
三喬さんの「抜け雀」・・・・、はまりますな。


これからの松喬さん、一席、一席、精魂込めた落語になりそうですな。
一門の結束を改めて感じた落語会でおました。


松喬一門会が第一回・ホリエでアルテ
2012年2月4日(土)午後6:30開演
堀江アルテ

松喬さんのご挨拶。
一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
二、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鬼の面」
仲入り
四、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・「辻占茶屋」
五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「抜け雀」
三味線・・・・・はやしや香穂

12-07-32


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第五回・柳家さん喬、笑福亭松喬

2011-12-16 23:04:27 | 笑福亭松喬一門

今日は、さん喬さんの「芝浜」。

どんな夫婦の情愛がみれるのか・・・・・・・また、泣かされるのでは。

子供が小さい時に一度来たことがあるが何十年ぶりの、こども文化センター。、


緞帳は、こどもにはウケているのか、鳥羽僧正の、鳥獣戯画。
大きさは、落語にはピッタリの大きさだが、子供向けなのか椅子が小さめなので大人には窮屈なり。

一、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・「米揚げいかき」

右喬さん、まさに前座、羽織無しで、舞台へ。
右喬さん、不自然さ漂ういつもの語り。
そして、噺とは違って盛り上がることなく終わってしまった
右喬さんの「米揚げいかき」でおました。

二、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・「徳ちゃん」

談志師匠の想い出を・・・。
同じ小さん門下で、よく可愛がってもらったと。
あれこれ、いろんなハナシをされていたが、要約すると、
芸の上では尊敬・・・、いきざまとしては・・・・・・・・。

噺の「徳ちゃん」は、吉原へ噺家二人が遊びに行ったハナシ。
柳家に伝わる新作落語らしい。
上がったところ、通された部屋は蒲団部屋みたいで、でてきた女は
年の往ったガサツなおおおんな。

どこまでがさん喬さんの味付けか解りませんが、こんな、たわいのないハナシが
落語になるなんて、そして受け継がれているとは・・・・・・
「徳ちゃん」、こんな噺が聴けるなんて、凄く得した感じ。

三、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

松喬さんも、談志師匠の想い出。
六代目とのご縁で、松喬さんとも・・・。

談志さんとの会話で印象に残っているのは、
「二流は、一流にはなれねぃ」
「三流は、一流になれる」
「俺は、二流だから、駄目だ」
「おまえは、三流だから一流になれるかもしれねぃ、頑張れよ」

「あぁ、ひとりだけ二流から一流になったのがいる、枝雀だ」
「あいつは、一度三流になってから、一流になった、凄い奴だ」と。

「佐々木裁き」・・・松喬さんの四郎吉、智慧が利くというより、天真爛漫、無邪気さが勝つ。
この前の作ぼんといい、落語の基本、抜けた人物のアホさかげんが良いだけに、
どんな演目でも、噺のメルハリがつくんでしょうな。


四、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・「借金撃退法」

昔、この演目で聴いたことがあった様な、なかった様な・・・。
思っていたように、「掛取り」と一緒。
節季の払いを断るために、おやっさんが考えたのは、好きなもので・・・。
まずは、狂歌好きな大家には・・・そして喧嘩好きの墨屋には・・・。

今では、浄瑠璃好き、歌舞伎好き、その他、落語、演歌、クラシックと多種多彩だが、
笑福亭らしく、中身の具は少ないが、骨太の「掛取り」、いや「借金撃退法」でおました。


五、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・「芝浜」

お目当ての「芝浜」、昨年に続いて今年も、さん喬さんで・・・。

三年後の女房の「あれは夢ではなかった」と、打ち明ける女房に
殴りかかったりするわけでもなく、いたって穏やかに、全てを悟ってた様な勝五郎。
大ネタだが、敢て人情噺っぽく、臭くならぬようサラリとした演出。

実は、今読んでいる愛川晶さんの本に、「芝浜」がでてくるが、請け売りで書けば、
「芝浜」はもともと音曲噺だったし、そんな大ネタではなかったと・・・。
勝五郎が友達を呼んでドンチャン騒ぎするところで、次々いろんな唄を歌ったらしい。

また、三代目三木助さんの「芝浜」が絶品とか・・・そして今やスタンダードになっている。
特にあの、明け方の空の色が変わっていく芝浜の夜明けの模写など、
目に映るようで最高であると。

でも勝五郎の浜での行動が、あまりにもリアル過ぎては、勝五郎の自信、意識があり過ぎて、
「それは、夢だと」いう女房を信じるだけの根拠が薄いのでは・・・。

今日のさん喬さん・・あの、財布を拾うところがあっさりしているのは、
三木助さんを意識して省いたんではなく、色んな思いがあってからなんでしょうな。

「だましやがった」という怒りと情けなさ、そして「よく夢にしてくれた」と
女房への感謝の気持ち・・・「夢といい」、「酒を断ち一途に働く亭主をだまし続けた」と
いう亭主への申し訳ない気持ち、この夫婦の情愛の交錯がキモでおます。

一年に一度、年の瀬に、・・・「我が女房に両手を合す「芝浜」かな」・・・でおますな。

第五回・柳家さん喬、笑福松喬
2011年12月16日(金)午後6:30開演
大阪市立こども文化センター

一、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・「米揚げいかき」
二、柳家さん喬・・・・・・・・・・・・「徳ちゃん」
三、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
仲入り
四、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・「借金撃退法」
五、柳家さん喬・・・・・・・・・・・「芝浜」


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ひとり舞台ファイナル~笑福亭松喬

2011-12-11 23:30:19 | 笑福亭松喬一門

十八番たっぷり、初演あり。師走を飾る、松喬渾身の大一番。


初めてのABCホール


お弟子さんたちが総出でお出迎え。


落語にはちょっと大きめの会場。


松喬さんが彫られた木彫りの看板。


一、笑福亭三喬・・・・・・・・「住吉駕籠」

石段の出囃子で、三喬さん登場・・・これまた新鮮ですな。
三喬さんの「住吉駕籠」、いつも聴いてるのとはちと違う。(原型という方もあるが)

一人で駕籠に乗って、「エイ、ホー」の掛け声の代りを鳥の鳴き声で・・・
雀の「チュン、チュン」、カラスの「カォーオ、カォーオ」、最後は鶴の「るー」
オチは「鶴の一声」でキマリ。

時間の都合なのか、酔っぱらいのからみの、「もーし旦さん・・・・・・
ポチも入れて二分一朱や。安っすいなぁ……。えびの鬼瓦焼き、卵
のまき焼き、イカの鹿の子焼き、焼き焼き焼き……」のいつもの部分がなく
ちょっと淋しい・・・・・・でも、三喬さんの前座なんぞ、いたって贅沢にスタート。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「稽古屋」

一門の末弟の弟子として、師匠の六代目の思い出をマクラに。
十八番の「稽古屋」を、最初の色事根問の処を飛ばして、ショートバージョンで。
でも、最後のオチは、屋根に登って「けむりたつ」までたっぷりと。

稽古屋に着いてからは、鶴二さんの独断場。
お師匠はんがでてきてはんなりと、喜撰の唄でしっとりと、同じ笑福亭でありながら、
松喬一門にはない、明るくてそして色気を感じる高座でおましたな。


三、笑福亭松喬・・・・・・・・「へっつい幽霊」

松喬さんの「へっつい幽霊」では、特に作ぼんのぼんぼんぶりの抜けぐあいが大好き。
客が呼ぶ「道―具屋、・・道―具屋・・、}の声が、頭に残る。

パンフレットに書いてあったように、所どころでつけて頂いた松之助師匠の匂いが
するのは、まずは正攻法できっちりと稽古される松喬さんの証ですな。


四、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・「青木先生」

「ピィ―・・・」と怒ると奇声が鳴る、高校時代の現国の先生「青木先生」のハナシ。
聴くたびごとに、常に、変化、進化している。
本格派の落語好きのいっぱいの松喬ファンに
独特の鶴瓶ワールドで笑いのツボにはまらせる。

「ええかげんに、せえ・・・ピィー」、・・「このクラスは、ペケ」・・「ノートをとれ」
青木先生の肉声と共に、生徒へのほのぼのとした優しさが滲みでる。

何度でも聴きたくなる「青木先生」は、やはり鶴瓶さんの私落語の代表作ですな。


五、対談・・・・笑福亭松喬、笑福亭三喬

香川登志雄さんが、六代目の松鶴とのラジオでの対談のテープを三喬さんが持参。
そこで次の一門の有望な噺家での質問に、すかさず鶴三と答える松鶴。
それを聞いて、当時学生の三喬さんがそれからの一年間、追っかけをして
弟子入りを決めたと。・・・・・・・記念すべき音源を舞台で披露。

三喬さんは、弟子の喬介さんの日頃の勉強への姿勢にチクリ、
まあ、落語への真剣な取組み方が共通なのが、松喬、三喬の結び付きなんでしょうな。


六、・笑福亭松喬・・・・・・・「ねずみ穴」

今回、ひとり舞台ファイナルの千秋楽のトリネタは、ネタおろしとしての挑戦「ねずみ穴」。
兄弟の愛情いや、憎しみをえがいた噺。
最初、商売をしろと言って、兄が貸した金がたったの三文。
煮えくり返る弟、それを元手に商売して十年後には立派な商人に。
兄は本当に弟のことを思って、三文しか貸さなかったのか・・・。

再び家が焼けて無一文になった弟に、「金など貸せるはずがない、身代を譲るなんて」
酒の上での噺と断る・・・。

兄の本心は、何処に。この噺、兄弟といえども、自己中心の人間の嫌らしさがテーマ。
本来ここで、噺は終わっているのだが、あまりにも後味が悪く重たすぎるので、
夢の部分を付け加えたように思える。

厳しい愛情でと、一見美談のように見えるが、そこまで追い詰めなくても、
いつ、なんどきでも手を差し伸べる機会があったのに・・・。

でも、松喬さん、いやな兄貴を、薄めることなく演じ、
緊張と緩和の、その緊張が会場に張りつめた、松喬さんの「ねずみ穴」でおました。

サゲは、「夢は土蔵(五臓)の疲れ」、解り難くくて、まさにとってつけたようですな。



2011年12月11日(日)午後2:00開演
笑福亭松喬ひとり舞台ファイナル・六日目
ABCホール

一、笑福亭三喬・・・・・・・・「住吉駕籠」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「稽古屋」
三、笑福亭松喬・・・・・・・・「へっつい幽霊」
四、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・「青木先生」
仲入り
五、対談・・・・笑福亭松喬、笑福亭三喬
六、・笑福亭松喬・・・・・・・「ねずみ穴」

・・・・・・・・・・・・三味線・・・花登益子


お客様をお見送りの松喬さん。


帰路の中之島、水の都、大阪ですな。





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第75回中井神社~笑福亭松喬一門会

2011-11-19 23:37:59 | 笑福亭松喬一門
今日は、中井神社での「笑福亭松喬一門会」。ついに今回で最終回。
75回目であり、打ち上げ講演と、あれれ喬介さん以外は全員参集。




ぎっしりのお客様。

最初に、世話人の元アナウンサーの乾浩明さんと、宮司の吉原芳文さんが登場。
今回75回目ですが、難波神社時代に15回やっていたので、実は90回目。
30年前に、当時鶴三さんであった松喬さんから、勉強会をしたいと乾さんに相談があり、
師匠の六代目の許可を得てはじめたのが、この会。

今や、一門総勢9名もの弟子と孫弟子ができ、勉強会の役目は達したと、人生の還暦を迎えたように
ここで、一旦区切として、この中井神社の会を終えたいと・・
今後は、又色んな形で、一門を支えていきたいと、ご挨拶。


一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船」

最強の前座。真面目でこの笑いの少ない旅ネタをしっかりと仕上げる。
生寿さんの一席で、松喬一門の強さを感じますな。


二、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」

一門で、一番笑いのセンスがあるのでは・・。
今回のように、時間のあるとき、無いとき、臨機応変にコンパクトに構成できる。
「千早ふる」に続く風喬さんの「大安売り」、必見のネタですな。


三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

時間がないせいか、最初の俥屋ののんびり感が薄かったが、語り上手の喬若さん、
久しぶりに動きのある噺。熱演で、机で組んだ高座が軋む。
揺れる高座をヒヤヒヤしながら見た15分のコンパクトな舞台でおました。


四、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・「向う付け」

一門の秘密兵器、右喬さんの登場。
ちょっと抜けている主人公、そのセリフのたどたどしさ、演技なのか、右喬さんの地なのか
どちらにしても、落語ファンには、その独特の間がウケる。
向う付けの笑いをとるところでも、一拍おいてから笑いがおきる。不可思議な右喬さんの落語。
クサヤや鮒鮨が好きになるように、癖にならないように気をつけなければ・・気をつけなければ。


五、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・・・・「宗論」

作次郎、いや作五郎ではじまった、喬楽さんの「宗論」
コンパクトにまとめ上げなければという意識があり過ぎるのか、急いでいる割には、前に進まない噺っぷり。
主人公の作次郎にはもっとキリストかぶれしてて欲しい、喬楽さんらしくいたっておとなしい「宗論」でおました。


六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺取り」

今日は、南座の顔見世ようで、次から次と登場しますが、楽屋は着替えている者でいっぱいでむさ苦しい限り。

噺は「鷺取り」。トリ取りの方法と、雀、鶯、鷺、それもどじょうをコツコツとつついている処で終わる。
でも、随所に、三喬さんらしさのおもしろさが満載。

最後にこの男、ニワトリを捕って日本一、いや世界一になった、
あのケンタッキー・フライドチキンの創業者、若き日のカーネルサンダース、
読み切りの講談の一席でございます、と。
あれえ、さすが、終わり方まで、お洒落でおますな。


七、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・「虱茶屋」

こんな時でも、きちっと芸をだせる生喬さん。「虱茶屋」と珍しい噺を。
虱を衿元から入れられた、太鼓持ちの一八が、痒くて悶える仕草が、
虱を扱っているのに日本舞踊でもしているように、優雅に上品に決まっている。
何んとも、生喬さんは、粋でおますな・・。


八、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鉄砲勇助」

遊喬さん、普段、武骨で、なかなか軽い噺を聴く機会がなかったが、こんな軽い噺も愉しい。
センミツの男がウソをつくが、嘘を言っているいう気が顔に表れるが、騙すのではなく嘘噺それじしんを
愉しんでいる。・・・遊喬さんのシャイの部分との相乗効果で、嘘噺を言う男、聞く男に、それを聞く私達まで、
愉しくなる遊喬さんの「鉄砲勇助」、また聴きたい噺が増えましたな。


九、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

今日は、喬介だけが仕事(鶴瓶さんのツアーに鳴物で)ですが、一門揃っての落語会。
この会は、生喬が仕切ってくれてたんですが、まあ私の一門は、筆頭弟子の三喬がしっかりしてますので
色んな面で楽でおます。(一般的に、筆頭弟子は、大したことがない者が多いですが)と、珍しく、お褒めの言葉。

そして、今している、プラントの歯の治療のハナシ。一本18万、仮歯で8万。12本治療で総額400万。
大阪でも一、二を争う名医で、治療中に思わず寝てしまうほど、と。

噺は、医者、医術、繋ぎで「犬の目」へ、松喬一門では、最初に教えて貰う噺がこの「犬の目」
勉強会・・・松喬さん自身、初心に戻っての「犬の目」でおました。


第75回中井神社・打ち上げ講演~笑福亭松喬一門会
2011年11月19日(土)午後6:30開演
中井神社

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・・・「兵庫船、
二、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・「大安売り」
三、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
四、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・「向う付け」
五、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・・・・「宗論」
六、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鷺取り」
仲入り
七、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・「虱茶屋」
八、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・「鉄砲勇助」
九、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」



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第九回・熊取松喬一門会

2011-05-15 23:44:46 | 笑福亭松喬一門

熊取・煉瓦館


正式名は、煉瓦館・熊取交流センター



今日は、熊取松喬一門会、去年初めてお伺いして、もう一年か。
五月の心地よい季節の落語会に、車で出かける。


右側は煉瓦の外壁・・・・元、紡績工場だったらしい、その名も、コットンホール。

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・「狸の鯉」

「狸賽」と思いきや、「狸の鯉」、助けられた狸が、何かに化けて恩返し。
語り口もうまく、このネタ選びから、師匠生喬さんの弟子であるセンスが窺えますな。

呂竹さんの「江戸荒物」、阿か枝さんの「金名竹」、石松さんの「播州巡り」団姫さんの「道灌」など
、前座でありながら、十八番(オハコ)のネタができるのは強みですな、
そんな予感がする、生寿さんの「狸の鯉」でおました・

あと、「狸の札」と「狸の釜」というのがあるらしいのですが、それも合わせて
生寿さん、是非聴かせて欲しいですな。

二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

これも喬若さんの得意ネタであるが、今日は、大師匠の前で緊張なのか、
いつもの若さいっぱいの、弾けた楽しさがなく、おとなし目の「野ざらし」、残念。

でも、この頃、江戸の「野ざらし」はよく聴けるが、
大阪の「骨つり」を聴ける機会は少ないですな。
私が聴いたのは
(野ざらし・・鶴二、かい枝、喬若、坊枝、瓶太さんで、つごう9回)
(骨つり・・可朝、こごろうさんで、つごう2回でおます)

三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」

これも、喬楽さんの首提灯まではいかず、前半だけでまとめた十八番ネタ「上燗屋」。
酔いつぶれてしまった酔っ払いではなく、上燗屋の主人との会話を楽しんでいる様子が
喬楽さんの人柄と相まって、愉しい。

豆、鰯のからまむしのおからの酢づけ、紅生姜、高野豆腐、きずし、にしんのつけ焼き
鷹の爪など、他の人とは、料理の数が多い、喬楽さんの「上燗屋」。
見る度毎に、バイ貝の煮つけとか、新しいメニューを加えて欲しいですな。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「餅屋問答」

これも、遊喬さんの十八番「餅屋問答」、師匠の前だが、最高の出来。
主人公の、デタラメさと武骨さが遊喬さんと重なって、楽しめる。

私が思う、十八番とは、何度聴いても楽しい、また聴いてみたくなる噺のことか。

それでいうと、私は遊喬さんの、「この「餅屋問答」、「堪忍袋」、「胴切り」、「鬼の面」が゛
好きでおます。

今日は師匠の前で、各自の得意ネタをご披露・・・充実感満喫でおます。
年一回の熊取一門会だけに、一門の力が発揮されますな。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

昔のええとこの若旦那とお嬢さんとの純愛物語。
でも、絵馬堂の茶店で見初めるなんて、今ならさしずめ何処でおまっしゃろ。

江戸時代、人口30万の大坂の町。
落語にでてくる、天満、上町、堂島、船場、に堀江、天王寺に住吉さんと、
中心部だけでも探し回るのは大変だったでしょうな。

普段どっしりとしたトリネタの多い中で、ちょっと軽めの「崇徳院」さん。
聴く方は方は、肩も凝らずに気楽に楽しめましたな。

来月には、「おやっさん」という、本を出版。
下積みの時代から、今日までの松喬さんの半生記。
落語ファン、必読でおます。


六、大喜利・・・・・・・・・・生喬、喬楽、右喬、喬若、生寿

最初は、五色(青、赤、黄、白、黒)になぞらえて、一句。
司会は、生喬さん・・・最初に生寿さん、喬若、喬楽さんが膨らませて、
右喬さんのが、トンチンカンの答えで落とす。お決まりの張り扇。
大きな音がするが、本当の痛さは如何なものか・・・。

二問目は、思いだしながら、画帳にそのものずばりを絵にする。
最初は「ちびまるこ」ちゃん・・・おかっぱの髪型、点の目、吊りスカートなど
解かっているようで、なかなか想いだせない。
次は、「キティ」ちゃん・・ネコなのか、リボンがありーの、ひげがありーの
目と口が×、ほんと人間の記憶ほど、当てにならんものはありませんな。

さすが、大阪芸術大学美術科卒の生喬さんらしい
色・形にまつわるお題でございました。

次回の10回目も、来年、五月の頃なんでしょうか。
季節の良い時の落語会だけに、今から楽しみですおます。


第九回・熊取松喬一門会
2011年5月15日(日)午後2:00開演
熊取煉瓦館・コットンホール

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・「狸の鯉」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・「餅屋問答」
仲入り
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」
六、大喜利・・・・・・・・・・生喬、喬楽、右喬、喬若、生寿




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大盛況~ザビエル寄席

2010-06-13 22:11:55 | 笑福亭松喬一門
今日は、久し振りにザビエル寄席へ。

会場は堺東の、町中の大きなホールに・・・。
サブタイトルが、三喬一門会と、喬若さんが一席になった変わりに、
ゲストにこごろうさん、そして師匠の三喬さんの出番・・・楽しみですな。


・・・・・500人弱の大入り満員・・・・喬若さん凄い人気・・・



一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」

にこにこ顔で登場、携帯の電源切りのお願いのあと、
「落語、、やります」でスタート。

「つる」、米朝一門では、初期に習うネタと聞いているが
喬介さんの「つる」、・・・内容はいたってオーソドックスだが、無邪気さが満開。
どこまでが、演出で、どこまでが、素なのか、いつもながらに分らない噺っぷり。

でも、一見、頼りなさそうにうつる、その様子に、後の女性(そこそこの・・・)たちは、
かわいいの連発でしたで、中年のアイドルの位置、確保ですな。


二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」

門番に、最初の丁稚の時は、「湯飲みの大きいやつを持ってまいれ」
次の丁稚の時は、「湯のみ、寿司やと同じやつ」
最後の時は、「どんぶり鉢を持ってまいれ」と、役人が言う。

落語とは、うまくできてますな。
最後の、小便をどんぶりで飲ます為に、フィルムを逆に回して作ったような噺。

喬若さんの酔いっぷり、若いだけに、まだまだ酔いが回ってない様子。
二升ものお酒、久しぶりだけに、もう少し、酔ってほしかったですな。

でも、この会の良さ、二席するだけに、この様に大ネタのご披露、うれしおます。


三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」

笑福亭の会に、桂で一人、アウェイ状態だが、力抜くことなく、孤軍奮闘。
ああ、こごろうさんの「七段目」・・最高でおます。

「あにさんの頼みとは、あにさんの頼みとは」のお軽の台詞に
「妹よ、われの命、この兄さんがもろうた」で、若旦那が、夢中になって
柄に手をやり、いままさに、刀を抜かんとする。

「あかん、あかん、抜いたら、あかん」という定吉の顔、こごろうさん、上手いな。

らくご道とか、こごろうの会など、三味線が入る事が少ないので、
こごろうさんの音曲噺、初めて聴いたような気がするが、
さすが、米朝一門、会場の大きさに合わせて、動きも多少大きめなのか。
この「七段目」・・・・しっかりとした中に、漫画チックなおもしろさ満載。


こごろうさんの、苦手なネタ、出来ぬネタなど無し・・・・・・
「遊山船」、「稽古屋」、「船弁慶」など、どんなんなのか、是非、聴いてみたいですな・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・金屏風の大舞台・・・・・・・・・・・・・・・・


四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」

三喬さん、出てくるなり、弟子の喬若がこんな立派な会を催すことができまして、
誠にありがとうございますと、まずは、師匠としてのご挨拶。

プログラムには、私がトリになっていましたが、自分の会だけに、喬若がトリをとって、
責任を果たすのも良いと、今日の出番を入れ替えて先に出てきましたと。

決して、次の仕事があるとかでは無くて・・・、良く言えば、麗しい師弟愛、
悪く言えば、いじめ、ですが・・・・と言いながら、心底、弟子の晴れ舞台・・
喜んでいられるようでしたな。

上方で、米團治と言えば、若旦那・丁稚と言えば雀々・、
三喬と言えば、泥棒ネタ・ですが・・・・よろしいか。

「転宅」、「子盗人」、「おごろもち盗人」、「へっつい盗人」、「仏師屋盗人」
「書割盗人」、「花色木綿」、拡大解釈で「一文笛」などがあるが・・
今日は・「月の群雲」・・(小佐田定雄作)でおました。

「月の群雲」・・・「花に風」の合言葉だけで、笑わす。
「金は天下のまわりもの」、「念ずれば救われる」「骨切って肉を断つ」
ことわざの間違い読みの連発・・・・・。

「七面観音」、「九百九十八手観音」、「六福人」とハンパ物の盗品が続き・・・、、

泥棒、合言葉(ことわざ)、仏像、の三大噺みたいなネタですな。

それだけの筋立てですのに、こんなおもしろい噺になるなんて、
三喬さんの(小佐田先生すいません)、話術に負うところ大いにありそうですな。


五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

トリに出るなら、「禁酒関所」でも良かったかも・・・・。
「野ざらし」、喬若さんの、十八番だが、この500人のお客さん相手なら
もっともっと、弾けて、欲しかったでおます。

でも、堺の刃物会館からスタートの、ザビエル寄席。・・・・・今日の大会場は、
喬若さんの、人柄の良さと芸の大きさで、多くのファンができた証しですな。

これからも、多彩なゲストを迎え、ミニ独演会のつもりで
どんどん、新しいネタに挑戦してほしいですな。



第六回・ザビエル寄席
2010年6月13日(日)午後2:00開演
堺市総合福祉会館  大ホール

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「禁酒関所」
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
仲入り
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・「月に群雲」
五、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・・・・花登益子




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第八回・熊取松喬一門会

2010-05-16 23:43:37 | 笑福亭松喬一門

熊取・松喬一門会


煉瓦館・元紡績工場跡、煉瓦の壁にはノコギリ型の跡が・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

熊取の煉瓦館で、松喬さんの一門会・・・・凄い今や実力揃いの一門の面々が集う。
立派なホールに、260人程の超満員。今回で、既に、八回目とか。



一、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

北までの料金が10銭、市電も出てくるので、大正時代か。
最近の「いらち俥」は、市電との衝突シーンなど、大スペクタルで
演じられるのが多いが、風喬さん、しんどいと言いながら、
全体的には、大正時代のセピア色の原本をみているようで、
いたっておとなしめ。・・・・それが、また、味になってましたが。

オチは、「ここはどこ」・・「これより、津軽海峡、、戻りまひょか」
「いや、ここで、ちょうどええわ・・・・・・
大阪駅から汽車に乗って、青森に来ようと思うてたから」と・・・、
風喬さんの「いらち俥」、これだけでも、十分、新鮮でおますな。、


二、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「看板の一」

得意の、レストランと実家の運送屋での、アルバイトネタのマクラ。
なんとも言えない、味のある右喬さんの世界がはじまる。

「看板の一」も、この頃の右喬さんのパターンで、
なぜか、登場人物全員が肩に力が入ったような状態。

客も、元博打打ちのおやっさんなどを、聴いていたら
翌日、全員、筋肉痛になりそうなくらい、、どんどん、肩に力が入る。

一度、さらりと、虚脱感のある、右喬さんの落語、聴いてみたい気がしますな。


三、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」(鼻ねじ)

出て来るなり、今流行りの「食べるラー油」のつくり方を披露。
家に帰って嫁さんに話すと、ほんま、流行っているそうで、
こんな、ホットな話題を提供してくれるだけで、
生喬さんの高座、楽しくなる。

噺は、「隣の桜」、丁稚のおもしろさは、師匠譲りのおもしろさで、
普段、固めの、学者肌の雰囲気とは違って、、
軽い噺の生喬さん、とっても、魅力的でしたな。
(そういえば、昔、「つる」を聴いて感心したのを、思いだしました。)

四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

大仏さんと、串本の鯨が大きさを競った、
「鯨が、勝ったが、なぜ」・・「クジラ(鯨)の方が、カネ(曲)よりも。二尺大きい」と
勉強になりますな。「三作石子詰め」、「おから」、「キラズ」、「卯の花」など、
最後のオチに向って、懇切、丁寧に、一つ一つの言葉の説明を行なう。

こんなところ、何か、中学校の古典の先生の話しを聞いているよう、
でも、こんな先生、おったら、生徒には、大人気ですな。

三喬さん、最後の最後にして、千慮の一失というか、言い間違い。
ここまで、懸命に演ってきたのにと、三喬さん、舞台で落胆の表情。

でも、客にとっては、そんなこと、たいした事や、おまへん・・
楽しく格調高い、「鹿政談」、十分楽しませて、もらいましたで。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「壺算」

花粉症で、鼻声で調子が悪いが、お許しを・・・と。

前半の、二人の掛け合いが、最高に楽しい。
怒ったり、怒られたり、むきになたっりと、二人の仲は、羨ましい。


「壷算」、瀬戸物屋の番頭、何かおかしいと気づいて、
このまま帰してはならないと思ってはいるが、解らない。

その時の、松喬さんの、自分でも、解っているのにと、アホの表情が最高であり。
そこが、この噺が、単に、詐欺まがいの行為にならないのが救い。

でも、どんどん、聴いているうちに、私たち客も、終いに、番頭と同じ立場で
考えている自分に、気付く・・・・・・恐るべし、松喬さんの話術ですな。


六、遊喬、喬若、生寿、喬介、右喬・・・・・「大喜利」

なぞかけ、今流行りの、「ととのいました」、人気の「ねづっち」に負けないよう、
遊喬さんの司会で、喬若、生寿、喬介、右喬さんが、
「柏餅」、「ツイッター」、「鯉のぼり」などに挑戦。

そのあと、「通天閣・・高い・・高いはダイヤモンド・・」の通天閣を。
(これ、正式名でしゃろか)
お客さんから、題を二つもらって、それを繋げる。
一つは「鯛焼き→バナナボート」、そして「上海万博→・・・・・・」でしたが。

ボケ役は、喬介、右喬さんと思いきや、先頭の喬若さんも大ボケ。
やはり、芸人、感心されるより、笑われる方が愉しいのか。
案外、遊喬さんと、喬若さんだけが常に、しっかりと、進行を考えていて、
喬介、右喬さんあたりは、いたって自然体だったりして。

年一回の、熊取・松喬一門会ですが
会場の雰囲気といい、季節といい、ほんま心地好い、落語会でおましたで。


第八回・熊取松喬一門会
2010年5月16日(日)午後2:00開演
熊取・煉瓦館

一、笑福亭風喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
二、笑福亭右喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「看板の一」
三、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」
仲入り
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「壺算」
六、遊喬、喬若、生寿、喬介、右喬・・・・・「大喜利」

10-25-110


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雀松・三喬二人会~きふね寄席

2010-03-06 19:49:32 | 笑福亭松喬一門
雀松・三喬さんの二人会
ひさびさの落語会、三喬さんの「首提灯」と雀松さんの「猫の忠信」。
どちらも、聴き応えのある高座に、いまから愉しみですな。

年二回の開催とか、36回では、18年も続いているのか、上方芸能の地域寄席

映っている宮司さん・・・きふね神社は、雨の神さんで
今日も朝、雨を降らして、遠出を避けさし、こうして集まって頂いたら
夕方には、雨はあがりますと・・・・・・、結構、神さんて、気儘で勝手なもんですな。



170名の大入り満員・・・・老若男女の熱気でムンムン。


受付で、チラシと一緒に頂いた、玉子煎餅。
きふね寄席が、刻印されている。



神社の本堂、落語だけで帰るのではなく、やはり拍手を打たなければ。


一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」

喬介さんの、屈託のない笑顔に、会場のすべての人が、とりこになる。
特に、お年寄りは、我が孫でも見ているようで、多少の間違いなどお構いなく。
かわいくてしかたがないと、すべてが微笑ましい笑いに変わる。

噺は、おなじみの動物園。
ぬいぐるみを着るのも、楽しく。パンを食べるのも、楽しく。
石を投げるわんぱくに、吠えるのも楽しい。
主人公の、脳天気さが、楽しく伝わってくる。

上手な、素人さんっぽく見せる、喬介さん。
次の、三喬一門会では、中トリで「佐々木裁き」を演られると・・・。
師匠の三喬さん曰く、最高に軽い佐々木信濃ノ守です。
是非、こえわいもん見たさに、足を運んで欲しいと。

喬介さんの、四郎吉は、さぞ、かわいいんでしょうな。


二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ぜんざい公社」

三喬さんの、マクラは、いつもながら・・・秀逸・・・。

ぜんざい公社の時は、いつものマクラと断わりしながら、
年季明けの時、西宮の市営住宅に住むまでの、エピソードが
可笑しく、愉しく、述べられる。
内容は言いたくて、モゾモゾしますが、営業妨害になってはいけないので、割愛・
・・・三喬さんの「ぜんざい公社」に出会うまでのお楽しみにしておいてください。

この、「ぜんざい公社」は、東京の「御膳汁粉」を、米朝、松之助、文紅の三人が、
楽屋で、ああや、こうやと言いながら、今の形を創りあげたと・・・。
そして、若手に演らそうとして、春蝶さんの十八番になったと。

三喬さん、最初の、国営ぜんざいの謳い文句も、最高の吟味した材料を使ってますと。
砂糖は、台湾製で、生産者は・・・李登輝
小豆は、北海道産で、生産者は・・鈴木宗男
餅米は、魚沼産で、生産者・・・田中真紀子。

お上にしいたげられている庶民の反発をネタにしている噺だけに、
随所に、政治家が出てくる。

最後食堂でさえ、各首相の額が掛かっており、
岸首相の「あんこ反対」、小泉首相の「ぜんざい公社、民営化」など、
古典の域に入ったネタを、見事に、現在の政治色を巧みにいれて、
今年できたような、新鮮さを取り戻す。

老舗の味は、同じようでありながら、実は常に進化しているとか。
三喬さんの、一味もふたあじも違う、「ぜんざい」、是非お食べくださいな。


三、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「片棒」

わかばさんで、よく聴くネタだが、勢いだけでは無く、
雀松さんがやれば、味わい深い噺に・・・。

長男(幸太郎)、次男(作次郎)、三男(徳三郎)とも、
誰一人として、親父のこと、お店ののことを考えている者はいないのか、

近頃は、家族葬とかも多くなりましたが、
葬式というもの、無き人を偲ぶと言えば聞こえは良いが、
残った者の見栄と、立場の保全の為になされるんですな。

まあ、この三人、誰が継いでも、この身代つぶれそうでんな。


四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・「首提灯」

この四年間で、三喬さんと、松喬さんを数回聴いているが、
同じ演目を聴くのは、何とこの「首提灯」が初めて。

回転寿司ではなく、割烹の鮨を期待していただけに、
この空虚な気持は・・・「これは、何」。

豆がこぼれているのを見て、「これ、なんぼ」・・・
ああ、聴きなれたの「これは、何」とは違い、これでとおすのかと、期待が膨らんでいると、
紅しょうが、鰯のオカラ・・・といつもの「これは、何」に戻る。・・なぜか、ガッカリ。
いかと小芋のたいたんの汁を啜るのは、三喬さんらしかったですが・・・。

最初の、上燗屋とのからみが、酔っ払っているというより、どもっているようで、
全員引いてしまって、すっきり噺に入っていけなかったような・・・。

三喬さんで、人の、心情で聴かせる「百年目」、「三枚起請」、「お文さん」、「帯久」などを
聴ける日が、いつくるのか、興味はつきませんな。


五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「猫の忠信」

よろしいな・・・。
悋気のおかみさんの「おとわ」さんが秀逸。

「次郎吉」が、亭主の「常吉」と、稽古屋のお師匠さんの只ならぬ仲を告げに・・
その時の、次郎吉の一言一言で変わる「おとわ」さんの心の揺れが繊細に見れる。

即、次郎吉と常吉が乗り込んで行っては、噺のおもしろさは半減。
間に、おとわさんの稽古屋まで行って、目のあたりにするので、おもしろさが倍増。
ほんま、古典の落語は、ようできてますな。

途中で、庭で、にゃあにゃあと「猫」が、私の出番はまだかと鳴いていましたが、
この噺、主人公は、女房の「おとわ」さんですな。

でも、想像すると、結構、エロチックで、
一度その、温い造りとやらを、食べてみたいですな。
やはり、これは、いかや鯛やヒラメではなく、赤身のまぐろで決まりでおますな。

初めて寄して頂いたきふね寄席、
雀松さんと、三喬さんの二人会、じっくり愉しませて頂きましたで。




きふね寄席・・・第36回・雀松・三喬ふたり会
2010年3月6日(土)午後2:00開演
貴布禰神社(出屋敷)

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
二、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ぜんざい公社」
三、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「片棒」
仲入り
四、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・「首提灯」
五、桂雀松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「猫の忠信」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・吉崎律子


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