ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

中之島国際音楽祭・2009・10/2 -10/4

2009-08-30 00:13:31 | 音楽
・・・・・・・・・・・・・2009年・中之島国際音楽祭・・・・・・・・・・・・・

今週、中之島国際音楽実行委員会から、DMが送られてきた。
昨年、菊地まどかのリサイタルに行った時から、もう一年か。

今年、行ってみようと思うのは、
10月3日の大阪4大オケ・夢のホルンの競演と
10月4日の川井郁子ヴァイオリンリサイタルか。

私の日程、一度、見てみなければ・・・・・・・。
特に、朝のコンサートは、心地良いですな。
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鶴瓶さん病みあがりなのにパワー全開~鶴瓶と都のお稽古会

2009-08-29 23:25:14 | 鶴瓶・都のお稽古会
落語仲間のⅠさんが、予約してとってくれた鶴瓶・都のお稽古会ヘ。
今回で三回目か、鶴瓶さんのネタでダブりが無いので、
暫く通うと、鶴瓶さんのモチネタが制覇できそう。
でも、前回、40ぐらいあると、確か言うたはったようで。
まあ、京橋の街も、馴染んできましたで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

12時開演で、予約をいれてくれたⅠさんが、11時頃行くと、
遅れては失礼と、家を9時半過ぎに出るが、バスが遅れ、
約束の関空快速に乗り遅れる。一台後なので、天王寺で内回りに
乗換えて、京橋に着けば、丁度、向いのホームにIさんの関空快速が、
ラッキー・・・・今日は、ツイテいるのか、ツイテいないのか。
まあ、JRはダイヤ通りに運行しているだけですが・・・。

会場に着くと、階段下に十人ほどの列が、聞くと整理券が11時から
配られるとか・・・・・予約とるのも、すべて大変でおますな。

今日も、立見席もいれて、80人ほどの満席。

一、鶴瓶と都・・・・・・・・・・・・・・・・・「対談」

11時55分になると、鶴瓶さんと都さん登場。
聞くところによると、皆揃うたのに、待たせたらあかんやろうと、
スタート。都さん曰く、ほんと鶴瓶さん、気遣いのできる人・・と。

鶴瓶さん、三日前に、ヘルニアの手術して、一昨日の晩、七転八倒。
今日、明日の仕事もどうなる事かと思っていたが、一日でも休むと
マスコミが追いかけ、手術してもらった病院にも迷惑かかるので・・。

実は、当初明日から映画の件で、モントリオールヘ、行く予定でしたが
明日春蝶襲名もあるので、一日延ばしたと。

今日は、都の後に、島之内に飛び入りで出るとか・・。
夜、彦八まつりの映画(あやめさん監督)の撮影。
そのあとMBSヘ、今週は選挙の為ヤンタン無いが、
来週の撮り溜めか・・・・・・・・・・・・・・いそがしいですな。

病気しても休めない、売れるタレントの宿命であり、
本人の頑張りですな。

都さんは、占いの話。未だに先生の処に通うており、
鶴瓶さん曰く、もう教えて貰わんでもええやろ・・と。
今度の彦八まつりには、ラベンダーの占いコーナーをだします。
結構、あたり前のことしか言うてませんが、当ると評判。
押尾学は、女を駄目にする、ノリピーは自ら身を滅びさす、
しかし、楽屋では、姉さん、そんな事すべて、新聞、テレビで
言うてますやん。・・・・・・ほんますべて当たりで嘘は全く無い。

学というのん、俺も学で、気が悪い。という鶴瓶に。
いや、名前だけではなく、生年月日、時間までが大切で・・と
言い訳のような、フォローをする都さん・・・。

知合いの警察OBの方、現役の時犯人逮捕にも占いを活用、
今回の犯人は暴れやすいので、3人ではなく5人で行こうと
よく当っているようですが、、
まあ犯人は、今何処にいてるを・・・占いでは、
日本の警察、何してんねんとなりますが・・・。

まあ、色んな話、たっぷりの対談、これだけでもお腹いっぱいに。


二、露の都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

都さん一人になっても、引続き占いの話。
「教師やめなさい」、「お店を黄色で埋めつくしなさい」
「家を今売っては駄目、どうしてもなら・・・・・・」
でも。ある本にもありましたが、基本、常識的なことしか言わない。

4つ、5つ、いろいろなことを言い、そして最終の判断は本人に任す。
まあ、本人が一番解っていることやし、ベストの選択をする。
その自信になるよう、後押しをしているだけのこと。

ある神社曰く、「神様はお願いをしにくるとこではなく、
誓いにくるところとか」・・それ位の、意志のある方ならこそ
思いが叶うんでしょうな。

都さんも今日は繁昌亭の中トリと、島之内の大トリ。
一時、二時、三時丁度ぐらいに舞台ヘ、忙しいですな。
私、あんまり器用でないので、最初のこの会は力抜いて演りますと。

おかみさん・・・定吉が出てきて「金明竹」ヘ。
ただ、最初の埃たつから、水撒いてが抜けていたのか
何か今日の、「金明竹」。
定吉の受け答えが定まらず、不安定のままサゲヘ。

帰って来た山田屋の番頭が旦那さんに、
「柱に、縛りつけられてるそうです。」
「なんやそんなこと、私なんか、いつも嫁さんに縛られてますがな」


三、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・・・・・「長屋の傘」

まあ、本当にこの会、お稽古させてもろうてよろしいです。
今、月にレギュラー8本、旅のロケが2本、Åスタジオと・・・、
38本の落語のネタありますが、常に繰ってなければ。

明日の春菜の春蝶さん襲名と、その後のホワイティの落語会
その錚々たるメンバーの出し物に負けんネタをと
考えてますので、この会では「堪忍袋」と「死神」は既にしてますので
今日は何しましょう。何がよろしい拍手で・・・・
「愛宕山」、「宮戸川」、「立ち切れ線香」、「厩火事」、「子は鎹」どれに。

私が一番聴きたいのは「立ち切れ線香」ですが、
体調が悪いとおしゃってたし、あまりにも長すぎるので、遠慮して
でも人情噺が聴きたくて、「子は鎹」に拍手をするが
七割の方は一番最初の「愛宕山」に・・・。
結構、鶴瓶さんの女性が出てくる噺、美味しいのに・・・・・残念。


「下で、大きな音がしますで」、「誰かおるんと違うか、小松見て来い」
ええぇ、「長屋の傘」やんか、あんなけ聞いといてそれはないやろ。

でも、この噺、何回聴いても、おもしろい。
特に松鶴師匠が、少し似ていて嬉しい。
こんな風であったのか口は悪いが、根底に弟子への愛情がある。

この噺、鶴瓶さんの六代目師匠への、賛歌でおますな。


四、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・・・・・「愛宕山」

大阪の一八と茂八という太鼓持ち。と鶴瓶さん突然落語を始める。
ああー・・・「愛宕山」や、それも二席続けて、凄い、ありがたい。
この茂八、松鶴の茂八で柄の悪い、旦那にヨイショするのではなく
盾をつくような太鼓持ち。

山を登るあたりから、鶴瓶さん額に汗が、
最後の谷へ降りて襦袢を裂くあたりでは、汗びっしょり。
病みあがりで、病気からの汗で無ければと、心配する。

少しも手を抜く事無く。35分の大熱演。二席で約一時間の舞台。
なにがあそこまで、鶴瓶さんをかきたてるのか。・・・凄い。

このあと、島の内寄席でもサプライズで「死神」(N氏情報)
MBSの収録のあと、繁昌亭でサプライズで「厩火事」(Ⅰ氏情報)
そして、お弟子さん達と打ち上げへと、・・喋る。喋る。喋る。
3日程前に手術した人とは、到底、思えませんな。

恐るべきパワー。趣味が仕事か、仕事が趣味か。
やはり、どの世界でも、超一流、業界トップになる方、、
一般人とは尺度が違いますな。

落語より、鶴瓶さんのパワーに圧倒された一日でおました。


鶴瓶と都のお稽古会
2009年8月29日(土)正午開演
京橋・ビギンホール

一、鶴瓶と都・・・・・・・・・・・・・・・・・「対談」
二、露の都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
三、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・・・・・「長屋の傘」
四、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・・・・・「愛宕山」

09-61-278
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鶴二さんの会、堺でスタート~北の御坊寄席

2009-08-22 21:40:26 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・質素さに好感がもてるチラシ・・・・・・・・・・・・・・

大好きな堺のチンチン電車で行ける落語会が始まる・・・
それも鶴二さんの会、まずは第一回目、駆けつけなければ。



立派な本願寺堺別院(北の御坊)の本堂


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「十徳」

連れのまっさんが、今日は飛梅さんはでぇへんのと言うてると、
なんと、いつもの浴衣姿の飛梅さん登場・・ええ感ですな。

まだまだ修行の身で、最初に教えていただくのは、
右向いて、左向いての小噺と。
「隣に囲いができたで」すると客席から一斉に「へぇー」の声。
「鳩が何かおとしたでぇ」・・「ふーん」客席からの大合唱。

いやな予感、「十徳」がはじまっても、いちいち相づちを言う
おばさん・・・でも、楽しんでおられるのと辛抱していると、
けたたたましく、ケイタイが鳴る。なんと後まで行って話し始める。
今まで鳴るのは再三あるけど、電話に出られたのは初めて。
落語より、大切なことで、よっぽど緊急だったんですな・・・。

すると、飛梅さん、「ちょっときましたんや」で、話が飛んでしまって
中断。・・・・「電話で頭が真っ白になりました。」と、再びやり直す。

でも、そのあとは、何事も無かったように、最後まで一気に、お見事。

まあ、これからは、お客様の空気を読むのと、お客様を黙らせ
落語の世界に引き込む技量が試されるんでしょうな。

何事も、修行、修行、飛梅さん、がんばれ。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」

次に、鶴二さんの登場、今日は二席させてもらいますので、
このあと瓶吾さん、仲入り後、ご当地出身喬介さんと私でと。

声量たっぷりの声で、客席のザワザワ感がおさまる。
気持が舞台に集中。やはり、客席を黙らす、威圧感も必要ですな。

噺は、今若手に稽古をつけるようになって、昔の噺も繰って
私自身も勉強になってますと・・・。

噺は、東の旅の「煮売屋」・・鶴二さんの「煮売屋」が聴けるなんて
うれしくなってくる。
でも、久しぶりなんでしょう、科白を確認しながらの喋り、
はたまた、大昔の修行時代の噺ぶりに戻ったのか。

次回は、「兵庫船」にいくまえに、「東の旅、発端の叩き」を是非
見てみたいですな。


三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・「相撲場風景」

笑福亭のオハコ、相撲場風景。

瓶吾さん、賑わいの中での騒ぎがこじんまり。
にぎり飯を食べ、頭をどけとわあわあ言うてますが、
相撲の熱気が薄いのは、まだ幕内前の相撲か。

でも、いつもながら、
落語にはうってつけの瓶吾さんの笑顔はよろしいな。

これからも、この会には瓶吾さんも常連か。
是非、小学生の時に覚えたという「仏師屋盗人」を聞きたいですな。


四、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

最近の喬介さんの噺は、独特の雰囲気があり、おもしろい。
今回の「時うどん」も最高。
特に、翌日、一人で、うどんを食べに行ってからは、アレンジ満載。

うどん屋呆れて顔を見てると、「甲虫の観察みたいに見るな」とか
うどん屋、返ってきたうどんの鉢、「割っとこうか」。
代金を払う際になって、「金いらんから、帰って」
「今日は、もう八文でよろしいわ」と、
次々新鮮な台詞がポンポン出てくる。

聞くところによると、仁智師匠につけてもらったとか、
「時うどん」、仁智師匠にお願いする、センスがよろしいな。

でも、最後のお金、うどん屋が気色悪いから、そこにおいてと・・・・
屋台の台の上に置くが、並べていくと払い過ぎに喜六でも気がつきそう
やはり、ここは、手の平の中に、重ねて置いていくので、
解らず、払い過ぎてしまうのでは・・・。

若い人のセンスで活き活きさせる、喬介さんの噺
これからも一つ一つ、見逃すことできまへんで。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」

仁鶴ファンであった私の思い入れのあるネタ。

本日の鶴二さん、まだネタおろしして間もないのか、
カラクリも、講釈も、忠実に表現してもらって、良さがでるのだが
講釈の部分は、飛ばしているようで、・・チョットさびしい。

くしゃみが出そうになるが、講釈を続けようとする様がおもしろい
中断した後も、威厳を保とうとする後藤一山。
この部分は、こってり味でお願いしたいもんですが。

11月の独演会のトリネタ、本舞台での出来、大いに期待してまっせ




北の御坊寄席
2009年8月22日(土)午後2:00開演
本願寺堺別院(北の御坊)


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「十徳」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「煮売り屋」
三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・「相撲場風景」
仲入り
四、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「くしゃみ講釈」

09-60-275

追加・・・・終演後、急いで帰ったのは、この為に。




町内の夕涼み会で、お世話役で、生まれて初めてかき氷屋さんに。
初体験で、おもしろおましたで。
シロップは、イチゴ、メロン、レモン、トロピカルの4種類。
決めるのに、悩む子もいて、結構、性格でますな。
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51回常盤寄席

2009-08-21 23:13:17 | 落語
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・常盤寄席の玄関・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・天満橋からの黄昏の中之島・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、笑福亭智之介・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

この噺、良く聴いているので、色んな人がと思いきや、
私が聴いているのは、ざこば一門と笑福亭だけ。

上る、高いという言葉に、ドンドンエスカレートする
北浜の相場師のもっと舞上るさまを見たかった気はしましたが
智之介さん、安定感があって、この日一番楽しめましたで。

二、桂ひろば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天災」

あじゃくれもんが、おとなしく見える。
「ボーンとどついて、鼻血がダーツと」、この何をすんねんと思わす
ここでのあじゃくれぶりが、この噺の勝負どころ。

師匠のざこばさんや、雀太さんの、ごんたくれさは無い。
新婚三ヶ月の甘い生活に浸っているひろばさんには無理でっか。
喧嘩でもした時、一発、ボーンと嫁さん殴ってみなはれ、
すべては「天災」といや、「芸の為」といえるのか、
「離婚」騒ぎになるかは、保証しかねますが。


三、林家竹丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「立候補」(三枝作)

子供会であるが、選挙の話。まさにタイムリー。
主人公のたけし君の名字は、小沢。
他の立候補者は麻生と鳩山君。
特に、麻生君は、実際の公約も口のいがみも同じ。

竹丸さん、染太さんの半分の体重とか。
なぜか、重みのない、誰に、いれようか、
私も迷う選挙戦でしたな。


四、林家染太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「夢八」

大いに期待しましたが、まだ完璧ではないようで・・・。
また、この噺の難しさ、・・・ようみえましたで。

特に、床を叩いて、次の朝まで一気にかけ上るところで、
二度も、三度も、暑いですなと、汗を拭く染太さん。

熱き夢八の世界が、現実の会場の世界ヘ、クールダウン。
もったいない。

・・・ずっと八兵衛と一緒に、夢、見続けさせてくださいな。
また、次の機会での、「夢八」、期待してまっせ、染太さん。
常盤寄席は、勉強会、遠慮せず、一年以内にも
再度、常盤寄席でかけてくださいな、楽しみにしてまっせ。

でも、若手の勉強会、51回目、ご三人さん、立派でおますな。


2009年8月21日(金)午後7:00開演
51回・常盤寄席
常盤漢方薬局ビル5階


一、笑福亭智之介・・・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」
二、桂ひろば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天災」
三、林家竹丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「立候補」
四、林家染太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「夢八」

09-59-270






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ライブとしてのみ存在する・という落語の本~・落語論

2009-08-19 00:08:43 | 本の少し
落語論
堀井憲一郎
講談社現代新書・720円
☆☆

のっけから、落語とは、ライブとしてのみ存在すると、
本を書いておきながら、矛盾した内容。
ただ、全編読めば、あくまでライブで落語を聴くためのガイドブック
それも、マニアックに、こと細かに、そしてしつこく理論っぽく・・。

二、三、気になった箇所を

☆「言葉」より「音」のほうが大事。

落語が繰り返し聴けるのは、落語が歌であるからだと。
落語の上手い、下手は、この歌の部分に出る。・・・まさにそうである。
落語家の差は、音の出し方であり、リズムが大事。
そして、沈黙もリズムと筆者は言う。

☆「フラ」という言葉は使わずとも落語は充分語れる。

「フラ」、その言葉自身、指し示す範囲が漠然としている。
でも、何となくその方向は解る。だから便利だといって、むやみに
素人が使うのはいかなるものかと。
「フラ」という言葉を使わずとも、充分落語は語れると・・。

私も、同じように感じながら使っている言葉に、「ニン」がある。
その人のキャラクターにあっている。その人の雰囲気にあっている
各噺家さん、そのまま、それなりというような、噺があるときに。
ことこまかに、そしてうまく言えないので、「ニン」があっていると
常々使ってしまっているが、反省でおます。

「フラ」という言葉、芸人さんが使うのはそれでいいが、
芸人さんのための符牒のものを、素人が使ってならないと、戒めている

☆客観的な批評などできない。

私も同感であるが、少なくともまず好き嫌いにとらわれてしまう。
まったく平等に落語を見ることは、ほぼ不可能である。
落語はどこまでいっても、個人的体験にすぎないと。
それは、落語の多様性より、人間の多様性にもとづく。
百人の人がいれば、百通りの、落語とは何かが存在すると。

私は、たまに、落語で一緒になるお友達に
「好きな落語家さんは・・」と聞くのが、とても好きでおます。
それを聞くと、なるほどと思えるのか、なぜと思うのか
その噺家さん一人あげるだけで
そのひと、その嗜好性が、何か、解るような気がするからです。

上方落語家、二百数十人、自分の波長とあう好きな噺家さん
見つけるのは、楽しおますで・・。
その為には、まずは多くの落語家さんの噺を聴くことですが。

まずは、落語会に足を運び、生の落語に接すること。
この本は、その為の、お誘い本ですが、あまりにもこと細かすぎて
落語好きなら、なるほどと納得する箇所も多々ありますが、
決して入門編とは言えない。

まあ、落語に興味のない方は、パラパラと本屋でめくれば
決して手にされることはないので大丈夫だと思いますが、
私には、何となく、これから何度も読み返す、予感のする本でおますな。







落語論 (講談社現代新書)
堀井憲一郎
講談社

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高津宮・散策

2009-08-17 00:42:49 | 街で

・・・・・・・・・・・・・・・・谷九から高津宮への石段・・・・・・・・・・・・・・
日曜の午後ながら、木陰もあり心地よい風が吹く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・立派な高津宮・本殿・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絵馬堂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遥か西方をながむれば、六つの甲の頂きより、
土風激しゅうして小砂眼入す。あの、絵馬堂の茶店があった処か。
(延陽伯と崇徳院さんがごちゃになってますな)

高台にあるので、今はビルが建って見通しは悪いですが
昔はさぞ遠方まで見晴らしが良かったんでしょうな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高倉稲荷神社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの稲荷俥で乗る処は確か、高倉やったんでは。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・五代目桂文枝の碑・・・・・・・・・・・・・・・・

裏には、三枝さん筆頭に阿か枝さんまで、
建立の弟子さんたちの名がずらり。

あと、仁徳庭園とか色々見るところありまっせ。
高津の富亭の落語会の際には、一度早めに出掛け、散策をされては。
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大当たり・文華さんの「子は鎹」~宵酔落語会・クラシック

2009-08-16 21:15:07 | 高津の富亭
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・高津の富亭・・・・・・・・・・・・・・・・・

出丸・福車・文華・遊喬さんの会・・ここも実力揃い
楽しみにして。高津の富亭ヘ、・・・・・・・・・・。
客席は、80人、ゆったりと満席状態。
文華さんのファンばかりか、初めての参加で、心ぼそい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開口一番・・・秋風亭てい朝・・・・・・・・・・・「親の顔」

広島のアマチュア落語家、その噺っぷり、達者なこと。
年間最高の年は200席をこなすとか。

口調は、江戸っぽく、決して上方ではない。
逆に、新鮮で、東京から噺家さんが遊びに来られたので
飛び入りゲストで、一席なんぞ言われたら、
まるっきり信じてしまうほど、うまいだけでなく
ご自分の匂いを、ちゃんともたれている。

話は、小学生の子供の5点だった試験の解答。いや珍答。
はたまた、父兄呼び出しでの、親の答え。
ようできた、話でっせ。噂では、志の輔さんの作とか。

まあ、今まで聴いた素人落語家では、一番ですな。
次の座談会でもでた、落語における、プロとアマの差は・・・と。
上手い、下手だけでも無く。おもしろい、おもしろないだけでも無い。
基準がいたって曖昧であると、てい朝さんが達者なだけ
考えさせられる一席でおましたな。


一、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」

喜六がやった商売を並べる。爪楊枝削り、夕刊売り、そしてうどん屋。
このうどん屋がおもしろい、福車さんの独断場。

後に続く、茶栗柿、麩ーといつもの笑いに戻るが。
新作、商売根問と、時間さえあれば、5でも10でも、
福車さんなら奇天烈な商売、更に続きそうですな。


二、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」

昨年秋から演ってないネタ。
昨日も、今日も、一切繰ってなく、どれだけ出来るのかあえて挑戦。

いつもの出丸さんのペースが、どうなのか解らないので、
比較は出来ませんが、大きな、張りのある声を聞いていると、
逆に、突然リクエストされても、
これぐらいはいつでもスタンバイOK状態という事。
まあ、プロとアマの差・・・はこんなもんじゃい。

季節ハズレの、不動坊、でも出丸さんも言っておられたが、
汗ふきふきの、冬の噺は、やはり私達の想像力不足か、地球温暖化か
チョット、寒さ不足で無理がおましたな。

なんとなく気になる、続けて聴きたくなる、噺家さんですな。


三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「餅屋問答」

貫禄の一席。なんとなくザワついていた客席が落ち着く。
重厚さがあり、大きく、迫力があり、正攻法ながら、
普段から聴く機会の多い、遊喬さんだけにこちらも安心感がある。

繰り返し聴く事が出来るのが、良い落語とか。
そういう意味では、遊喬さんの落語、私には名人でおましたな。


四、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」

良かったですな。・・・・・・・「子は鎹」
期待以上を、満足といいます。・・・まさにそれでおます。

先日の、雀のおやどでの勉強会での「子は鎹」を聴き逃していたので
今日は、文華さん目当てに、この会に。・・・・今日も、なんと「子は鎹」。
この前は、50銭お母ちゃんにもろた事、
お父ちゃんに言うたらイカンと言うのを飛ばしたらしい、が。

噺は、松鶴師匠がされてた、母親が飛び出し、父親と暮らす寅ちゃん。
(東京も、ざこば師匠も、逆バージョン)

このバージョンでは、寅ちゃんが、コセのおばちゃんの家で、
母親に今までの生活ぶりを話し、もう一回親子三人で暮らしそうと・・。
いう処、ジーンとしますな。・・文華さんも、熱が入って、思わず目頭が。

情が入り過ぎてもイカンし、あっさりもイカンし、でも年いった私には
こんな健気な子供の思いには、いつもホロリとさせられますな。

まあ、家族は出来るだけご飯は一緒に食べるのが、家族円満の秘訣、
最低限のルールと常々思っている私には、
、親子水入らずの寅ちゃんの気持ようわかりまっせ。

次回、宵酔落語会は、12月19日(土)の予定。
是非、参加しなければ・・・・・・・・。


宵酔落語会・クラシック
2009年8月16日(日)午後3:00開演
高津の富亭

開口一番・・・秋風亭てい朝・・・・・・・・・・・「親の顔」
たっぷり長めの座談会
一、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問い」
二、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「餅屋問答」
四、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」

09-58-266
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充実の落語会~ラクゴリラ

2009-08-14 11:43:32 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
今日は、久し振りに、休日の開催なので、ゆっくりとラクゴリラヘ。

会場、45分前の5時15分に、7階ヘ行くと演者の皆さんが
チラシの折り込み真っ最中。・・・早すぎたかな思っていると
整理番号札ですと渡され、・・・番号を見るとなんと、43番。
いったい、いつから、皆さん来ておられるのか。

5時50分から、順に入場、6時にはほぼ満席の80人。
最終、座布団の追加もして、100人強の大盛況。





一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「播州めぐり」

めずらしい「播州巡り」を、やはりこれは、西の旅か。

清八の所々の「・・・・というあるかいな」とか「・・いれんかい」
「・・そらないわい」などの喋りが、松之助師匠にそっくり。

石松さん若手だけに、お年を召してる松之助師匠が最近
稽古を付けることがあるのかと思っていると、なんとなんと。

次の出番のこごろうさんが、今日の開口一番に石松くんに
それも松之助師匠につけてもうた「播州巡り」を頼んだのは私。

こちらまで、緊張しましたが、少し噛んだところもありましたが。
なかなかの出来・・・・開口で・東の旅の発端が多い中。

「播州の名所案内」・・・貴重な噺・至る所で、演じて欲しいですな。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

出てくるなり、「ヘビー・ローテーション」というのをご存知ですか。
東京のタレント、歌手などが大阪に来た時、一つの放送局で、
朝、昼、夕方、夜の番組まで続けて集中的に出演して、
同じ曲をキャンペーンしてまくる。・・そのことですと。

それと、同じで、この二ヶ月、同じマクラを集中的に使っています。
何度も聴いた方もあると思いますが・・・あえて。

大阪のオバサンの「教えたろか」、「教えといたるわ」のお節介ネタ。
おもしろいので、是非ライブで・・お聞きを。

その後、噺にはいりかけて、失敗。
あの落語をしたい気は充分あるのですが
なぜか、気分に乗れない、こんな日があるのです・・・と・・およよ。

噺は「いらち俥」、こごろうさん自身も気づかれ言ってられましたが
客が、いつのまにか、カジ棒もって、喋ったり。
なぜか、全編、ボタンの掛け違いのようで、きまらない。

最後も、市電とすれ違うたところで、
「わあわあいうてます。いらち俥でございます」と、途中で、
苦笑しながら、舞台を下りる。

いやいや、いつもハイテンションで完璧なのこごろうさん
しか見たことがないので、ほんと、うまくいかないのをみて
こんな日もあるのだと、逆に、すごく身近に感じましたで。

やっぱり、ファンだと、こんな時、自覚しますな。


三、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」

文太師匠で聴いたことのある、珍しい噺。
文枝一門の十八番か・・。

「・・・・・孝行糖、食べてんか、美味しいで、また売れた、うれしいな」
主人公の吉兵衛さんの笑顔が、文三さんの笑顔とダブル。

まさに、ニンにおうてる噺ですな。
聴いてる、こちらまで楽しくなるメロディ。
まあ、昔のコマーシャルソングだったんでしょうな。

マクラで、サゲには、スパッときまって納得できるのと、
これ、なんかいなというのがあります。と言いながら
文三さんの偉いのは、この噺のサゲは頼りない、
後者でっせとは、期待が薄れた客になるので
一言も言わんで、はじめるとこですな。

サゲは「どこが、痛いんや」・・「ここーと、ここーと」。

さり気なく、いうたマクラが、ここで活きる。
文三さんの、細やかな気遣い感じますな。


四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ナイモンガイ~新世界編~」

この前、動楽亭にでる際「ないもん買い」と決まっていましたら、
生喬さんが、巷では、この前の天神橋筋偏が好評なので、
今回は、新世界編でやると、もっぱらの噂。

プレッシャーを与えられ、二日前に新世界ヘ行って急遽創った噺。
後で、聞いたらその情報を流した張本人は実は生喬さん・・・・。

「だるま屋」→「づぼら屋」→「マルトミ」→「誓いの鍵(中西煙草店)」
→「三桂倶楽部(囲碁、将棋)」と新世界からジャンジャン横町ヘ。
まあ、ボギーときよしの、現代版「天王寺詣り(案内)」ですな。

今度、花丸さん、宝塚歌劇の落語の監修をされるとか、
生喬さんではないが、「ないもん買い~宝塚編」・・・・・・
私の実家は、宝塚で懐かしおますから、是非創って欲しいですな。


五、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「仔猫」

おなべ、夏の怪談噺かと、怖がりの私は聴いていましたが・・。
一番の見どころ、聴きどころは、
番頭さんが、おなべに、暇をだすところの生喬さんの顔芸。

サゲは「猫かぶってたんかいな」

今日の、すべての噺、サゲとしてのできは今ひとつシリーズでしたな。

でも、このラクゴリラ、個性派の実力たっぷりの四人会。
進化し続けるだけに、更に期待は膨らみますな。

今年は、10月ぐらいに、来春は1月5日、4時と6時の二部構成。
是非、ご来場のほどを。


第81回・ラクゴリラ
2009年8月14日(金)午後6:30開演
ワッハ上方7階レッスンルーム

一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「播州めぐり」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
三、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
仲入り
四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ナイモンガイ~新世界編~」
五、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「仔猫」

09-57-262
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奈良まで遠征~一ノ木ダム

2009-08-13 18:59:36 | 釣り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しっとりした一ノ木ダム・・・・・・・・・・

朝四時に家を出て、河内長野から五條市ヘ。
その道中の大変なこと。
ほんま、310号線の明け方の山越え、
あそこまで細く、くねくね、しているとは。

釣果は、きびしーい。(懐かしい、財津一郎さん)
小バスが一匹。(連れの増田さんが3匹、仲地さんが2匹)
釣れないと、すぐに飽きてしまう悪い癖。
集中力を欠いて、更に、どつぼに。

でも、早めに切上げて、
みんなで食べたカップラーメンの美味しいこと。
それと、一緒に初めて飲んだ、キリンのノンアルコールの飲料水。
ですな、ビールでもないし、確か表示は、炭酸飲料か。
シャンパンの少し気が抜けた感じで、外で飲むには旨いでっせ。

わあわあ言いながら帰路ヘ、帰りは、私、橋本経由で・・・。
なんと、道が広く快適なこと・・・・
・・・・・・行き帰りはこちらがお勧めですな。
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何度聴いても飽きない、鶴二さんの「舟弁慶」~・・・・・・名人とは何か

2009-08-11 00:23:41 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・名人とは何か・・・・・・・・・・・・・・・・

「名人とは何か」・・・・・・「めざせ四天王」といい
鶴二さんの会、すべて、ビックなタイトルでおますな。

でも、メンバーはなかなかの渋め揃い。大いに期待しますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一階席、ほぼ9割の入り、最近空席が目立つ会も多いと聞くが
各演者目当てのファンで一杯か。

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」

えぇ、キャラですな。・・私は喬介さんの笑顔が大好きですな。
「つる」の、「オンのくびなが鳥が、ツーと飛んできて・・・・・・」
正解をいうてしまうのでは無いかと、なぜかヒヤヒヤして
聴いている。

間違ったら、ダメとかヘタとか言うのでは無く、もしあっても
許してしまえるぐらい、喬介さんの人柄が落語にでている。

喬介さんの落語の良さは、ご自分が愉しんでいて、
それが客席まで、ほんわかと伝わってくるとこです。

まあ、喬介さんの落語、開口一番、客席温めるには最適ですな。


二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

阿か枝さん、若手でこの会に参加。
文枝一門の代表か。はたまた楽屋内での、雰囲気が共通なのか。

得意の「金明竹」、そして、最後の使いの方の立て弁。
何度聴いても、感心しますな。・・・・・名人。

でも、ご大家のご寮さんが解らん言葉て何なのか。
早口なんなのか、業界用語なんなのか。

そして、定吉の間違い方には、
おもしろがってやっているふしがありますな。

何度聴いても、感心、得心・・・・・・・。
この会での、阿か枝さんの、大ネタ披露楽しみですな。


三、桂米輔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」

こぼちゃんが演る、相撲ネタ。
相撲取りのどっしり感も無く、一番ニンに応てないネタか。

素人といえども、花筏にそっくりという提灯屋。
それなりの体格があったと思うが、ガリガリに見えたのは
私だけか。

次回は、「猿後家」とか「茛の火」という、
ご大家の旦那、ご寮はんの、噺が聴きたいですな。


四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

じっくりと、茶金さんを演じられ、味のある一席。

マクラで、当日の朝地震があったので、得意の時計台の地震を。

そして、土地柄というもんがありますなと。
京都の道具屋、何となく老舗という感じがしますが、
尼崎のプールセンター前の道具屋、あまり良い店には
思えまへんな・・・・ふぁとしたマクラから噺ヘ。

急ぐでなく、遅れるでなく、私の休日のウォーキングのような
途中は淡々ですが、家の玄関に入って、
サゲの「水甕のもるやつ、探してきましたんや」
散歩した充実感が湧出るような・・・・一席でおました。


五、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いかけ屋」

梅團治さんの、春團治師匠の十八番ネタは、
この前の「代書屋」に続き、すべて、よろしいな。

師匠の華やかさはないが、
子供たちも、ころころ太ったイ、日焼けしたコセガレに見え、
すべて梅團治さんの噺になっている。

いつも、「いかけ屋」と言えば、
「またぞろ、うなぎやを泣かします。おなじみの「いかけ屋」という
おうわさで・・・・・・・終わるのだが。

梅團治さんは、次のうなぎ屋まできっちりと。
しゃくを振回したり、いたずらのしほうだいで、
うなぎ屋の商売あがったり、「仕事に穴があくがな」
「穴やったら、前のいかけ屋のおっさんに直してもらい」

また、聴いてみたいネタができましたな。
二度、三度と重なれば・・・・・名人。

師匠とは違う、名人の誕生ですな。


六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「舟弁慶」

鶴二さんの夏ネタ「舟弁慶」。去年より更にまったり感がでて
よろしおましたでぇ。

お松さんも、よう喋るけど、それほど下品ではなく。
上町のおやっさんとこでも、夜のはもちり(確か)、
翌日のなすの浅漬け等、具体的な料理が出てきて、
大阪の夏らしさが、更に増す。

喜六と清八が揃って出掛けるとこも、焼豆腐や鼻水と
油屋ならずとも、私たちも引き込まれる。

しっかりもんの女房と、頼りない夫。
始終、喧嘩しているようで、仲の良い夫婦。

それでないと、河へはまって芝居ごとなどできまへんで。
「青菜」の夫婦といい、落語にでてくる夫婦は温っかくて
仲ようて、よろいいなぁ。

ぐうたら亭主にしっかりもんの奥さん、」
私の理想とする、形でおますな。

名人とは何か。
何度も同じ演目を聴く。
それでいて、飽きない、芸。

まさに、鶴二さんの「舟弁慶」は、私にとっては名人芸でおます。

先日の「高津の富」に続き、鶴二さんのトリネタは
逃したらあきまへんでぇ・・・・。

今掴んでる、鶴二さんの出番。
8月20日(木)・・・・・・・・夕陽丘寄席
8月22日(土)・・・・・・・・北の御坊寄席
8月31日(月)・・・・・・・・かねよ寄席
9月1日~4日・・・・・・・・繁昌亭昼席
9月5日~6日・・・・・・・・彦八まつり
9月22日(火・祝)・・・・・新丸八寄席
10月12日(月・祝)・・・・・須磨寺落語会





名人とは何か~ラクゴがはずむ
2009年8月11日(火)午後6;30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
三、桂米輔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」
四、桂春若・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
仲入り
五、桂梅團治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いかけ屋」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「舟弁慶」

09-56-257



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第1回なにわなんでも大阪検定・・3級合格

2009-08-09 07:49:11 | 年間BEST・・・・
第1回なにわなんでも大阪検定・・試験結果

本日、試験結果が届きました。
合格率・・・97.8%
落ちるのが難しいぐらい、ほぼ全員合格。

ごまめは、86点・・・1322位/3964人
順位というより、90点はとりたかったでおますな。

各科目の得点は、
「国語」・・・・・・・・・・・・・・・・・6/6
「社会」・・・・・・・・・・・・・・・24/27
「体育」・・・・・・・・・・・・・・・・・7/7
「芸術・娯楽」「生活」・・・・28/30
「遠足」「その他」・・・・・・・16/20
「ボーナス問題」・・・・・・・・・5/10


芸能ファンとすれば、「芸術・娯楽」「生活」で満点とりたかったですし
また、ボーナス問題が、一番難しく、ボーナスにはなってまヘんな。

問題集が、友人宅に預けたままで、何を間違うたかは、
返ってきたら、またご報告致します。


来年、2級の挑戦を目指して、
今から大阪のこと、もっと好きにならんと、あきまへんな。



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実は二人~文昇たったひとり会

2009-08-08 08:07:56 | 落語
・・・・・・・・・・・・・・・・・・岸和田市立女性センター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今日は、地元である、桂文昇さんの落語会ヘ。
近くに、中央公園の駐車場もあるので、
車で行けるので気が楽ですな・



会場は大きく、ゆったりの50の席に、半分のお客さん。
それも常連らしい。

一、桂文昇・・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」

今回は納涼寄席・・・次回は紅葉寄席とか、
毎回タイトルは変わるらしい。

今日は、文化センターで文昇さんの落語教室の生徒さんで、
元小学校の校長さんだった方が、間で一席。

噺は「桃太郎」シンプルで、上品。
長屋のコセガレというより、中流家庭の匂いがする。
一門でいう文太師匠ぽいにおい。

二、近葉亭四迷・・・・・・・・・・・「動物園」

素人さん、去年月一で、10ヶ月の講座で、今年初めに
お披露目会で演じられた「動物園」

四迷さんにとっては、十八番。
元校長先生だけに、上品で、淡々と話され
無理やり、笑いを取りにいくでもなく、、
江戸の長老の噺家さんを聴いているよう。

詰りも、噛みも無く、人前で一席喋れるなんて素晴らしい。

私も、60才になったら、「つる」か「兵庫船」の一席なんぞ
語りたいもんですな・・・・・・・・・・。
ほんまは「延陽伯」か「米揚げ笊」が希望ですが。

三、桂文昇・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」

この噺「・・・つもり」が基本ベース。
「・・・つもり」が大きいほどおもしろいが・・。
書割を書き出すと、不覚にもウトウト。
「きっちり聴いたつもり」、「たっぷり笑ったつもり」で
お許しを・・・・。

土曜日の昼下がり、一週間の疲れから開放・・・。
私には、心地よい、ひとときでおました。



文昇たったひとり会
2009年8月8日(土)午後1:30開演
岸和田市立女性センター

一、桂文昇・・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」
二、近葉亭四迷・・・・・・・・・・・「動物園」
三、桂文昇・・・・・・・・・・・・・・・「書割盗人」

09-55-251
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談四楼の本はそれなりにおもしろい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・声に出して笑える日本語

2009-08-05 18:47:21 | 本の少し
声に出して笑う日本語
立川談四楼
光文社知恵の森文庫・705円
☆☆

「世の中で澄むと濁るは大違い、ハケに毛が有りハゲに毛が無し」
こういうことはいくらでもある。

東京キー局の女子アナが、
関東近県への一泊旅行を何パターンか紹介した。
さて、エンディング、彼女がこう締めくくり、騒ぎに火がついた。

「週末はカップルで御夫婦で、ぜひ一発旅行をお楽しみ下さい」
あぁ、ほんと取り返しのつかない、いい間違いはよくありますな。

言葉を仕事にしている落語家談四楼さんが、
日頃から聞き耳たてて集めたエッセイ集。

声に出してはオーバーだが、クスリと笑えるのは間違いなしでおます。

>声に出して笑える日本語 (光文社知恵の森文庫)
立川 談四楼
光文社

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さすが都会の蝉は人口過密

2009-08-01 15:46:07 | 街で
・・・・写真で確認できるだけでも、12匹、過密ですな。・・・・・

会社の、本町の街路の手が届きそうなところに蝉が・・・・・・、
年甲斐もなく、思わず、写真に撮ってしまいました。
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