ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

井上ひさしの日本語相談

2012-08-30 06:44:27 | 本の少し
井上ひさしの日本語相談 (新潮文庫)
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新潮社


言葉の遊び人、井上ひさしさんが日本語にまつわる珍問・奇問・難問に答える。

たくさんの質問の中で、落語、演劇に関するのをご紹介すると、


どうして、客席から舞台に向かって右を「上手」、同じく左を「下手」と呼ぶんですか?

ひとつの場所には、どうやら良いところ(上座)とそうでもないところ(下座)があるらしい。
舞台の上でも同じこと、いいところ(上手)とそうでもないところ(下手)がある。

この「上手と下手」をはっきり使いこなすようになったのは
未分制度の広くいきわたった江戸時代の歌舞伎や人形浄瑠璃からで、
それ以降は作者も演出家も役者も、この言葉を使って仕事をしている。

親分が下手で、子分が上手となるとなんだかしっくりこない、
こういうのを普通、「居どころ」がよくないといって、この「居どころ」は立派なツシ舞台用語で、
登場人物によってすわる位置が決まっています。

そういえば、吉本新喜劇でも、松竹新喜劇でも、すべての配置は決まっていますな。

歌舞伎のでは、やつしといって、侍が番頭に身をやつしていたのが判明したとたん、
番頭実は若侍が上手へ、主人は下手へと入れ替ります。
そこへ、若侍の上司、家老が登場すれば、若侍、主人は下手へずれる。

見物人はスッキリ、大筋がわかってよろしおます。

でも、繁昌亭、末広亭は上手から、動楽亭は下手から、あれは単に楽屋の構造によるんですかな・・・。

では、なぜ舞台の上手が身分の高い人の定位置になったのか、
諸説ありますが、役者からみると上手は左手。日本人は古代から、右よりも左を重んじてきたから、
左手を身分のより高い人の定位置にして、そのあたりの上座を上手と名づけたと・・・・。

上手(かみて)を上手(じょうず)、下手(しもて)を下手(へた)というのも、
これら舞台用語として、はじまったんですかな・・・・。

普段なにげなく使っている日本語の不可思議さを、楽しくユーモアたっぷりに解説。
棚の奥へしまってしまうには惜しい本でおますな。



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寿限無のささやき~立川談四楼

2012-08-28 06:57:48 | 本の少し
寿限無のささやき
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暮しの手帖社

☆☆

まさに、談四楼さんが暮しの手帖に連載していたエッセイ。

落語エッセイと題し、古典落語を一席中心に据えて、一席ダイジェストで紹介しつつ
テーマについて語り、現代の風潮や事象を絡ませてと・・・・。

正直言って、落語の紹介は知りすぎているのもあるが、あくまで後付で、落語に入る前の前段が、最高に格調高く、変に笑いを取りにいっているわけではなく、真正面から落語界の問題等を提議している。

各テーマ、そのもののエッセイがおもしろい。

談四楼さんの本の中でも、異色。

初版は平成十九年十月三十一日・・・・・・まだ、連載は続いているんでしょうか。


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阿か枝のほのぼの落語会~さやかミニ落語会

2012-08-25 23:00:08 | 落語

今日は、久しぶりにSAYAKAホールへ、阿か枝さんお目当てに・・・。
季節柄の「皿屋敷」とか、是非聴きたい「宿屋仇」など期待しますな・・・。


岸和田から車で、30分結構近くで便利。



下書きは、既に月曜日にはできていたのですが、
家に帰ると、昼間の暑さに負けて、ぐったり、ようやく今日ブログアップでおます。


一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

各人、独自のマクラを語って、三人ともきっちり25分の高座。
福丸さん、パン工場に務めていた時のハナシ。京大出なのにいつの時代のことか。
ショートケーキに、シフォンケーキ、どんなハナシなのかはお楽しみに・・・。

噺は「金明竹」、この噺を十八番にしている阿か枝さんがあとからでてくるが、
定吉のぞんざいな言葉使いが、阿か枝さんとは微妙に違う。

でも、きっちり派の福丸さん、立て弁のところはさすがにきれる。
三度目のとこなんか、倍速で語り、思わず隣のおあばさんが凄いと声がかかる。
記憶力と滑舌に、大いに感心・・・・。

福丸さんの、律儀さが目立つ「金明竹」でおました。


二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「近日息子」

学校寄席に出かけた時、落語の後の質問コーナーで・・・・
「散髪は、どこでするんですか・・・。」「光ってますが、何か塗ってるんですか・・・。」
落語に関する質問はゼロ・・など、呂竹さんにとっては珍しくたっぷりのマクラを・・・・・。

噺は弟弟子の呂好さんで立て続けに聴いた「近日息子」
さすが兄弟子、きっちりと仕上げているが、途中の言い間違いから始まるところ、
師匠や文華さんほどの狂気さがない。

優等生呂竹さんが、あの終わりがしれなく更にヒステリックに狂い乱れるところを、
是非聴いてみたいもんですな。

呂竹さんも、きっちり25分、時間通りの高座。



三、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「厩火事」

二年前に、10才年下の者と結婚しましたが、三カ月、半年、一年と時が経つにつれて
年齢差が無くなってきました・・・ほんま、女性とはえらいもんですな・・。

日頃のちょっとした言葉での、女性が奥さんに変わっていき、子供でも出来たら
母親と大変身を遂げる・・・その様を、細かく説明・・そして男性のお客さんは納得。

噺は「厩火事」へ、
お咲さんの性格、かわいらしさの魅力が薄いのか・・・ちょっと物足りない。
でも、最後の夫婦のヤリトリにはちょっと目頭が熱く、してやられましたな。

今や、本寸法の実力派の噺家が、三者三様の、この様な味のある噺が聴けるなんて・・・
落語本来のたのしさが伝わってきてよろしおますな。

主役だけではなく、年の近い若手の力のこもった高座も見もの・・・


このあとのSAYAKAミニ落語会は・・・・

2012年10月20日(土)・・紅雀のきらめき落語会・・・・・・・・他、まん我、優々
2012年12月15日(土)・・たまのフレンドリィ落語会・・・・他、南青、生寿
2013年2月23日(土)・・・・宗助のとびきり落語会

どれも見逃せない落語会でおます・・・・でぇ。



さやかミニ落語会~阿か枝のほのぼの落語会~
2012年8月25日(土)午後2:00開演
大阪狭山市・SAYAKAホール

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「近日息子」
三、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・「厩火事」





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整形前夜~穂村弘

2012-08-23 05:16:11 | 本の少し
整形前夜 (講談社文庫)
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講談社


人生はぴんとこない戦いの連続だ。
と、穂村弘の頭からあふれ出す思索のかけらを集めたエッセイ集。

なぜか、この本「整形前夜」はぴんとこないエッセイの連続だ。
この頃、詩人としての穂村さんが好きになった分、エッセイの共感部分が薄れてきたような気がする。

「共感」と「驚異」という項目でその1・その2・その3と詳しくそれでいてしつこく述べている。
詩とか俳句とか短歌が読まれてないのは、たぶん詩歌が「わからない」からだろうと。
近代以降の詩歌は、どんなに「わかる」ひとにも半分くらいしか「わからない」ジャンルなのだ。
専門的にやっている自分自身でも、「わからない」のが普通。
だから怖がらずに読みましょうと言っても、今の読者はわからないことへの抵抗感はとても強い。
確実に「わかる」ところへの着地することを求めている。その結果、近年の小説などでも、「泣ける」本、「笑える」本とか、感情面での一種、実用書のような扱いになっている。

「共感(シンパシー)」と「驚異(ワンダー)」、言語表現を支えるこれらふたつの要素のうち、「泣ける」本、「笑える」本を求める読者は圧倒的に「共感」優位の読み方をしているのだろう、言葉のなかに「驚異」なぞ求めていないのだ。

ただ、ある種、生の時間が進むにつれて高まる「共感」とは人間の生存本能の一種だと・・・。
「お天道様ありがとう」「道端の石ころや雑草たちありがとう」「御先祖さまありがとう」という「共感」の光につつまれながら、安らかに個体としての死を迎えたい・・・。

本来、若者は「驚異」よりに憧れるものなのに、近年「ありのままの君でいいんだよ」「しあわせは自分の心が決める」的な「共感」寄りにシフトしているのは、あまりににも次へのエネルギーを感じることはできなく更新無き世に、より大きな世界の滅びを予感させる・・・と、危惧している。

難しいですな、「共感」ばかりの本だと、恋愛小説の延長みたいで、なよっぽいし、「驚異」ばかりの本だと、読むのに骨がおれ、読めない自分にイラついてしまう。まさに、この味加減匙加減の微妙な間て読んでいるんですな。(まあ、私の場合はいたって「共感」寄りでおますけど)

まあ、久しぶりに「驚異」よりの、穂村弘さんの「整形前夜」でおましたで。




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一日江戸人~杉浦日向子

2012-08-21 06:26:49 | 本の少し
一日江戸人 (新潮文庫)
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新潮社


江戸の暮らしが事細かにご案内。

百万都市の江戸の半分は武家と僧、残り五十万の町民の内六割が地方出身者、
三割が地元民とのハーフ、一割が地元民ですが「江戸っこ」の条件「下町育ち」は半数、
三代続きとなるとその半数のⅠ万2500人。つまり江戸人口の1.25%・・・。

ちなみに、当時大阪は40万、京都が20万、ただし武士は反対に数%しかいなかったようで
まさに、商人の町だったようで。

江戸っ子は宵越しの金はもたねぇ・・・とカッコ良く聞こえますが、
所詮、諸物価が安いのをよいことに、あまり働かなかったようで。

まさにフリター全盛の時代、中でも呆れたバイトは素人の医者。
当時のお医者さんは無免許でなれましたし、剃髪していたので、
「髪を結うのが面倒だから医者でもなるか」、落語にでてくるデモ医者登場。
頭を丸めて坊主になる、「八五郎坊主」や「餅屋問答」、まるっきり創り噺ではなかったようで。

当時もてる男の子たちの条件は、色白で優男、唄がうまくて三味線もひける。
素人相手に町内に稽古場ができる・・・「稽古屋」「猫の忠信」
趣味が高じて年がいけば、「寝床」「軒づけ」「豊竹屋」・・・・の世界。

そして今のカラオケのように流行ったのが「声色(コワイロ)」
芝居すなわち、歌舞伎の台詞を団十郎風にとか、「名場面、名セリフ」を指南。
「七段目」、「蛸芝居」、「蔵丁稚」、「質屋芝居」まさに、歌舞伎は誰もが知ってる娯楽だったんですな。

一目惚れした時は、そっとたもとへ和歌など入れる(自作のものならなお良いと)
あれは女性からだったけど、「崇徳院」さん、日常からああいうことはあったんですな。

江戸の色男といえば、歌舞伎十八番でお馴染みの「花川戸の助六」さん。
現実的に選んだ「男の中の男」「江戸の三男」・・・・それは、
火消しの頭(カシラ)、力士、与力、の三職でおます。

「火事息子」の息子が火消しに憧れるのも、「花筏」「幸助餅」などでほん身近に関取が、
与力がでてくる上方落語はなかなか思いつきませんが・・「二番煎じ」で番屋にくるのは与力?
「佐々木裁き」で奉行の案内役は与力?あまり自信がないですな。

まあ、読んでいて、落語の世界が活き活きと、実際に喜六、清八、甚兵衛、源兵衛さん、
旦那さんに、定吉、亀吉、おもよどん、お鍋どん、・・まあ、これは上方落語でおますけど。

まんざら、落語の世界が創られたわけではなく、時代考証はすべて真実なんですな。

落語の世界にタイムスリップのつもりで、江戸の世界へ、おもしろおますで・・。


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恋する歌音(カノン)~佐藤真由美

2012-08-19 05:42:27 | 本の少し
恋する歌音 こころに効く恋愛短歌50 (集英社文庫)
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集英社

☆☆☆



短歌とエッセイも素敵だが、挿画がおしゃれ。


アンチークレースのリボンを思わす、帯の装飾・・・これだけでも手元に置いときたくなる。

古今の名歌50に、佐藤真由美さんの歌が応える。
今も昔も、想いは同じ・・・・・古き万葉の時代でも、恋する歌音(カノン)

カノンとは、与えられた一声の旋律に対して、あとから他の声部が、一定の間隔をおいて、
忠実にまねていくか、同時に出発した他の声部が、ちがった法則にしたがって(たとえば原主題を
拡。大して)、まねていく音楽である。・・・・
(高校一年の時使ってた、属啓成著、「楽典と楽式」より、物持ち良いでしょう・・・この本、私の音楽でのバイブルです。)


では、このカノン形式にしたがって気にいった歌音をご紹介すると・・・。


[恋はクールに]

君待つと我が恋ひをればわが屋戸の すだれ動かし秋の風吹く 額田王(万葉集)(8世紀半ば頃)

メール打つ手が震えても あなたにはわからないのがなんか悔しい 佐藤真由美


[せつない片思い]

われを思ふ人を思はぬむくいにや わが思ふ人の我をおもはぬ よみ人しらず(古今和歌集)(905頃)

あの人に会うかもしれない それだけで選んだ服をきょうも着ている 佐藤真由美


[不倫は蜜の味]

明治屋に初めて二人で行きし日の 苺のジャムの一瓶終わる 俵万智(1997年)

略奪はしません お借りするだけです 返すかはまだ決めてませんが 佐藤真由美


[言わなかった言葉]

かの時に言ひそびれたる 大切の言葉は今も 胸にのこれど 石川啄木(1910年)

ああ言えばよかった メール打ちかけて 消してわたしは短歌を作る 佐藤真由美


[言葉にしなきゃ]

恋ひ恋ひて逢へる時だに 愛しき言尽くしてよ 大伴坂上郎女(万葉集)(8世紀半ば頃)

言葉より気持ちが大事 そんなこと 仕事のときは言わないくせに 佐藤真由美


[変わらぬ想い]

月やあらぬ春や昔の春ならぬ わが身ひとつはもとの身にして 在原業平(古今和歌集)(905年頃)

夏なので夏の感じを思い出す 去年はここにいなかったけど 佐藤真由美


[正妻の孤独]

嘆きつつ独り寝る夜の明くる間は いかに久しきものかは知る 藤原道綱母(蜻蛉日記)(975年頃)

泣きながら眠っていつも朝だけが わたしを裏切らずに来てくれる 佐藤真由美


[颯爽と生きる]

あっさりとカシミアセーター着くずして 自転車に乗るように生きたし 松平盟子(1990年)

渡ろうとする信号が全部青 そんな日もある 忘れてたけど 佐藤真由美


[何回しました]

一度だけ本当の恋がありまして 南天の実が知っております 山崎方代(1980年)

この恋が本当の恋だといいね 最後の恋にならなくっても 佐藤真由美


[われても末に]

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院(詞花和歌集)(1151年)

十年後でも会いたいと あの店で泣いた夜から九年がたつ 佐藤真由美




【拡大カノン】【縮小カノン】【無限カノン】【循環カノン】【逆行カノン】【転回カノン】と色々あるが、
今、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を聴いています・・・・。

今も昔も、想いは同じ・・・・・古き万葉の時代でも、恋する歌音(カノン)



言葉だけの世界に入ってしまう短歌だけに、ところどころにある挿絵は心の中に色が冴える。

挿画はすべて・・・山口由紀子さん



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いっこく堂・スーパーライブ2012~浪切ホール

2012-08-18 23:10:08 | 浪切亭落語

今日は、久しぶりのいっこく堂さん。
嫁さんと、名人芸・愉しんできます。



一、Mr・チョップリン・・・・・・「奇術、バルーン」

華奢なからだつきのおじさん、本日の前座、奇術、バルーンのMr・チョップリンさん。

色つきスカーフを使ったり、風船を使ったりの笑いたっぷりのマジシャン。
でも、声が小さくシャイな芸風で、大きな会場ではなくこじまりとしたところではうけそう。

最後のバルーンの中に身体全身を入れる芸でも、思っていたより地味で感嘆は少ない。
やはり、オリンピック観たあとでは、体力勝負は何をしても損ですな。


二、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「師匠と」

師匠(お人形)と登場。

お客さんは、夏休みなのか小学生からお年寄りまで幅広く、
夫婦連れも多いが案外女性だけのグループがあり、7割りが女性。

師匠に言われて、腹話術の歴史をひも解くいっこく堂。
今の子供には、腹話術といっても死語なんでしょうな。

正面に大きなスクリーンがあり、そこにいっこく堂さんの上半身が大写しに。
前から2列目だが、気が付くと本人よりもスクリーンをつい見てしまっている。

挨拶を兼ねて、いっこく堂さん、舞台を下りて、一階会場を師匠とトークしながら一周。
握手をしたり、間近でみれたことで一気にファンの心を掴む。

目の前で見たが、師匠が話すとどうしてもいっこく堂さんの口元をみてしまう。
でも、大きく動く師匠の顔の表情に感激。


三、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「ひとりでの腹話術」

人形が無くても、腹話術はできると・・・・コント風に。

「おとなしい目覚まし時計」では、遠慮がちに起こす目覚まし時計を。

「高圧的なナビ」では、反抗的で言うことを聞かないナビを。

「エコな洗濯機」では、洗剤の量、水の量など、細かに音声で適確に指示してくる。

まるでコント、口を動かし、声を出していれば、まさに落語である。
前に見たときは、そこそこの時間をとっていたが、今回はたまさん風のショート落語。

喋らないものが喋る・・・・椅子でも、机でも、扇風機にテレビ、何もかもが喋りだしたら、
「重いのクサイ尻のせるな」、とか、「今年の夏はクーラーの替りに働きづくめや」など
不満たらたらなんでしょうな。

でも、このコーナーの発想自体、いっこく堂さんの笑いのセンスでおますな。


四、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「サトル、いっこく、ジョージ」

一番楽しい、人形を使っての会話。

いっこく堂さんのたのしさは、いっこくさん個人ではなく、
一座としての各役者の全員での舞台のたのしさである。

早口でしゃべり、ツッコミ役の、「サトル・シアトル・トンデール」

吉祥寺出身で、ゆっくりでボケ役、「吉 助氏」こと、ジョージ君。

この、キャラクター性が会話を拡げ、腹話術というのを忘れて、
仲の良い仲間がじゃれあっているようなサトルとジョージ君といっこく堂の会話。
あたかも、三人漫才を聞いているような、その世界へ運んでくれる。

腹話術のスキルだけではなく、会話の素晴らしさに感心。

キャラとしては、あとででてくる田五作こと「カルロス・セニョール・田五作」が
私の一番のお気に入りですが・・・・。

五、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「ものまね・オンパレード」

新コーナー、師匠曰く、腹話術かものまねか解らぬものだが・・・と。
6位からランキング順に紹介。各人形が、よく似ていて力作。

6位、谷村新司の「昴」、
5位、殿様キングスの「涙の操」、
4位、スキャットマンの「ぴーぱっぱらっぽっぽ」
3位、秋川雅史の「千の風になって」、
2位、米良美一の「もののけ姫」、
1位、和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」

歌の紹介の間(いっこく堂さんが次の準備をする間)で、
「カルロス・セニョール・田五作」、「オペーラ・にんげん・ジャ・ねぇ」
「五川 猿の助」、「ミス・スカーレット」らがスクリーンにでてきてお喋りを。

そのスクリーンの中では、野口五郎さん、西城秀樹さんも登場。

何度もでてくる、田五作さんなんかは登場するだけで笑いが・・・凄い。


そして、最後に、松山千春「長い夜」


六、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「アンコール・腹話術講座」

最後に、「こんにちあ」を衛星中継でレッスンを。

たくさんのゲストの歌手の方と、劇団員というか各人形総出演の舞台
あっという間の、一時間10分、思わず顔がほころびて愉しめましたで。


いっこく堂・スーパーライブ2012
2012年8月18日(土)午後2:00開演
岸和田市立浪切ホール

一、Mr・チョップリン・・・・・・「奇術、バルーン」
二、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「師匠と」
三、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「ひとりでの腹話術」
四、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「サトル、いっこく、ジョージ」
五、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「ものまね・オンパレード」
六、いっこく堂・・・・・・・・・・・・「アンコール・腹話術講座」



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娘がみつけたちょっとした幸せ

2012-08-17 21:28:01 | 街で
娘がみつけたちょっとした幸せ




カールに、カールおじさん を見っけ。

家族一同、大喜び・・・・。

見つけたのは娘、でも買ったのはお父さんです。




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何度も読みたい広告コピー

2012-08-16 05:29:15 | 本の少し
何度も読みたい広告コピー
クリエーター情報なし
パイインターナショナル

☆☆

VILLAGE VANGUARD(ヴィレッジ バンガード)で購入した本。

大型書店では、どのコーナーにあるのかも解らない本。
そんな、普段読むこともない、遭遇することもない本に出会うには便利な店である。

そこで、手にしたのがこの「何度も読みたい広告コピー」
帯には、「コピーライターの実力は、ボディコピーに表れる」、と。

ボディコピーという言葉も初めて知った、
新聞・雑誌・ポスターなどの広告で。商品の機能やコンセプトを伝えるものらしい。

【顧客目線型】【企業・商品メッセージ型】【第三者メッセージ型】【物語型】
の四つのカテゴリーに分類されて紹介されている。

そのなかで、お気に入りが二つ。
(抜粋しては良さが伝わらないので、長文ですがそのまま)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

死ぬのが恐いから
飼わないなんて、
言わないで欲しい


おうちを汚すから飼わないというなら、
犬はお行儀を身につけることができる。
留守がちだから飼わないというなら、
犬はけなげにも、孤独と向きあおうと努力する
かもしれない。貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

だけど・・・死ぬのが恐いからって言われたら、
犬はもうお手上げだ。 すべての犬は、永遠じゃない。
いつかはいなくなる。 でもそれまでは、
すごく生きている。 すごく生きているよ。
たぶん今日も、 日本中の犬たちはすごく生きていて、
飼主たちは、 大変あつくるしくって、
幸せな時間を共有してるはず。

飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。 犬たちは、
あなたを悲しませるためだけにはやっては来ない。
あなたを微笑ませるためにだけにやって来るのだと。
どこかの神様から、 ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、 人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますと。


日本ペットフード
CW・CD・・・児島令子

実はこれ、ペットフード会社の新聞の企業広告なんですよ。

我家の愛猫が亡くなって49日が過ぎましたが、
いまだに遺骨と写真の前には、ペットフードが供えられています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シアワセのための23のことば

ひとつ、 晴れを信じて、なるべく傘はもたないこと。
ひとつ、 夢の中では、 仕事をしないこと。
ひとつ、 遅咲きでも、 咲いておこう。
ひとつ、 イエスかノーか迷ったら、 ニャーと答えてみる。
ひとつ、 そこに山があっても、 のぼりたくなかったら、 のぼらない。
ひとつ、 たとえウソをついても、 本当にすればウソツキじゃない。
ひとつ、 天は 人の上に青空をつくり、 人の下に大地をつくった。
ひとつ、 千里の道も、 スキップしてゆこう。
ひとつ、 隣の芝生が青かったら、遊びにいっちゃう。
ひとつ、 ひとりが淋しいうちは、ふたりでも淋しいよ。
ひとつ、 夢は近づき過ぎると見えなくなる。
ひとつ、 カンちがいも才能だ。
ひとつ、 雀の子、そこのけそこのけ、わたしが通る。
ひとつ、 あきらめが早いって、切り替えが早いことでもある。
ひとつ、 売られたケンカは、いまお金がないから、と言って買わないこと。
ひとつ、 つまんない時は、つまんない顔をしちゃえ。
ひとつ、 時には家出をしてみる。一人暮しでも・・・・。
ひとつ、 総理大臣になったら、やりたいことが3つある。
ひとつ、 努力も大事だけど、直感も重視する。
ひとつ、 女の一生は、男の十年。
ひとつ、 よくばりは、幸福のはじまり。
ひとつ、 人にやさしく、自分にいちばんやさしく。
ひとつ、 後ろ向きも、後から見たら前向きだ!

着がえよう。

オンワード
CW・CD・・・三井明子


これは、アパレルの雑誌広告、「服を着がえることで、気持ちも着がえましょう」と
ブランドの23区にちなんで23句、23のことばで身近のシアワセを共感させる。

ひとつ、ひとつ、と読み上げていくと軍隊勅語みたいですが、
そうだなぁ・・・と、ケセラセラの精神にからだの力が抜けていきますな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな、ボディコピーのおもしろい広告が100以上紹介。
読むのが億劫なボディコピー、読んだ時点で、読者はトリコになっていますな。


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権太楼の大落語論

2012-08-14 06:53:24 | 本の少し
権太楼の大落語論
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彩流社

☆☆☆

あの権太楼さんが、歯に衣を着せず、想いの限り落語を語る。
マスコミで売れている芸人より、自分は「寄席の噺家」との自負をもって、
敵をつくろうと何をしようと、何の気負いもなく、大きな落語の未来を語る。


最初に印象に残ったのは、NHKの新人落語コンクールで、小朝さんに最優秀をさらわれた時、
あとから、考えれば、自分自身、他人の落語って見えてなかったということ。
あのころは、まだ、二つ目の時代には他人の落語のことは見えない。

正直いっていまでも見えないやつは見えないんだと。
そういうやつがね、「何だ、あいつが」とか「なんだよ、面白くも何ともねぇじゃねぇかよ」
って言っているような人はね、売れてないんです,と手厳しい。


また、落語界というのはピラミッド社会ではないんです・・・と。

一本の細い蜘蛛の糸が天から垂れていて、それを落語家さんたちが一所懸命よじ登っていくんです。
そして登りきったやつがスターになったり、看板になったりするんです。あとは砂利。
その糸を登りきるのがいつになるか誰にもわからない。二十代でくるか、四十代でくるか、
七十代でくるかほんと誰にも解らない・・・と。・・・・ほんと個人営業の塊、
あるとこでは、落語家さん協会に入って結束しているようにみえているが
、実はこの落語協会というのは「合羽橋」(大阪でいう道具屋筋か)、道具街なの。
同じようなもの売っているようで、「うちは鍋専門、包丁専門」といろんなものがある・・・名言、
逆に言えば、他との違いを明確にださなければ、客はつかないということ。

トップをはしるのはしんどいことでしょうが、もう年代的にもトップをはる位置・・・・
これからの落語界のリーダーという意味でで、小朝、権太楼ということにというインタビューに対し、

いやいや、あのね、落語界のためには、大局的に眺めれば、
小朝・正蔵の体制になってやらせてみてもいいかもしれない・と。
というのも、この世界は猿山と同じなんです。猿山では共和制は無理なんです。
昔から思っていることなんですが、俺たち落語家というのは、喧嘩が弱いやくざなんですよ・・(笑い)。

そして客にも苦言を・・・「誰それは、落語が下手というのは、言ってはいけない」と、
「嫌いだにとどめておきなさい」・・・・・好き嫌いで落語を聴くのは良いけれど、「下手」というのは、
己の中にある「嫌い」だっていうセンスがそう言わせているだけなんだと・・・。

同じ師匠関係でも、相撲の世界とは正反対、落語界にはスカウトなんていない、その人が好きで入っただけです。
上手い人、才能のある人が落語家になったのではないと・・
この世界「プロになりなさい」と言われて、落語の上手いやつが請われて入る世界ではないと、あからさまにでも真実を語る。

また、風間杜夫さんや、矢崎滋さんの落語に対しても、「好きにおやんなさい」とでも交流戦はやりません。と断言。、
だって、所詮私たちのグランドには立てない人たちですよ、。
俺たちはプロ、東京ドームの巨人軍、神宮のこっち側、草野球と同じグランドではやらない。

「俺たちは何年修行をしていると思ってるんだ。落語なんて誰にでもできるんだって・・・。」
普通は恥ずかしくて入ってこられないだけど・・・と。

寄席芸人としての、信念というべき思いが随所に表れる、権太楼さんの落語論。
東京の噺家さんたち、心強いリーダーをお持ちですな・・・・・・。


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あんけら荘夜話~桂文枝

2012-08-12 05:54:25 | 本の少し
あんけら荘夜話
クリエーター情報なし
青蛙房

☆☆

桂小文枝さんが、五代目桂文枝さんを襲名後三年半経って出版された本。
襲名されたのが平成四年、丁度二十年前のことである。

はんなりとした芸風で、リズミカルなあの独特の鼻にかかった声は今でもきっちりと思いだすことができる。

でも、この本で一番びっくりしたのは、本人曰く、しゃべりの呼吸(イキ)とかはすべて五代目の松鶴師匠です。
聞きはる人が聞くと、「五代目によう似てるな」というてくれはります。
ご自分の十八番である「鮒弁慶」、「天神山」、「植木屋娘」すべて五代目さんの呼吸をいただいていると。

そういえば、鶴二さんが、笑福亭と文枝一門とはネタがだぶってますと、
「天王寺詣り」、「稽古屋」、「蛸芝居」、「船弁慶」、に「天神山」、「三枚起請」、「口入屋」、そして「三十石」

今の鶴二さんが、はんなり目指しているのも、けっして笑福亭から離れたもんでは無いんですな。


代四章 小文枝の春で、「あやめ」から「小文枝」になる途中に別の名前を名乗っていたと。
なんと、それは「笑福亭鶴二」はん。

肺結核で闘病生活を送って、退院してからはしばらく寄席にはでていなかったのだが、、ある時、「勉強がてらの喋ってみるか」と声をかけられたのだが、そのとき、まだ亡くなった五代目松鶴師匠の預かり弟子のままで、正式に文枝師匠の元に復帰もしていないので「あやめ」では都合が悪い。

お囃子の中田つるじさん・・・この方元々五代目松鶴の弟子で「笑福亭鶴二」という噺家さん。
「ほかの名前つけて、さしさわりがあったらいかんさかい、わしの名前をつけときいや」と、
そんなことで、二、三回、「笑福亭鶴二」という名前ででたことがあるんです・・・と。

歴史ですな・・・。

松鶴と小文枝、小文枝と鶴二、まんざら今の鶴二さんの十八番が「船弁慶」「口入屋」「稽古屋」と、はんなりしていて、五代目文枝師匠に似ているのも、なんかのご縁なんでしょうな。

このまえ、六代文枝筆頭に弟子たちが五代目文枝を語る本がありましたが、
この本は、逆に五代目からみた、文枝一門の弟子たちも・・・・・・・・。

四天王のお一人である文枝師匠が、入門当時の昭和二十二年からの十年、そして二十年はまさに、上方落語の復興の基礎を築かれた様子が事細かに語られている。



六代文枝襲名にあたり、是非読んでおかれること、お勧めいたしやす。




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昭和元禄落語心中・1・2~雲田はるこ

2012-08-09 05:43:57 | 本の少し
昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN)
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN))
クリエーター情報なし
講談社

☆☆☆

先週、本町の紀ノ国屋で、雑誌ダ・ヴィンチに今年上半期のBEST本の紹介を立ち読み。
そこにあった漫画部門でBEST1が、この「昭和元禄落語心中・1・2~雲田はるこ」。

初めての経験、聞くのも恥ずかしいので、漫画コーナーで探すことさがすこと
今回、男性コミックと女性コミックに分かれていることも初めて知った。

この本、落語なのに、女性コミックで、表紙にもあるように、師匠の有楽亭八雲がかっこ良い。
華奢で、インテリっぽくて、着流しの着物が似あう大名人の噺家さん。
失礼ですが、普段、周りにおられる上方の噺家さんには、皆無(それが漫画か)。



・・・・・第二巻にある、あらすじからの抜粋・・・・・

満期で出所の模範囚。だれが呼んだか与太郎。
昭和最後の大名人・八雲がムショで演った「死神」に出会ったのが運のつきで
生きる道は噺家と決めていた。

弟子などとらぬ主義の八雲師匠。
惚れて泣きつく与太郎をあろうことか子犬を拾うがごとく弟子にした。

とはいっても師匠はなんにも教えてくれねぇ。
見かねた小夏に稽古をつけてもらってびびりながらも与太郎は高座の真似事。

それに寄席は、いつだって 駄目なやつにも優しいんだ・・・・・。


筋立ても、落語世界どっぷりでおもしろくて、
帰りの快速の中の30分で第一巻を読んでしまう。

だが、その時間以上の感動、充実感あり、バカにはできない、
改めて漫画も捨てたもんではないと認識した本との出会いでおました。


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若き餓エーテルの悩み・桂文紅日記

2012-08-07 05:20:57 | 本の少し
桂文紅日記 若き飢エーテルの悩み―清く、正しく…面白く
クリエーター情報なし
青蛙房

☆☆

今の文我さんが編集した、桂文紅さんの日記。
飯食えんでと、終戦後の昭和32年から36年の五年間の日記である。

真面目な文紅さんと、チャラポランな我太呂(後の三代目文我)が一緒に生活しているが、
落語という共通点はありながら、いきざまにはお互い正反対の様な、
でも、文紅さんも、パチンコに明け暮れ、もう止めようと心にことある毎に誓っているが、
何度も誓うというのは、いつも止めることができなかったということで、意思の弱さを感じる。

その割には、我太呂さんの行動、主観の違い、金の貸し借りと、後輩の森乃福郎へのライバル心とか
常にイラつき、そして、周りの噺家さんの出来ばえには敏感で、常に自分との比較で、一喜一憂している。

くじける年の瀬に、自分は何が楽しみに過ごしているのか、落語あるのみ。
生きて今日ある事を、心より感謝する。・・読んでいると怖くなるぐらい心の悩みを叫んでいる。

しかし一方、インテリで筆が立ち青井竿竹のペンネームで新作落語も多く創り、
「テレビ葬式」なんぞ読めば、三枝落語のお手本みたいな話である。

一方、ただ、若き噺家の心の悩みを知るだけではなく、
当時の、落語会の様子、出演者と演目、そしてその出来具合が事細かに書かれており、
四天王が活躍しだす頃の、貴重な資料である。

でも、これを読んでいると、今の四代目文我さん、三代目文我さんより、文紅さんにだぶってしまう。
まあ、そういう意味もあっての、文我さんの編集か・・・・・・・・。

「若き餓エーテルの悩み」・・・清く、正しく、・・・・面白くでおます。


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桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行~天満天神繁昌亭

2012-08-04 23:08:51 | 天満天神繁昌亭

今日は、六代目文枝襲名披露の特別興行に繁昌亭へ。


六代桂文枝さんの一枚看板。

鶴瓶さん、福笑さん、文太さんと役者揃いの顔ぶれと、
三枝さんのパワーアップした六代桂文枝さんの高座を楽しみに・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂三段・・・・・・・・・・・「HOW TO プレイボーイ」(三枝作)

客席に変な女性がいて、めちゃくちゃ。

例えば、モテる為の、プレイボーイ指南を受けて喫茶店へ、
ウェイトレスを口説くのに「何を注文するんやったかいな」の三段さんのセリフに、
「コーヒー、一杯」と、いちいち大きな声で受け答えする、ひどいもんで、落語が無茶苦茶。

でも、三段さん平静を装って、我慢の高座。
凄いさすがプロ。・・・無視していっきに最後まで。

「ヘンな客、対処法」の一席。
三段さん、ご苦労様でおました。

 
二、桂三扇・・・・・・・・・・・「又も華々しい華燭の典」 

なかなか、おもしろい噺。
再婚どうしの結婚披露宴で、でてくる学校の恩師、職場の上司、友人の各スピーチが
さもありえるいうぐらい、話術のキャラで愉しめる。

人物観察に、三扇さんのウン十何歳の人生経験が活きている。
三扇さんの創作落語・・・・・おもしろおましたで。


三、桂坊枝・・・・・・・・・・・「野ざらし」

坊枝さんの元気な、得意の「野ざらし」、元気、元気で愉しい。
へんな客も圧倒されて、シュンとするぐらい会場に響き渡る大きな声。

声の大きいのは、落語家の必須条件、大切な武器ですな。 


四、笑福亭鶴笑・・・・・・・「立体西遊記」

いつ見ても楽しい、子供に戻ることができる鶴笑さんの高座。

小さい頃に、「何々ごっこ」といって遊んだ時を想いだす。
幼子の心に戻してくれる、ほのぼの落語。
鶴笑さんは、上方落語の宮崎駿だ・・・・・・(ちょっと、誉め過ぎか)。

 
五、桂三風・・・・・・・・・・・「のどか村駐在所」 

一番、「三枝」さんの創作を継いでいるような、三風さんの落語。

変に捻ったところもなく、田舎の林間学校へ行った様な、のんびり感がある。
師匠が、文枝になって、三風には「文」も「枝」も一字も入ってない。
いっその事、三と風の間に、枝を入れてもらって、「三枝風」というのはどうかと、

まあ、一番、三枝風の芸風を継いでるのは、三風さん。
いつか、三枝襲名の日が来るのか・・・・・・。


六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・「癇癪」

今日午前中、師匠松鶴の墓参りに行ってきたとこです、と。

先ほどの鶴笑が最後に松鶴を病室で世話した者で、
そのときの、師匠のいらちの言動のマクラから落語へ。

言い間違いの多いこと
火傷に「オロナミン℃」取ってこい。「おまえは、ラベルが低い」
「あいつ、車をガードルにすりよったんや」、など
年寄り、独特のカタカナ「エネルギー体質」・・・・で弟子を悩ませる。

ある弟子が、そんな師匠の理不尽な言動に嫌気をさして落語家を辞めようというハナシ。


鶴瓶さん、全編、あれこれ松鶴師匠に、弟子時代を回想しながら「おやっさん」を懐かしむ。
墓参りの思いのこもった一席、「癇癪」でおました。
 

七 襲名披露口上・・・・春之輔、きん枝、文枝、福笑、鶴瓶

一番、真面目な口上が、きん枝さん。
ボケ役が、なんと、春之輔さん。
ちゃちゃ入れが、福笑さん。
ツッコミが、鶴瓶さん。

皆さん、役目を意識しながらの、口上に、笑顔で、振り返る文枝さん。

六代文枝誕生でおます。 


八、笑福亭福笑・・・・・・・「今日の料理」

TVの中華料理番組を・・・。
「こまかいこと、こだわらない。おおまか、あるよ」

といいながら、作り上げる料理。
福笑さんの創作落語は設定がユニーク。

三枝、いや文枝さんとはひと味もふた味も違う、
福笑さん、爆笑こってり風中華味でおました。

 
九、桂文太・・・・・・・・・・・「足あがり」

高座に上がるなり「待ってました」の声がかかる。

暇をだされて、首になるということを、足あがり、と。

創作落語が続く中、古典落語を・・・・・・・笑いのテンポは落ちるが
逆にそれが心地よい、ゆったりと時が過ぎる一席・・・・さすがでおますな。

そんな文太さんに、ある落語会で、洒落で「七代目」の声が、かかっていましたな。

 
十、桂文枝・・・・・・・・・・・「芸者ちどり24才」(三枝作)

文枝襲名に対するご挨拶と御礼から・・・。

落語の師匠はもちろん、小文枝ですが、
芸人として目標にしてきた方が三人、おられます。
お一人が、「花菱アチャコ」さん、あのほんわかとした雰囲気
「西条凡児」さんの、日常を題材にした、噺っぷり
「藤山寛美」さんの、間、そんな芸人を目指してやってきました、と。

今、三枝さん(文枝)の芸風を見ていると、まさにそのご三方の良いところを捉えておられるような・・
目標としている方に、迷いもなく近づけたことが、新たな三枝創作落語の誕生に繋がったんがでしょうな。

噺は、美人の芸者「ちどり」さんと、90才の「トキ」ばちゃんがくり広げる温泉宿でのお話し。

途中、「どんどん節」で、下座の、中田まなみ、はやしや律子のえぇ声聴けましたな。



賑やかに、終演した、桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行でおました。



桂三枝改メ六代桂文枝襲名披露特別興行
2012年8月4日(土)午後1:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂三段・・・・・・・・・・・「HOW TO プレイボーイ」(三枝作) 
二、桂三扇・・・・・・・・・・・「又も華々しい華燭の典」 
三、桂坊枝・・・・・・・・・・・「野ざらし」 、
四、笑福亭鶴笑・・・・・・・「立体西遊記」 
五、桂三風・・・・・・・・・・・「のどか村駐在所」 
六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・「癇癪」 
仲入
七 襲名披露口上・・・・春之輔、きん枝、文枝、福笑、鶴瓶 
八、笑福亭福笑・・・・・・・「今日の料理」 
九、桂文太・・・・・・・・・・・「足あがり」 
十、桂文枝・・・・・・・・・・・「芸者ちどり24才」(三枝作)

三味線・・中田まなみ、はやしや律子、鳴物・・桂枝三郎、笛・・桂あさ吉





12-33-165 


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落語はライブで聴こう~八木忠栄

2012-08-02 00:19:18 | 本の少し
落語はライブで聴こう
クリエーター情報なし
新書館

☆☆☆

よくある、落語の紹介、落語家の紹介、そして演目の紹介などをしている本の中で
一番波長のあった本である。

落語そのものを楽しみ、その世界を私の前へ導いてくれる、
そんな噺家を評価している。
決して過去の名人を褒め上げているのではなく、現実に落語を聴き、
その一期一会を書き留めたものである。

落語はライブで聴こう。・・・・・・・・

本に載っている噺家さんの中で、既に、吉朝、談志があの世へ旅だっているが、
その他の方は、7年間の間に成長、更に活躍されている人ばかりである。
(小三治、円窓、三枝、権太郎、さん喬、馬生、鶴瓶、ブラック、志の輔、小朝
小米朝、昇太、文我、こぶ平、志らく、喬太郎、白鳥、談春、彦一、花緑)の方々。

「寄席は落語を聴くんじゃなくて、その人を聴くところです。
噺は何を聴いてもいい、その噺家を聴くんです。」
との小三治さんの言葉は、作者の中で息づいているというが、
まさに私も同感でおます。

そのひとならではの味付けや工夫とはどんなものか、
「誰々が、何々を、どんなふうに演るか」
一期一会の楽しみは、すなわちライブの楽しみである。

落語はライブで聴こう。

まさに、この一言でおますな。

八木忠栄さんの、もう一冊の落語本「ぼくの落語ある記」、どこかでみつけなければ・・・。


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