ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

2009年・ごまめのBEST落語

2009-12-31 18:27:49 | 年間BEST・・・・
ついに、今年も、あと少しで終わり。

今年は、82公演、373の噺を聴きましたが、



なんと言ってもさん喬師匠の「柳田格之進」に大感激・・・。
落語を聴いて嗚咽したなんぞ、今までになかった経験。
終わったあとに、客席から、「おおあたり」の声・・・
そんな舞台に出合えたことに、すなおに幸せを感じましたな。

それと、前座クラスの若手が会うたびに、お上手に・・・。

福丸さん、生寿さん、吉の丞さん、喬介さん、二乗さん、
雀太さん、呂竹さん、雀五郎さんに、そして一番の伸び盛りは、佐ん吉さんですか。

前座さんの充実で、開口一番から、愉しめる落語会が増えましたな、めでたし、めでたし。


では、今年一年の中から、個人的な好みが大いに入った、BEST30・・・。

鶴二さん、梅團冶さんは贔屓だけに、どの演目もBEST入りするので、
今年は、噺家さん一演目にいたしました。
まあ単にごまめの、ひいき目と偏見と、お目溢しを。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2009年・・BEST30

01・・・さん喬・・「柳田格之進」・03・28・・・落語の奥の深さに打ち震える、幸せ。
02・・・春團冶・・「代書屋」・・・・・01・06・・・弟子への最高のお手本を披露。。
03・・・鶴二・・・・「天狗裁き」・・・11・01・・・ネタおろし。今年最高の出来。独演会にあてるなんぞ凄い。
04・・・雀々・・・・「不動坊」・・・・・01・11・・・ビジュアル感たっぷりで、枝雀師匠、彷彿。
05・・・松喬・・・・「百年目」・・・・・03・07・・・船場の商売の性根を教えてくれる。
06・・・文華・・・・「近日息子」・・・05・23・・・なぜか噺家ではなく、落語家と呼びたい文華さん。
07・・・文太・・・・「らくだ」・・・・・・02・08・・・紙屑屋の一人芝居、最高
08・・・こごろう・「素人浄瑠璃」・03・08・・・枝雀師匠と南光師匠の、いいとこどり。
09・・・梅團冶・・「代書屋」・・・・・06・16・・・サゲ以外は、全て春團冶師匠と同じ。
10・・・九雀・・・・「青菜」・・・・・・・07・18・・・九雀さん、完成度、完熟度、100%の青菜。
11・・・福團冶・・「藪入り」・・・・・06・20・・・大あたりでおます。人情噺に感動。
12・・・三喬・・・・「へっつい盗人」11・21・・三喬さんの作ぼん、大好き。
13・・・かい枝・・「堪忍袋」・・・・・05・02・・・女房の言い分、亭主の言い分、かい枝さん凄い。
14・・・生喬・・・・「雑穀八」・・・・・02・11・・・江戸っぽくて、粋。
15・・・喬太郎・・「粗忽長屋」・・・03・28・・・このファンタジー噺を、江戸の粋さで。
16・・・三三・・・・「不幸者」・・・・・01・18・・・高座に上る姿、美しい。逸材・
17・・・吉坊・・・・「蔵丁稚」・・・・・04・28・・・吉坊の芸の奥行そのものを知った。
18・・・宗助・・・・「不精の代参」・06・20・・・宗助さんの味、癖になりますな。
19・・・染雀・・・・「質屋芝居」・・・07・26・・・初めて聴いたネタのように新鮮に聴こえた。
20・・・雀松・・・・「小倉船」・・・・・02・21・・・良い出し物、感謝ですな。
21・・・銀瓶・・・・「七段目」・・・・・12・11・・・銀瓶さんファンになりそう、七段目。
22・・・竹林・・・・「親子酒」・・・・・03・01・・・江戸の粋さを感じる。
23・・・文三・・・・「七度狐」・・・・・12・04・・・リアルな総天然色の七度狐・
24・・・八天・・・・「お神酒徳利」・・05・16・・凄い、おもしろい、贔屓に。
25・・・遊喬・・・・「住吉駕籠」・・・・・04・05・・・骨太の笑福亭の味、たっぷりはまりますな。
26・・・吉弥・・・・「遊山船」・・・・・・07・04・・・人気を勝る実力・・・凄い。
27・・・都・・・・・・「堪忍袋」・・・・・・01・17・・・夫婦の台詞、言葉が自然。
28・・・鶴瓶・・・・「死神」・・・・・・・・07・18・・・鶴瓶工務店リフォームの「女性の死神が登場」
29・・・小つる・・・「正月丁稚」・・・01・17・・・正統派、じっくり聴かす。
30・・・仁智・・・・・「源太と兄貴」・02・22・・・「源太ぁ、どないなっとんや」のフレーズが頭に残る。




今年、一年、ごまめのいちょかみに、おつきあい頂きありがとうございました。
来年は、元旦の一心寺亭から、笑い初めでおます。



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落語納めはやはり鶴二さん~毎日寄席

2009-12-30 23:17:54 | 笑福亭鶴二


今年も、残るところあと二日。
午前中、窓のガラスをきれいにしてから、難波の徳徳亭ヘ。

今年の、落語納めは、やはり鶴二さんですか。


難波の千日前を入ってすぐ、徳屋の看板、上方ビルがすぐ見える。



今日は、22人の大入り満員。・・・・・・鶴二さんの人気、高潮の証。



後にある、徳徳亭の額・・・どなたの書か気になるとこですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「寄合酒」

これが、終われば、酒宴と気遣いもあっての「寄合酒」。
おせち料理も家で作るのも減った昨今ですが、
日頃料理のした事がない男手がやると、何一つろくな料理はできてこない。

「ぼんぼん かもか おっちゃん こわい」に・・良き時代、良き大阪・を感じますな。

今では、盛り場では、「おっちゃん かもか ねえちゃん こわい」ですな。

年末の忙しい時に集まる鶴二さんファンが22人。
いたって、気軽に、気持良く聴かせて頂きました。

二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「お玉牛」

見台をはずして、丑年にちなんで、「お玉牛」を。
春團冶師匠仕込とか、暗闇での仕草、いたって粋で上品。

こじんまりとした処で聴く落語も良いものですが、
今日の20人が最少と違いますか、
これ以上少なかったら、こちらの方も、変に気使いすぎて、
笑うにも緊張してしまいそうですな。

今年の最初の落語会は、一心寺で、なんと春團治師匠の「お玉牛」で始り
今年最後の笑い納め、鶴二さんの「お玉牛」で終わるなんて、よろしいな。

落語の神さんに、一年間、笑いを頂いて、感謝、感謝ですな。

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場所を二階に変えての、お食事会・・・・これも付いての2500円。お値打ち。


鶴二さんファンの、橋本さんご夫妻、井上さんに鶴二さん、辻さん親子。


上舞さん、上田さん、キノピーさんと、西尾さんご夫妻。


上舞さんが持って来られた、
1988年、浪花座、鶴児さん時代のパンフレット。



これも、1988年、鶴二さん20才の、大須演芸場のパンフレット。
若き落語ファンさん、チラシ等も大事に保管しておくと
時が経つと、貴重な資料になりまっせ。


個室、貸切で更にくつろげた、二次会のお部屋。


トマトベースのモツ鍋、最後の雑炊まで、これまった、美味しおましたで。


最後に、鶴二さんの音頭で、万歳三唱と大阪締めで、今年一年を、締めくくり。
皆さん、ホンマ、お疲れさまで、おましたな。



徳徳亭毎日寄席
2009年12月30日(水)午後3:00開演
徳徳亭

一、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「寄合酒」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・「お玉牛」


09-82-373

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どくとるマンボウ昆虫記

2009-12-29 14:22:25 | 本の少し

どくとるマンボウ昆虫記
北杜夫
新潮社文庫・・・・100円(昭和43年発売の値段、もちろん今は高いはず)
☆☆☆

本上まなみさんの「ほんじょの虫干」で、初めて読んだ文庫本はと、
本棚から出してきた、「どくとるマンボウ昆虫記」を読み終えた。

今年、遣り残した事が、一つ減って、良かった、良かった。

読むと、懐かしいところと、まるっきり忘れているところ。
人間の記憶とは、いかなるものか、結果から言うと、
昆虫に関しては案外記憶薄く、間の無駄口は、案外覚えている。

昆虫記でありながら、北杜夫氏の人間に対する好奇心が、
ことあるごとに、愉しい文章に乗せて悦ばせてくれる。
改めて読むと、昆虫記プラス人間記の内容。

まさに、私が、エッセイ好きにはまった、バイブルと改めて再確認した本でおました。



どくとるマンボウ昆虫記 (1963年) (中央公論文庫)
北 杜夫
中央公論社

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落語仲間とのクリスマス~高安亭

2009-12-25 23:58:49 | 落語
落語仲間である西尾邸でのクリスマスパーティに参加。
美味しい料理とお酒がいっぱい・・・
出丸さん、遊喬さんも一緒に、愉しい時間を・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


内側のスピーカーは、出丸さんの自作・・部屋の広さに負けない迫力。
会話をしていても、ジャマをしない、・・・臨場感がありながら、ナチュラルな音。

その前の、カッコいい、オートバイとトロフィーは、息子さんのん。
長男さんは、なんと全日本のチャンピオン。


落語仲間と、遊喬さん、出丸さん。

ビンゴゲームでは、噺家さんの手拭が、いろんな方のが選べる。
100人用を、十数人でしたので、ビンゴはなかなか、。
でも、一人出だすとバタバタと・・・ごまめは当らず、まこっと残念。


手前が西尾さんの旦那、一番奥が奥さま。
机に並んだたくさんの料理とお酒、美味しおましたで・・。


3階にある、常設の高安亭の立派な高座、
30名は入る大座敷、今年、第二回目を開催の予定。
見台には、遊の字をあしらった、彫物が・・凄い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二次会は、場所を変えてカラオケというところで、
相棒の、I氏が「酔っちぁった」と、いつもお世話になっているので、
今日は、私が介添役で、残念ながら、早めにおいとまする。

でも、久しぶりに、愉しいクリスマスを過せましたな、
皆さん、ありがとさんでおます。
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個性が集う~宵酔落語会

2009-12-20 16:00:55 | 高津の富亭
今日は、午前中は京都ヘ、三時の宵酔クラシックには大阪ヘ帰って来なければ。
福車、出丸、文華、遊喬、この四人の競演は見逃す訳にはいきませんな。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・高津神社の正面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


高座が壊れていてガムテープで補強、いらち俥や動きの激しいのは無理。


・・・・・・・・・・常連さんの50名で、ゆったり目の満席・・・・・・・・・・
・・・・・・・遅れて来られた出丸さん、自らチラシを手渡しで・・・・・。


一、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

最初に遊喬さんが登場。実はまだ、出丸さん、文華さんが前の仕事があり、まだ、来られてないので
まずは私と福車さんの落語を、四人揃った時点でいつもの座談会を。

寒さの話から、右京さんの冬山登山、山はこわいでっせと。
昔、一番高い高座でという事で、富士山山頂での落語会。
誰が考えたか知りませんが、山頂は小屋は無く、神社はあるが、落語なんぞはもってのほか、
寒いは、空気は薄いはで、しゃべっているうちに、酸欠状態で、卒倒。
文華さんも、私も、酸素ボンベのお世話になったと・・・・・・・。

医者の小噺から、「犬の目」ヘ。
無理やり、ギャグをいれて、笑わせようとはしてないが、ほんのりと笑える。
遊喬さんがやる、「犬の目」、「看板の一」など、格調高く、味があって、おもしろい。
この様な、実力が揃うた四人会、出番で色んな方の前座ネタが聴けるのは、楽しみのひとつですな。

サゲは、「電信柱を見ると、片足あげて、おしっこしまんねんわ。」
「あぁ、このまえの手術、メス(雌)は使うてないからな」と新バージョン。


二、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・「粗忽長屋」

マクラは、一番、当たり前ですが、その噺家さんの個性がでますな。
体制批判など、政治色のある外国ジョークといえるような
、福車さんらしい、ひねった小噺を次々に披露。

噺は、「粗忽長屋」・・・最高に、ナンセンス極まりない、落語的世界。
行き倒れの姿を見て、友達といい、その本人の処へ行き、
自分の死体を一緒に引取りに行こうと言う。

「抱かれているのは俺だけど、抱いてるのは誰だろう」

逆も真なりといいますが、「抱いているのは俺だけど、抱かれているのは誰だろう」
では、当たり前すぎて、オチにならない。・・・・言葉とは、不思議なもんですな。

福車さん、ゆっくりと各駅停車のように、笑いを引っぱるというのではなく、
快速急行のように、どんどん話をすすめるが、きっちりと笑いのツボはおさえる。
肩の力は抜けているが、手抜きではない。・・・噺家28年の味ですな。

まだまだ、福車さんの落語、聴く機会は少ないですが、
福車さんの喜六のアホさ加減はどんなんなのか、興味そそりますな。

・・・・・・・・・・・・・・ちょっと長めの座談会・・・・・・・・・・・・・・・

四人揃って、登場。出丸、文華さんがこの前に仕事、そして、遊喬さんがこのあとに仕事。
福車さんは、家で皿洗いの用事を済ましてきたとか。・・・・さすが師走、皆さん忙しい。
まあ、今、昔では考えられないぐらい、仕事が多い。
特に若手。生寿とか福丸、28日間連続で、仕事があるとか・・・
ほんま落語家、特に若手ににとっては恵まれた環境ですな。

遅れてきた出丸さんが配ろうとした、チラシの事から、
落語会の料金について、幾らが妥当かと客席のお客様に聞かれる。
地方へいくと、広島で、楽太郎、小遊三と前座一名、各一席で、4500円らしいが。
結構高い・・・・。東京からの旅費とテレビの露出度か、それでも高い。、

私的には、出丸さんの言う、繁昌亭昼席が基準で。(10人も出て三時間弱で、2000円)
大ホールではなく、普通のお寺などでの、落語会では、1500円か。
中身で言うと、マイク無しで届く顔の表情も分る位の大きさの会場が一番好きですな。

繁昌亭での、夜席も高騰気味ですが、余程の大御所さんは別ですが、
当日2500円、前売り2000円ぐらいが、やはりよろしますな。

メンバーといい、この落語会の1500円、ほんまリーゾナブルな価格でおますな。

続いて、間に出る色物の芸人さんの話に。
大道芸人で、びっくりするような人の列挙。
ハーモニカを全部、口の中へ入れて、吹く人。
気行で硬いパイプを曲げる人。
笛を吹きながら、歌を唄える人。
なぜ、TVで取り上げないのか、見てみたい人ばかりの話でした。

次の仕事の時間が迫っている遊喬さんの中座で、座談会も終了。


三、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天神山」

米朝師匠の、文化勲章受賞の、一門のお祝い会でのはなしでひとしきり。

さて、今日は何にもネタ考えていませんので、「何しましょ。」と・・・。
前回の不動坊といい、久しく演ってないのをすると、スリリングですな。

「天神山」したいですが、三味線も鳴物も無いし、・・楽屋に向って、口三味線、やって貰えますか。
春になると人がぞろぞろ這うな・・・でスタート。
へんちきの源助が、一心寺の墓見に行くところで、福車さんの、口三味線がはいる。
墓の前での、献杯負け呑みまで、ずーっと口三味線、鳴りっぱなし。
果たして、節がおうてるのかどうか解りませんが、ご苦労な事。

そのあと、ユウレイがでるところでは、銅鑼が文華さん、鳴物が福車さん。
こんな天神山、初めての出逢い。・・・ええ、経験ですな。

来春には、本物の三味線で、出丸さんの「天神山」聴きたくなりましたな。


四、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」

時間も迫っているけど、これだけは言わせてと、・・・・今日本当にあったはなし。
三ノ宮の駅で、急いでいる女性が落とした襟巻を渡そうと追いかける文華さん。
そのあとを、その文華さんが、落としたタバコを、渡そうと追いかける女性二人。
駅を四人が、全速力で走っていく、周りの人は、何が起こったのかと思った事でしょうと。
ほんま、今、経験してきた事で。

噺は、「近日息子」を短い版でお送りします・・・。
最初の、暦を買うところ、親父がハバカリヘいくところを割愛。

「イチコロ」からは、最高のおもしろさ。
いつもは、台の上で中腰に立ち上がるのだが、舞台が軟弱と注意があったのか、
動きは抑え目で、その代わり口ではいつも以上に、「ボケ、アホ、カス」の連呼で怒りを補う・・・。

でも、植木屋を見に行くところで、
「こんなに、いつも腹が立つのに、ようつきおうて遊んでますな」と
こんな台詞のところの、文華さん、一番、好きですな。

文華さんに、はまった「近日息子」、今年の最後に、もう一度聴けたなんて、幸せですな。
でも、終演後、キタナイ言葉の表現がありましたこと、お許しを・・・と。
こんな気遣いできる、良識人的、文華さん、ますます好きになりましたな。

まあ、来年も、文華さん目当てに、新しい落語会、増えそうですな。


宵酔落語会
2009年12月19日(土)午後3:00開演
高津宮

一、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
二、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・・・「粗忽長屋」
ちょっと長めの座談会
三、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天神山」
四、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・・「近日息子」

09-81-371


皆さん、忙しくて、スケジュールが合わなくて、
次回は、来春4月18日(日)の予定とか・・・。

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佐藤雅彦は真実をあからさまに~やまだ眼

2009-12-18 01:15:50 | 本の少し

やまだ眼
山田一成&佐藤雅彦
毎日新聞社・952円
☆☆

この本は、毎日新聞紙上で二年間連載された、「やまだ眼」と
山田一成(お笑いコンビ、いつもここから)のネタ帳からの構成したもの。

山田一成の言葉に、佐藤雅彦が、その奥にある心の真実を分りやすく、
まさに解説をおこなっている。

落語も笑いも、解説は不必要である。おもしろければそれで良い。
でも、佐藤氏の解説には、私たちが気づかない心の心理の奥底を覗かしてくれる。

P18とP19を・・・・・・・・。本来良いのかしらと思いながら、
この本の、構成スタイルを理解して頂きたいので、あえて全文、掲載します。


組み立て式家具の予備ネジ。
どうせ使わないだろうけど
何か捨てられない。
(山田一成)

解説
ちょっと考えれば、今後使うことがないのは明白なのに、
なぜ人は捨てられないのだろう。
単に、もったいない、というのとそれは違う。
基本的にモノを捨てるのは大抵の人は悪い事と思っている。
だから「捨てる」という行為には覚悟が必要なのだ。
つまり自分の判断でそのモノを世の中から抹殺する訳だから
自分に責任が生じるのである。誰もそんな責任負いたくない。
ほんの少しでも使う可能性があるように見えると、
それを残しておくだけの理由ができ、判断する義務から逃げられる。
【責任回避型貧乏症】と名づけてもいいかもしれない。
その証拠に捨てるべきものを正しく捨てるのは元気な時でないとできない。
(佐藤雅彦)

【責任回避型貧乏症】という言葉、一つで誰もが思い当る心の奥底を言い当てる。
佐藤氏の解説で、山田君の笑いが、うわべだけで流れるのではなく、
心のヒダに沁みていく。・・恐るべし佐藤雅彦。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

料理した相手を目の前に食べる時は、
「おいしい」という言葉は決まっていて、
どのタイミングで言うかだけだ。
(山田一成)

私の妻は、一度も私のつくった料理をおいしくないと言った事は一度もない。
ただ、食べるのがいつもより遅かったり、気がつくと少し残していたりする。

おいしいというタイミング、ひとくち食べて「おいしい」は無難な感想だが、
二口、三口食べた後、つぶやくように、「おいしいな」これは最高。
ほんと、おいしい料理ができた時は、何度も「おいしいな」の連発。
「どうしたら、こんな風においしくできるん」、
おいしい時は称賛の言葉は自然に出るもの。

むしろ、おいしくないのを気づかせない、心づかいの時の言葉が難しいですな。
(ごまめ)

この本、山田さんのコメントだけで解説のないのが、半数以上あるので、
じっくり、読者が御自分の心に問うのも愉しいのでは・・・・。

まずは、立読みでも、書店でご覧あれ・・・でおます。


やまだ眼
佐藤 雅彦,山田 一成
毎日新聞社

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MID o WAY

2009-12-13 23:03:43 | 街で



今日は、日曜ながら仕事。帰り際に、御堂筋にでれば
イルミネーションの銀杏並木。・・・・思わずカメラに。



本町方面・・車のライトとのコラボ、結構大阪もおしゃれですな。




生駒ビルディング・・・堺筋にあり、一階はカフェ。




芝川ビル・・・・伏見町通りと心斎橋筋(淀屋橋近いけど)の角

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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文福一門・大活躍~第10回・稲田観音落語会

2009-12-12 23:57:30 | 稲田観音落語会

第10回記念公演、ゲストは文福師匠。
相撲場風景、相撲甚句も入った、賑やかな高座に。


金屏風の立派な高座。


いつも来られているご常連さん。


後部は椅子席で、一番後からでも見易い会場。
背中のお二人は、M田ご夫妻。


ほんと、お心の優しい、お住職さん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一年の押迫った暮れの、稲田観音落語会、何と今回で10回目。
ほんま、充実度と気楽さが入り交ざった、楽しい落語会ですな。
鶴二さんファンが、いつも勢揃い、仲間に会えるのも楽しみの一つ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」

文福師匠の4番目の弟子。既に浅草でピン芸人を6年間。
葛飾生まれの、生粋の江戸っ子。喋りは、歯切れも良く、頭の回転も鋭い。
大阪のはんなり感とは違う、ツッコミの鋭さを感じる。

マクラも、既存のネタだが、まめだや文鹿兄さんたちに置換えて、
身近で新鮮なものにしている。

噺は、「桃太郎」、お母さんと息子の会話に設定。
女性落語家としての、違和感、一切無し。
東京弁が効をそうしているような。

顔の表情が、豊かで、口座は年齢より老けて、いやしっかりみえるが、
素顔の、ぽんぽ娘ちゃんは、とっても可愛いお嬢さんです。

ぽんぽ娘ちゃん、今や文福一門には、欠くことができないアイドルスターですな。



二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」

いたって、オーソドックスでおもしろい。
主人と女房の掛け合いも自然で、ちょっと抜けていて
そして気の弱い盗人のほんの出来心も良くでている。
はたして、この盗人、盗みに入ったのは、今回で何回目・・・
雰囲気、とうしろうですな。

この、素人っぽいのが、鉄瓶さんの話しを、嫌味のないものにしている。
ふらりと登場する、作ぼんみたいな通りすがりの男もよろしいな。

登場する、四人中二人が盗人ですが、全員良い人に思えるのは
鉄瓶さんの腕か・・。鉄瓶さん、もう一度聴きたくなるネタ登場ですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三、桂文福・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大相撲風景」

相撲も落語も同じと、次から次におもしろ噺をご披露。
まずは小手調べに、大相撲の外国力士を列挙。

そのあと、和歌山ラブソングを熱唱。
和歌山は岡山とはちがいまっせ。
東京へ行ったら、大阪からと見栄をはる。
紀伊半島のウェストコースト、日本のカルフォルニア。
魚は美味いし、梅干は体に良いし、みかんはビタミンC。と
和歌山賛歌の歌声。それにしても、文福師匠の声量すごい。
マイク無しでも充分なぐらい、本堂に響き渡る。

和歌山弁の「ザジズゼゾ、と、ダヂヅデド」の違いの無さ。
「南海の、サダン、デン車、ダ席、指デイ」などの和歌山ネタから、
相撲甚句で、稲田寄席の10周年のお祝いを・・・。

サービス満開の30分以上の高座。
華やかで、場が和むとはこいいう事か。
文福師匠の心の暖かさが、会場をたっぷりと暖める。

ほんま、文福師匠、お祝いの高座、ありがとうございました。


Takeshi Masuda Photo Graphyより転載


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

最初に、10回目を迎える事ができましたと、御礼の言葉。

そして、マクラで、文福師匠。地方の仕事の帰り、わざわざ寝台車で帰ろうと、
寝台車で揺られながら、西村京太郎を読むのが楽しみと・・
主人公になった気分で、案外ロマンチストなお師匠さんでと。

噺は「三十石」、伏見の浜からスタート。
人形の角が折れたところで、皿が割れると一度つないでみたり、
焼き芋食べたら、そのたべあとみたり、
鼻をかんだら、ちりがみをひろげたりと、随所にくすぐりいれながら進行。

船の、乗船名簿のつくる際の、うだうだには、
長谷川多持、竹内日出男、中川清、河合一など、四天王の面々が勢揃い。
そして、いつもながら、お女中が乗ってくるというところからの
喜六の、大阪の八軒屋に着いてからの妄想がおもしろい。

「相乗り、幌かけ、ほっぺたくっつけ、おけれっつの、ぱぁ」
このあぽらしい、台詞が、三十石では一番愉しい。

「やあれー、伏見、中書島な、泥島なれどよー」
「よーい」、「よーい」・・・・暖簾の間から、楽屋を見れば、
文福師匠も声を合わせて「よーい」、「よーい」・・ええ。もんですな。
楽屋、仲良う、共同作業。

三十石、船頭歌が、メインですな。
楽屋からの、返答歌は、本日は鉄瓶さんの声。
聴くほうも少し緊張したが・・・・・歌い終わった時、舞台の鶴二さん、
「いろんな、節が、あるもんじゃなぁ」と・・笑いを誘う。

今では、ゆっくり旅する事も少なくなり、現在、残っていると言えば
「大阪、札幌間」の「トワイライト、エクスプレス」か。
自らの足で歩く、お遍路さん的旅か。

お金だけではなく、時間をかけれるのが、究極の贅沢ですな。

でも、「よーい」、「よーい」、ゆったりと流れる「三十石」の空間。
まさに、鶴二さん、夢の通い路にひたりましたでぇ。


Takeshi Masuda Photo Graphyより転載

次回は、桜の咲く、四月とか、待ち遠しいですな。


第10回・稲田観音落語会
2009年12月12日(土)午後2:00開演
稲田観音寺

一、桂ぽんぽ娘・・・・・・・・・・・・・・「桃太郎」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・・「おごろもち盗人」
三、桂文福・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大相撲風景」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

09-80-367

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おまけ・・打上の様子(鶴二さんの実家、北巽の みさを寿司 にて)

打ち上げでも、文福師匠とぽんぽ娘さん、パワー全開。

素人の田中登さんが、どうしても皆様の前で歌いたいと、
ぽんぽ娘さんの紹介で歌いはじめたのは、なんと文福師匠。

数え歌からはじまり、立っても座ってても、ぽんぽ娘さんに振ると、
すぐさま、あうんの呼吸で応える。

ぽんぽ娘さんの、場を盛上げる力は相当なるもの。

「鶴二兄さんに会ったときから、いやでした。」
「何で、最初に、この方に、弟子入りしなかったのか・・と」
ほんま、ヒヤリ、ホゥ、の笑い。

文福師匠が言いかけてつまると、
「噛まなければ、笑い、いっぱい、とれるとこなのに」
「代われるものなら、代わって、あげたい」と
鋭いツッコミ、緊張と緩和の味付けが絶妙。

お二人を見ていると・・・ええ、師弟というか、ええ、コンビ。
今で言うと、宮川大助、花子。
昔にさかのぼれば、島田洋介、今喜多代。・・人生幸朗、生恵幸子。
古くは、砂川捨丸、中村春代の漫才を見ているようで、愉しい。

茶がま、文鹿、まめだ、ぽんぽ娘と、一人一人の個性を活かす育て方は、
文福師匠の懐の深さを感じさせる。

文福師匠・・・・・
三枝、きん枝、文珍、文太、文福と、各個性派の師匠連を育てた文枝師匠の、
意志を継いだ、まぎれもなく、後継者でおますな。

ぽんぽ娘さんの加入で、一段とパワーアップしました文福座、おもしろおまっせ。



稀少品の、サッポロのラガービールと、
湯引きと厚切りのてっさ、美味しかったですな。


たっぷりのかに。このあと、白子焼き、そして、てっちりと、河豚のフルコース。
お鮨も出て、最後はやはり雑炊でしめでしたな。・・超、美味しおましたで。


鶴二さんのお母さんと、文福師匠。


ジャンケンゲームで盛り上げる、ぽんぽ娘さん。


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今週もRAKUGO ・BANK

2009-12-11 06:24:10 | 落語

・・ MIDoWAY・・osaka・・
御堂筋とまいどがかけてあるのか。
イルミネーションで輝く御堂筋界隈でのフェステバル。

今日も、りそな銀行で行われる、RAKUGO・BANKへ。


入口から高座を見れば・・・。


奥では、まだ仕事中の人が、笑いが残業の妨げにならなければ良いが。


一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・「田楽喰い」

「あんた、よう似てるな」、「少ないけど、ご飯食べる時につこうて」
佐ん吉さん、大阪のおばちゃんの鉄板ネタのマクラで。

初めて、落語聴く人・・約一名。生の落語、聴いたことのある人・・ほとんどの方。
手を上げるのじゃまくさい人・・・一名。
初めての人が、多ければネタは違ったのか、・・その時は何をするつもり。

噺は、近頃の得意ネタ「田楽喰い」。
でも、レンコン、にんじんからはじまる、野菜ずくしはおもしろい。
きゅうりん、なすびん、トマトン、パセリン、ハクサン、キャベツン、シイタケン、
しめじん、エノキン、雪国マイタケン、アスパラガスン、ズッキーニン、
冬の鍋にいれると、美味しそうな野菜ばかり・・・。

顔の表情も豊かになり、伸び盛りでますます楽しみな佐ん吉さんでおますな。


二、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・「七段目」

良かったですな。なんとなく、本町の船場の町での落語会ということで。
昨日から「七段目」が頭にちらついていましたが、
番頭さん、うちの幸太郎、せがれはまだ、帰りませんか。を聴いた時には、にたり。

でも、ほんま、銀瓶さんの「七段目」、最高でおますで。

出てくるなり、今日は、鶴瓶一門の忘年会で、終わり次第、はせ参じますが、
ここの楽屋の専用の裏口がないので、小春団冶さんがマクラの時に、
会場のその脇を通って退室しますので、お許しをと。

マクラは、映画に感化されるといい「ジェームス・ボンド」、「カサブランカ」、
「その男、凶暴につき」などを題材に小ネタを、少し知的で、さらりとしていておもしろい。
私の好きな笑いである。

そして、NHKの韓国語口座にドラマ出演の際のディレクター役の話。
韓国語が、入り、ああ、韓国語落語とはこんな感じかと、片鱗が見れた。
でも韓国の言葉、常に怒っている様で、後ででる、お軽の台詞なんかは
どんな具合になるのか興味わきますな。

歌舞伎の台詞が、最高に粋。若手の歌舞伎役者のよう。
でも、定吉が、若旦那の芝居を止めさせようと、芝居がかりでいう科白、
「何と、なぁーんと、何と、なんとぉ」りそな銀行の中で、
南都、南都、とそんなに叫んでもいいのと、聞いていて、一人おかしくなりましたが。

いろいろ、銀瓶さん聴きましたが、
今のところ、一番は本日の「七段目」でおすな。
この年の瀬に、良い落語が聴けたのは、まっこと良かったでおます。


三、桂小春團冶・・・・・・・・・・・・「昭和遷都」

銀瓶さん、忘年会で出て行かれましたが、実は12月11日は、
こと初めで、お稽古ごとの師匠に、お餅をもって行く日。
今でも続いているのは、舞妓、踊り、三味線、落語家、そしてヤクザだけらしい。
それも、関西だけとか。

今テレビを見ていると、おバカタレントというジャンルができたと。
かつて、ラジオで一緒にしていた女性が、根っからのおバカで。
そのおバカぶりの話。

でも、帰りぎは、連れの奥さん、33才まで、
島は浮いているのだと、思い込んでいたと。
地底で、つながっているとは夢ににも思わなかったと。
島は、みな、ひよっこりひようたん島かいな。

落語は、戦後東京から、首都を移そうと、進駐軍に各地の市が誘致の為のアピール合戦。
山形と大阪と高知が、一緒に面接。・・・地方なまり、小春團冶さん、お上手ですな。

結果は、もっともアメリカらしいと、大分の宇佐市に決定。
ルビをふると、USAで、アメリカと。
「これ解るで、USAで宇佐や」と叫ばれるおそれのある
大阪のおばちゃんの前で、
このねたをするのは、結構冒険で勇気がいりますな。

来月の15日、22日も、三人分、予約いれました。

この金曜の7時半からの落語会、是非月に1~2回の定席にして
開催してほしいですな。

会場提供の、りそなさんありがとうございました。



RAKUGO・BANK
2009年12月11日(金)午後7:30開演
りそな銀行御堂筋ビジネスソリューションプラザ

一、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・「田楽喰い」
二、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・・「七段目」
三、桂小春團冶・・・・・・・・・・・・「昭和遷都」



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にほん語観察ノート

2009-12-08 00:29:07 | 本の少し


にほん語観察ノート
井上ひさし
中公文庫・590円
☆☆

久しぶりに、「うふふ」に続き、井上ひさしさんの本を読む。
学生時代から、言葉のおもしろさで、読んでいたが、原点に戻って復活しそう。

言葉の見本帳と、日頃のコメントの中から、日本語の言葉のひみつを探る。

語彙数のページでは、

1・チャンピオン、2・祝日、3・爆発、4・ライン、5・さつま芋、6・毒ガス、7・枝豆、8・過す、9・朝風呂、10・そもそも
11・見極める、12・香ばしい、13・本題、14・エンゲル係数、15・泊まり込む、16・預け入れる17・言い直す、
18・たしなみ、19・英文学、20・はまり役、21・ごろ合わせ、22・労力、23・忍ばせる、24・勃発、25・宿無し、
26・目白押し27・請負い、28・塗り箸、29・気丈さ、30・茶番、31・大腿骨、32・術中、33・泌尿器、34・血税、
35・悶着、36・腰元、37・裾模様、38・旗竿、39・かんじき、40・すっこむ、41、迂曲、42・告論、43・辻番、
44・ライニング、45・輪タク、46・懸軍、47・陣痛、48・泥棒、49・釜がえり、50・頑冥不霊
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・NTTコミュニケーション科学基礎研究所作成

成人のもつ語彙数はいくらぐらいなのか。
なかなかおもしろい推定法が発案されました、それが上の50問です。

どの言葉まで、知っているか、私の場合は42の告諭で沈没。コクロンではパソコン
変換せず、コクユが正解。・・・ほぼ、5万個であるらしい。
それ以下でも、解る語彙があるが、残念。


10まで解っていて、11以下が解らなければ、推定語彙数は8800語。
以下、
15までなら、1万3000語
20までなら、1万8000語
25までなら、2万3000語
30までなら、3万語
35までなら、3万9000語
40までなら、5万語
45までなら、6万語
50までなら、7万語

ちなみに、「幼児の用語」で、満5歳児の語彙数は、1050語。

1・これ、2・居る、3・ない、4・ここ、5・行く、6・する、7・いい、8・くる、9・くる、10・なに
11・ある、12・いや、13・こっち、14・言う、15・どこ、16・どこ、17・取る、18・そう、19・なる
、20・たべるが、・・・・・・使用頻度の多い20語。

いや、私の一日で、使う頻度の多い言葉は、なんなんなのか。
明日は、喋る言葉に、ちょっと気を使おうと思いますな。

言葉に、関する興味ある、項目がいっぱい・・
・・・言葉遊びの名人、井上ひさしさんの本の読書はしばらく続きそうですな。



にほん語観察ノート (中公文庫)
井上 ひさし
中央公論新社

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須磨で江戸落語~第128回・須磨寺落語会

2009-12-06 01:42:11 | 梅団治・須磨寺落語会
今日は、東西競演で、東京からさん生さんと春馬さんの登場。
江戸らしい噺、是非聴きたいですな。


須磨寺駅からの参道を上り、境内に入る手前。
裏山を借景に、ゆったりとしたお寺さん。


会場の青葉殿の立派な入り口。


今回の、青葉殿内の会場、
こちらに移ってからはいつも200名以上の大入り満員。



2008年3月18日撮影、・・・・第119回須磨寺落語会

会場は、今とは違って、須磨寺の本坊の座敷で
二年前は、60人程のこじんまりとした会でおました。
また、冬は隙間風で寒くて、ストーブがあり、その周りが特等席でしたな。


一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

「落語はじめます」で、マクラも諸注意も無く、いきなり落語に。
へんに、ダラダラ、マクラをふる若手が多い中、気持の良い、はいり方。

大阪の兄やん、主人公が、喬介さん、そのもの。
最後になって、つまずきかけたが、頼りなさが自然で、なんら違和感が無い。

明るくて、目がクルクルと動き、主人公がとってもかわいい。
「道具屋」「阿弥陀ヶ池」「牛ほめ」など、アホが教えてもらってなぞる噺
喬介さんの独断場ですな。

二、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」

冒頭の、家主さんが集まれと云われ、何か問題ではと、
あれやこれやと詮索する、長屋の連中がおもしろい。
破れそうな羽織を取りあいしながら、
わあわあと貧乏ながら、前向きに生きている様は楽しそう。

でも、この家主さん、よっぽど人ができているのか、
飼っている、猫や犬、カナリヤまで食べられ、
家賃は、6年、8年、あげくのはて一度も払うたことがない者まで現れて、
大事な孫は、金槌で叩かれると、およそやんちゃくれの貧乏長屋の連中でも。

孫と長屋のこせがれが、砂遊びで黄金の大黒を見つけたので、お祝いと。
貧乏ながら、楽しく生きてる様が、梅団冶さんの落語から伝わってくる。

ご本人は、飽き性で気が抜ける時があると言われてましたが、
落語はどれも、手を抜かず、おもしろおますな。

三、柳家さん生・・・・・・・・・・・「抜け雀」

江戸落語家らしい、噺っぷり。
昨日の太融寺の裏のうどん屋で、出前の電話があり、女将さんが厨房の旦那に、
「鰻丼の、ウナギ別、卵付き、一丁」、思わず、なんやとニンマリしてしまったと。
大阪って、見得が無く、合理的で、まあ、食べたいものが、食べたい、それだけですな。

放送禁止用語で、雲助とか、雲助タクシーとかは言ってはならなく。
そして昔は、駕籠かきなんぞは、なるものが無く、挙句の果ての仕事だったらしい。

小田原の宿で、文無しの客が描いた絵の雀が、朝日を浴びると、
衝立から抜け出る。・・・それが評判になり、お殿様からは千両もの値がつく。

サゲは、絵師の親父が描き加えた、鳥籠をみた主人公が、
「親を、駕籠かき(鳥籠描き)にしてしまいました」と、
最初にくどく、説明しとかなければ、到底解らぬオチ。

でも、江戸の落語は、笑いが少ないだけ、笑うのも緊張しますな。

仲入り

三遊亭春馬・・・・・・・・・・・「一眼国」

小遊三さんの三番目の弟子。同期は林家たい平、柳家喬太郎など、
そこそこ売れているが、私だけが取り残されていると。
でも、師匠に何かあれば、たい平と同じく、ピンチヒッターで「笑点」ヘ。
大いに、チャンス伺ってますと。

大阪では、4~5人ぐらいしかされない、珍しい噺を。

六尺のイタチ、ベナ、オオザル、コザルなど「軽業」と思いきや、「一眼国」ヘ。
何か珍しいものは無いか、ホーホケキョと鳴く豚とか、
ホーホケキョと鳴く「まねき猫」ならおりますが、
東京では、「猫八」の弟子で、まねき猫さんがいてるので、
大いに受けるのだが、まあ所変われば、笑いも変わるですな。

一つ目の女の子を捜しに行き、一つ目の国の住人に反対につかまり、
一眼国のお奉行が、顔を見るなり
「こやつ、ふたつ目がある、すぐに見世物小屋に出せ」がサゲ。

まぁ、逆はまた真なり・・・・・。
今、春馬さん、大阪でこの二、三日は、珍しいもの扱いですが、
上方の噺家さんが、江戸に行けば、一国眼状態にか。

それが、云いたさでのネタ選びか・・・。
でも、東西どちらでも通用する元気印の春馬さんの高座でおました。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「猫の災難」

久々の蔵出しのネタとか。

酒のみが、どんどん酔っていき、
素面では到底言えないような言い訳を友達にぶつける。

それも、隣の猫が、鯛を咥えて逃げ、酒は瓶の栓をはずし、
瓶を倒して中身をこぼしてしまったと。猫に罪をかぶせる。

でも、鶴二さん、次第次第に酔いがまわりっていく様は絶妙。
顔が次第に紅くなり、まさに舞台に上る前一杯引っかけたのではと
思うぐらいの酔いっぷり。

その、酒飲みのさがが、六代目の雰囲気をチラチラと醸し出す。

サゲは、猫に会うたら、どないすんねん
「よう、侘びを云うといてくれ」

でも、商売と言えども、酒も呑まんと、酔うのは疲れましゃろな。
酔っ払いの名演技、鶴二さん、やはり、骨太の笑福亭でおましたな。

次回は、来年、2月7日(日)の開催予定。


往き帰りは、阪神電車、梅田から直行で、約55分で須磨寺駅ヘ。

第128回・須磨寺落語会~東西競演~
2009年12月6日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
二、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
三、柳家さん生・・・・・・・・・・・「抜け雀」
仲入り
四、三遊亭春馬・・・・・・・・・・・「一眼国」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・「猫の災難」
・・・・・・・三味線・・・花登益子

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会社のほん近く~RAKUGO BANK

2009-12-04 23:39:32 | 落語
会社のほん近く、歩いて3分の所で、落語会。
それも、7時半からとは、うれしいですな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ライトアップされた、御堂筋の夜景


大阪ガス ガスビル外観・・大阪にも、こんな趣きのある風景があるのですな。


会場の椅子が、多種にわたって並べられている。
ソファに座って、落語を聴いたのは初めて、くつろげまっせ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
会場は、八割が勤め帰りのビジネスマン。
まだ、奥の方にはりそなの方が残っておられ、
休日の落語会とはまるっきり違う、仕事の残り香がする。


一、桂さん都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「みかん屋」

師匠の都丸氏のはなしをマクラに、即「みかん屋」ヘ。

センチバの中からの声で、
「ほんに、へのようななしに、正味でんな」あたりから、ぼちぼち笑いがおきる。
後半は勢いがついて、落着きの中のきっちり20分の高座。

声の質が、文枝師匠ばりの、鼻声の高音で、今でいう阿か枝さん的。
主人公のキャラが、あほなのか、抜けているのか、落ち着きがないのか、
ずぼらなのか、いずれのキャラが定まらない分、笑いのひとおしが物足りない。

でも、今の内弟子明けの年代は、人前で話す機会が増えたので、
噺っぷりは、なかなかのもんでおますな。


二、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

アーバンというか、都会の真ん中での落語会。
不思議な感じですな。

横長の会場で三分の一程ずれたところでの高座。
左奥には、自販機があり、目線がそこにいくので、
ポカリスエットに話しかけねばと。

マクラは、地方での老人会での話。
「時うどん」の仕込の部分で、うどんをつくるしぐさだけで大受け。

一番前の、おばちゃんなどは、
伏せた鉢を取るだけで、・・・「この人、細かいわ」
湯切りをすると・・・「あつぅ・・」、思わずお詫びで、頭をさげる
出汁をすすると・・・「鰹だしや」
うどんを食べると・「おいしそうやな、食べたなるな」
でも、今日の文三さんの仕草も、完璧に上手い。

一つ一つのしぐさに、リアクション
、最初の仕草だけで会場全体も大爆笑したらしい。

最後の「うどん屋今何時や」、「へい、確か五つで」
「六つ、七つ、八つ・・・・・・三文、損しよった」で・・シーン。

ほんま、辛、おましたで、と。

本題は、喜六、清八の二人の旅人・・・。
東の旅の入り口から、「七度狐」へと、
ここでの仕草も、いたってリアル。

大井川の渡し、「深いか、浅いか」「浅いぞ、浅いぞ」で清八が足もとをこわごわ出す。
べちょたれ雑炊を食べ出して、
赤土では、舌を出してこのざらざらするものはと。
一寸ぐらいの藁みたいなもんでは、上あごに指を突っ込んでだす。
イモリの場合は、口からえづくように取り出す。
お小夜後家の幽霊なども、すべてリアル感たっぷり。

そして、喜六も、抜けているが、常にバカにされている清八への
負けん気と対抗心は、随所にみられる。

石を投げ入れーとか、油をさせと言われたりのシーンで、
「いろいろ、俺ばっかりに言わんと、自分でしたらどうや」と
むきになって、反抗する。

今までのが、セピア調のお伽噺のように思えてしまうほど、、
文三さん、リアルな総天然色の実写版の七度狐でおましたで。
ほんま、これ、感激のコメントです、よろしおましたで。


三、桂小春団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大名将棋」

小春団冶さんの創作落語を期待して行ったが、「大名将棋」
「猫の災難」、「猿後家」など、古典にあたる機会が多く、創作、名作になかなか当らない。

しかし、小春団冶さんの「大名将棋」、前半古典、後半創作のミックス型。
後半は、若殿が、笑いに目覚め、駄洒落の連発。

「軍師、甘栗に近寄らず」
「樽も木から落ちる」
「宇治の茶漬けに浮くウイロ」
枝雀師匠の、「鷺とり」のにわかを彷彿させる。

殿様、料理に凝ったり、俳句に凝ったりして、回りの者を困らせるバージョン
いくらでも、新化できそう。

上の者の趣味に付きあわされるなんて、寝床の旦那と同じですな。

この、駄洒落シリーズは、時には中身の入れ替えなんぞあるんでしょうか。
2010年度版なんて、あれば楽しみがまた、増えますな。

来週は、小春団冶さん、銀瓶さん、佐ん吉さんで、同じ金曜日に開催予定。
小春団冶さんの、創作に期待してまっせ。

RAKUGO BANK
2009年12月4日(金)午後7:30開演
りそな銀行御堂筋ビジネスソリューション

一、桂さん都・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「みかん屋」
二、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
三、桂小春団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大名将棋」

09-78-341

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