ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

久々の落語~第25回・紅雀と阿か枝の会

2010-04-11 23:15:16 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
第25回・紅雀と阿か枝の会

今日は、昼間は仕事、落語の禁断症状がでそうなので、
夜、ワッハにかけ込む予定。



紅雀さんと阿か枝さん、共に二席なので、普段聴けない大ネタに期待。
中堅の独演会が、二人一緒に聴けるようで、楽しみですな・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

期待どおりの充実の落語会。
「道灌」、「孝行糖」、「尿瓶の花活け」と演目だけで、ワクワクしまっしゃろ。

落語仲間のⅠ氏と、ご一緒に、ゆったりと満席のほぼ30名の入り。

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「時うどん」

いつもながらの、ハジケル楽しい喬介さんの高座。
30人の落語ファンが、大喜び。

普通、落語は、その世界に入ると、サゲまで夢を見させるものだが、
喬介さんの落語、新しいスタイルを開発か・・・・。

噺の途中で、ここまで話したという顔で、「あと、もう少し」、と言い、
うどん屋に、「あんたの出番はもうちょっと後や」とか
うどんを食べたあと、「あと、汁すするだけや」・・・・と、
アホの言葉と、演者喬介の独り言が重って、新鮮な笑いが生まれる。

一見、落語の破壊者であり、20年後には、新しい落語の創世者になるかも。
でも、あくまで、時うどんを幾度となく聴いている落語ファンが前提にあって、
パロディ的「時うどん」を楽しんでいるのである。
どこまでが、計算づくか、どこまでが自然体なのか、一度聴いてみたい。

でも、どんな一字一句の言葉でさえ、愛らしい喬介さんの笑顔が許してしまう。
喬介さんの落語、おもしろおまっせ。


二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「道灌」

団姫さんが、演っているのを聴いた事があるが、落語の基礎の為の演目とか。
リズムとメロディに乗って、流暢に喋れて落語は、心地良さを感じる。
阿か枝さん、「金明竹」といい、この「道灌」、スランプになった時などに、
口慣らし的に利用する、、「東の旅の発端」と同じ様な、原点的演目なのか。

でも、しっとりと演じる「道灌」も、なかなかのもの。
阿か枝さんが、このようなネタを選んだだけで、シブさを感じますな。


三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

楽しい、明るい、七度狐。
いつも聴く、笑福亭では、尼寺がろうそくだけの暗さを感じるのだが、
紅雀さんの話っぷりは、薄暗い電燈が点いているような、微妙な明るさがある。

どちらかというと、私はモノクロ的、山寺の暗闇の中での、喜六、清八が好きですな。

でも、紅雀さんの、おさよ後家の亡霊、顔の表情、とってもリアルで必見でおますで。


四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」

これは、兄弟子、九雀さんにつけてもらったネタ。
人前で話す機会の無いままに、師匠の独演会でやれと、
800人の前で・・・シーン・・・。
それ以降も、枝雀師匠、「孝行糖」をやれと、客席はシーンだが、
舞台の袖で、師匠、ガハハの大笑い・・・客より師匠を信じて演っていたが
その、思い出深い「孝行糖」を・・・・・・。

孝行糖売りの、楽しさは、伝わるが。
客が、孝行糖の売り声に、顔がほころぶまでの、一心不乱の無邪気さ。

「孝行糖、孝行糖、孝行糖の本来は、昔々その昔、二十四考のそのうちで・・・・・・・
食べてんか、美味しいで、また売れた、嬉しいな。テン、テレツク、スッテンテン・・・。」

この台詞だけで、楽しくさせるには、この噺、相当難しいんでしょうな。



五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「尿瓶の花活け」

橘ノ円都師匠で、大昔、聴いたことがあるが、
くすっとした笑いしか無い、いかにも地味なネタ。

尿瓶を買わされた侍が、古道具屋を叩き切ろうとした時、いい訳ごとが、
母親の病気で、高価な人参を購入の為に、つい五両でお売りしましたと・・・。

侍はその孝行に免じて、その場を去るが、ここでも、「孝行」が出てくる。
その当時でも、美談として扱われてるので、稀少価値ではあったようですが、
昔の日本には、儒教の教え、親への「孝行」は、立派に存在していたんですな。

そして、五両の金を、他人の孝行の為に、差し出す武士は、かっこいい。
今の、代議士の先生達にも、爪の垢でも・・・・と思いますな。


「道灌」、「孝行糖」、「尿瓶の花活け」と、珍しい噺を立続けに聴けるなんて。
予想以上の、お二人のセンスに、感激・・・
次回も期待いっぱいでお伺いしなければでおます。



第25回・久々の紅雀と阿か枝
2010年4月11日(日)午後7:00開演
ワッハ上方・4F・上方亭

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「道灌」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
仲入り
四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「尿瓶の花活け」

10-18-81


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充実の落語会~ラクゴリラ

2009-08-14 11:43:32 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
今日は、久し振りに、休日の開催なので、ゆっくりとラクゴリラヘ。

会場、45分前の5時15分に、7階ヘ行くと演者の皆さんが
チラシの折り込み真っ最中。・・・早すぎたかな思っていると
整理番号札ですと渡され、・・・番号を見るとなんと、43番。
いったい、いつから、皆さん来ておられるのか。

5時50分から、順に入場、6時にはほぼ満席の80人。
最終、座布団の追加もして、100人強の大盛況。





一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「播州めぐり」

めずらしい「播州巡り」を、やはりこれは、西の旅か。

清八の所々の「・・・・というあるかいな」とか「・・いれんかい」
「・・そらないわい」などの喋りが、松之助師匠にそっくり。

石松さん若手だけに、お年を召してる松之助師匠が最近
稽古を付けることがあるのかと思っていると、なんとなんと。

次の出番のこごろうさんが、今日の開口一番に石松くんに
それも松之助師匠につけてもうた「播州巡り」を頼んだのは私。

こちらまで、緊張しましたが、少し噛んだところもありましたが。
なかなかの出来・・・・開口で・東の旅の発端が多い中。

「播州の名所案内」・・・貴重な噺・至る所で、演じて欲しいですな。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」

出てくるなり、「ヘビー・ローテーション」というのをご存知ですか。
東京のタレント、歌手などが大阪に来た時、一つの放送局で、
朝、昼、夕方、夜の番組まで続けて集中的に出演して、
同じ曲をキャンペーンしてまくる。・・そのことですと。

それと、同じで、この二ヶ月、同じマクラを集中的に使っています。
何度も聴いた方もあると思いますが・・・あえて。

大阪のオバサンの「教えたろか」、「教えといたるわ」のお節介ネタ。
おもしろいので、是非ライブで・・お聞きを。

その後、噺にはいりかけて、失敗。
あの落語をしたい気は充分あるのですが
なぜか、気分に乗れない、こんな日があるのです・・・と・・およよ。

噺は「いらち俥」、こごろうさん自身も気づかれ言ってられましたが
客が、いつのまにか、カジ棒もって、喋ったり。
なぜか、全編、ボタンの掛け違いのようで、きまらない。

最後も、市電とすれ違うたところで、
「わあわあいうてます。いらち俥でございます」と、途中で、
苦笑しながら、舞台を下りる。

いやいや、いつもハイテンションで完璧なのこごろうさん
しか見たことがないので、ほんと、うまくいかないのをみて
こんな日もあるのだと、逆に、すごく身近に感じましたで。

やっぱり、ファンだと、こんな時、自覚しますな。


三、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」

文太師匠で聴いたことのある、珍しい噺。
文枝一門の十八番か・・。

「・・・・・孝行糖、食べてんか、美味しいで、また売れた、うれしいな」
主人公の吉兵衛さんの笑顔が、文三さんの笑顔とダブル。

まさに、ニンにおうてる噺ですな。
聴いてる、こちらまで楽しくなるメロディ。
まあ、昔のコマーシャルソングだったんでしょうな。

マクラで、サゲには、スパッときまって納得できるのと、
これ、なんかいなというのがあります。と言いながら
文三さんの偉いのは、この噺のサゲは頼りない、
後者でっせとは、期待が薄れた客になるので
一言も言わんで、はじめるとこですな。

サゲは「どこが、痛いんや」・・「ここーと、ここーと」。

さり気なく、いうたマクラが、ここで活きる。
文三さんの、細やかな気遣い感じますな。


四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ナイモンガイ~新世界編~」

この前、動楽亭にでる際「ないもん買い」と決まっていましたら、
生喬さんが、巷では、この前の天神橋筋偏が好評なので、
今回は、新世界編でやると、もっぱらの噂。

プレッシャーを与えられ、二日前に新世界ヘ行って急遽創った噺。
後で、聞いたらその情報を流した張本人は実は生喬さん・・・・。

「だるま屋」→「づぼら屋」→「マルトミ」→「誓いの鍵(中西煙草店)」
→「三桂倶楽部(囲碁、将棋)」と新世界からジャンジャン横町ヘ。
まあ、ボギーときよしの、現代版「天王寺詣り(案内)」ですな。

今度、花丸さん、宝塚歌劇の落語の監修をされるとか、
生喬さんではないが、「ないもん買い~宝塚編」・・・・・・
私の実家は、宝塚で懐かしおますから、是非創って欲しいですな。


五、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「仔猫」

おなべ、夏の怪談噺かと、怖がりの私は聴いていましたが・・。
一番の見どころ、聴きどころは、
番頭さんが、おなべに、暇をだすところの生喬さんの顔芸。

サゲは「猫かぶってたんかいな」

今日の、すべての噺、サゲとしてのできは今ひとつシリーズでしたな。

でも、このラクゴリラ、個性派の実力たっぷりの四人会。
進化し続けるだけに、更に期待は膨らみますな。

今年は、10月ぐらいに、来春は1月5日、4時と6時の二部構成。
是非、ご来場のほどを。


第81回・ラクゴリラ
2009年8月14日(金)午後6:30開演
ワッハ上方7階レッスンルーム

一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「播州めぐり」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらち俥」
三、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
仲入り
四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ナイモンガイ~新世界編~」
五、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「仔猫」

09-57-262
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めでたいな、めでたいなぁ~気がつけば八十回ラクゴリラ

2009-06-09 22:27:03 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
・・・・・・・今回80回と、五代目文三襲名の、W記念公演。・・・・・・・

凄い盛況・卯三郎さんが客席で何度も呼びかけ、
膝送りを三度するぐらいの大入り満員、約130人か。

一、記念口上

最初に黒紋付に袴姿で、四人が出てきて口上を述べるが、
最後の御自分の番がくるまで、文三さんずっと、頭をさげたまま。

まずは、花丸さん

今回80回と、13年前に、同期の会としてスタート
最初は、37名のお客様で、今日のような多くのお客様に来て頂くなど
夢のまた夢のようです。

また、この様に、ラクゴリラの仲間が襲名と華々しい事をされる
誠におめでたいことで・・・・・。

文三、文(ふみ)が三つと、一つ目は師匠の文枝ヘあてた手紙。
天国からさぞ見守られていることと。
二つ目は、歴代の文三師匠にあてた手紙、
三つ目は、お客さまへの手紙、これは今だ白紙でございます。
これは、今後ますます精進しまして、埋めていくものと思いますと。

真面目なのか、洒落なのか、分らぬぐらい、いたって固めの挨拶。

引き続いて、生喬さん。

結婚式のお袋、堪忍袋、三つの袋みたいでしたなと・・。
実は、今度8月に、横浜にぎわい座に「横浜に出没、ラクゴリラ」と
このメンバーで参加しますが、大体スケジュールは私がするので、
連絡すると、花丸さんは三味線は誰、こごろうさんはギャラはなんぼ、
つく枝さんは、弁当付いてんの、三者三様で聞く事が違うと。

こごろうさん。

本当に、文三さんは気遣いのできる方で、
あるお寺の会の打ち上げで、主催者の方に
料理の刺身を、箸で持上げ、口にいれるまえに、「旨い」・・・。
ああ、これが世の中、上手く渡っていく秘訣かと。

各人、上げては下げての、楽しい口上。

そして、文三さん。

先月は、なんばグランド花月で、800名の大入満員。
そして、今月は東京国立演芸場、300名ですがこれも完売と。

でも、今日このラクゴリラの会で・・同期というのは誠に、良いもので
特に、我々は、落語の目指すところも同じで、この様に続けてこられ、
この会で襲名のお披露目ができるなんて心からありがたいことです

来年は、こごろうさんの、南天襲名がありますが、そのときは
また、このラクゴリラの会でもと考えておりますと・・。

真面目にきっちりと、四人皆の喜びが、あふれた口上。

最後に、花丸さんの発声で、大阪締めで祝う。
「うーちましょ。もひとつせぇ。祝うて三度。」


二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」

実は、文三襲名の、最大の功労者は私の師匠松喬であると・・。
去年の彦八まつりの実行委員長で、その時、昼夜二日公演で
米團冶、春蝶、枝鶴と三人いるので、プレ襲名公演としたいが
あとひとつ空きがある、誰かするもんおれへんか。

実行委員のメンバーに、林家はどうや・・・・・。
文枝一門では・・・と聞くと、居合せるあやめ姉さんが、
一門では、よう、つく枝、文三は、どうやと言うてますと。

そら、ええがな、・・三枝さんに即相談しようかと、
そのあとはとんとん拍子に。
私もその場にいましたが、こんなに簡単に決まって良いのかと・・。

松喬が,実行委員長でなければ、
あやめ姉さんが,その場にいなければ、
つく枝の名が,でなければ、
偶然に偶然が重なれば、必然になると。

まあ、普段からそういう声があがるのは、必然だったからでしょうな。

噺は「つる」、誠に結構でおました。
登場人物、一人一人のキャラクターが出ており、重みがある。

今、落語講座の先生らしいが、生喬さんにつけてもらう「つる」、
・・・・・真打が演じる、前座ばなし、価値ありますな


三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」

これは、辛い。・・・・間抜けさと、こざとさが同居している喜六。
なかなかのできで、春團冶師匠と台詞のかぶりは半分ぐらいか、
丸っきり、こごろうさんの「野崎」になってはいる。

でも、何か、聴いていて、春團冶師匠から離れようようとするほど
離れることができなくて、もがいているようにも見える。

いや、聴き手の私が、春團冶師匠の呪縛から出れないのか。
辛おますな。

四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」

猫とじゃれるところとか、御屋敷を誉める際、後の屏風を振り返り
立派な松ですなとか。(写真参照)
花丸さんらしく、随所に笑いのセンス満載。
大トリの、文三さんの出番を意識して、多少控え目か、
それぐらいの余裕をみせる、高座でおました。


五、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「高津の富」

笑顔に魅了される。
笑顔の素敵なな噺家さん、大好き、こちらまで自然と顔がほころぶ。

富くじが当たって、おやっさん、何度も「げえぇー」とえづく。
宿屋のおやじも、最後は女将さんまで、「げえぇー」と・・・。

実力派の、四人の精進ぶりが逞しく再認識した、
「出没・ラクゴリラ」でおました。

次回は、8月14日(金)でおます。


第80回・ラクゴリラ
2009年6月9日(火)午後6:30開演
ワッハ上方レッスンルーム

一、記念口上
二、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」
三、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・・・・・「野崎詣り」
仲入り
四、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」
五、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「高津の富」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わいわい抽選会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・花登益子

09-40-178
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数倍の楽しみ~吉坊。出版記念落語会

2009-04-28 22:25:34 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
・・・・・・・・・・・・・・「桂吉坊がきく藝」出版記念落語会・・・・・・・・・・・・・・

このチラシ、おしゃっれ・・・・今迄で一番の、私のお気に入り。
色あいといい。字体といい、レイアウトといい。すべてが粋。
これ一つ見ても「、桂吉坊がきく藝」の本、中身に期待できますな。

「桂吉坊がきく藝」の本、興味津々。
色々な芸に、自分ははたまた何に興味をしめすのか、
期待と、反面何にでもはまり易い自分にこわさを感じますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、桂さん吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

吉坊兄さんの憧れの印税生活の為に、ご来場ありがとうございます。
立派なつかみでスタート。

ヘンなマクラも無しに、即「道具屋」ヘ。
格調高い落語会の空気を感じての、素晴らしい入り。

道具屋の品物の説明を受ける際、首を抜ける人形で
右へ左ヘ振って、落語をはじめる、おもしろい。
さん吉さんのアイデアであれば、笑いのセンスに感心。

客を迎えるところでも、「いらっしゃい」「いらっしゃい、喜んで」
まるで、居酒屋がんこの掛け声が入る。
大阪人にうれしいフレーズ。・・・随所にくすぐりが入る。

自由に遊びながら本筋ははずさないさん吉さん、
さすが、吉朝一門の末弟子、味が出てきましたな。、


二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」

今日の落語会の大入満員にまずは、御礼。
東京は、人口が多い割には、一部空席がありましたが。

「論座」の連載が本になりましたが、12人の高齢の方が多いので
毎月一人ではなく、早めに取材しなければと思いきや、
なんと10ヶ月目に、本の「論座」自体が廃刊に。

今回の落語会の、ゲストの加藤武さんと、桐竹勘十郎さんで
丁度12人完成です。

まあ、1500円の本がついて3000円。
色紙を付けてますが、本来出版記念では、ロビーなどで
本にサインをするものですが、大御所が参加されてる本には
おくがましくて、あえて、別に色紙にサインを致しました。

その心づかい、よろしいな。
でも、チラシに色紙つきとあったので、米朝事務所への問合せに
「誰の色紙ですか」と言うのが、2~3あったらしいです。
対談の方のが、それぞれあるのか、それとも寄書きか、
それでは、この値段では、・・・ありまへんやろ。

狐、狸は人を騙すといいますが、
何も騙すのは狐、狸に限ったことではございません。

高津神社の表門で、やまぶきのうどん屋が・・・・・で稲荷俥・・ヘ。
狐と産湯の稲荷の不気味さはさほど無いが、
逆に主人公の車夫の人柄の良さがひしひしと伝わる。

誤魔化されたと怒るおかみさんも、
そんな亭主の人の良さに惚れていて
良い夫婦。集まる長屋の連中も良い人ばかり。

お金を落としたという客が、返してもらおうと訪れるが
本当は、稲荷さんのお使いか。

メルヘンの匂いが漂うファンタジー編の吉坊の稲荷俥でした。


三、対談・・・桐竹勘十郎・桂吉坊

赤毛氈の上に、座布団が二つ。
桐竹勘十郎さん、こんな座布団に坐ると、落語したくなりますと。
吉坊「やらはるんですか」勘「いや、小噺では姉より、上手ですっせ」
実は、姉さんは、すずめ、桂すずめ、三林京子さん、あれー。

13才の時、文楽の世界ヘ入る。
それから、修行の話。・・・・足遣い、15年。基礎である。
主遣いと、左遣いと足遣いの三人で一つの人形を操る。

その苦労というか、芸談のなかで、印象に残ったのは
師匠に「あんた、神経あるんですか」と尋ねられ、、あると答えると、
「あんのやったら、使いなはれ」と、本舞台で、試されながら、
厳しく育てられる。

次の仕草に移る時、空間を作る、それによって
動きの方向性と間をとる。・・・
三身一体の人形に魂が入る瞬間である。

芸事、何事もそうであるが、基礎、基本が大事。
あたりまえのことを、あたりまえに話される。
芸を極めた人だけに、重みがある。


四、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

何が一番好きと言えば、吉坊が袖から舞台に上がる際、
天の雲を見るごとく、にこにこと微笑んで出てくる。

今まさに、別の世界への、ワープを楽しんでいるよう。
ファンタジーのはじまりという、わくわくでの登場です

噺は「蔵丁稚」。今までに、こんな本格的な四段目、見んのは初めて
各噺家さん、真面目に演られるが、ご自分で堪えきれなくなって
「旦さん、旦さん」と緊張に緩和をいれてしまうのに。

落語会というのを,忘れさせるぐらい、心地良い緊張の中で、
たっぷりと歌舞伎の世界にワープさせてくれる。

吉坊が聞く藝と言うより、
吉坊の藝の、奥行きそのものを知った落語会でしたな。

ほんと、良い落語会は、余韻たっぷりで、嬉しいですな。



「桂吉坊がきく藝」出版記念落語会
2009年4月28日(火)午後6;30開演
ワッハホール

一、桂さん吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」
三、対談・・・桐竹勘十郎・桂吉坊
仲入り
四、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

09-28-119
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ただでっせ・吉坊・歌之助さん ~上方亭ライブ

2008-08-10 16:11:48 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
ワッハ上方の展示室のライブヘ。
控えの部屋まで満員の80名。
夏休みで、子供も地方からの人も、幅広い客層。

隣の中年女性二名も、もういっぱいやから、始まると思うたら
まだ始まるまで25分あるで・・・・・・。
チラシを見て、こんな落語家知らんな・・・・。

私は、吉坊さんと、歌之助さん来たのに・・・・。
まぁ・・・ええ落語しまっせ。
まぁ・・・黙ってしばらく待っときなはれ・・・・。
と、なぜか・・・身内贔屓してしまう。

始まる前に、制服すがたの府の女性職員が出てきて、
「大阪府立上方演芸資料館・ワッハ上方に
お越し頂き誠にありがとうございます。」
「携帯等の注意」と、お役所のいつものお堅いご挨拶。


一、桂吉坊・・・・・・・・・・「鷺とり」

いつものごとく、かわいい顔で登場。

頼りない男が飛び込んで着ますと、噺の始まりで。

○「おまはん仕事はしてんのかいな」
●「してまっせ・・・この前も・・市場で青いもの・・・
三つ葉見つけたので、これ売って儲けよと・・」
●「仕込んで、天秤棒に入れて、売りに出たんですが・・
なを忘れて、いや菜の名を忘れて、売り声だせまへんねん。」
●「困って、天満橋の橋の上で、荷おろして、考えているうちに
菜がしおれてしもて。」
●「これは売り物にならんと思い、橋の上からパーッと投げましてん」
●「菜が川一面きれいに青くなって、「きれいな三つ葉やなぁ」と
ここで思い出しましてん」

商売根問い・・・ヘ。・・・・みかん屋かなにかに繋がると思いきや
「鳥のとり方、と言うのを色々と考えてまんねん」と「鷺とり」ヘ、

この「三つ葉」の導入部、初めてですが、おもしろい。

噺の中味は、小学生たちも数人いて、
「チュチュン、チュン、チュン」と雀がでてからは笑いがいっぱい。
マクラをふりながら、この噺を選んだのであれば、大正解。

大阪の七不思議に・・・玉江橋の真南に、、天王寺さんが・・と
にわかが出てくると期待するが、・・・
天王寺さんへと、天王寺さんへと大勢の人が集まりますとで、無し。

サゲも、「一人助かって、四人死んだ」と標準形。
雀々さんのトランポリンはやはり、異端ですな。

かわいい小さなお客さんと共に、楽しめた吉坊の「鷺とり」でした。


二、桂歌之助・・・・・・・・「青菜」

マクラで、大阪のおばちゃんの話。
こういうおばちゃんは、落語の中にも出て参ります・・・。

船弁慶のお松さんか、
厩火事のお咲さんか、・・と思うと

「植木屋はん、あんた、仕事は、もう、すんでやったんかいな」
青菜。

まあ、亭主と張り合うて、
「そんなもん、おいどの穴で、言うたるわ」・・・と押入に入る女房・・。
まぁ、これもしゃれ気のある大阪のおばはんでないと、
暑い真夏の夕方、密室に入る気にはなりませんな。

歌之助さん「柳蔭」、「鯉のあらい」を食べる際のしぐさも
独特で、おもしろい。

入場料は別と思っていたら、入場料が400円で
上方ライブは、ただ。
ただなら、食てみたろ、いや観てみたろ。

これからの、落語の予定は
10日・福車、石松
16日・三若、おしどり(音曲漫才)
23日・こごろう、しん吉

なかなかのメンバーが、難波の真ん中で、聴けまっせ~。

まあ、真夏の昼下がり、質の高い、お値打の落語会でした。


上方亭ライブ
2008年8月9日(土)午後2:30~
ワッハ上方4階展示室「上方亭」

一、桂吉坊・・・・・・・・・・「鷺とり」
二、桂歌之助・・・・・・・・「青菜」


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