予約を入れて、早くから楽しみにしていた落語会。
最初の花緑さん、前回の正蔵さん、今回の喬太郎さん。
嫁さんが隠れ梅団治さんファンで、三回とも皆勤でおます。
一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」
こんな、メロメロの小梅ちゃん、初めて見た。
特に、マクラの部分は、呂律が回らず、何を言っているのか・・・・。
普段、文語体というか固めの喋りが特徴の小梅さん。
それでも、マクラの部分って口語体というか普段の喋りの延長なもの
そこを文語体というか型にはまった喋ると、違和感たっぷり。
その違和感が、噺に入ってからも、そのまま続く。
でも、目をつぶった患者の顔、師匠の梅團治さん、そっくりでおますな。
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」
良いですな。
6年ぶりの三度目の「切符」ですが、何度聴いても楽しめる。
聞くところによると、この何年間の間に、新しい駅が2~3駅増えたらしい。
でも、三河安城辺りからは、一気に東京まで、
昔は「切符」が演目にあると、時刻表を持ってきて確かめるお方がいたそうで・・・
でもそれって、「一文笛」聴くのに、米朝全集持ち込むようなもの・・・
やってはイカンことですな・・・・。
三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」
最高、喬太郎さんの「小言幸兵衛」。
粗筋は一緒だが、細部に渡って、喬太郎節、炸裂。
「この長屋で心中騒ぎがおこったらどうする」・・・・と。
千早振るではないが、大家さん、喋りながら、楽しみながら、
心中騒ぎへと、話を持っていくくだりのおもしろさ・・・。
小言幸兵衛さん、長屋の宮藤官九郎、素晴らしい台本作家。
目の前で、思いつくままに次々繰りだす言葉の、ライブ感。
この、ライブ感が、喬太郎さんの、真髄なんでしょうな。
四、内海英華・・・・・・・『女道楽』
いつも、繁昌亭では色物は10分の持ち時間ですが、今日は15分。
普段、演らないものを・・・・。
まずは、落語の中ででてくる「愛宕山」で、大阪の幇間二人が愛宕山を
登る際に唄うのを、どなたもこなたも、いい加減で、今日は正調「愛宕山」を・・・と。
次は、「らくだ」で死人を踊らす時の“かんかんのう”を
二番は、奇術家がでてきますが・・・・そう言われても意味はいたって解らず。
この“かんかんのう”、中国から流れてきたのは理解していたようですが、
その当時でも、意味は解らず、語呂を楽しんでいたようで・・・。
そして、都々逸。・・・いつもの“膝まくら”
最後に、丁度夏場所の千秋楽、白鴎が30回目の優勝。
でも、豪栄道が大関昇進・・・浪花っこには、めでたし、めでたし。
相撲にちなんで、あの一番太鼓の音色を・・・三味線で・・・。
完璧なテクニックを披露。
英華さん、粋プラス技、ご披露の巻でおました。
五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」
サラリーマンが仕事終わりに一杯飲もうと・・・・居酒屋で
そこで、癖のある上司が部下へ絡む。
「聞いてるのか」「斎藤、君に言ってるのだ」
「座右の銘」は何だ、各自発表せよ・・・・そのとんちんかんな返事。
我社の社員、座右の銘と訊ねたら、さてどんな答が返ってくるのか・・・
ちなみに私目は「ケセラ、セラ」・・・人事を尽くして天命を待つの意で
やることやったら、あとは成るようになる・・・半分、居直り精神。
でも題の「夜の慣用句」って意味深だし、私の大好きな「ハンバーグのできるまで」
「午後の保健室」など一見して、中身の解らないお題ばかり。
「カラスの涙」とか「昼下がりの日常茶飯事」、「大人のための散歩」など
ありそでなさそ・・・
喬太郎さん落語、ひょっとして、題目も並行して創られていたりして・・・。
六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」゛
よろしいな、兄弟愛たっぷりの、クロとシロ。
子供にオシッコさすときに「シー、コイ、コイ」という前振りが無かったので
年代高い客層なので、敢て割愛かと思っていると、
「なんか、汁物、もうて来たるわ」、と走っていったクロ、
ご主人様の前で「お椀、おワン」がサゲ・・・
でも、何も弟に持ってこれなかって、ショボンとしているクロも好き。
兄に遠慮がちに接する、シロも好き。
この兄弟見ていると、ご両親も良い育ちだったんでしょうな・・・。
さて、次回のゲストはどなたなんでしょうか。
今から、楽しみですな・・・・・。
第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~
2014年7月27日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭
一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」
三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・『女道楽』
五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」
六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」
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