ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

残るは食欲~阿川佐和子

2014-07-29 23:01:39 | 本の少し
残るは食欲 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

食べ物エッセイ。

食べ物が好きで、エッセイ好きの私にはもってこいの本。

阿川さんが、幼いころから書いておられることが、フンフン解ると思っていたら
表紙裏の著者紹介をみると、東京のお生まれだが同年代・・・・。

食べたいのに、ちょっとからだのことを思って控えたり・・・

もったいないと云って、ちょっと残ったものも冷凍したり・・・

ただ違うのは、育ちが、東京と大阪。

目玉焼きで、かけるのは醤油とソース。

しゃぶしゃぶは、ゴマだれかポン酢ではなく、
阿川さんは、薬味たっぷりの中華風ゴマだれが好みらしい・・・・。
(ちなみに私はポン酢、嫁さんはゴマだれ派ですが)

また、大阪でうどんの有名店で、鴨南蛮を蕎麦で注文してしまって後悔されているが、
大阪人でも、鴨南蛮は、やはり蕎麦ですし、天ぷらはどちらとも言えず微妙ですが、
かき揚げは蕎麦の方が美味しいようで・・・。

でも、お菓子づくりでは「いい加減はタブー」だけど、こと料理には「いい加減」が
上手になるコツと、私も目当ての調味料がないとき、それに近いもので補い作ってみる
完璧ではないが95点、ちょっと足らずが判れば、それも在りかと・・・・・。

そんな、いい加減なところでさっさと妥協してしまうのは、一緒。

でも本のタイトルの「残るは食欲」まで一緒とは、・・・・多少抵抗したいですな。

にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~

2014-07-27 23:30:44 | 梅団治・須磨寺落語会


予約を入れて、早くから楽しみにしていた落語会。

最初の花緑さん、前回の正蔵さん、今回の喬太郎さん。
嫁さんが隠れ梅団治さんファンで、三回とも皆勤でおます。


一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」

こんな、メロメロの小梅ちゃん、初めて見た。

特に、マクラの部分は、呂律が回らず、何を言っているのか・・・・。
普段、文語体というか固めの喋りが特徴の小梅さん。

それでも、マクラの部分って口語体というか普段の喋りの延長なもの
そこを文語体というか型にはまった喋ると、違和感たっぷり。

その違和感が、噺に入ってからも、そのまま続く。

でも、目をつぶった患者の顔、師匠の梅團治さん、そっくりでおますな。


 
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」

良いですな。

6年ぶりの三度目の「切符」ですが、何度聴いても楽しめる。

聞くところによると、この何年間の間に、新しい駅が2~3駅増えたらしい。
でも、三河安城辺りからは、一気に東京まで、

昔は「切符」が演目にあると、時刻表を持ってきて確かめるお方がいたそうで・・・
でもそれって、「一文笛」聴くのに、米朝全集持ち込むようなもの・・・
やってはイカンことですな・・・・。


三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」

最高、喬太郎さんの「小言幸兵衛」。

粗筋は一緒だが、細部に渡って、喬太郎節、炸裂。

「この長屋で心中騒ぎがおこったらどうする」・・・・と。
千早振るではないが、大家さん、喋りながら、楽しみながら、
心中騒ぎへと、話を持っていくくだりのおもしろさ・・・。

小言幸兵衛さん、長屋の宮藤官九郎、素晴らしい台本作家。
目の前で、思いつくままに次々繰りだす言葉の、ライブ感。

この、ライブ感が、喬太郎さんの、真髄なんでしょうな。



四、内海英華・・・・・・・『女道楽』

いつも、繁昌亭では色物は10分の持ち時間ですが、今日は15分。
普段、演らないものを・・・・。

まずは、落語の中ででてくる「愛宕山」で、大阪の幇間二人が愛宕山を
登る際に唄うのを、どなたもこなたも、いい加減で、今日は正調「愛宕山」を・・・と。

次は、「らくだ」で死人を踊らす時の“かんかんのう”を
二番は、奇術家がでてきますが・・・・そう言われても意味はいたって解らず。

この“かんかんのう”、中国から流れてきたのは理解していたようですが、
その当時でも、意味は解らず、語呂を楽しんでいたようで・・・。

そして、都々逸。・・・いつもの“膝まくら”

最後に、丁度夏場所の千秋楽、白鴎が30回目の優勝。
でも、豪栄道が大関昇進・・・浪花っこには、めでたし、めでたし。

相撲にちなんで、あの一番太鼓の音色を・・・三味線で・・・。
完璧なテクニックを披露。

英華さん、粋プラス技、ご披露の巻でおました。


五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」

サラリーマンが仕事終わりに一杯飲もうと・・・・居酒屋で
そこで、癖のある上司が部下へ絡む。

「聞いてるのか」「斎藤、君に言ってるのだ」
「座右の銘」は何だ、各自発表せよ・・・・そのとんちんかんな返事。

我社の社員、座右の銘と訊ねたら、さてどんな答が返ってくるのか・・・
ちなみに私目は「ケセラ、セラ」・・・人事を尽くして天命を待つの意で
やることやったら、あとは成るようになる・・・半分、居直り精神。

でも題の「夜の慣用句」って意味深だし、私の大好きな「ハンバーグのできるまで」
「午後の保健室」など一見して、中身の解らないお題ばかり。

「カラスの涙」とか「昼下がりの日常茶飯事」、「大人のための散歩」など
ありそでなさそ・・・
喬太郎さん落語、ひょっとして、題目も並行して創られていたりして・・・。


六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」

よろしいな、兄弟愛たっぷりの、クロとシロ。

子供にオシッコさすときに「シー、コイ、コイ」という前振りが無かったので
年代高い客層なので、敢て割愛かと思っていると、

「なんか、汁物、もうて来たるわ」、と走っていったクロ、
ご主人様の前で「お椀、おワン」がサゲ・・・

でも、何も弟に持ってこれなかって、ショボンとしているクロも好き。
兄に遠慮がちに接する、シロも好き。

この兄弟見ていると、ご両親も良い育ちだったんでしょうな・・・。


さて、次回のゲストはどなたなんでしょうか。
今から、楽しみですな・・・・・。


第二回桂梅団治憧れの東西二人会~柳家喬太郎の段~
2014年7月27日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、桂小梅・・・・・・・・・・「犬の目」 
二、桂梅団治・・・・・・・・「切符」
三、柳家喬太郎・・・・・「小言幸兵衛」
仲入り
四、内海英華・・・・・・・『女道楽』
五、柳家喬太郎・・・・・・「夜の慣用句」
六、桂梅団治・・・・・・・「鴻池の犬」








にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内儀さんだけはしくじるな~古今亭八朝・岡本和明

2014-07-25 08:53:31 | 本の少し
内儀さんだけはしくじるな―目白・柏木・黒門町
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆

落語のお弟子さんとお内儀さんとの関係を綴った本。

東京の、目白・五代目柳家小さんの小林生代子さん、
柏木・六代目三遊亭圓生の山崎はなさん、黒門町・八代目桂文楽の並河寿恵さん。

名人とか人間国宝と言われても、家の中で一番偉いのは、お内儀さん。
一門の色があるとすれば、それは師匠のではなく、お内儀さんの色。

だから頭の上がらない師匠からは、
「俺のことはいいから、内儀さんだけはしくじるなよ」と。



三人三様だが、共通しているのは、男っぽいこと。

小さんのお内儀さんは、自分のことを「俺」と言い、
師匠を呼ぶときは「おいッ」で、師匠も「うん」って返事する。

圓生さんのお内儀さんは、風呂上がり、腰巻きだけで部屋の中を平気でうろうろしたり、
文楽さんのお内儀さんは、呂で背中を流させたりしたり、家族同様、いやそれ以上の関係。

芸は、師匠に教えて頂き、礼儀作法というか世の中の処世術はお内儀さんに教えて頂く。



でも、落語ファンの私、各師匠が芸についてのところを紹介しますと・・・

小さん師匠は、「落語は大衆のもんじゃねえ、マニアックで通人のものだ。
それが可笑しい、面白いと想う人間以外に聴かせて、笑わせようとすると落語が崩れる」

文楽師匠は、「笑わせるってことは大変なことなんだよ。泣かせるのなんか簡単だ。
筋通りしゃべってってりぁ客は泣くんだよ。客が泣かなかったら手前が泣け、
そうしたら客も泣く。ところが客が笑わねえからって、手間が笑っても客は笑わなえ」

円生師匠は、この本では、ご自身は艶っぽい噺ばかりで芸談はないでげす。


まあ、芸人さんの奥さん、ましてや内弟子と云って一緒に暮らす落語のお内儀さん
やんちゃな師匠だけではなく、それに惚れてきたクローンみたいな者に囲まれてりゃ
師匠の芸だけが、頼り、励みだったんでしょうな・・・。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ごはんつぶがついてます~南伸坊

2014-07-23 04:03:02 | 本の少し
ごはんつぶがついてます
クリエーター情報なし
晶文社

☆☆☆

カレンダー、最新記事、最新コメント、必要な方、「ごはんつぶがついてます」のタイトルをクリックしてください)



ごはんつぶがついてますと、南伸坊さんが50才の時に書かれたエッセイ。

そう言えば、昔は「お弁当、ついてますよ」とか「お弁当つけて、どこ行くの」とか
言ったもんですが・・・・・
おにぎりを、頬張る事も無くなったのか、見かけなくなりましたな。
(それか、小さい子もなく、そういうのに出くわさなくなっただけですか)

一番気にいったのは・・・・夫婦間での会話でとるにたらないような、くだらない冗談を
言いあって笑っているのが一番いい。・・・・っていうくだり。

ノーテンキにしていると、ノーテンキになれる。

ノーテンキ夫婦、羨ましいですな。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界ぐるっと朝食紀行~西川治

2014-07-22 18:21:51 | 本の少し
世界ぐるっと朝食紀行 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆☆

朝ごはんって、大事。

先週も、二日続けてホテルのバイキングを食べたが、
初日は那須のリゾートホテル、二日目は宇都宮のそれなりのホテルだったが、
種類の多さと、一つ一つ、どの食材を比べてみても、見ばえも味も雲泥の差。

料金が違うといえばそれまでだが、一日の元気の源は朝食にありと実感。

丁度、上野の駅で見つけたのが、この本。

1945年の日本から、2000年の台湾まで、トルコ、モロッコの中近東、
伊、仏、独のヨーロッパから英、カナダ、米、メキシコ、豪州、フィジー、
タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナム、インド、モンゴル
そして、韓国、香港、と、題名の「世界ぐるっと朝食紀行」のごとく世界の朝食を紹介。

土地、土地での朝食の主食のパンなり、お粥なり、そして飲み物のコーヒーにチャイ、
の美味しそうなこと・・・・・・欧州の国では、コーヒーにたっぷりの砂糖を入れてと読むと
久しぶりに甘ったるいコーヒ―が飲みたくなって、シューガーを探したり・・・。

メープルシロップたっぷりのパンケーキに涎し、おなかに優しそうなお粥が食べたく
なったり・・・朝からたっぷりの量を、たっぷりの時間をかけて朝食を食べる。

朝は大事、一日の始まり、生きていることに感謝しながら、
心身共に、エネルギーを補充する・・・・。

今度の休日の朝食は、女房の分まで、頑張って、
普段とはちょっと違うものを作ってみようと思う、ごまめでおました・・・。




にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ



世界ぐるっと朝食紀行中部銀次郎 ゴルフ珠玉の言霊 (日経ビジネス人文庫)さよならドビュッシーくいいじ中部銀次郎ゴルフの神髄
はっとする味ピアニストは指先で考える (中公文庫)くいいじ買えない味小さいことばを歌う場所 = A place where little words are sung
芽つきのどんぐり: 〈ん〉もあるしりとりエッセイ「お買いもの」のいいわけミッキーたくまし深堀圭一郎のゴルフマネジメント (日経プレミアシリーズ)草の花 俳風三麗花 (文春文庫)
散歩が仕事 (文春文庫)最低で最高の本屋窓際OL会社はいつもてんやわんや式の前日小福歳時記
日々の100「サバを読む」の「サバ」の正体俳風三麗花10打縮まる!倉本昌弘のゴルフ上達問答集本屋さんで待ちあわせ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土屋耕一のガラクタ箱~土屋耕一

2014-07-21 05:06:07 | 本の少し
土屋耕一のガラクタ箱 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房



(カレンダー、最新記事、最新コメント、必要な方、「土屋耕一のガタクタ箱」のタイトルをクリックしてください)


この本は、この前の台風の最中、鹿児島、熊本へ出張。
9日の夜、熊本上通りにある「長崎書店」で買ったもの・・・・。

大好きなゴルフの女子プロ“藤崎莉歩”さんが週刊現代に載っているとかで
早速買わなければと閉店前に入った本屋さん・・・・

その玄関側にある4列の独自の目で並べられた、本棚のセレクト良さ。


ゆっくり見ながら、思わず四周、出張中で荷物になるので文庫本ばかりですが三冊購入・・・
後の本もついでに紹介しておくと「色を奏でる」「きものは、からだにとてもいい」。

本屋さんが独自に選んだ本が並べられた本棚に、私が持っている本がちらほらと、
おもわずその隣の本に、著者に、違う分野の本に興味津々・・・・・。
日頃、手にすることがない本との出会いに触れることができる。


選ぶだけで楽しくなる・・・・この様な本屋さん、どんどん増えて欲しいですな。



書店の紹介ではなく、本の紹介に・・・・・・
日本のコピーライターの草分け的存在の土屋耕一さんの本。

前半の、回文や言葉あそびなど、どこもかしこも、おもしろい。


“入れ替え句”、とは、

婿言わずふと妬ける身の帯とかず
文行かず男わび住む屋の戸蹴る
水桶の来ず詫びるやと向い問う
わずか見むふけや男のビイトルズ

これってすべて「古池や蛙飛びこむ水の音」の入れ替え句でおます。

凄い、試につくれるレベルではおまへん。


“山号寺号”、これは落語の運廻しの田楽喰いにでてきますが・・

成田山新勝寺、東叡山寛永寺、に始まって
あんまさん、揉み療治・・時計屋さん、いま何時・・桃太郎さん、鬼退治
議員さん、野次・・もう沢山、大惨事・・・・・・舞妓さん、大文字
ちょっと粋に・・・こちらさん、ほの字・・お二階さん粋な筋。

これはできそう、私もちょっと考えてみますと
野々村さん、領収書大事・・ASUKAさん、覚醒剤所持・・世界遺産、富士。


“地口いろはたとえ”では

「い」石を投げれば方々にあたる・・・(犬も歩けば棒にあたる)
「ろ」ローンの商魂・・・(論より証拠)
と、「京」まで続きます・・・。


“回文”
すなわち上から詠んでも下から詠んでも同じ、
“酢豚つくりモリモリ食ったブス”凄いですが感心していては駄目
この項の最後には、88文字の回文が載っている。


“即席俳句”

例えば下の句の、“座敷を猫が通りぬけ” に上の句をのせると

雪どけや座敷を猫が通りぬけ
玉子酒座敷を猫が通りぬけ

私もつくってみました

蚊帳の内座敷を猫が通りぬけ

よろし、おますやろ・・・。



まあ、言葉遊び満載、実践すれば、なかなか前へ進まず、
たっぷり楽しめる、土屋耕一さんの「ガラクタ箱」でおます。





にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第685回・田辺寄席《新じっくりたっぷりの会~桂文之助の段》

2014-07-20 22:40:24 | 田辺寄席
(カレンダー、最新記事、最新コメント、必要な方、「第685回・田辺寄席」のタイトルをクリックしてください)



久しぶりの田辺寄席へ嫁さんと一緒に・・・。


夏の日差しの桃ヶ池公園


今日は、文之助さんの「らくだ」をお目当てに・・・。


開口一番 「あ」あきすとぜねこ・・・・・・桂文太

昔の子供時代の遊びを紹介。

ベーごま、ビー玉、サザエ、三角ベースの野球、カンケリ、色々ありましたな。

「あきすとぜねこ」・・・

誕生日の月日を足して、それを1なら“あ”愛してるとか
6なら“ね”熱烈とかいうらしい・・・。

文太さんの京都独自のものか、田辺寄席のお客様には、知っている人は皆無。

ところ変われば、でウケてませんでしたな。


一、桂弥太郎・・・・・・・・・・「狸賽」

吉弥さんの弟子。

上手いという印象があったのですが、4年前は感動したのですが
あれから4年、この時期ドンドン成長の限りと思いきや
一時、足踏み状態に・・・・・・。

一気に駆け上るのではなく、踊り場的時があるんでしょうな。

「狸賽」は、喬介さんのが、お気に入りです。


二、桂文之助・・・・・・・・・・「播州巡り」

文之助さんで、旅ネタ「播州巡り」、よろしいな。

さして、爆笑がとれる噺でもないが、
喜六、清八、の二人のやりとりが、淡々とすすむ。

何か、落語の教科書のごとく、でも二人の言葉のやりとりだけだが、
くすくすの笑いながら、きちっちと笑いをひらっていくのが大事なんでしょうな。

今回、塩鯛さんの「遊山船」を聴いて、この播州巡りの喜六、清八を思いだした。

喜六、清八、をきっちりと演じるのが、名人への第一歩なんですな。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・「近日息子」

狂気のエキサイトぶりがキモの「近日息子」

文太さん、熱演だが、
長屋の連中が間違った言葉使いをする男を攻めたてるところ、
あの、一発触発のいいあいのところがキモ・・だが、ちょいとおとなしめ。

暑い夏用か、クールタッチの文太さんの「近日息子」でおました。


四、笑福亭瓶吾・・・・・・・・「阿弥陀池」

瓶吾さんの、薄味、好きですな。

おかきの、湿ったような。
温くなった、ポカリスエットのような。
パンツのゴムがユルユルになったような。

そんな、瓶吾さんの落語。

ほのぼの感というか、人間性というか、優しさあふれる落語で、好きでおます。


五、桂文之助・・・・・・・・・・「らくだ」

今日、お目当ての文之助さんの「らくだ」

でも、いたって上品な「らくだ」
かんかんのうの唄の文句は、最初にゆっくり丁寧に解説してくれるが、
落語内では、あの、死人のカンカン踊りの仕草も一切なく、あっさりと終わる。

死人を、おもちゃに使うなんて、文之助さんにとっては許されないことなのか、
棺桶替わりの樽に、らくだを突っ込む床でも上品。

そういえば、ヤタケタの熊、らくだの兄弟分だが、結構最初からおとなしめ。
だから、後半屑屋と立場が入れ替わっても、落差が少なく、その分、上品。

噺は、時間の都合か、焼き場まで行かず、途中で終わる。
(まあ、焼場のシーンはあとから足した様なとこですが)


でも“かんかんのう”の唄は頭に残りますな、歌詞だけ写しときます

かんかんのう きうれんす

 きゅうはきゅうれんす
さんしょならえ さあいほう
にいかんさんいんぴんたい
やめあんろ
めんこんふほうて
しいかんさん
もえもんとわえ
ぴいほう ぴいほう

正調かんかんのう、はこのあと英華さんで聴かせてもらいました。



第685回・田辺寄席《新じっくりたっぷりの会~桂文之助の段》
2014年7月20日(日)午後1:00開演
桃ヶ池公園市民活動センター

開口一番 「あ」あきすとぜねこ・・・・・・桂文太
一、桂弥太郎・・・・・・・・・・「狸賽」
二、桂文之助・・・・・・・・・・「播州巡り」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・「近日息子」
仲入り
四、笑福亭瓶吾・・・・・・・・「阿弥陀池」
五、桂文之助・・・・・・・・・・「らくだ」
三味線・・・・・・花登益子




にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ことばの食卓~武田百合子

2014-07-18 02:47:36 | 本の少し
ことばの食卓 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房

☆☆☆

(カレンダー、最新記事、最新コメント、必要な方、「ことばの食卓」のタイトルをクリックしてください)

このまえの「おとなの進路教室」と当時に、
上野駅構内のエキュートの“ANGERS bureau”で買った本。

実は、裏表紙に解説者が穂村弘さんと思って買ったら
ようく見てみると、種村季弘さん、・・・・種村さんには失礼だが、
知らないといことは、時として勘違いを生みだす。
(種村さんは、偉い評論家先生)

この「ことばの食卓」、初版が1984年、丁度今から30年前。

でも、ここででてくる著者の子供時代の様子は、更に30年遡った
文体も含めて、家族が一緒に夕飯を食べていた昭和の30年代・・・・・・。

古臭くて、それでいて何か懐かしい匂いがする状況が次々でてくる。

あのころ、貧しくは無かったが、今ほど何でもある訳ではないが、
いったい何を食べていたのか・・・・。

親父がお洒落で、結構家で洋食を食べていましたが・・・・
ビフテキ、とんかつにエビフライ、コロッケ、オムレツ、オムライス、
オニオンとキュウリの入ったポテトサラダ・、そのころマヨネーズは自家製でした。
そして、ライスはお皿で、ナイフ、フォークで食べてました。

ピザがあるわけではなく、パスタもナポリタンですか・・・
餃子よりも焼売、棒棒鶏などもなく、酢豚と八宝菜に小エビの天ぷら止まり。

韓国料理など、口にすることもなく、オクラや明太子なども無かったですな。

ああ、カレーも、小麦粉から炒めていたのを思いだしますな。

それから、本と同じように、親父は桃を食べるときいつも右手にナイフを持って
カットしながら、口へ運んでいましたな・・・

ああ。懐かしい、ちょっと真似してみようかな。

この様な、大昔の、私事の食生活とダブル・・・・
武田百合子さんの「ことばの食卓」でした。

にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おとなの進路教室~山田ズーニー

2014-07-16 04:59:56 | 本の少し
おとなの進路教室。 (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社

☆☆☆

上野駅構内のエキュートの“ANGERS bureau”で買った本。

この様なセレクト系書店でないと、到底手にすることがない本。

伊藤忠の丹羽宇一郎さんの本が、一流大学を出て一流会社に務め、
日本を背負うだけの意気込みのある者への、指南書であれば・・・

この本は、フリターとかアルバイトとかをこなしながら、自分にあった
仕事に出会わないといった、悩み悲しんでいる者への・・指南書
著者は、指南書ではありません・・と、ただし自分の考えを引きだすのによく効きますと。


lesson6、では、「くずれ」について

昔は、学者くずれ、作家くずれ、芸人くずれ、とかいう方がおられたが、
この「くずれ」というのは何・・・どこかで、その夢をあきらめた人のうち、
どこかで、その夢をあきらめきれなかった人。

それは、あらゆる可能性を試し、自分の限界までやった人なら
必然的に「終わり」があるものなのに、完全燃焼していない人、特有のものだと・・・。

何歳になっても、夢を追い続けている人は、向うからまだ終わりが来ていない。
夢を追う資格がある証拠だと・・・・応援歌を放つ。


lesson13、では、「勉強なんかしないでください」

勉強? それとも仕事?

「ありがとうございました、本当に勉強になりました」のお礼に
「勉強なんかしないでください。私たちはプロなんですから」の返事。

勉強出ない、仕事をするってどういうこと。
仕事に必要な勉強をどう考えるの。

サービス、外と通じあう力、枠に挑む、戦略、内に向く関心と、
勉強? それとも仕事?について、・・・・lesson14~18まで続く。

まずは、自分をみること。
自分を見るにも、外を見るにも「問い」がいる。
問いを立て、考えることが、必ず、問題を突破する力になると・・・。

興味あるでしょ・・・・そんな方は是非、お手にとってご覧あれ。

(追加、lessonは、30まで、続きます)


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよならドビュッシー~中山七里

2014-07-15 00:41:51 | 本の少し
さよならドビュッシー (宝島社文庫)
クリエーター情報なし
宝島社

☆☆☆☆

今年の2月に買って、なかなか手に取ることがなく、置きっぱなしになっていた本
・・・この前の青柳いづみこさんの「ピアニストは指先で考える」のドビュッシー論に
感化されて、読みはじめる。

めったに、小説は読まないのだが、クラヴサン奏法や椅子の高さや座り方
途中で、作者の中山七里さんって、青柳さんの別名ではと思ったぐらい、
作中で、ピアニストの岬洋介にピアノ論は、青柳さんの理論、そのもの。

大やけどをした主人公の遥が、もうレッスンに耐え、コンクールの本選での演奏シーンなんか、
ドキドキワクワク、最後に力尽きて最後の三小節で音が絶える・・・ので
「さよならドビュッシー」の題なのかと思っていたら、どんでん返し・・・
ああこれってミステリー本だと最期で気づく始末・・・・
それほど音楽に没頭して読んでしまっていた。

音楽のレッスンシーンは、CDを引っ張り出してくるぐらい楽しい・。

枝雀さんの落語のサゲの四分割で、①ドンデン、②謎解き、③へん、④合わせ、がありますが、
ミステリーって、落語のオチみたい、ずっと伏線をはりながら、最期でトン。

やはり、ネタバレがしなくて、オチが決まった時のミステリーって最高なんでしょうな。

よく、落語でのオチは、「今迄の噺は絵空ごとでウソでした」・・・と現実へ戻す手段だとも
云われているが、私にとってこの本のオチは、「音楽本ではなく、ミステリー本でした」で
・・・いずれにしても、久しぶりに読んだ小説でおました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第11回・ラジ関寄席

2014-07-14 22:58:56 | ラジ関寄席
(カレンダー、最新記事、最新コメント、必要な方、「第11回・ラジ関寄席」のタイトルをクリック)


第11回・ラジ関寄席

一、笑福亭松五・・・・・・・・・・「牛ほめ」

オーソドックスな「牛ほめ」
10年選手でありながら、くすぐりも入れず
いまなお、基本に忠実に演じられるのが・・・偉い。

安易に崩し、進化と後退をはき違えし、
何をしなければと進み壁に当たった時、
いつも基本に帰ることができるのが、落語の伝承芸たるゆえん
そんな謙虚さがにじむ、松五さんの「牛ほめ」・・・嬉しい限りでおます。


二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「テープレコーダー」

聞くのが二度目の、鉄瓶さんの創作落語。
若き日の鉄瓶さんのお茶目ぶりが垣間見れる楽しい作品。

主人公である、お母さん、確か香芝の落語会終演後。
差入れの沢山の大きな袋を持って、車を待ちながら、
贔屓の皆さんにお礼の挨拶で、ウロウロと忙しくされてたのを思いだす。

芸人さんの明るさを見ていると、お母さんのDNAが影響しているようで、
鉄瓶さんのこの「テープレコーダー」、する度ごとにお母さんが爆発。

お母さんのおもしろさ満開・・・・シリーズの第二弾、第三弾
早く、聴きたいですな・・・・。



三、笑福亭学光・・・・・・・・・・「夢八」

学光さん、実は“がっこう”ではなく“がっこ”が正式。
師匠の鶴光さんも“つるこう”ではなく“つるこ”
人に女落語家と間違えられてはと、“つるこう”でおますと、
でも、東京かわら版にも、上方落語家名鑑にも、おくりがなには“つるこ”と。

学光さんは、どちらでも、結構とこだわり感、一切なし。

前の処で、昔は伊勢詣りが一大イベントでこれが最後で大事ですので
くれぐれも、忘れないように・・・・・ひつこく言われるが。

でも、結果は、伊勢音頭を唄えといわれ、寝言で伊勢音頭唄っていて、
気楽なもんやで、伊勢音頭唄てるで・・・・それだけのこと。

まあ、誰もが知ってる唄やったということですか・・・・。
ただ、東京では「伊勢詣り」というらしいですが・・・・。

雀々さんの「夢八」でも、あの、八っつあんが、首つりの遺体を見てからがキモ。

驚きと恐怖で、叩いてる右手が止まらず、おにぎりを持っている左手が止まらず
食べる口までが止まらず・・・・・あのパニック状態が見たいのに、あっさりめ。

もったいないの一言でおます。


四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・「天狗刺し」

「天狗刺し」といえば、米朝さん、あの鞍馬山の奥深い森の中の
深々とした空気がこの噺のキモ。

何か、生暖かさを感じるのは、瓶太さんの熱血の高座故か。

これまた、ダイジェスト版の様な瓶太さんの「天狗刺し」でおました。



五、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「京の茶漬」

よろしいな・・・味のある春若さんの高座。

最初は得意のシュールな小噺・・・・を。
丁度旬のサッカーネタの(チケット)と(ムカデ)を・・・。

忘れましたが、オチがストレートに入って来ずに
笑えなかった噺が一つ、・・・・・・気になりますな。

噺は「京の茶漬」、暑い京都の昼時の情景がうかぶ。
二人のやりとり・・・・私はこんな、情景が浮かぶ、落語が好きですな。

最後まで聴いて、トップの松五さんの落語がうかんでくる。
落語って、永年に練られて今日の形、セリフ回しに。


シンプル イズ べスト。というのもありますが

落語や芸事はやはり、完璧な基本があって では・・・・・。


ごまめ語録(変化する瞬間、進化もすれば後退もする)でおますな。



第11回・ラジ関寄席
2014年7月14日(月)午後7:00開演
道頓堀 角座

一、笑福亭松五・・・・・・・・・・「牛ほめ」
二、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・「テープレコーダー」
三、笑福亭学光・・・・・・・・・・「夢八」
仲入り
四、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・「天狗刺し」
五、桂春若・・・・・・・・・・・・・・「京の茶漬」

司会・・・・小川恵理子






にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成功の秘訣は 頭より心 ド根性だ! ~丹羽宇一郎

2014-07-11 10:21:32 | 本の少し
成功の秘訣は―頭より心ド根性だ! (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆

この前に続けて、伊藤忠の社長そして会長であった丹羽宇一郎氏の本を続けさまに読む。

今回は色んな処で、色んな方を対象にした講演会の記録。

11回分であるが、学生、企業人、公務員、など対象は違っても、一貫しておっしゃる事は同じ、
ということは11回同じ話を聞いたことになり、丹羽氏の語ろうとする事が、
頭の中にすり込まれてしまう。

この本が単行本で出版されたときの題は「汗だセ 知恵出セ モット働ケ」
日本の未来を憂い、日本の衰退を危惧している。


要点は三つ、

第一は、日本には日本人が食っていけるだけの天然資源はない。
あながたや私たちが稼ぐより、手に入れる術はない。
日本は、「人と技術」を資産として外貨を稼ぎ出さなければなりません。

第二に、「年寄りよ、後世の人々から夜逃げ、食い逃げ世代と後ろ指
差されないようにしよう」。
負の遺産、借金を孫子の代まで押しつけてはならない。

第三に、「若者よ、DNAのランプが点灯するまで努力せよ」
自分のDNAにピッタリの職業就くには、ひたすら努力するしかない。

安倍内閣が発足しましたとあり、経済中心の日本をつくろうと、
読んでいて何かおかしいなと思っていたら、2006年の講演。

安倍さんが最初に、首相になったときの話。
今、まさにやろうとしている事だが、既に8年経っているという事実。



一番賛同できたのは、人事院、総務省の国家公務員合同初任研修の講演。

「エリートなき国は滅ぶ」・・・・・・・
エリート=悪というイメージが定着しているが、明治、大正、昭和の初期までは
エリート官僚がリーダーとして日本を育てあげてきた。

「国民の期待に応えて、自分以外の人の為に働ける人」

そういえば、国会での野次事件、県会議員のカラ出張など
討議での内容ではなく、周りの次元の低いことが話題になるとは、
新聞もマスコミも、おかしいですな。

ほんと、日本の先行きが不安になりますな・・・・。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
成功の秘訣は-頭より心ド根性だ!人生、90歳からおもしろい!人は仕事で磨かれる音の晩餐ありがとうございません (幻冬舎文庫)
残るは食欲世界ぐるっと朝食紀行中部銀次郎 ゴルフ珠玉の言霊 (日経ビジネス人文庫)さよならドビュッシーくいいじ
中部銀次郎ゴルフの神髄はっとする味ピアニストは指先で考える (中公文庫)くいいじ買えない味




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くいいじ(下巻)~安野モヨコ

2014-07-08 22:30:57 | 本の少し
くいいじ 下巻
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆

この前の、上巻に続いての「くいいじ」の下巻。

第一章は、春から盛夏、第二章は秋から立冬、と季節を追いながら
あれやこれや、食べるということ自体に、変なこだわりぶりを発揮
すなわち、“くいいじ”をはってるということか・・・・。

今回は、巻頭に“安野家、お気に入りの器”のが写真入りで紹介。

なかなか、アンチークさだが、器は飾らず、どんどん使って楽しみますと・・・
現役の逸品揃いを紹介・・・内側が柿の実の色の大ぶりの鉢は素敵。

それにもまして、本職が漫画家だけに、各項の最後に書かれている
料理の美味しそうなこと豆ごはんに、胡瓜、ママレードトースト。

失礼ながら、なんら豪華でもないものだが、無性に食べたくなる
“遠くの美人より、近くの●●”と、手の届く食べ物だけに、早速明日にでもと・・・。

読んで分かったことは、私も結構“くいいじ”がはってるということ。

ご自分の“くいいじ”度を測るには、絶好の本でおます。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中部銀次郎 ゴルフ珠玉の言霊

2014-07-07 06:41:42 | 本の少し
中部銀次郎 ゴルフ珠玉の言霊 (日経ビジネス人文庫)
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社

☆☆☆☆

またまた中部銀次郎さんの本。

気に入った作者が見つかると、すぐさま他の本が読みたくなる悪い癖。

すぐさま、書くのも恥ずかしくて、敢て二、三冊挟み込んだりして・・・・。


今回は、中部さんの箴言の数々に感動。

今の私にとっては、神さまの声に聞こえる・・・


“アドレスに始まり、アドレスに終わる”

“天空の彼方から後頭部を引っ張り上げられた構え”

“刻むときは、得意の距離を残す”

“ゴルフは「姿勢」を問われるゲームである”

“ナイスショットは偶然の産物、ミスショットは必然の結果”

“最悪を覚悟して、最善を尽くす”

どの言葉も、ゴルフだけではなく、人生につながる。

読んでいるだけで、ゴルフの精神を鍛え、良きゴルファーとなるべく、
背筋が伸びてくる、心の姿勢が良くなる本でおます。


でも、中部銀次郎さんって、2001年12月に59才でご逝去。
ご冥福を、お祈りいたします・・・・。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ



さよならドビュッシーくいいじ中部銀次郎ゴルフの神髄はっとする味ピアニストは指先で考える (中公文庫)
くいいじ買えない味小さいことばを歌う場所 = A place where little words are sung芽つきのどんぐり: 〈ん〉もあるしりとりエッセイ「お買いもの」のいいわけ
ミッキーたくまし深堀圭一郎のゴルフマネジメント (日経プレミアシリーズ)草の花 俳風三麗花 (文春文庫)散歩が仕事 (文春文庫)最低で最高の本屋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生90歳からおもしろい~やなせたかし

2014-07-06 20:56:13 | 本の少し
オイドル絵っせい 人生、90歳からおもしろい! (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

お元気、お元気、90歳になってもいまなお現役。

それも、漫画家だけではなく、作詞作曲、そしてそれを自らお歌いになる。

今の風潮に苦言もおっしゃるが、今の若者はという論調ではなく、

人生こんなに楽しいのに、無駄に過ごしていたらもったいないよ・・・と。

御本人曰く、苦難の若い時代が延々と続いて、なんとか認められたのが50才過ぎ、
アンパンマンがアニメ化されたときは69才、既に人生の晩年。

70才から現在の90才までの、20年間がこんなふうに展開するとは
夢にさえ見なかった・・・・と。

昔人生50年、今や人生80年。

60才や65才で退職してからもまだ人生、15年も20年もありまっせ。

この本の「人生、90歳からおもしろい」は無理にしても、
「人生、65歳からは更におもしろい」を目指して、

今から準備に入ろうと決意した、ごまめでございました・・・。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする