ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

米朝師匠、崩れかける、~第一回・上方落語まつりinミナミ

2010-04-29 23:04:38 | 落語



落語ファン・待望のおまつりだ~第一回・上方落語まつりinミナミ
ついに、今日から三日間、ミナミの各所で、落語会が開催。

私は、取りあえず、今晩のオープニングの会ヘ・・・・。
普段、聴くことと少ない、仁鶴さん、文珍さんが揃って聴けるなんて・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんばグランド花月・エンタツアチャコらに混じって、仁鶴さんの大きな看板も。


客席は、女性客も多いが、娘さんと一緒の年配のご夫婦と言った
いつもの落語会とは、違って、いたって上品。

一、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

いつもの「まずは、花丸でお付き合いを」で、始る。
前座ネタの時うどんだが、正統でありながら、品良く、それでいて、おもしろい。
大舞台に、かけてさぞや、ネタ繰りをされたことだろう。
花丸さん、ほど良い、緊張の中、最高の落語会の幕開きでしたで・・。


二、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

続いては、宗助さんの登場、マクラでの噺っぷりが、米朝さん、そのまま。
マクラで、力の入ってない喋くりが、間といい、笑いの大きさといい、すべてがそっくり。
それ以上に、宗助さんの丁寧さが、話しの本題の楽しさを、たっぷり、伝えてくれる。
子ほめを、宗助さんで聴けただけでも、と、価値あると納得の一席。


三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・・「アルカトラズ病院」

名ビラを見て、隣のご夫婦が、春團治や、いや、小がついてるで・・、の声。
周りのお客様も、普段あまり落語に久しんでおられない感じだが、・・・。

小春團治さんの落語が、始ると、大笑い。
「アルカトラズ病院」、営利主義の病院とそこに住み慣れた患者。
どんな処でも、社会ができ、其処なりの、ルールができる。逆もまた真なり。

これも、落語かと、懐石料理の次へ、スパイスの利いた創作料理、いや落語を披露。
美味しいものと同じ様に」おもしろいものは、誰もがおもしろいもんですな。

八寸あたりで、トマト味が出た様で、まことに結構・・・。


四、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」

上方落語、稀少なる人情噺、「子は鎹」。
マクラで、鎹の実物を見せてから、本題ヘ。

この噺の、ざこばさん、好きですな・・
元夫婦、お互いに別れて初めて知る、有難味。
この夫婦の、気まずさと、情愛の行き来が、正味、伝わってくる。
年ですな、恥ずかしながら、目頭が熱くなる、中トリの一席でございました。


五、口上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



仲入り後、この緞帳が上ると、口上の為に舞台に一同が並ぶ。
左から、司会の吉弥、そして、染丸、仁鶴、春團治、米朝、福團治、ざこばの
錚々たる顔ぶれが並ぶ。

吉弥さんの司会で始り、染丸さん、ざこばさん、そして仁鶴さんの挨拶の時
米朝さん、前のめりに崩れかける、一同どうしようかと、袖に向って
ざこばさんが、見台、椅子、いや救急車や、と、洒落ながら、叫ぶぐらい不安定な態勢。

急遽、宗助さん、吉の丞さんらが飛びだし、椅子に担ぎ揚げて坐らす。

まあ、周りの人は、舞台に出るのもリハビリとも、ラジオでいうたはりましたが、
体調の悪い日もあるだろうし、生身の、人間国宝だけに、
米朝事務所さん、更に、大切に扱こうてもらわなけければ、あきまへんな。
お大事に、の、一言でおますな。


六、桂文珍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「片言英語版・・時うどん」(題、解らず)

文珍さんの落語、いつもの、花月での高座は、こんななのか。
話しは、おもしろいが、落語を期待している私には、何か物足りない。

折角、花丸さんから順に築いてきたものが一気に崩れたよう。
モタレの位置は、難しいらしいが、マクラの寄せ集めでは、
蒸し物の、茶碗蒸しの役目は、果たせてませんな・・・。


七、笑福亭仁鶴・・・・・・・・・・・・・・・「壺算」

今日は「壷算」と、思いながらも、外れないかと期待していたが、当たり、いや、ハズレ。
仁鶴さん、ゆったりとした運びで、あれやこれやと言いながら、瀬戸物屋ヘ向うあたりが
心地良い空気が流れ、車も走っていない、その当時の大阪の町が目に浮かぶ。

今日も、娘のTVを買いに行きましたが、思わず、朝商いで、目一杯勉強せんと、
五年保証も付けんかったら、幾らになんねんと、気分は「壷算」でしたな。
まあ、安く買うのが好きな、大阪人には、
潜在的に、「壷算」のこのやりとりを、楽しんでるんでしょうな。

口上も、短く、予定より早めに終わった落語会でしたが、
毎年、火花が飛び散る、最高の演者と落語が見れる
紅白か、オールスターのような、落語会になれば、楽しみですな。



開幕・・上方落語まつりinミナミ
2010年4月28日(水)午後6:30開演
なんばグランド花月


一、林家花丸・・・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・・「アルカトラズ病院」
四、桂ざこば・・・・・・・・・・・・・・・・・「子は鎹」
仲入り
五、口上・・・(米朝、春團治、福團治、仁鶴、ざこば、染丸、司会・吉弥)
六、桂文珍・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「片言英語版・・時うどん」(題、解らず)
七、笑福亭仁鶴・・・・・・・・・・・・・・・「壺算」

10-22-97
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こごろうさんお目当て~興兵衛桃林堂・かしや寄席

2010-04-25 10:32:52 | 南天(こごろう)の会

こごろうさん目当てに、今日は、八尾の甘い落語会ヘ。




三百年以上経っている、江戸時代の建物。


今回は、80人強の大入り、朝の部(11時開演)もあったそうで、凄い。


そして、朝の番組の、夢を叶えましょうのコーナーの申込みに、今回選ばれて
この「かしや寄席」の席亭の代理として、朝日放送の三代澤アナウンサーが登場。
80人強の大入りのお客さん、女性が8割の大阪のおばちゃん八尾のおばちゃん
、大歓声、大いに沸く。


一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」

「上方落語界の松坂大輔」のキャッチフレーズ、に、「よう似てるわ」の大きな声。
そのあと、喋る、喋る、落語を聴くというより、井戸端会議とおなじ空気で、
隣の人と喋る、しまいには、喬若さんにも、話しかける・・・果たして落語ができるのか。
と、不安になるが、周るの人は、温かく見守っている、地域寄席の良さか・・。

喬若さん、やり難そうでも、間合いをとって何度もトライ、
諦めない、姿勢に、感動すら覚える。でも、噺に入ってからは、黙らす、迫力。実力ですな。

喬若さんの「野ざらし」、かい枝さんのに肉薄するぐらい、おもしろい。
でも、喬若さんのおもしろさは、座布団返しや、見台の出し入れの際に、
客席に向って、見せる愛嬌ある顔の表情である。

どんな時でも、お客を楽しませようとする姿勢、大好きですな。
久し振りに、喬若さんの会、ザビエル寄席が、6月13日に開催予定。
好きな、こごろうさん、三喬さんも出演される。
他にも、良い落語会のある日だけに、今から悩みますな。


二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ」

得意の、大阪のおばちゃんネタ、
まさに、目の前のそのままのおばちゃん相手に、真っ向勝負。

自分のことを謂われているのに、「ほんまやわ」とか、何を言いだすのか、
危険をはらんだ、スリリングな状況、こごろうさんの揺さぶりにも
ゆとりがあるというか、周りの目も入らなくて、何事にも動じない点で
おばちゃんの勝ちでしたな。

噺は、「普請ほめ」、この様な、楽しいネタは、こごろうさん、最高。

池田のおっさんとこで、いざ誉めに入ってからの、おもしろいこと
表が総一面の栂造り・・・、畳が備後表の高麗縁・・・・・、天井は薩摩杉の鶉杢・・・、
乞食の子も三年経ったら、六つになりまっさ・・・と、どんどん進んで、
最後、肝心の台所の、大黒柱に行き、こちらも、後もう少しで終わりと思いきや、、
懐の書いてあるところが出てこず、覗いて読むが、ビデオテープの巻き戻しのように、、
鶉杢・・・備後表のぼろぼろ、・・・・乞食の子も三年・・・と、あちらこちらにスキップする。

こんな、どんでん返しのような楽しさ、こごろうさん、ならではで
、いちびり心、真骨頂ですな。

常に、こごろうさんの落語は、新たな感動を与えてくれる愉しさがおますで。


三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

ご近所の、犬の鳴き声のマネから、「鴻池の犬」ヘ、

この噺、犬の世界の話しでありながら、心温まる兄弟愛の物語。
伯枝さんのお顔、迫力が有りすぎて、痩せこけたみすぼらしい犬も、
狛犬のように見えてしまう。

鴻池善右衛門さん、今橋のいや、、大阪一、日本一の大金持ちであり、
今の北浜、今橋、その一帯は、金融の中心、国の中心だったんでしょうな。

元気の無い大阪、政治は別でも、商売だけは、大阪復興、願いたいですな。



興兵衛桃林堂・かしや寄席
2010年4月25日(日)午後2:00開演
近鉄八尾・興兵衛桃林堂

一、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・・「野ざらし」
二、桂こごろう・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・・・・・・「鴻池の犬」

10-21-91




終演後、出てきた兵衛桃林堂さんの水羊羹とお茶、上品な甘さで美味しおましたで。



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小さいながら充実の落語会~メルシー寄席

2010-04-24 22:32:19 | 落語

久し振りのメルシー寄席

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」

一番太鼓を手を抜く事無く、袖でしっかりと打つのを見る。
普段着の福丸さん、舞台よりも小柄なのに、びっくり、
芸人さんは、高座姿が大きく見えるのが、芸の力、よろしいな。

高座に上るが、客席がざわついて、オバサンたちの私語が続く、
それにも、めげずに続けるが、かすかに野球中継の音も聞こえる。
繁昌亭などで育った福丸さん世代では、考えられない環境か。

でも、何度も気をとり直してのマクラ、水戸黄門あたりから、
しっかりと客席の心を掴み、ご自分に集中させる。

きっちりとした落語をする為の環境を整える、
これだけみても、若手実力派の証しですな。

噺は、「転失気」、おならの話しながら、下品にならず、いたって上品。
福丸さんの、丁稚、小僧はいつもながら、可愛い・・。

でも、水戸黄門のマクラで、みせた、村娘、病弱のおとっつあん、悪代官、悪商人の上州屋など
登場人物全員が、イキイキしており、今やどんな人でもこなせそうで、
今後、どんどん、大ネタへの挑戦に期待が膨らみますな。


二、笑福亭小つる・・・・・・・・・・・・「宿替え」

小つるさん、トリではなく、二番手で登場。
きん枝さんの、参議院立候補の話し。昨年の暮から考えていた様で、
本気らしいが、予想外なのは、民主党までが本気になっていること。

上方落語協会は、降りたらしいが、落選の時は戻りますので、よろしくとの事。

噺は「宿替え」、枝雀さんとは違い、荷物を詰めるとこは無く、
引越し先から始る。
この、おやっさん、アホではなく、一途さがあるだけ、
隣家に行ってからの、女房との、馴れ初めばなしののくだりは、秀逸。

端整でありながら、笑福亭の匂いのある、小つるさん、
枝鶴襲名が待ち遠しいでおます。


三、笑福亭純瓶・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

純瓶さんとは、初めての出会い、
鶴瓶一門が、弟子が13人で、あのキリストと同じだったのが、
一番下の弟子が、破門され、今12名、このキリストネタが出来ず困る、と。

でも、落語も上手いし、レポーターなどの他の仕事も器用にこなせて、
有望株だったのにと、本心、心から弟弟子の復帰を願っている様子。

今日は、昼、奈良で仕事、明日は川西で落語会、珍しく超忙しい。
奈良も「鹿政談」で、明日も「鹿政談」、決まっているので、今違うのを演ると
頭がごっちゃになりそうなので、あえて「鹿政談」を、と。

眼鏡を外して、落語モードに。このあたりも師匠と同じか・・・。

「鹿政談」元々講談ネタだったのか、地語りの部分も多く、
落語の世界にドップリ漬かりたい私には、苦手な噺。
純瓶さんの本質を知るには、代表的古典落語を聴いてみたいですな。

でも、鶴瓶一門の共通、人柄の良さは、よう伝わってきましたで・・・。


第12回・メルシー寄席
2010年4月24日(土)午後7:00開演
メルシーこはま・2階ホール

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・「転失気」
二、笑福亭小つる・・・・・・・・・・・・「宿替え」
三、笑福亭純瓶・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

10-20-88



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わての泡亭~泡亭の一夜・泡坂妻夫

2010-04-21 06:33:43 | 本の少し
泡亭の一夜 (新潮文庫)
泡坂 妻夫
新潮社

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落語とマジック好きの、直木賞作家が創る落語のネタが15本と少しのエッセイ。
正直、落語としては、江戸調で書かれており、馴染み不足と相まって硬い感じがするが、
声を出して読んだり、一度、落語家の手に渡り、演者の味が加味されると
一段とおもしろくなるのだろう。

でも、マクラから吟味されたものが用意されており、
プロの文筆家の推敲の後が窺える。

あとがきに、吉川潮さんが、まとめて書いておられるので引用させて頂くと、

冒頭の「まくら」からして本寸法だ。「色色な酒のお癖がございまして」(狸の使い)
と、世間話のように始ることもあれば、「夏の盛り、長い石段を中年の夫婦が登って
まいります。(大黒漬)と、登場人物の行動を説明して噺に入る場合もある。時には
「富札の引き裂いてある首くくり」(千両弔い)、「彫物も遊女の作は金になり」(さま命)
と、定番である川柳を使い、「辰巳やよいとこ素足が歩く、羽織やお江戸の誇りもの」
(奥縞)と小唄の文句で始ることもある。また、「十人寄れば気はトイレ」(新内屋)と、
「気は十色}の駄洒落で入ったりする。この導入部を読んだだけで、作者の落語に
対する造詣の深さがわかる。

と、小説は出だしで決まるとか、「吾輩は猫である。名前はまだない」とか、
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」などと、
いまだ冒頭だけ覚えている小説は、多々ある。

この頃、まくらだけでは無く、落語に入る「こんにちは」とか、「定吉」、「植木屋はん」とか
これからはじまるでという、場面転換の、導入のテンションがいたって好きですな・・・・。

小説家の落語ネタだけに、一語一句、丁寧に作られたものだが、逆に窮屈さを感じる。
それだけに、上方の落語家の中で、このひとなら、上手に味付けされるんではないかと、
ごまめ流に、読みながら、頭に浮かんだ噺家さんを列挙致しました・・・ご参考に。


ごまめの泡亭

一、露の団姫・・・・・・・・・・・・「狸の使い」
二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・「大黒漬」
三、林家染太・・・・・・・・・・・・「千両弔い」
四、桂歌之助・・・・・・・・・・・・「さま命」
五、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・「奥縞」
六、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・「お島甲吉」
七、林家染雀・・・・・・・・・・・・「新内屋」
八、笑福亭生喬・・・・・・・・・・「三枚龍」
仲入り
九、桂文三・・・・・・・・・・・・・・「力石」
十、林家花丸・・・・・・・・・・・・「心中屋」
十一、月亭八天・・・・・・・・・・「そもそも」
十二、桂坊枝・・・・・・・・・・・・「勝券」
十三、笑福亭三喬・・・・・・・・「節分」
十四、笑福亭智之介・・・・・・「奇術」
十五、桂雀松・・・・・・・・・・・・「春色川船頭」


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初めての京都での落語会~にしんそば松葉

2010-04-17 23:41:38 | 笑福亭鶴二
初めての京都での落語会~にしんそば松葉と鶴二さんの会ヘ。
京都で、にしんそばを食べて、鶴二さんの落語を聴く。
まあ、いつもと落語会とは違う、昂揚がありますな。

にしんそば松葉さんは、京都南座のお隣とか・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

I氏と待ち合わせて、淀屋橋から祇園四条まで、おけいはんの特急に乗って。


今日の京都は、観光客で、人が一杯・・・南座と松葉さんのビル。
(写真の角が、松葉そばで、超一等地でおます。)


一階の入口、にしん煮とか、御蕎麦のおみやげも売ってます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

早く、落語の報告を初めなければ。


見台と膝隠しは、鶴二さんの持ち込み・・・荷物が多く車で運搬。


今回は、60人弱の大入満員でB1での開催。
京都だけに、下品な大阪弁を喋るのも憚れる、上品な雰囲気が漂う。

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

得意の「時うどん」、先週は絶好調だったのに、お客様との溝は深く、
喬介さんの、はしゃぎぶりが、浮いてしまう。

最初の、都々逸のところで、蜜柑の切り口、ゴンボの切り口辺りでは、
どっぴきの状態・・・・・・ほんま、落語はライブ・・・生ものですな。

お客さまによって、ここまで笑いのツボが違うなんて、よう解りましたで・・。
喬介さん、大阪だけの、内弁慶にならんと、京の牛若丸、目指さんとあきまへんな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」

この会は、元々兄弟子の松葉(後の七代目松鶴)師匠が、名前にちなんで落語会。
今日は、松葉師匠の奥さんも、息子さんも、一緒に来られており、後の食事の時、
鶴二さんの喋り、主人に似ているところもあって、嬉しく思います、と。

鶴二さん、松鶴師匠には特に教えて頂いたことはなく、ことある毎に、松葉とこ行けと、
松葉兄さんには、多くのネタを懇切、丁寧に、怒られながら、教えて頂いた、と感謝。

演目は「米揚げ笊」
その時の、松葉師匠の話しっぷりを思いだしながら、演じようとされたのか、
それとも、会場のどこかで、松葉師匠が見ておられる気がしたのか、
何故か、今日は、たどたどしく、前座時代に戻ったのような、
フレシュさいっぱいの鶴二さん・・・厭味やなしに、逆に新鮮さ感じましたな。

この松葉そばの会は、鶴二さんにとっても、特別な会なんでしょうな。


三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・「化物使い」

瓶吾さんの「化物使い」、いつもながら、おもしろいですな。

笑福亭の味、たっぷりの「化物使い」。・・「打飼盗人」とか、「仏師屋盗人」などと同じく、
化け物でも、盗人でも、怖がらず。・・・・反対に、顎で使ってしまう。

立場が入替わるという点では、(あちらは酒が入りますが、)
笑福亭のお家芸、「らくだ」に通じるネタですな。

威圧的に使うのではなく、瓶吾さんの笑顔に、化物もすべて、納得してしまう。
まあ、実は、狸ですから、まあ、人間の方が、一枚うわてと云う、愉しい噺ですな。

瓶吾さんの、人柄の良さがでる、楽しい他のネタも、聴きたいもんですな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」

今日は、三味線の早川久子さんも来られてるし、春で桜満開のタイムリーな「隣の桜」
(京阪電車から見ましたが、桜ノ宮の通り抜けや、京都市内は花見で人がいっぱい)

最初の部分は、定吉が、ひねた丁稚でおもしろいが、オチに繋がる後半の部分の宴会の
ドンチャン騒ぎ、鳴物も入り、いかにも上方落語らしくて、そして鶴二さんらしくて、
忙しい私達を、花見ヘ連れて行ってくれて、ありがとさんでございます。

やはり、季節感のある、旬のネタ、よろしいですな。

次回は、8月21日(土)の開催予定、
夏のネタ「遊山船」、「船弁慶」、「青菜」など期待ですな。
京都での、おそばと鶴二さんの落語、共に美味しいおますで。


にしんそばと笑福亭鶴二の会
2010年4月17日(土)午後6;30開演
総本家・にしんそば松葉

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「米揚げ笊」
仲入り
三、笑福亭瓶吾・・・・・・・・・・・・・・「化物使い」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「隣の桜」

10-19-85



私が頂いた、穴子そばと季節の竹の子ごはん・・・とっても美味しおましたで。
(他のメニューの、名物のにしん蕎麦と、天ざるの三種類から選ぶ)


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寄席と楽屋へのラブレター~談志楽屋噺

2010-04-16 06:06:48 | 本の少し
談志楽屋噺 (文春文庫)
立川 談志
文藝春秋

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☆☆

弟子の談四楼さんの本が、ここしばらく続いたので、
師匠の談志さんの本を引張り出して読む。

はじめに、落語の世界では、前座という修行期間が終了すると、
一段進んで、二つ目となる。当然、前座名から二つ目の名前に変わる。

なかには、先代小南のように、生涯ひとつの名で通した人もいる
(人間国宝、米朝師匠もしかり)が、当時の客は、芸人の名前には格というものを
識っていたから、芸人の方も伝統上、改名するのがルールであり、楽しみであり、
名誉であり、喜びであった。

二つ目昇進のときはともかく、真打になるときには真打の名に変えるべきと・・。
升蔵が月の家円鏡に、全生よりも円楽になれと、当人も小ゑんではいけないと、
改名して、立川談志に、・・この名前、柳家一門の名ではなかったらしいが、
後の彦六、当時の正蔵師匠に頼んでもらったらしい。

この本が出版された当時、談志、志ん朝、円楽、円鏡というのは、
若手真打、中堅どころの名前であって、やがて、円楽は円生に、
私も小さん師匠のところを破門になったが、そうでなかったならば、
やがて、小さんになるとか、馬楽になるべきと、言い切っている。

上方は、二つ目、真打制度が無いので、名前について無頓着のようであるが、
この平成の落語ブームを定着させる為にも、つく枝さんが、文三さんに変わって
風格が出てきたように、大師匠がおられる間に、多くの名跡を継いで欲しいものですな。

上方の名跡・・・・・吾竹、福松、梅香、梅鶴、梅枝、文都、文団治、文之助、梅丸、文吾、
花団治、菊団治、文雀、など、・・・・・名跡かどうかも混じっていそうですが
重みがあって良い名と思えるのですが・・・・。

本に話しを戻せば、
楽屋の中は、狂気ともいえるメチャクチャな芸人さんのオンパレード、
芸人さんの噺のおもしろい事。
芸だけではなく、芸人の生き様の伝承も、大事ですな。
そういう意味で、談志師匠の新刊の本も、早急に読まなければ・・・、
今、読まなければ、いつ、読むのですなぁ・・・・・・。
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読み応えのある小説~「師匠」立川談四楼

2010-04-14 00:22:57 | 本の少し
師匠! (ランダムハウス講談社文庫)
立川 談四楼
ランダムハウス講談社

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☆☆☆

ひと粒で二度美味しい・・読み応えのある小説。
それも、主人公が噺家となれば、落語ファンには堪らない。
東京の落語界が舞台であるが、同じ噺家の世界、
上方落語ファンにも、なんら違和感もなく、読み進めることができる。

全編、若手落語家の悩みが滲んでくる。
同期の者の出世への、妬みと焦り、そして友情。
芸を磨くのか、売れるにはどうするのかの、自信喪失。
芸を目指す者の、恋愛から、師匠にほれ、落語に惚れる、噺家の純情が
ノンフィックションのごとく、描かれている。

各小説のテーマが明確で、小説としての出来栄えは、なかなかのもの。

ランダムハウス講談社文庫、揃っている本屋も少ないので、
是非、大型書籍店ヘお立寄りの際には、是非ご覧あれ。

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久々の落語~第25回・紅雀と阿か枝の会

2010-04-11 23:15:16 | ワッハ(ホール・レッスン・上方)
第25回・紅雀と阿か枝の会

今日は、昼間は仕事、落語の禁断症状がでそうなので、
夜、ワッハにかけ込む予定。



紅雀さんと阿か枝さん、共に二席なので、普段聴けない大ネタに期待。
中堅の独演会が、二人一緒に聴けるようで、楽しみですな・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

期待どおりの充実の落語会。
「道灌」、「孝行糖」、「尿瓶の花活け」と演目だけで、ワクワクしまっしゃろ。

落語仲間のⅠ氏と、ご一緒に、ゆったりと満席のほぼ30名の入り。

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「時うどん」

いつもながらの、ハジケル楽しい喬介さんの高座。
30人の落語ファンが、大喜び。

普通、落語は、その世界に入ると、サゲまで夢を見させるものだが、
喬介さんの落語、新しいスタイルを開発か・・・・。

噺の途中で、ここまで話したという顔で、「あと、もう少し」、と言い、
うどん屋に、「あんたの出番はもうちょっと後や」とか
うどんを食べたあと、「あと、汁すするだけや」・・・・と、
アホの言葉と、演者喬介の独り言が重って、新鮮な笑いが生まれる。

一見、落語の破壊者であり、20年後には、新しい落語の創世者になるかも。
でも、あくまで、時うどんを幾度となく聴いている落語ファンが前提にあって、
パロディ的「時うどん」を楽しんでいるのである。
どこまでが、計算づくか、どこまでが自然体なのか、一度聴いてみたい。

でも、どんな一字一句の言葉でさえ、愛らしい喬介さんの笑顔が許してしまう。
喬介さんの落語、おもしろおまっせ。


二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「道灌」

団姫さんが、演っているのを聴いた事があるが、落語の基礎の為の演目とか。
リズムとメロディに乗って、流暢に喋れて落語は、心地良さを感じる。
阿か枝さん、「金明竹」といい、この「道灌」、スランプになった時などに、
口慣らし的に利用する、、「東の旅の発端」と同じ様な、原点的演目なのか。

でも、しっとりと演じる「道灌」も、なかなかのもの。
阿か枝さんが、このようなネタを選んだだけで、シブさを感じますな。


三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

楽しい、明るい、七度狐。
いつも聴く、笑福亭では、尼寺がろうそくだけの暗さを感じるのだが、
紅雀さんの話っぷりは、薄暗い電燈が点いているような、微妙な明るさがある。

どちらかというと、私はモノクロ的、山寺の暗闇の中での、喜六、清八が好きですな。

でも、紅雀さんの、おさよ後家の亡霊、顔の表情、とってもリアルで必見でおますで。


四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」

これは、兄弟子、九雀さんにつけてもらったネタ。
人前で話す機会の無いままに、師匠の独演会でやれと、
800人の前で・・・シーン・・・。
それ以降も、枝雀師匠、「孝行糖」をやれと、客席はシーンだが、
舞台の袖で、師匠、ガハハの大笑い・・・客より師匠を信じて演っていたが
その、思い出深い「孝行糖」を・・・・・・。

孝行糖売りの、楽しさは、伝わるが。
客が、孝行糖の売り声に、顔がほころぶまでの、一心不乱の無邪気さ。

「孝行糖、孝行糖、孝行糖の本来は、昔々その昔、二十四考のそのうちで・・・・・・・
食べてんか、美味しいで、また売れた、嬉しいな。テン、テレツク、スッテンテン・・・。」

この台詞だけで、楽しくさせるには、この噺、相当難しいんでしょうな。



五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「尿瓶の花活け」

橘ノ円都師匠で、大昔、聴いたことがあるが、
くすっとした笑いしか無い、いかにも地味なネタ。

尿瓶を買わされた侍が、古道具屋を叩き切ろうとした時、いい訳ごとが、
母親の病気で、高価な人参を購入の為に、つい五両でお売りしましたと・・・。

侍はその孝行に免じて、その場を去るが、ここでも、「孝行」が出てくる。
その当時でも、美談として扱われてるので、稀少価値ではあったようですが、
昔の日本には、儒教の教え、親への「孝行」は、立派に存在していたんですな。

そして、五両の金を、他人の孝行の為に、差し出す武士は、かっこいい。
今の、代議士の先生達にも、爪の垢でも・・・・と思いますな。


「道灌」、「孝行糖」、「尿瓶の花活け」と、珍しい噺を立続けに聴けるなんて。
予想以上の、お二人のセンスに、感激・・・
次回も期待いっぱいでお伺いしなければでおます。



第25回・久々の紅雀と阿か枝
2010年4月11日(日)午後7:00開演
ワッハ上方・4F・上方亭

一、笑福亭喬介・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「道灌」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
仲入り
四、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・「孝行糖」
五、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・「尿瓶の花活け」

10-18-81


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賢明なる考え~ナガオカケンメイの考え

2010-04-10 20:59:56 | 本の少し
ナガオカケンメイの考え (新潮文庫)
ナガオカ ケンメイ
新潮社

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☆☆

著者は家具などのデザインを手がけながら、この本では日々の日記で
、平坦な事柄をあげながら、興味あるビジネスの指南書になっている。

例えば、「賢い商人は、競争相手を作る」という題で、
高速道路で、たまについつい競争する車と出合い、目的地に到着することが目的なのに
その車と競い合うことが目的になっている時がある。
ゴールである目的地の料金所に到着するころ、競争相手の車はどっかへ行ってしまい、
そこで、競争しているという意識から目覚める。そして気がつく。
彼のおかげで、早く着いた、と。

大切なのは、そいつとの競争に「勝つ」ということではなく、
競い合って、同じ確信している方向に向って走るということ。
つまらない勝ち負けに執着するより、強敵を意識して、
競い合うことのほうが、結果として幸せだ、と。

スポーツもきっと究極は同じではないかと。
勝ち負けの大半は「得点」、や「記録」だけれど、
スポーツとは、それを目指し、競い合っている時間のそれではと・・。

売上げという目標にも、おそらく同じことが言える。
「賢い商人は競争相手を作る」
そして、競うけれど、勝負にはこだわらない。
そんなものではないだろうか、と。

この様に、いたって簡単明瞭で、実際の日常生活での実感であり、
言葉だけの、ビジネス書とは、大いに異なる。

本の表紙に、椅子が並んでおり、我家でも使っている「カリモク」の家具の
デザイナーと、親しみを感じて、購入したのだが、単なるエッセイとおもいきや、
会社運営、仕事のあり方、人との関わり方と、多岐に渡って、
実際の仕事に、役立つヒントがある。

「人の前で話すということは、それなりの意味があります。」

「名刺をもらって、一週間後にそれを見て、顔が浮かばなかったら、ゴミ箱に捨てます。」

「集団の中にいる意味を知らないで、群れの中にいるのは、無意味だ。」

「「始める」には、「ワクワク」が、「続ける」には「責任」という楽しさがあります。」

「自分の会社を汚すことは、自分の履歴を汚すことと同じです」

「何事もそうですが、練習と本番があります。仕事場は本番です。」

「がんばる」とはあくまで雰囲気、イメージです。
それをどうするかは別に詰めなければいけません。」

など、気になる言葉、表題で始り、中身はいかなるものか、誰もが興味をそそられます。
ビジネス書というより、芯はあるが、心に優しい、
自分自身の生き方についての指南書としてピッタリ。

いきざま、考えを、形にできるデザイナーという仕事は、
ナガオカケンイチ氏には、まさに、天職で、羨ましい限りでおますな。


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鉄瓶さん、喬楽さん・満開~稲田観音落語会

2010-04-04 08:56:14 | 稲田観音落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





桜咲く、季節に、恒例の稲田観音落語会。
今年は、どんな花盛りか、お花見も楽しみですな・・・。


鶴二さんの会なので、普通ならば鉄瓶さん、鶴二さん、
仲入りで、喬楽さん、鶴二さんの出番ですが、

ネタだけでいくと、
鶴二さんの「子ほめ」、鉄瓶さんの「火焔太鼓」、
仲入り後、鶴二さんの「七度狐」、そして喬楽さんの「首提灯」か
どんな順で、登場されるのか、出番だけでも興味ありますな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

飛梅さんが、飛入りで東の旅の「煮売屋」、
続けて鶴二さんの「七度狐」へと、リレー落語で繋げると・・・。
最後に、鶴二さんの「子ほめ」と、思わくは大いにハズレましたな。


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」

東の旅の「煮売屋」、前回の新まる八寄席で、メロメロだったので、リベンジ。
めくりの準備も無いので、「飛入りの、飛梅です」と、このキャッチフレーズ、
開口一番役の出番では、しばらくは使えますな。

体の部分を使って、逆さまに言う際に、先に「でこちん」を「ちんでこ」と言ってしまうが
間違った時、客に媚を売って笑いをとる人もおられるが、飛梅さん、何事もなかったように、
最後まで、突っ走る・・・一度、高速道路に乗ったら、目的地に着くまで、高速を降りたら負け。
飛梅さんの、プロとしての、凄さを感じた。

どんどん、上手くなる、飛梅さんの「煮売屋」をお楽しみに。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「七度狐」

リレー落語で、煮売屋の「イカの木の芽和え」のところから、鶴二さん、始る。
そのすり鉢から、足がつかん様に、草むらに捨てると・・・
「悪いやつなぁー」と、中腰での狐の様子の良いこと。
鶴二さんの、おさよ後家も、屍になっていても、スーッときれい。

仁鶴さんで、育った私、川を渡るところで、石を投げ、「バサバサのガサガサ」と
記憶していたのだが、今はどなたも、「バサバサのバサバサ」、単なる私の記憶違いか・・・。

けわしい山道からは、下座の鳴物も入って、一段と楽しさが増す。
「七度狐」は、時々見せる仁鶴師匠似で、鶴二さんで決まりでおますな。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「首提灯」

喬楽さんの「首提灯」、ゆったりとしていて、心地よい。
酔ってはいるが、ぐでんぐでんではなく、ただ単に、酒飲みのいやしさがでているだけ。
「これは、何」も、くどくなく、好感。

こぼれた豆、おからの酢和え、紅しょうが、隣の人が残したキズシ、鰊の漬け焼き、
喬楽さんの細かい仕草で、食べる事は、大好きと、みた。
いや、体型を見ていれば、十分解るか・・・。

とんがらしを食べるところなんぞ、店主の、シャレ心もあっての、新演出。
人の心の機微が、細かく演じられて、単なる、酒飲みの噺で終わっていない、
どっしりとした、喬楽さんの「首提灯」は、充実の高座で、よろしおますな。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・「火焔太鼓」

老夫婦ではなく、40過ぎの若さのある古道具屋、
勢いと若さがあって、エネルギー爆発の鉄瓶さんの「火焔太鼓」

この噺、三百両のお金、五十両の束を六つ、並べるところが要。

貧乏人が大金を目の前にした時、無口になって震えるのか、
この噺のように、高揚してハシャギまくるのか、宝くじでも当らんと、
自分が、どういう行動にでるのか、想像つきませんな。

大金を、手にしてからの躍動感が、鉄瓶さん、最高。
今後、十八番になりそうな、予感のする「火焔太鼓」でおましたで。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載




五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

「子ほめ」でトリを・・・。
でも、鉄瓶さんの熱気が残っているのか、
いつにも増して、鶴二さん、ハイテンションの「子ほめ」

誉めるのが下手なアホではなく、タダ酒を呑みたい男の噺。
呑みたい一心で、教えてもらうセリフもうらおぼえ、決して、アホでは無い。

とすれば、この噺、「灘の酒」を、「タダの酒」と聞き違えた時から、
呑めると思った男の、酒への執念の物語である。


Takeshi Masuda PhotoGraphyより転載


今日は、喬楽さんの「首提灯」、鉄瓶さんの「火焔太鼓」の大熱演で、
充実の落語会になりましたな。

次回は、7月3日(土)か、7月10日(土)あたりの予定とか。
ゲストは誰か、・・・鶴二さん、鉄瓶さんの演目は何か、
それだけで、ワクワクしますな・・・。


第11回・稲田観音落語会
2010年4月3日(土)午後2:00開演
圓通山救世院観音禪寺

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・「煮売屋」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「七度狐」
三、笑福亭喬楽・・・・・・・・・・・・・「首提灯」
仲入り
四、笑福亭鉄瓶・・・・・・・・・・・・・「火焔太鼓」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」


10-17-76




恒例の「みさを寿司」での打ち上げ後の、皆さんのご機嫌なお顔。


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上方落語界はオモシロイ~ハナシがはずむ

2010-04-01 00:55:25 | 本の少し
ハナシがはずむ!―笑酔亭梅寿謎解噺〈3〉 (集英社文庫)
田中 啓文
集英社

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☆☆

第二巻をとばして、先週東京からの帰りの新幹線でいっきに、第三巻を読む。

第一巻に比べて、殺人、謎解きがうすれて、落語家の日常生活が詳細に描かれ、
落語ファンには、楽屋裏を覗いたような、興味ある話の連続である。

特に、蛸芝居から浮かれの屑選りにかけての、上方落語の鳴物入りの大ネタを
主人公の竜二が、モノにしていくさまは、読んでいても楽しい。

各巻、だいたい10ほどの噺がお題として、あげられているが、
上方落語の定番として、代表演目は200程はあるので、
この計算でいくと、シリーズとして20巻は続くのか。

まあ、竜二、まだ前座であるし、東京でいう、二つ目、真打の位置まで上がるには、
実際の落語家さんと同じように、長い道のりでおますけど、どう展開するのか、
今後も大いに、楽しみでおますな。


第四巻は、既に単行本にて発売中・・・。





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