ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか

2018-10-24 04:05:06 | 本の少し
なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)
クリエーター情報なし
徳間書店

☆☆☆☆

稲田観音禅寺での、鶴二、さん喬さんの二人会で購入。


なぜ、芸風の違う喬太郎さんがさん喬師匠のお弟子さんなのか・・・・。

不思議な“親子”関係を解き明かす。

答からいうと、お互い芸に対して真摯に向かう姿は同じ、
ただアプローチの仕方が違うだけ、今の喬太郎さんがあるのは、
師匠がさん喬さんであったから、師匠自ら喬太郎さんを潰さないための我慢・・。
常々「俺がお前たちにやれるものは水しかない。肥しはやれない」と弟子全員に言っていると。

さん喬さんが、師匠の小さんの芸を、どうやって誰が継ぐのかという質問に、
「小さんの芸を継ぐ必要はないと思うんですよ。小さんの心を継げばね」と・・・。

まさに、喬太郎さんもさん喬さんの芸を継ぐ必要はない、
さん喬さんの心を継げば良いと・・・・。

東京へ行けば、是非聴きたいと思うお二人の落語。
二卵性双生児というか、一粒で二度美味しい、師弟でございますね。


粋な、さん喬さんの色紙。
コメント
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