ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

和菓子のアン~坂本司

2016-08-30 03:04:05 | 本の少し
<ytd>光文社
和菓子のアン (光文社文庫)
クリエーター情報なし

☆☆☆☆

小説はめったに読まないのですが、
表紙の薯蕷饅頭の美味しさに魅かれて購入。

一日半で一気に読んでしまう。

作者もあとがきで言っているように、暗号のような和菓子の菓子名、
基礎知識がないと来歴すらわからない和菓子、
食べておいしい上に、物語を孕んだ和菓子。

なぞかけの様な、和菓子の名前、その歴史ある由来。
落語好きには堪らない、謎解きが続く・・・・。

おはぎの七変化とは、
春ならばぼた餅、秋ならばおはぎと名前が変わる、
これは牡丹と萩からきている。・・・・・・と。

この舞台になった和菓子店「みつ屋」では、秋の月ごとのお菓子が、
「松露」「跳ね月」「光琳菊」、なんて奥ゆかしくておいしそう・・・。

お茶をする訳でもないですが、百貨店では大層なので遠慮しながらも、
近くの和菓子屋で一度買ってみたくなりましたな。


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猿会でござる・其二~鶴二・紫・治門

2016-08-25 23:51:28 | 笑福亭鶴二

猿会でござる・其二


ジョイ船場多目的ホール



一、露の紫・・・・・・・・・「花色木綿」

この三人会のことのはじめを説明。

それと、露の一門に新たな弟子が入門するかも・・・・・。


噺は「花色木綿」、紫さん、落語で絶句したことあるんでしょうか。
すべての噺がきっちりと語られ、それも紫さんの噺に昇華している。

この「花色木綿」、もしかり、愉しい高座に。

上方では「花色木綿」、東京では「出来心」、
甘いですな、出来心で、泥棒はできませんで・・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・「饅頭こわい」

ウダウダとマクラたっぷりに・・・・。

もう、このまま終わるのではと思っていると、十人寄れば気は十色。

「饅頭こわい」、幽霊の賽銭箱のところは抜いてあるが、
ほぼフルバージョン・・・・・・各饅頭食べる、仕草も入って、アンコ入り。

今週読んでた本が「和菓子のアン」。

益々、美味しい上和菓子、食べたくなりましたな。
ああ、美味しいお茶と一緒に・・・・・・・・・・・・。


三、桂治門・・・・・・・・・「野ざらし」

この会では、鶴二さんにつけて貰ったネタをご披露。

この「野ざらし」も、鶴二さんにつけてもらい、今回二回目。
正式には、ネタおろしではないですが、そんなようなもんと。

これは、鶴二さんのは、途中の唄うところが最高。

その、一番キモのところに、治門さん、硬さが目立ち、
思わず、ご陽気にと声を掛けたくなる。

でも、二回目とは思えない仕上がり・・・恐るべき冶門さん。


四、露の紫・・・・・・・・・「手向え茶屋」

これも、ネタおろし。
レアな作品、つけて貰ったのが、
珍品をくまなく掘りだしている文我さん。

噺は単純、嫌な客が来たので、女郎は、死んだと言ってくれと。
真面目な客で、墓詣りがしたいと、そこで手伝いの者が一心寺へご案内

本人の墓が無いので、次々、お線香の煙にまみれて、これがと言うが、
それが子供の墓とか、陸軍士官兵の軍人の墓であったり・・・・・。

「手向え」という言葉、解かったような解らん言葉ですな。



猿会でござる・其二~鶴二・紫・治門
2016年8月25日(木)午後7:00開演
ジョイ船場多目的ホール

一、露の紫・・・・・・・・・「花色木綿」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・「饅頭こわい」
三、桂治門・・・・・・・・・「野ざらし」
四、露の紫・・・・・・・・・「手向え茶屋」



【サカホン酒場】船場センタービル3号館B2F


打上げに参加された、演者さんと贔屓の方々


紫さんと鶴二さん


ご贔屓さんと治門さん。



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人間やっぱり情でんなぁ~竹本住大夫

2016-08-23 22:55:18 | 本の少し
人間、やっぱり情でんなぁ
クリエーター情報なし
文藝春秋

☆☆☆☆

満90歳で引退された、文楽、大夫の竹本住大夫さんの本。
この2,3年、文楽に足を運ぶようになり、
語る「芸の真髄」も、なるほどと納得。

生まれは大阪、それも北新地、通っていたのが西天満小学校、
なんと私の母校、住大夫さん、先輩ではありませんか、嬉しい限り。

でてくるお初天神(正式名・・露天神社)や、今会社の近くの御霊神社、
そして天満の天神さん、老松、梅田、堂島ビル・・懐かしおます。


芸談で気になったところを紹介すると、

歌舞伎では家や個人が得意とする演目を十八番(オハコ)とか、
十種の内とか言われますけど、文楽では申しません。
浄瑠璃にも「風」というのがあって、
語り方の系統の始祖とされる大夫の名をつけて、
染太夫風とか駒太夫風とか春太夫風とか称されることはありますけど、
それは外から、ファンの人たちが付けたもので、「これが山城風です」
と本人から申しません。

文楽の人間が、演目を口にしないのは、奥ゆかしい言えますけど
芸が難しいので百点満点がない。一生やっても「これでええ」という
境地にたどり着かないのが一番の理由やと思います・・・・と。

落語にも相通じるところがあるようで、
誰それの十八番とはよくいいますが、
ご本人さんがいうより、周りの方の評判で決まるようで・・・。

最後に、良き友であった薬師寺の高田好胤管長さんが、
住大夫さんが人間国宝の認定を受けたとき送られた色紙に
「奥深き語りの技を ただただに磨ききたりて今日の功 なほになほなほ」、
最後の「なほになほなほ」よろしいな、「これに慢心せずに 一層精進しいや」
と励ましのことばと、座右の銘に。

ええ、はなしですな。

芸事すべて、「人間、やっぱり情でんなぁ」。

ますます、文楽、浄瑠璃、興味が深まりますな。


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「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」

2016-08-22 22:22:22 | ラジ関寄席







一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「犬の目」

最初のタイトル「大爆笑!ラジ関寄席」で、大いに噛む小梅さん。
その後のマクラも、思わず引きずったのか、ボロボロ。

でも、噺に入ると通常に戻るのは修行のなせる技か・・・・。
噺は得意の「犬の目」、、早く目抜き通りの賑わいになるよう
爆笑ネタに磨きあげて欲しいですな。


二、笑福亭喬介・・・・・・・・「寄合酒」

さすが、喬介さん、マクラからサゲまで安定感たっぷり。
おもしろいし、明るいし、声は大きいし、元気のでる落語。

演じている喬介さんも楽しそうですが、
こっちまで楽しくさせてくれる喬介さん落語、落語の原点ですな。


三、笑福亭伯枝・・・・・・・・「相撲場風景」

伯枝さんの「相撲場風景」、好きなんですが、
今日の相撲場、上品過ぎていつもの猥雑感なく、
笑福亭の臭いがなく、淋しい感じ・・・・・・。

芸って、その日の体調、その日のお客さん、その日の小屋の空気、
色んな要素で、爆笑なったり、ならなかったり、不思議なもんですな。


四、笑福亭遊喬・・・・・・・・「看板の一」

良かったですな・・・・遊喬さんの「看板の一」。

東京の小屋で時たまみる、ベテランが早い出番で演じる前座噺。
粋で、かっこよく、じわりじわりと染みていき、最後には虜に。

そんな、滋味な味わいたっぷりの高座。

今度の25周年の独演会、期待してまっせ・・・・。


五、桂春之輔・・・・・・・・・・「まめだ」

春之輔さんのワールド満開。

台詞も急ぐでもなく、ゆったりと流れる、独特の空気。

メルヘンな「まめだ」にぴったり。

芸歴50年のたまものですな。

「角座月夜はなしの会~大爆笑!ラジ関寄席」
2016年8月22日午後7:00開演
道頓堀角座

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「犬の目」
二、笑福亭喬介・・・・・・・・「寄合酒」
三、笑福亭伯枝・・・・・・・・「相撲場風景」
仲入り
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・「看板の一」
五、桂春之輔・・・・・・・・・・「まめだ」


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産經新聞・2016年8月18日夕刊~笑福亭鶴二

2016-08-18 01:01:01 | 笑福亭鶴二

産經新聞・2016年8月18日夕刊


産經新聞・2016年8月18日の夕刊にも、笑福亭鶴二さん登場。
細かくて見えないとおもいますので、転載させていただきます。

〜笑福亭鶴二〜

昭和43年3月、大阪市生野区生まれ。61年3月、六代目松鶴に入門。
平成22年には文化庁芸術祭優秀賞を受賞する実力派。
9月11日午後6時、天満天神繁昌亭(☎06・6352・4874)で
「鶴二。三十周年。繁昌亭で祝う会」を開く。前売り、当日とも3千円。


入門30周年

文枝も感嘆 はんなり流

「六代目」の愛称で親しまれた笑福亭松鶴の最後の弟子。
今年で入門30周年を迎えた。
大阪、国立文楽劇場と東京・国立演芸場で行った記念の独演会は満員御礼。
大阪では、船場の旦那がちゃっかり者の番頭を諭す「百年目」に挑戦。
東京では25周年で手がけ、すっかり手のうちに入れた
松鶴十八番の「らくだ」を好演した。

「兄弟子からも言われていましたが、噺家は30年でようやく独り立ち。
天満天神繁昌亭のまねき(=寄席看板)も30年から名前を出せるんですよ。
25年のときは、その直前に芸術祭優秀賞、それに繁昌亭大賞をいただきました。
節目は変化の時期やと思っています」

爆笑型の福笑、鶴光、亡くなった松喬、鶴瓶、鶴志といった
昔かたぎで、個性豊かで豪快な面々がそろう笑福亭一門で
唯一「はんなり」とした雰囲気のを漂わせる。

「僕って笑顔が似合う落語が好きで、喜怒哀楽の『怒』が弱い。
ご存知の通り、うちの師匠や兄弟子は『怒』が得意。かつては
自分のカラーで押し通せました。でも、大きな壁も感じてきたんです」
最近は、手掛けてこなかった「ねずみ」「井戸の茶碗」といった人情噺、
「鰻の幇間」など落し噺、桂文枝の創作落語、上方落語台本大賞の
優秀作「ハンカチ」など、レパートリーを意識して広げていった。

ある日、繁昌亭で出番が一緒だった文枝の前で、彼が創作した
「作文」をかけた。写真店夫婦のいさかいを息子の作文で解決するという人情噺。
写真店という設定が現代風ではなく、演じ手が少なかった。
上演後の文枝のブログには〈創作が古典になる瞬間を見た〉と記してあった。

「自信になりました。僕がやると『三丁目の夕日』というか、
アナログに聞こえるんですね。それに、先輩からは『文枝師匠のネタやのに、
福笑兄さんがしゃべってるみたいや』とも言われました」
鶴二の色合いと、笑福亭のDNAは自然と身についていたのだ。


実家はすし屋。実話なのだが、松鶴には「すし屋の息子が酢嫌いで
落語家になった」とネタにされた。その師匠が亡くなってからちょうど
30年。鶴二の入門からわずか半年後に亡くなっている。

「師匠は僕が不器用ですぐ辞めると思っていた。なのに30年。
それにしても学生のときは何やったんやろ。今は酢の物あてに
お酒をいただいているんですから」

文・豊田昌継 写真・南雲都
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夢を叶える夢を見た~内館牧子

2016-08-13 05:05:05 | 本の少し
夢を叶える夢を見た (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆

エッセイか何かと思って買ったのだが、ビジネス本の様な、内容。

転職のあり方、自分のやりたいことがあれば、
どのように決断して、前へ進むのかと・・・・。

飛んだ人・・・飛ばなかった人・・・
飛ばなきゃよかった・・・飛べばよかった・・・

夢を不発のまま抱えて死んでいく。
夢を爆発させて死んでいく。

どちらを選んでも後悔はある。

人生をリセットするのが幸せなのか、
そのとき、捨てなければならないものは、何なのか。

夢・・・実現できた時点で、それは夢では無くなるんですが・・・・。


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日経MJ・2016年8月12日~笑福亭鶴二

2016-08-12 01:01:01 | 笑福亭鶴二

日経MJ・2016年8月12日 撮影・大西二士男氏

日経MJになんと、笑福亭鶴二さんが登場。
記念に、ブログに転載させて頂きます。

繁昌亭ができてうれしかった・・笑福亭鶴二

落語家 笑福亭鶴二 さん

1968年大阪府生まれ。86年六代目笑福亭松鶴に入門、鶴児と名乗る。
98年鶴二に改名。なにわ芸術祭新人奨励賞受賞。2010年「文化庁芸術
祭賞」大衆芸能部門優秀賞、11年第6回繁昌亭大賞。9月11日、
天満天神繁昌亭でゲストに笑福亭鶴光さんを迎えて30周年を
「繁昌亭で祝う会」を開催。

今年迎えた30周年にちなんで3回行う記念独演会のうち、
東京と大阪での独演会を終え、趣味の日本舞踊なども披露した
笑福亭鶴二さんに、東京と大阪の落語文化の違いなどについて聞いた。


おかげさまで今年30周年
節目の年に趣味をお披露目


お披露目する場があると稽古にも精が出る

先月、大阪の国立文楽劇場で行われた30周年記念独演会で
日本舞踊を披露した。
「噺家に多い飽き性で凝り性。日本舞踊もしばらく習ってはお休みして、
今回は3年くらい前に再開。披露した「独楽」は私の出囃子で日本舞踊の曲。
どんな踊りか見てみたいというお客さんの声に応えようと思ったんです。
でも、おっしょさんからは、「いきなり国立で踊るって」と驚かれ、
一番前で見ていた20歳の娘が感動して泣いてて、私の方がびっくりしました」

「でも、評判がよかったのでこれからも時々、お披露目しようかと
(笑い)。見ていただけるという目標があると稽古にも精も出ますしね。
普通の方は自分でお金払って発表されるのに、
私に場合はお金もらってやし、ちょっと申し訳ない気もしています(笑い)」


鶴瓶兄さんに習った師匠の大ネタ

東京でも今月6日に記念独演会を行った。入門して半年後に
師匠の松鶴が亡くなったが、兄弟子たちに助けてもらって今日まできた。

「東京では大阪らしい大ネタ「らくだ」を披露しました。
これは師匠の十八番で私が落語家を目指すきっかけになった噺。
見たときの感動や衝撃が大きすぎて自分には一生できないと
思っていたんです。
ところが8年ほど前に鶴瓶兄さんが改作して
やっておられるのを見て、自分でもやってみたくなった。
5年前の25周年のときに兄さんに相談したら稽古つけてくれましてね。
「らくだ」そんな思い入れのある噺なんです」


繁昌亭に学校のような貼り紙が

東京のテレビの落語番組にでたときプロデューサーの言葉に驚いた。
「『関西の噺家さんは必ずツカミで笑いを取りに来ますよね。
でも、それ、いりませんから』と
。関西では繁昌亭ができるまで落語小屋がなく、演芸場は漫才も一緒。
最初の5分は世間話などで空気を変える必要があった。
そのために噺が長くなっても、演芸場
全体で時間を調整してくれる人もいてね。
でも、東京はトリ以外は若手もベテランもきっちり。
15分、時間を守って次の人につなぐんです」

「大阪の落語専門の繁昌亭ができたときは本当にうれしくてね。
でも若手は慣れていないので、時間を守れずにいた。
すると楽屋に『時間を守りましょう』と学校のような貼り紙が。
そうなると気になるから舞台上から真正面にある時計を見る。
今度はそれがお客さんにわかってしまい
『時計はお客さんにわからないように見ましょう』と
また貼り紙が出ました(笑い)」

「9月には、その繁昌亭で祝う会をやります。ぜひ、足を運んでください」




鶴二・三十周年・繁昌亭で祝う会
2016年9月11日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭たま・・・・・・・・「ぐつぐつ」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「祝いのし」
三、笑福亭鶴光・・・・・・・・「五貫裁き」
仲入り
四、鶴光×鶴二・・・・・・・・「対談」
五、来世楽・・・・・・・・・・・「津軽三味線」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・「三十石夢の通い路」







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岡町・南天の会

2016-08-11 11:11:11 | 南天(こごろう)の会

遅れて行ったので、準備したチラシは既になく、
お連れのチラシ、写させて頂きました。



150名の満員のお客様。
南天さんと吉坊さんの人気、凄い。

阪急で買い物していて、開場時間には遅れそうと思っていると、
ゴルフのレッスン場で知りあった(もちろん、落語も好き)なお友達から電話。
「今日お越しになりますか?
今、開場しましたが、下まで階段にずっと並んでおられます、
お席取っときましょうか、と・・・・・」

開演、20分前に行くと、今前に座布団席つくりましたので、あと9名、
その後の方は、立見になりますが・・・・どうしょうかと、
南天さん入口のところで孤軍奮闘。

最後は、椅子を再び前へ膝送りして、後ろにパイプ椅子で2列。
その際、座布団席の方へ、「後ろにパイプですが、椅子席つくりましたので、
足の悪い方など、後ろでも椅子の方が良いという方、先に移動されますか・・・。」

優しいですな、少しでも良い環境、良い思いで、落語を聴いて貰おうという
南天さんの優しさ、お客さんを大切にする気持ち、
それが、溢れんばかりの満員御礼を生みだすんですな。

そして始まる前に、南天さんでてきて、満員で、不自由かけているお詫びと御礼。
また、万が一事故等があった場合、前列6列までは、舞台を上がって頂いて
向かって左手の階段で一階へ、それより後ろの列の方は、先ほどの階段で一階へ・・・。

次回は、ゆっくりご覧頂きたいので、
ひょっとすると、二回公演にするかも、
ご近所以外の方どのくらい居られますかと聞けば、
半数以上の方が、私も含めてですが、他から・・・・・・・。
人気度、凄いですな・・・・(吉坊ファンも多し)

ほんと、あったかい雰囲気で包まれて、落語会スタート。

こんな気持ちの良い落語会、久しぶりですな。


一、桂文五郎・・・・・・・「あみだ池」

文珍師匠の5番目のお弟子さんで、年季明けしたばかり、
でも、達者ですな・・・・物怖じもせず、落語の楽しさ充分伝えてくれる。

今回のオリンピックでの日本選手ではないですが、
大舞台でも、いつも以上の実力発揮できるなんて、
日本人も新人類、新時代に入っているんですな。

先輩達も、うかうかできない、新人、文五郎さんの立派な高座でおました。


二、桂南天・・・・・・・・・「骨つり」

文五郎さんの高座を見て感心。
南天さん、当時こごろうさん時代の初舞台の時のオハナシ。
丁度、この反対側の岡町ランド寄席とかで、吉朝兄さんがされているときで
散々な落語でしたと・・・・そのあと、オリンピックのマクラを・・・。

時間押していても、お構いなし、
ここいらあたり南天さんのサービス精神ですな。

落語は、「骨つり」、今やよく似た「野ざらし」の形が多いのですが、
そこは米朝一門、しっかりと弁慶がでてくる形。

このはなし、よく似てますが、まるっきり違う噺ですな。

でも、南天さんのキャラからすると、「野ざらし」聴いてみたいですな。


三、桂吉坊・・・・・・・・・「冬の遊び」

吉坊さん、久しぶりですな(なんと、二年ぶり)。
吉坊さんも、初高座のハナシ。

噺は、なかなか聴く機会のない「冬の遊び」。

堂島の旦那が、色街でわがままを・・・・。
挙句の果て、夏の暑い最中贔屓の太夫が八重にも着物を着てると聞いて
私達も、同じように着るもの着てと、夏の暑い最中、冬装束に・・・。

「冬の遊び」、てっきり冬の噺と思っていたのですが、
実際は夏の暑い最中、詳しくいうと「夏場の冬の遊び」ですな。
まあ、とかく金と暇があるお方は変わった遊びされますな。

四、桂南天・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」

まあ、ひっぱる、ひっぱる、誰も来んと聞いて腹を立てた旦那に、
番頭が是が非でも旦さんのお浄瑠璃が聞きたいと長屋の者が来ておりますと
それからの、顔芸とも言えるぐらい無言で表わす、南天さん。

大師匠の枝雀師匠の片鱗、ここにあり、ですか。

次も、是非聴きたくなる南天落語会。

ああ、間に太融寺での落語会もあるんですな。


岡町・南天の会
2016年8月11日(木・祝)午後2:00開演


一、桂文五郎・・・・・・・「あみだ池」
二、桂南天・・・・・・・・・「骨つり」
仲入り
三、桂吉坊・・・・・・・・・「冬の遊び」
四、桂南天・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」
三味線・・・・・・・・・大川貴子



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檀~沢木耕太郎

2016-08-09 04:05:06 | 本の少し
檀 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

☆☆☆

「火宅の人」の作者、檀一雄の奥様への一年余にわたるインタビューを元に
沢木耕太郎が檀一雄の愛人との交情を、妻の立場から語った形ですすめられる。

夫が愛人の元へ走った妻、残された家と子供たち、
家事に追われ、お金の工面に追われ、ただあくせく走りつづけた人生。

私は檀ヨソ子であり、「家宅の人」の桂ヨリ子のモデルである。

でも決して「貧しかったけれど、不幸ではありませんでした」、と。

あなたにとって私は何だったのか。私にとってあなたはすべてであったけれど。

と言わせる、檀一雄、・・・・男女の仲、夫婦とは、奥深いものですな。

檀からの手紙の中に、《なるべく仲良く一緒に、乗りかかった船とおきらめて、
死ぬまで信じ合って生きてゆきたいものですね》と、言いながら

《若し又、私に愛人ができた節も、私はあなたと離婚はいたしません》と、
いけしゃしゃと綴っている、この心境、

けっして作家だから許されるものではないだろうが、
反面この一途さが、魅力なんでしょうな。

沢木耕太郎、得意のノンフィクションとフィクションの際で揺らぐ作品でおます。


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