ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

正統派・・完全復刻版・千朝さんの、「代書」 ~ 千朝落語を聴く会

2008-07-27 15:24:54 | 太融寺
渋る、嫁さんを連れ出して、
梅田太融寺の千朝落語を聴く会ヘ。
暑い暑い昼下がりにもかかわらず、250人の大入。

千朝落語を聴く会・・・・やはり千朝さんの出来は一味違う。
良かったです。・・・・特に「代書」は出逢いに、感動しましたでぇ。



一、桂吉坊・・・・・・・「千早ふる」

出てくるなり、約1.5mもある高座高さに、驚き。
両方にある、屏風を上から見るのは初めてと・・・。

噺は「千早ふる」。はりのある声で、無理に人物づくりもせず、
自然体で、噺の世界ヘ・・・。 落語の基本は完璧。
「千早ふる、神代も聞かず、立田川、唐紅に、水くくるとは」

嫁さん、曰く。顔は高校生みたいに可愛いけれど、
芸は本格派・・・。

芸歴、9年目の驚きの27才。
育ち盛りの吉坊に、今後も大いに期待・・。


二、桂千朝・・・・・・・「夏の医者」

味のある語り口。
夏の田舎の暑さと、素朴さがあふれ、
ゆったりと時間が流れていく。

薬箱を取りに、二度目にウワバミに呑み込んで貰えない医者。

隣り村のトッサマ・・・・そのあと病状はどうなったのか。
下痢で苦しい、ウワバミ、人助けと、
再び呑み込んだと思うのだが・・・・。


三、桂雀三郎・・・・・「饅頭こわい」

暑い、暑い、と連発の中で・・・噺に入る。

若いものが集まって、好きなものを言い合うが、
最初の者が、「なんと言っても、一番は酒」と
次の者が、「二番が酒」と、
「一番は・・・。一番好きなものは」と聞き直すのを
「一番嫌いなものはと・・・」間違う。

やはり、夏の暑さで、緊張感なしか・・・・。
全体に、ふやけた雀三郎さんの「饅頭」でしたなぁ。


四、桂千朝・・・・・・・「代書」

今月の秀逸。
この噺は、小米朝さんが今年五代目を襲名する
四代目米團冶師匠の作。
川柳の「儲かった日も代書屋の同じ顔」も米團冶師匠の作。

米團冶師匠は、派手さが無く、玄人好みの地味な芸風。
文筆が立ち、代書屋、今の司法書士を仕事にしていたが、
その時の、経験を活かした・・・ネタ・・。

時代は、明治12、13年でその当時ままで噺へと。
金銭面も、20銭、一円と当時のまま演出。

定番と言える「春團冶」師匠と
松本留五郎の出てくる「枝雀」師匠とも違う。
完全復刻版。

代書屋に来る客も多彩。

○通常の履歴書をお願いに来るおっさん。
名前は、田中彦治郎。
最後の名前も自筆で書けないので、代書屋に書いてもらい
「自署不能につき、代書す」と、横に判を・・・。

○そのあとは、「結納の受取り」を・・中気で手が震えて
代わりに書いて欲しいと、書家の老人。
新しい、墨と筆をおろさせながら、字が下手と帰る。

○妹の渡航証明の申請書を願う三国人。

○老人の使いとして、先程のお詫びにとやってくる、おなごし。
お詫びのお金の受取が欲しいと・・・。
字が下手なので、最後の名前をおなごしが代わりに書くと上手い。

名前のそばに、判を押して欲しいと、
「自署不能につき、代書す」と・・・。
サゲに・・・・。

たっぷり、40分弱。
「代書」という噺。・・・これほど中身、内容の濃い噺とは・・・・。

米團冶襲名前に、原型の話が聴けたこと・・・良かった、良かった。
今まで、簡略版を聴いて、それが「代書」と信じていた自分を
恥じること・・・落語は深いですな。

じっくりと聴かせる、「千朝を聴かせる会」、
これからも、正統派の渋味のある上方落語の紹介に期待して
通いまっせ・・・・・・。



第48回・桂千朝落語勉強会~千朝落語を聴く会
2008年7月26日(土)午後2;00開演
太融寺本坊

一、桂吉坊・・・・・・・「千早ふる」
二、桂千朝・・・・・・・「夏の医者」
三、桂雀三郎・・・・・「饅頭こわい」
四、桂千朝・・・・・・・「代書」




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文太さん二席~第467回・田辺寄席

2008-07-21 10:23:38 | 田辺寄席
日曜の昼下がり、田辺寄席ヘ。
150人の満席大入。


開口〇番、桂文太・・・・・・・・「三題噺」

お客様から、お題を三ついただき、それを織り込んで
ひとつの噺に仕上げる。
昔は、頂いたのを、翌日発表、この場合は完成度が試されるが、
翌日も客が引き続き来るので、興行的にはオイシイ。
仲入り前にもらって、中入り後の発表。
究極は、もらってその場でやる、「らくごのご」スタイル。

すべて、お客様との掛合いがおもしろさ・・・。

この三題噺からできた名作に、
「芝浜」・・・(酔払い、財布、芝浜)
「鰍沢」・・・(玉子酒・毒消しの護符・鉄砲)がある。

お題の基本は、「人の名」、「品物」、「場所」だそうだが、
いやはや、落語家さんには、緊張感たっぷりの高座ですな。

その他、日本人は、三大と言うのが好き。
三大祭り、三羽鴉、三大名所、・・・・・・と。


一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「時うどん」

ようやく弟弟子ができた。が、名前は。。「呂・・」と記憶力低下とほほ。

つい最近まで、やっていたそばやの符丁について、
白ご飯を「シマ」と、これは米相場の堂島から、
ご飯の小を、「シマさくら」と、大を「シマ大」と
そのままやんか・・。

はなしは、そばではなく、うどん・・・時うどん。
二人で冷やかす、「ひっぱりなぁ」の、笑福亭の時うどん。

でも、味はあっさりめの、大阪の薄口味、。

冬の最中に、聞いた時は、さぞうどんが食べたくなるぐらいの
味付けに、期待・・・・でも・・呂竹さんは好青年ですな。


二、桂しん吉・・・・・・・・・・・・・「遊山船」

まさに、天神祭り、真近の夏の噺。
今朝の、なみはや亭で、ざこば師匠で聴いたところ。

でも、ところどころ解らぬ言葉に、解説いれる親切さ。

振袖に南京豆いれたら食べ難いというところ、
ざこば師匠の掛合いはいれて欲しいところ。

今日のしん吉さんで、吉朝門下全員、落語拝聴。
正統派、師匠のあとを継いで、全員落語道邁進中。
上方落語を支える、一門ですな。

外の猛暑が、多少やわらいだ、「遊山船」でした。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「植木屋娘」

娘さんが、小さい時、セーラームーン、一辺倒で育った話。

私も、娘がいますが、娘は本当にカワイイものですな。
幸右衛門みたいに、本当にカワイければ、結婚さす気になるのか。
それが厭なので、養子を貰おうと・・・・可愛さ余っての行為か。
・・・・・まぁ父親と言うのは、淋しいものですな。


四、春野美恵子・・・・・・・・・・・「領国夫婦花火」

良かったですな・・・・浪曲。
ほんのり・・泣かせる。

親の子を想う気持ち。
妻が夫を想う気持ち。
仕事一途に打ち込む職人気質。

世間体という言葉で、素直になれず、ねじれてしまう。

両国に上がった一発の、花火が、すべてを・・無に・・解決に。

春野美恵子さんの「両国夫婦花火」・・・
夏の夜空に、大輪の花火が目の前にひろがった・・
聴き応えのあった、一席でした。


五、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「幾代餅」

文太さん得意の江戸落語からの噺。
同じ噺でも、円生の三遊亭がやると「紺屋高尾」
舞台は、米屋から、紺屋に変わり、
幾代太夫が、幾代太夫に変わるが内容は同じ。
(噺の、大層さは多少違うが)

まぁ、男にとっては、夢物語で。
夫婦なったあと、餅屋を開き、繁昌したというのが良いですな。

「いくよ餅」と、「くるよ(胡桃)餅」と擽りもいれながらの
噺自体が、あるかもしれないと思えるような、軽いタッチで仕上がった
文太師匠の人柄の優しさが出た、「幾代餅」でおます。


本日は、久ぶりの文太師匠二席の、田辺寄席で、たっぷり堪能。



第467回・田辺寄席
2008年7月20日(日)午後1時10分開演
阿倍野青年センター

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂しん吉・・・・・・・・・・・・・「遊山船」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「植木屋娘」
中入り
四、春野美恵子・・・・・・・・・・・「領国夫婦花火」
五、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「幾代餅」


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ご近所の落語会~和泉ワンコイン寄席

2008-07-20 22:28:27 | 和泉ワンコイン&いずみ寄席
家から、ほん近くの和泉中央で行なわれた
和泉ワンコイン寄席ヘ、贔屓の鶴二さんめあてに。

会場は、和泉シティプラザの綺麗な和室、冷房完備。
限定50名、前売り、完売でありながら、10人分空席。
勿体無い。なまじ500円の安さが、アダか。

一、桂三幸・・・・・・・・・・・・・・「立候補」

マクラは、繁昌亭のニコスカードの抽選で当たった
師匠の三枝さんの色紙をもって、舞台ヘ。
前回も見たが、得意のマクラに、それが証拠に
送られてきた際の、封筒がボロボロになっていた。

話しは、子供が学校の会長選挙に立候補。
他の二名、福田君と小沢君と戦う。

当日、前夜、お父さんとお母さんがつくってくれた
原稿を忘れたものの、精一杯の演説。
残念ながら、一票差で二位に。

三枝師匠の作と思えるが、三幸さん自身の新作のお披露目は・・。
年季明け後のこれから、進んで聞けるのでしょうか・・・。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「舟弁慶」

三時開演ジャストに駆け込みで控え室ヘ、入られたのが、
襖の向こうから聞こえる。

昨晩は、大銀座落語会。昼は繁昌亭を終えて、
この和泉ワンコイン寄席ヘ、24時間内に、三席。大忙し。

噺は、「舟弁慶」。かみなりのお松が、家に帰って来るところ、
長屋の雰囲気、空気を、いつも以上に伝えてくれる。

お隣さんに、あれこれと立て弁に説明し終って、
亭主の喜六に再び、説明しかけて
着物を着替えての容子が違うのを見つけてからのさま。
清八を、ぼろ糞に言い、その本人が真後ろにいると知ってからのさま。

夏の暑さに負けぬ、お松さんの元気良さ。
何度聴いても、鶴二さんの「舟弁慶」、よろしおますなぁ。

舟に乗り込んでからの、鳴物が無いのは、もったいない。
あればもっと完璧。

でも、十分に、嫁さんも感激・・・。
鶴二さんのファンが、一人確実に増えましたでぇ。


三、笑福亭福輔・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

夏のバイトで稼いでいた、お化け屋敷の仕事、年々減る一方。
経費節減で、生の人間より、機械化、しまいに外人採用か。

話しは、「はてなの茶碗」
京の茶金さん、油や、帝・・・。すべてが淡々と進行。

三両、そして五百両、を目の前にした油屋の気持ちの
揺れが、もっと欲しかったでおます。

「五百両のお金。最低二百両、三百両は大阪ヘ持って帰りなはれ」は
茶金さんの言葉としては、おかしおまっせ。
中途半端に指示するから、後から一万両の儲け話持って来るのか。

「五百両、無駄使いせんと、早く大阪へ帰って親を喜ばしてあげなさい」
と言うのが、茶金さんの人格を考えると本筋では。

まあ、我家から車で五分のほん近く、
「和泉ワンコイン寄席」、初めての参加、楽しめました。

第41回和泉ワンコイン寄席
2008年7月19日(土)午後3:00開演
和泉シティプラザ3階

一、桂三幸・・・・・・・・・・・・・・「立候補」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「船弁慶」
三、笑福亭福輔・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」
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充実の落語満載~121回・須磨寺落語会

2008-07-13 23:07:42 | 梅団治・須磨寺落語会
前回に引続き、冷房完備の青葉殿での公演。
左右に45席ずつ追加の、300人の大入満員。

一、桂そうば・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」

ざこばの七番弟子ですと。
都丸、喜丸、出丸、わかば、ひろば、ちょうば、そうば、と。
師匠の勢いは、十分修得してまんな。

上手いです。
師匠のざこばさんのろくろ首聴いたが、
随所にざこばさんの息が聞えてくる。(弟子やからあたり前か)

主人公の気の良さが出ていて好演。

単に、師匠のネタと言うだけでは無く、
本人に合っているかどうか・・・・これなんか、ピッタリ。

早く、九州弁が薄まれば。Goo。


二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・「へっつい盗人」

今までの、喬若さんの話の中では、ピカイチか。
相棒の頼り無さに、爆笑、大爆笑。
客席を暖めるということは、こういう事か。
笑いの大きさが、どんどんエスカレート。

店の前で、こんな二人が、大声でやり取りしていて
お店の方が起きて来ないかと心配しながらも、おもしろい。

伸び盛りの、喬若さんでした。


三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・「宇治の柴船」

最初、大入満員御礼。
今日は、300人で、繁昌亭の定数216人(補助席プラス250人)
を超えて、勝った・・・・・と。

まぁお値段的に、安いですな。(今、ハガキ1,000円、一般1,200円)
この会場使うなら、値上げをさせてもらいたい・・。
でも、そんなに、大幅には考えていない。・・・・。
遠慮がちに。
私的には、(ハガキ持参、1,300円、一般1,500円)あたりか。

また、7月27日の独演会のお知らせ。
今月の会の案内を今ごろするのは、ずばり余っています。
是非、お買い求めを。
これも、遠慮がちに。

話は、「宇治の柴舟」、あまり上方でもほかの人もあまりやらない話です。
理由は、ひとつ。笑いが少ないからです。
私は、春蝶師匠のCDをもっていますが、粋な噺です。

他の噺とダブル、似たような部分はありますが・・・・。
出だしは、「崇徳院」さん。夢から覚めるのは「天狗さし」か。

梅團冶さんにかかると、
おもしろい、笑いたっぷりの噺に変身。
こんな、噺ほど、腕がものいいまんな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「野晒し」

今日の鶴二さんの「野晒し」、最高の出来。
おおねた以外では、」前回の「道具屋」では初めて
物足りなさを感じただけに、・・・良かった、良かった。

竿をもって、淀川ヘ出かけてからは、絶好調。
チャラカ、チャン。・・・・。
アホが、途中で謡を謡うところで、鶴二さん上手すぎて、
へたに謡うのに、四苦八苦。

おおねた以外でも、感激。感激。

「千両みかん」、「持参金」、「みかん屋」、「植木屋」
オオネタで、
「高尾」、「蛸芝居」、「後家馬子」、
など、鶴二さん、3年の間に聴かせてください。


五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・「次の御用日」

三喬さん曰く、ECO、ECO、と言いますが、
皆さんが日頃できる一番のECOは、スーパーでの買物の際、
製造日の古い物、賞味期限のせまっている物から買う事です。
でも、できませんなぁ。

根本的な、本質を突いているのは、三喬さんらしいところ。
落語を聴きに来て、経済学と心理学を学ぶとは・・・・。

演目は、「次の御用日」。

マイクはあるが、声が自然に聞え、顔の表情も十分見える。
お奉行の、目と目の間で訴状を読むところなどは、
大ホールでは、到底無理。

笑いの連鎖反応というと、今日みたいな人数300人程度がBEST。
笑いが、笑いを呼んで大爆笑。
でも、女性陣の笑いには負けますな。
箸がこけてもおかしいと言われるが、いくつ、何十になっても、
女性の笑い声は、よろしいな。

三喬さんの「次の御用日」をホン一週間前に、
落語好きの30人の会場で聴いたが、
今から思うと、笑いの寂しいこと。

笑いは、時間差で、響きとなって更に大きな笑いに・・・。
ほどほどのキャパ。・・・・。
落語では・・・繁昌亭定員のやはり216人ぐらいか・・・・。

でも、本当に声が出ににくなり、次の御用日に・・・。
まあ、三喬さん、何を聴いてもおもしろい。

本日の、噺家さん全てが、正統派で素晴らしい。
梅團冶さん、自信をもって、ちょぴり、値上げして下さい。

今回も、充実の落語満載の、須磨寺落語会でした。

尚、次回122回目は、9月28日(日)だそうです。
どんなメンバーになるのか、楽しみですな。




第121回・須磨寺落語会
2008年7月13日(日)午後2;00開演
須磨寺・青葉殿

一、桂そうば・・・・・・・・・・・・「ろくろ首」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・「へっつい盗人」
三、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・「宇治の柴船」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「野晒し」
五、笑福亭三喬・・・・・・・・・・「次の御用日」
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鶴瓶さんの私落語~島之内寄席・七月席

2008-07-12 22:16:53 | 島之内寄席
嫁さんと、島之内寄席ヘ。
お目当ては、鶴瓶さん。
でも演目は、古典ではなく、私落語。
この「回覧板」なかなかおもしろいですが・・・・。

通路に各一列30席加えての、満席御礼。
落語ブームか、はたまた鶴瓶さん人気か。


一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「千早ふる」

保育園の園児相手に落語・・・・・しぐさが解り易いと、
手拭いで「焼芋」のつもりで丸めて、
「皆さん、これは何ですか」
園児が「はーい」、・・・・当てると」「バナナ」、「巻きずし」
「他に見えるものは・・」と聞いても、熱いしぐさをしても
「バナナ」、「巻きずし」の園児たちの大合唱。
「バナナ」、「巻きずし」いっこうにおさまらず、
園児たちのパワーに負けましたと・・・・。

演目は「千早ふる」。
時々、鼻にかかった小文枝師匠の声に聞こえて心地良い。

前座で、話を端折っているが、噺の面白みが前面にでて、好感。
阿か枝さんの落語、ここ数回裏切られたこと無し。
ボジョレーヌーボーのワインのごとく、
さわやかで、それでいて熟していないトゲトゲしさも残っている。

この後、3年、5年と、時の経つのが楽しみな噺家さんです。



二、林家そめすけ・・・・・・・「仏師屋盗人」

まくらで、得意の噺家さんの物まね。
仁鶴師匠、巨人師匠、似てなくもなく、そっくりでもなく、
うわさほどでは無いと言うのが正直な感想でおます。

話は、職人のぶっきらぼうさが出ておらず、
暗闇での、おどおどしさが無い。
呂鶴、三喬さんの笑福亭が演じる仏師屋の職人のイメージ。
が、どうしても優先してしまう。

落語家さんの、髪型によるのか
私の噺家さんへの、のめり込み度は、髪型の影響度大。、
長髪の噺家さんへは、自然と点が辛くなっている様ですな。


三、露の吉次・・・・・・・・・・・「初天神」

季節ハズレの演目・・・。
子供が主役の噺だが、
おとん、おかん、向かいのおっさん、飴や、みたらし屋・・・、
脇役の大人がきちっと演じられて、更に楽しさが増す・・・・。

季節ハズレにあえてするのであれば、
夏真最中なのに、正月の天神さんの光景が懐かしく
・・・うかぶぐらいの完成度が欲しかったですな。

やはり、中堅としての期待が大きいだけに・・・・・。


四、笑福亭仁嬌・・・・・・・・・「天狗裁き」

ベテランさん。この話が合っていますな。
見てない夢(本当は覚えていないだけらしいが)の中身を
話せと言われ、困る主人公と仁嬌さんがダブル。

ただ、お奉行も、天狗も同じように映る。
奉行は人間だが、天狗は違う。(一度も会ったことは無いが)
怖さ、威圧感も、相当違うだろうに。

主人公が、助けられる度の、ほっとする気持ちがもっと欲しいが。

仁嬌さん、更に聴いてみたいので、時間があれば、
「こみち寄席」ヘ・・・・・・。


五、桂三歩・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」

マクラで「めざましテレビ」のコーナーの「今日のわんこ」で、
三枝という名の、パグの4才が出てきた。
この犬が、散歩が嫌いで・・・・。
「三枝は、散歩(三歩)が大嫌いと・・・」、師匠の独演会で言おうとして、
間違って、「三歩(散歩)は、三枝が大嫌い」と・・・とほほ。

ほんまかいな・・・。パグの犬顔の真似も入れてのマクラ、ほのぼの。

話は、能の「鼻見息子」からの噺。
鏡の存在を知らぬ正直者が、ご褒美に、とっさまに会いたいと願い、
鏡を頂いた。
畑仕事に出る時、帰って来た時、その度毎に、
鏡の蓋を開けては、写っている自分の姿に、「とっさま」と挨拶。

それを見ていた、女房が不審に思い留守中にその箱を開ければ
そこには、不細工な女の姿・・・・嫉妬した女房。
帰って来た亭主と、夫婦げんかしていると、そこへ近くの尼さん
仔細を聞いて、確かめる為に、その箱を開けて・・・・。

「あぁ、心配せんでよろしい。」
「確かに、女の人はいたが、二人の話を聞いて、反省して」
「既に、髪をおろして尼さんになってはるわ・・。」
あぁ、せわしない此の世では、なんとほのぼのした噺。

地球温暖化対策の為に、先進国の首相が集まってCO2の排出量を決める。
何が、幸せなのか解らぬ世の中に成りましたが。
この、ほのぼの感は大事にしたいですなぁ・。


六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・「回覧板」

トリは、鶴瓶さん。
マクラを思い出そうとしても思い出せず。
話自体が、まくらの延長みたいなもので、
笑いはあるが、印象薄し。

嫁さん曰く「今日のの鶴瓶さん、元気あらへん。」
でも、何と、何時と、比べて、言うてんのかと思いましたが、
口には出せませんでした。

でも、今日の朝刊を見ると、この会のまえに、
小つるさんの、「枝鶴」襲名の記者会見に
兄弟子としての、後見に出席。
ほんまに、いそがしいですな。

小さな小屋で、じっくり古典落語を聴く機会
(すなわち、チケットをゲットしなければ)を
早く持ちたいですな。



七月席・島之内寄席
2008年7月12日(土)午後2;00開演
ワッハホール

一、桂阿か枝・・・・・・・・・・・「千早ふる」
二、林家そめすけ・・・・・・・「仏師屋盗人」
三、露の吉次・・・・・・・・・・・「初天神」
四、笑福亭仁嬌・・・・・・・・・「天狗裁き」
仲入
五、桂三歩・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」
六、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・「回覧板」



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三喬さん二席~第31回・ポエム噺

2008-07-06 11:42:51 | 笑福亭松喬一門
近いようで、急行が止まらない駅どおしで、結構な時間をかけて。
三喬さん聴きたさに、近鉄、地下鉄、阪神を乗り継いで「出屋敷」に。

場所は、こじんまりの喫茶店。
日頃、15人も入ればいっぱいの店。
ほぼ、常連の方中心に、30人の満員御礼。
昨年繁昌亭受賞後の会は、期待ハズレの16人。
入りの読めない、会とか。


一、笑福亭喬介・・・・・・・「阿弥陀池」

6月で、3年の年季明けをしました。
修業はまだまだ、続きますが・・・・まずはおめでとう。

さすが、年季明け。口も大きく、しっかりのしゃべりで進んでいたが、
アホが、自分も引っ掛けてやろうと、友達の家へ、
その行き先で、生兵法は大怪我の元・・・・賊が切り付けたん」

・・・・・・・・・・・そのあとが出ず。・・・・・・。
頭、真っ白状態。・・・・・・・あれれ・・・。
「どこまでいきました・・・。」

「戻せ」、「巻き戻せ」と客席から、優しい声。
恭介さんの落語は、ビデオか。

えべっさんで鯛がでてきて、めでたしめでたし。
こっちまで、「あぁ、しんど。」
いやみにみえないのは、得なキャラですな。

今日の30名でプレッシャーを感じるなら、
繁昌亭などつまづくと、ショックも数倍になりまっせ。

ネタおろしをする、このような勉強会。
噺家さんには、それぞれ必要ですな。


二、笑福亭三喬・・・・・・・「次の御用日」

秋、「三喬の会」で、東京の池袋演芸場ヘ。
昼のゲストが、喬太郎さん、夜が正蔵さん。
是非とも、東京ヘ。

東京での、ギャラの話。
企業秘密なので金額は言えませんが、おそろしいような額。
予想以上に少ないですな。

夏の、物売り声の紹介から本題へ。
噺は、「あっ」、「あっ」の連続。
でも、いつもの三喬さんからするとアッサリ目。
夏の暑い日ざし、熱気の感じがうすかった。

でも、終った後、三喬さんが
「でも、その後、とうはんはどうなったのか。」
「健忘症のまま、そのままほっとくのは気の毒ですな」
「中入りのコーヒータイムに考えて下さい。」

後で、色々意見が出ました。
「あっ」がその後、世間で流行、とうはんに免疫が出来て全快。
とうはんを証人で連れてくるが、全快にはならず。など。

私の考えたのは、実はとうはんは、天王寺屋藤吉に片思いで
実は、困らそうとしての狂言。
加害者の藤吉が、被害者で
被害者のとうはんが、加害者。
奉行が、話がややこしく、困って「次の御用日にと」
でも、これでは、肝心の「あっ」の出番も少なく、
話もまるっきり変わってしまう。」

三喬さんは、間に挟むだけで、とうはんの回復、全快をお知らせ
することは・・・・と。
でも三喬さんの探求心旺盛、おそれいりますな。


三、笑福亭三喬・・・・・・・「一文笛」

マクラでは、スリの実態を実際のデカに聞いた話を。
海外のスリは、服やバックを刃物で切り裂いて抜くが、
日本の場合は、指先のみで行う。
この器用さは、世界一。
やはり、小さい時から箸を使って育った、違いか。

兄貴が、子供の話をするところは、もう少し深刻さが。
兄貴が真剣に怒れば怒るほど涙を誘うところ。

三喬さんのシャイさで、あえてウェットにならぬようにしているのか。

秀は、最初から兄貴をだまそうとしていたのか・・・。
私は、とっさのことで、利き腕の左で匕首を握り、
思わず、右手の指をと・・・思うのだが。

三喬さんは、どちらにしても、こいつは子供が助かったとしても
スリの世界からは、足を洗えず、ドップリと・・・・。
その方が、カッコよろしいんや・・・。
三喬さんの男の美学(ほんまかいなぁ)ようでてますな。

次回は、年末近くとか・・・・・。
このアットホームの雰囲気、慣れるまでお伺いしまっせー。



第31回・ポエム噺(笑福亭三喬の勉強会)
2008年7月5日(土)・開演午後7:00~
出屋敷・喫茶ポエム

一、笑福亭喬介・・・・・・・「阿弥陀池」
二、笑福亭三喬・・・・・・・「次の御用日」
中入り
三、笑福亭三喬・・・・・・・「一文笛」
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久しぶりのクラシック~大阪大学交響楽団

2008-07-05 21:19:43 | 音楽
大学の友人の娘さんが阪大のオーケストラでヴァイオリンを。
チケットを送ってくれたので、第91回定期演奏会ヘ聴きに。

実は、私のクラシック暦は、落語と同じくらいで、
若かりしころは、「セル」。
今は、その弟子の「スクロヴァチェフスキー」が大好き。

今日のプログラムでは、
ヴェルディの「運命の力」は、シノーポリかバルビローリで、
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」は、デュトアで
チャイコフスキーの「交響曲NO5」は、チェリビダッケが
一番よく聴く、愛聴盤です。

アマチュアはどんな演奏するのか、興味しんしん。

なかなか上手いでっせ。
音大ではなく、阪大というのが凄い。
お勉強もできて、そして音楽もと、若々しさがいっぱい。

一番のお気に入りは、クラリネットのH嬢さん。
節まわしが上手い。音楽が生きている。
クラシックも演歌と同じ・・・、こぶしが利いて・
歌こころ満載の・・・クラリネット。・・・・心地よい。

でも、3曲とも、同じタイプの曲。
演奏者が、曲ごとに替わるので、誰もが力の入る曲優先か。
ラベルとか、ハイドン、モーツアルトなど、
肩の力を抜いた曲も聴いてみたくなりましなぁ。

でも、生のオーケストラの音に癒された
大阪大学交響楽団・第91回定期演奏会でした。


大阪大学交響楽団・第91回定期演奏会
2008年7月5日(土) 開演14:」00
八尾市文化会館 プリズムホール

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