「佳月【かげつ】」とは、めでたい月、名月。
そんな名を持つ離れ「佳月」は、「日本でもっとも美しい月を望める地に、隠れ家のような宿を構えたい、その想いから、黒川温泉の静かな森に辿り着きました。」という「月洸樹」で月に一番近い特別な離れです。
昨年9月の「有明」で「月洸樹」と出会ってから、いつかは泊まってみたいと思っていた「佳月」ですが、今回は❝特別な旅❞ですので、思い切って連泊することにしました。
「佳月」は山並みに8棟の離れが配された「月洸樹」の中で最も標高が高い場所にあります。
(最高峰にあるので、全ての方向に視界が開けています。)
車を宿の方にお任せして、カートで「佳月」へ。「夢見」からの❝部屋替わり❞ですので、既に荷物は入れてもらっています。
ここがカートで上って来ることができる終点。
くるりと反対側を向くと、最後のアプローチが続きます。
この先にあるのは「佳月」と貸切露天風呂「天空」のみ。
「佳月」の玄関へ続くアプローチです。
(門を開けた状態です。)
門をくぐって数歩で玄関。
すぐに玄関に入らず、左の庭に出てみます。
「この先を見たい。」という気持ちを抑えきれず、目隠しの格子の先に進むと、「佳月」の内風呂・露天風呂があるウッドデッキ。
(露天風呂と内風呂が一続きになっている「十六夜」と同じタイプ。全開となっている大きな格子戸を閉めれば、内と外を仕切ることができます。)
さて、露天風呂探訪はこの後のお楽しみにして、玄関に戻ります。玄関を入ってアプローチを振り返った景色。
(門を閉めた状態です。)
そして三和土から見た室内の景色。
(大きな板の間。左の格子戸の向こうが風呂、中央奥が和室、和室手前に寝室と洗面室への入口、右奥が囲炉裏。)
板の間のソファーに座って見た景色。まずは格子戸を閉めて。
(この格子戸、「十六夜」のと同じく、かなり巨大です。)
格子戸を開けた景色。
(お風呂の内と外を仕切る格子戸は閉めてみました。)
「佳月」の特徴のひとつだと思いますが、全ての窓の位置が低い。座ったり寝転んだりして過ごす時間が長いので、窓の外の景色がよく見えるのと、圧迫感が全くないのがとてもいい。
和室です。
(琉球畳の効果で、和室和室していなくて、板の間からリズム感よく続いている印象があります。)
和室には、「十六夜」と「佳月」にだけ置かれている、冷蔵庫のようなロッカーのような物体。
(鏡面仕上げ、タッチパネル式。)
その正体は、除菌・消臭も乾燥もできる、クローゼット型ホームクリーニング機「LG Styler」。開けると、紫外線殺菌機の縦長版のような感じです。(着てきた服などをクリーニング。なかなかの仕上がりでした。)
和室の奥にはこの階段があります。
(狭いし急。昔の家にあった懐かしい昭和の階段。)
「佳月」の「月見台」に続く階段です。今は上らず、「月見台」は後程楽しみたいと思います。
囲炉裏。夕食・朝食をここでいただきます。
「月洸樹」は全ての離れに囲炉裏がありますが、その場所は決まって玄関の隣(食事の配膳のため)。でも、「佳月」だけは室内の一番奥に配置されています。この窓からは新緑、棚田や遠くの山々などが見えるので、外の景色を楽しんでもらおうという特別な設計のようです。では、食事はどうやって囲炉裏に運ぶのか、、、後程明らかになります。
囲炉裏の掘りごたつは「十六夜」と同じく足湯になっています。
(窓の外の新緑が写り込む。これも「佳月」ならでは。)
和室の脇に出入口がある寝室。
(少し屋根裏の雰囲気もあって楽しい。壁紙のデザインが素敵でした。)
寝室の頭側の窓からはウッドデッキと同じく遠く山々を望むことができます。横の窓からは棚田などの景色が見えます。(が、昼間は寝室にいないので、ほとんどこの窓からの景色は見ませんでした。)
洗面室。脱衣所でもあります。
半分だけ写っているドアを開けると、お風呂です。
(右に洗い場が隠れています。)
総檜の大きなお風呂に❝太鼓橋❞が架かっています。(笑)
確かに、ウッドデッキに出ようと思うと、この橋がないと、洗い場を通って出ないといけないので遠回りになります。この❝太鼓橋❞、サイトやパンフにも載っていないので、最近設置したのではないでしょうか。ちなみに、❝太鼓橋❞も総檜。(笑)
洗い場です。
(この左背面にウッドデッキに出るドアがあります。)
それでは、ウッドデッキに出て、露天風呂をじっくりと見ます。
(奥で開いているドアが洗い場のドア。❝太鼓橋❞があるので、ほとんど使うことのないドアです。)
「十六夜」と同じL字型ですが、「十六夜」よりも大きい(長いし広い)と思います。
洗い場のドア側からの景色。
手前の❝半囲い❞になっているエリアは「寝湯」エリア。浅くなっていて、浴槽の縁を枕にして寝そべると、体が温泉に浸かり切るかどうかのちょうどいい感じ。
上の写真にもちょっと写っている東屋。これも「佳月」の❝顔❞のひとつ。
イメージは、汗ばむほど温泉に浸かった後、ここでジュースでも飲みながらゆっくり涼む、、、なのですが、今日はあいにくの強風で、一気に体温を持っていかれます。(笑)
この特徴ある東屋、宿の方に訊いてみると、家具で有名な大川市(福岡県)の「TYPHOON SHOP」(タイフーンショップ)の製品だそうです。
(「TYPHOON SHOP」のサイトより拝借。確かに、全く同じ物が載っている。)
「佳月」に泊まって関心が強くなったのが、使われている家具類。リビングのソファーセットや和室の竹製の椅子など、ほとんどの物は「TYPHOON SHOP」でセレクトされているとのこと。
今回「ほしい!」と思ったのがこの革張りのビーズクッション。
こんな感じで使いますが、とにかく座った姿勢、どんな姿勢にもピッタリフィット。
(テレビの画面はたまたまです。確か、東野英治郎さんの「水戸黄門」を観ていた。(笑))
これも「TYPHOON SHOP」のセレクトかと思って、帰宅後ネットであれこれ調べてみましたが、ヒットせず。別のサイトで似たような製品がありましたが、微妙に違う、、、引き続き要調査です。
「佳月」の室内探索がひと段落しましたので、出していただいたお茶とお菓子をいただきます。
(2泊目なので1泊目とは違う甘味。嬉しい。)
一息つきました。
貸切露天風呂「天空」は「佳月」のすぐ隣ということもあり、今日は行ってみます。
この開放感は何度入っても感動です。
ここからも棚田が少し見えますが、田んぼに水を張った段階で苗はまだ。(翌々日に行った宮崎では既に田植えが終わっていました。)
反対側の眺望は、「ここが『月洸樹』の一番上」ということを実感できる、宿のほぼ全景を望むことができます。
(映える景色としては散策路の展望所「雲海」からの眺めの方がいいかも。)
3泊の滞在中「天空」にはこの一度だけ入りました。
「佳月」に戻って、「月見台」に上がってみました。
(ここが出入口。ほぼしゃがんだ状態で出入りしないといけない低さ。)
遮るものなし、こんな景色。
棚田方向も遮るものなし、こんな景色。
「月見台」、上ってみて分かりましたが、視線は「佳月」の屋根以外に遮るものはなし、広さは1.5畳くらい、作り(内側)は普通の家の防水コーティングされたベランダ、そして上り下りするのに一苦労(笑)、という感じです。
「月見台」からの景色も分かったので、温泉にゆっくり浸かって、風呂上がりの「くまモンサイダー」でくつろぎます。
この後、何度か温泉を楽しんでいるうちに夕暮れ時に。板の間にいると、格子戸越しの日差しで夕刻ということが分かります。
(実際には温泉の湯面に光が乱反射して格子戸に揺らめきます。この演出も計算済みなのかも。)
美しい夕陽となりました。
滞在中、最高の夕陽でした。
(感動。)
今日は日没までずっと見ていました。
(完璧なマジックアワーでした。)
いやぁ~、いい一日でした。
「くじゅう花公園」で花を楽しみ、「佳月」で雄大な自然を楽しむ。そして温泉三昧。「命の洗濯」というのはこういう時間の過ごし方を言うのかもしれません。
さて、2泊目の夕食です。今晩は、料理長から提案があった「河豚」のコース!
今日は、宿の方おススメの白ワイン「ムルソー・ルイラトゥール」にしました。
(妻とシェアしますが、ハーフボトルで適量。)
■先付、酒肴:新糸水雲(もずく)、蛸柔らか煮、鳥肝チーズ、牡蠣大和煮、自家製からすみ、さや豌豆、鴨ロース、牛蒡南蛮寿司
■椀盛:鯛(潮汁仕立て)
(写真一番下は、私が馬刺し好きということで、今日も出してもらった馬刺し。(笑))
■割鮮:河豚刺し
(ちょっと厚めの引き。身も皮もうまい!)
■温物:河豚の酒蒸し(葛あん)
■焼物:白子塩焼き
■揚物:河豚唐揚げ
■強肴:肥後赤牛、たらば蟹、焼き野菜
(上:赤牛側から、下:たらば蟹側から。)
炭火焼き、最高です。(笑)
同時に出してもらったご飯は小国米ひのひかり、止椀は合わせ味噌仕立てでした。
■デザート:マンゴープリン、抹茶アイス、季節の果物
「月洸樹」で初めての連泊の2回目の夕食。いつもの組み立てではなく、今日は河豚のコースでしたが、おススメの白ワインと素晴らしいマリアージュでした。
それにしても、河豚もたらば蟹も、何となく冬が旬かと思い込んでいましたが、実は、河豚が最も美味しいのは産卵期前のこの時期(ただし天然物に限る)だし、たらば蟹はご存知ヤドカリの仲間ですから、蟹とはちょっと旬が違って、4月~6月だそうです。まさに旬の食材を出していただいたということですね。
ごちそうさまでした。
さて、食事の後は、お腹がこなれた頃から温泉三昧。
4月末と言ってもこのあたりの夜はまだまだ寒くなりますので、格子戸を閉めておきました。温泉に浸かったままで時々格子戸を開けてみると、外は冷たい風が吹いていて寒いです。
ウッドデッキ側から内風呂を見た様子です。
(竹を組み合わせた飾り天井が美しくて、いい雰囲気を醸し出しています。)
十分温まった後、ウッドデッキに出て、格子戸を閉めた様子を外から撮ってみました。
東屋は足元からライトアップされますので、夜でもくつろぐことができます。
(もちろん、今晩は寒いので無理ですが。)
この後、冷えた体をまた温泉で温めて、今日も眠気に勝てず、21時過ぎに寝てしまいました。(妻に呆れられましたが。)
早く寝ると早く目が覚める、、、ということで、夜中3時半頃に目が覚めました。(笑)
「月が昇っているかも。」と思ってウッドデッキに出てみると、煌々と輝いていました。
(雲に隠れ気味ですが。)
東屋は月見にも使えるようですね。
(こちらは妻撮影。やはりiPhone12ProMaxの威力はすごい。)
寝ぼけて転がり落ちないように気を付けて「月見台」に上がってみました。
(残念ながら、どんどん雲が厚くなってきました。)
もう一度月が雲間から出ないかしばらく見ていましたが、出てきそうな気配もないので、ベッドに戻って二度寝。
翌朝(数時間後)。格子戸を開け放って、朝風呂です。
❝太鼓橋❞は温泉に浸かりながら余裕で下をくぐることができます。
夜の冷気は体力を奪うような気がしますが、朝の冷気は頭と体をシャキッとさせてくれます。
(ウッドデッキが二度寝後に降った雨に濡れています。)
今日はどこにも外出せず、一日中「佳月」で温泉三昧の予定ですので、朝食も遅めの9時にしています。なので、時間を気にせず温泉を楽しみます。
何に反応しているのか分かりませんが、源泉かけ流しの量が時々激しくなります。総檜の浴槽の縁から惜しげもなく温泉が溢れます。
鮮度抜群の温泉に浸かっていると、何だか体が整っていくような感覚になります。
今日の朝食です。
朝食にはフレッシュジュースを、トマト、オレンジ、ジャージー牛乳から選べますが、私たちはすっかりオレンジジュースに落ち着きました。
(このオレンジジュースが絶品です。西海市西海町の「道の駅みかんドーム」の「生しぼりみかんジュース」を思い出す美味しさ。)
今朝の焼き物。自家製さつま揚げ、鰺のみりん干し、サーモン。
(私がサーモン好きなので入れていただいたのだと思います。)
今朝もおかわりを聞いてくれましたが、焼き物3種ともすごく美味しいので迷いましたが、鰺のみりん干しにしました。(3種全部おかわりすると食べ切れないと思いましたが、自家製さつま揚げ(絶品!)もおかわりしておけば良かった。(笑))
(うまい! ご飯が進みます。)
朝のご飯は小国米のあきしげきです。プロが炊き上げるので当然ですが、この土鍋で本当に上手に炊かれています。
(この電気スタンドが面白かったので、一緒に撮ってみました。)
デザートは季節のフルーツのシロップ漬け(だったかな)。
(後程、部屋に備えられているコーヒーを豆から淹れますので、朝食時は紅茶を。)
1泊目の朝食と全くかぶらない朝食が嬉しいです。ごちそうさまでした。
今日はどこにも行きませんのでお天気はあまり関係ないですが、「月見台」に上がって、お天気チェック。
(雲多めの晴れかな。)
何度見ても飽きない絶景です。
さて、「佳月」の室内探索は昨日終わっていますが、1つだけ残っているのが、部屋の一番奥にある囲炉裏にどうやって料理を運ぶのか、です。(玄関から部屋に上がって板の間を通過して運ぶのは「月洸樹」的にはNG。)
実は、囲炉裏の部屋の片隅に❝謎の扉❞があって、外とつながっています。
(❝謎の扉❞を開けた様子。ここは囲炉裏の部屋の一角です。)
草履をはいて入ってみました。
(もう外の光が見えます。)
ここで囲炉裏の部屋の方を振り返って見るとこうなります。
(あの電気スタンドが見えます。この通路を宿の方が往復しているということ。)
外のどこに出るかというと、門の外、「佳月」が刻まれた石の向こうが扉になっています。
(知らないと気付かないほど壁の板と一体化した扉。)
「佳月」だけの❝謎の扉❞と通路ですが、宿の方がここまで数々の料理を運ぶには、最後のアプローチの階段を上り下りしなければならないので、かなりたいへんだと思います。インカムを駆使して抜群のタイミングで料理をサーブしてくれるみなさんに感謝です。
日が高くなってきました。お天気も更によくなってきたので、寝湯ゾーンで寝てみたりしてみました。
(源泉の吐き出し口から離れているのと、浅いのとで、湯温が自然とゆるめになっていて、長時間寝ていられます。日焼け注意ですが。)
昼食はプランに付いていませんが、連泊でも例の特製ハンバーガーをいただけますので、ちょうどいいランチになります。13時にお願いしておいたところ、素敵なケーキとともに出てきました。
(優雅なランチタイム、最高です。(笑))
こちらが特製ハンバーガーです。
(美味しいですよぉ。)
この後、3時のおやつタイムに、豆をミルで挽いて、コーヒーを淹れてみました。
(この「阿蘇小国ジャージー4.5牛乳」がめちゃウマ。コーヒーにたっぷり入れます。)
「月洸樹」に来るたびにこのコーヒーを淹れていますが、なかなか味が安定しません。今回はちょっと濃すぎたような、、、。
寝室の窓から外の天気を確認。
イマイチスッキリしないお天気ですが、時折晴れたりしますので、「東屋でティータイム」をやってみました。
(錫のコップにはカルピスウォーター。お皿には持って来たおかき。(笑))
今日も時折吹く強風で何だか落ち着かないので、20分もしないで室内に移動。東屋はもう少し夏が進んでからがベストシーズンかもしれません。
東屋で強風に吹かれたのが15時半頃ですが、時間が経って17時を回った頃には、このお天気。
(すっかり晴れました。)
またまた「月見台」に上がって空を眺めます。
(いい天気。部屋着(作務衣)でしばらくいても寒くもなくちょうどいい気温です。)
棚田側、遠くの山並みの風力発電の風車がゆったりと回っていました。
(今日も田植えは行われないようです。)
九州の日は長いです。18時ですが、まだこの日差し。
今日は何度温泉に入ったか分からないくらい出たり入ったり。私は短く回数多く、妻は長く回数はそこそこ、という温泉の楽しみ方。
そして、今日のマジックアワー。雲が多いですが、奇跡的に山際は雲が切れているので、昨日ほどクリアな夕陽とはなりませんでしたが、何とか夕陽を見ることができました。これはこれでまた違った趣きで美しい。
日没を見届けて、今日の夕食です。
今日は、私のリクエストを汲んでもらって、ジビエとして鹿肉と猪肉が入った献立。コースの印象としては、鱧や太刀魚も登場しますので、「夏に向かっているなぁ。」という感じです。
昨日の河豚コースが4月、初夏のイメージなら、今日のコースは、5月で夏を一歩進めた、、、というような料理長の意図を感じる気がして、これから出てくる料理への期待とワクワク感が高まってきます。
ちなみに、今日の飲み物は、夫婦ともに梅酒にしました。
■先付:嶺岡豆腐(美味出汁、生雲丹)
(嶺岡豆腐は牛乳を葛で固めたものとのこと。食感は胡麻豆腐に近いかも。)
■小鉢:天草の黄金鱧サラダ仕立て、鮑酒蒸し
■椀盛:鱧葛叩き清汁仕立て
(順菜が鱧を引き立てます。)
■割鮮(その1):天草の地魚(鰺、車海老、さざえ、かわはぎ)
(かわはぎは最後に肝醤油で。)
■割鮮(その2):鹿肉の叩き
(鹿肉は日田産。)
■割鮮(その3):馬刺し
(馬刺し好きの私のために献立外で今日も出していただきました。(笑))
■温物:穴子柳川仕立て
(穴子も旬は夏だそうです。ふわっふわっの穴子と優しい出汁。)
■焼物:太刀魚塩焼き、たらの芽、蕗の薹
(今までに見たことがない立派な太刀魚。❝巻き❞に圧倒されます。(笑))
■強肴:豊後牛、猪、牛たん
(牛たんは赤牛。)
炭火焼き。猪肉を焼く煙も食欲をそそります。
(厚切りの牛たんは塩とレモンで。)
肉を完食した後のお皿。「月洸樹」オリジナルでした。
(「月洸樹」の食事は器も本当に素晴らしい。それを見るのも楽しみのひとつです。)
そう言えば、部屋に備えられている湯のみなども「月洸樹」オリジナル。
(この❝丸❞のマークが「月洸樹」のロゴです。「月」を表現しているのだと思います。)
炭火焼きと同時に出していただいたご飯はいつもの小国米ひのひかり、止椀は赤出汁仕立てでした。
■デザート:バニラアイス、台湾パインなど
(白ワインにフルーツが入っています。かなりオシャレです。(笑))
少し消えかかっていますが、出された時はグラスにもっと泡が立っていました。この泡は「エスプーマ」という器具で白ワインを泡立てたものとのことです。(帰宅後ネットで調べてみると、この「エスプーマ」、今フレンチなどで必須の調理アイテムになりつつあるそうです。)
今日も全ての料理が美味しかったです。リクエストしたジビエも最高でした。特に鹿肉の叩きは絶品で、妻も「美味しい!」を連発していました。
ごちそうさまでした。
これで3連泊の3回の夕食が終わりました。「月洸樹」の連泊はサイトによると「3泊まで」のようです。料理を楽しんでもらうためというのが一番の理由かもしれませんが、今回の3連泊、夕食は各回ごとに素晴らしかったことはもちろんですが、各回だけでなく3回を通して流れ(宿・料理長の思い)があるように感じました。素敵な離れ、いい泉質の温泉、美しい自然などに加えて、そんな感動を覚える料理とスタッフのみなさんの暖かい対応、それら全てのおかげで、本当に豊かで充実した時間を過ごさせていただきました。
さて、最後の夜も温泉三昧です。
(今晩も外は寒いので、格子戸を閉めています。)
今日は何時に就寝したか覚えていませんが、4時頃に一度目が覚めましたので、ウッドデッキで空を見上げると、月が出ていました。
(ついに自力でクリアな月を撮ることができました。)
少し二度寝をして翌朝。青空も見えますが、雲が多いようです。
「晴れてほしいなぁ。」と思っていると、朝食前にはこのお天気になりました。
(今朝も源泉が総檜の浴槽の縁から溢れています。)
「月見台」にも上がってみました。
(この東屋、見慣れてくると、ちょっと欲しくなってきました。(笑))
昨晩はこの連泊中、一番冷えたかもしれません。今朝は目覚めと同時に床暖房を入れました。
(この和室の窓のように、部屋の窓は結露していました。竹の椅子、結構座り心地がいいですよ。)
それでは最後の朝食です。
今朝の焼き物の❝新顔❞は、鯖と天草大王(鶏)、それと見事なアスパラです。
(今朝もサーモンを入れていただきありがとうございます。(笑))
オリジナルソーセージや厚切りベーコンも美味しいですが、この❝新顔❞とサーモン、最高です。
(アスパラも絶品。こんなアスパラを育ててみたいものです。)
デザートは、リンゴとオレンジ、、、と書くと普通に見えますが、いい食材です。久々にこんなに美味しいリンゴをいただきました。
ちなみに、このコーヒーのセット、出てきた瞬間に「素敵なカップ&ソーサーだなぁ。」と思ったら、マイセンでした。
チェックアウトは11時。宿泊客が会わないように宿がコントロールしてくれます。それまでは最後まで温泉を楽しませていただきます。
お天気は、私たちの3連泊の最後、旅の出発を祝うかのように良くなりました。
(東山魁夷画伯の絵を思わせるグラデーション。)
「佳月」での連泊を含む、「夢見」と「佳月」での3連泊、私たち夫婦の一生の思い出になる4日間でした。
チェックアウトのコールが来ました。カートで迎えに来ていただき、手続きをして出発。
やはり「月洸樹」は、私たち夫婦にとって最高の宿です。今のところ、次の予定は未定ですが、機会があればまたお世話になりたいと思います。その時は連泊で。(笑)
(出発の時。みなさん、ありがとうございました!)
今日は長駆、宮崎県日南市の北郷まで約4時間、走ります。
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